1 / 1
side Mehen
しおりを挟む
2075年━━━━とある高層ビル
(間)
ムゲン:「カラスが死んだ」
縁:「そうですか」
ゴズ:「カラスは確かJACKの第……」
イカ:「6部隊ィーー!」
カイ:「……第11部隊だ」
縁:「第11部隊は苦戦を強いられない為、カラスに全てを一任したハズでしたが」
ムゲン:「想定外のことでも起きたか」
ムゲン:「カイとイカもカラスの現場に出向いたのだろ?」
カイ:「私は自分の目的を果たしに教会へ行っただけだ」
イカ:「イカはァーカイにィー、くっ付いて行っただけですのでええ!」
カイ:「敗北したのは全てカラスの責任だ。第11部隊に対しての評価は改めないといけない」
ムゲン:「第11部隊はコチラに干渉した時にのみ対処するとしよう」
ムゲン:「件の部隊は、王色染毬の息が掛かっているらしい。
ムゲン:JACKは崩せる部分から崩していけば、ほんの少しの風でも倒れるほどに脆くなる。そういう組織だ。今はまだ無用な接触は避けるように」
ゴズ:「染毬とやらを抹殺するということは無理なのか?」
ムゲン:「アレをどうにかするのはJACKを壊滅させるより難しいだろう」
(間)
縁:「ムゲン様、自分はどうすれば良いでしょうかァ!」
ムゲン:「縁、ビルの提供だけでお前の功績は大きい。感謝する」
縁:「なあんとおおおおおお!…もっったいなきお言葉」
(間)
縁:「いえ、自分に出来ることがあれば何なりと」
ムゲン:「よろしく頼む」
縁:(途中で遮られる)「あぁあぁああ…」
ゴズ:「わしはわしの大義の道を歩まさせてもらおうか」
ムゲン:「……内容は既に理解している。ゴズ、思う存分……復讐するといい」
ゴズ:「そうする。カイちゃんよ、例のリストを後で見せてくれるかね?」
カイ:「もちろんだ。ゴズさん、健闘を祈ります」
イカ:「おじいちゃん、ファイトーー」
(間)
解散後
カイ:「おい、イカ」
イカ:「はい!イカです!」
カイ:「教会の時は、手伝ってくれてありがとうな」
イカ:「いいんですよーー。イカは、Mehenの一員になって初めて同性のお友達ができて嬉しいんですーー……それに!」
カイ:「それに?」
イカ:「あれが、第11部隊ですか。しかも、カイの気になっている外道コロロですねー。元気そうでした!」
カイ:「それでも、私たちがムゲン体だと気付けなかったんだ」
イカ:「そもそも……そもそもそも」
カイ:「……ん?」
イカ:「最初っから、カラスを手助けするつもりなんてなかったんですよねえええ?」
カイ:「まぁ、気づくよな。わざと、敗北するフリまでしたんだ」
イカ:「きっと、ムゲンも気づいてますよ?気づかれていても良かったんですか?」
カイ:「ムゲンとは、そういう契約をしている。カラスなんて格下、生きているかなんて私にとってはどうでもいい」
イカ:「きゃあーー、かっくいィー」
(間)
縁:「何なのですか。あの2人は!ムゲン様の眼前だというのに!」
ゴズ:「ムゲン……」
縁:「………!」
ゴズ:「はァ(ため息)。ムゲン様も、わしらを信じていらっしゃるのだろうよ」
縁:「それは当然ですとも」
ゴズ:「それゆえに、体内のムゲン体をより強固なモノにし、身体への恩恵も強く受けられるようになさった」
縁:「私はもどかしいのですよ。ムゲン様のオチカラになるため、1人でも多くの人間にムゲンの━━ムゲン様の素晴らしさを広めていきたい!ああ!ムゲン様!」
ゴズ:「わしも、ムゲン様に感謝はしておるよ」
縁:「ゴズ。いえ、その生き方と年長者であることに敬意を持って…ゴズさんと今だけ呼びますが」
縁:「ゴズさん、想いが晴れることはなくとも。娘さんを……見放した者たちに地獄を見せられるように……楽しんできてください」
ゴズ:「おう。ありがとな縁。わしが帰ってきたら日本酒でも酌み交わそうや」
縁:「何度も言っているでしょう。私はワイン派ですよ」
ゴズ:「仮にわしが帰って来なかった時のために、人員補充も視野に入れておけよ」
縁:「オフコース。次はムゲン様に従順かつ、若い人材の獲得をですねぇ」
ゴズ:「老体にムチ打って踏ん張るわしの前で、容赦のないことを言ってくれるな」
縁:「老体……、ははっ(笑い声)。年齢不相応の肉体を持ちながら…ゴズさん、あなたって人は」
(間)
暗室
ムゲン:「下等な人類は滅ぶべくして、滅ぶのだ」
ムゲン:「全て我欲による自滅だ。……気づかぬことすら不遜である」
(間)
ムゲン:「カラスが死んだ」
縁:「そうですか」
ゴズ:「カラスは確かJACKの第……」
イカ:「6部隊ィーー!」
カイ:「……第11部隊だ」
縁:「第11部隊は苦戦を強いられない為、カラスに全てを一任したハズでしたが」
ムゲン:「想定外のことでも起きたか」
ムゲン:「カイとイカもカラスの現場に出向いたのだろ?」
カイ:「私は自分の目的を果たしに教会へ行っただけだ」
イカ:「イカはァーカイにィー、くっ付いて行っただけですのでええ!」
カイ:「敗北したのは全てカラスの責任だ。第11部隊に対しての評価は改めないといけない」
ムゲン:「第11部隊はコチラに干渉した時にのみ対処するとしよう」
ムゲン:「件の部隊は、王色染毬の息が掛かっているらしい。
ムゲン:JACKは崩せる部分から崩していけば、ほんの少しの風でも倒れるほどに脆くなる。そういう組織だ。今はまだ無用な接触は避けるように」
ゴズ:「染毬とやらを抹殺するということは無理なのか?」
ムゲン:「アレをどうにかするのはJACKを壊滅させるより難しいだろう」
(間)
縁:「ムゲン様、自分はどうすれば良いでしょうかァ!」
ムゲン:「縁、ビルの提供だけでお前の功績は大きい。感謝する」
縁:「なあんとおおおおおお!…もっったいなきお言葉」
(間)
縁:「いえ、自分に出来ることがあれば何なりと」
ムゲン:「よろしく頼む」
縁:(途中で遮られる)「あぁあぁああ…」
ゴズ:「わしはわしの大義の道を歩まさせてもらおうか」
ムゲン:「……内容は既に理解している。ゴズ、思う存分……復讐するといい」
ゴズ:「そうする。カイちゃんよ、例のリストを後で見せてくれるかね?」
カイ:「もちろんだ。ゴズさん、健闘を祈ります」
イカ:「おじいちゃん、ファイトーー」
(間)
解散後
カイ:「おい、イカ」
イカ:「はい!イカです!」
カイ:「教会の時は、手伝ってくれてありがとうな」
イカ:「いいんですよーー。イカは、Mehenの一員になって初めて同性のお友達ができて嬉しいんですーー……それに!」
カイ:「それに?」
イカ:「あれが、第11部隊ですか。しかも、カイの気になっている外道コロロですねー。元気そうでした!」
カイ:「それでも、私たちがムゲン体だと気付けなかったんだ」
イカ:「そもそも……そもそもそも」
カイ:「……ん?」
イカ:「最初っから、カラスを手助けするつもりなんてなかったんですよねえええ?」
カイ:「まぁ、気づくよな。わざと、敗北するフリまでしたんだ」
イカ:「きっと、ムゲンも気づいてますよ?気づかれていても良かったんですか?」
カイ:「ムゲンとは、そういう契約をしている。カラスなんて格下、生きているかなんて私にとってはどうでもいい」
イカ:「きゃあーー、かっくいィー」
(間)
縁:「何なのですか。あの2人は!ムゲン様の眼前だというのに!」
ゴズ:「ムゲン……」
縁:「………!」
ゴズ:「はァ(ため息)。ムゲン様も、わしらを信じていらっしゃるのだろうよ」
縁:「それは当然ですとも」
ゴズ:「それゆえに、体内のムゲン体をより強固なモノにし、身体への恩恵も強く受けられるようになさった」
縁:「私はもどかしいのですよ。ムゲン様のオチカラになるため、1人でも多くの人間にムゲンの━━ムゲン様の素晴らしさを広めていきたい!ああ!ムゲン様!」
ゴズ:「わしも、ムゲン様に感謝はしておるよ」
縁:「ゴズ。いえ、その生き方と年長者であることに敬意を持って…ゴズさんと今だけ呼びますが」
縁:「ゴズさん、想いが晴れることはなくとも。娘さんを……見放した者たちに地獄を見せられるように……楽しんできてください」
ゴズ:「おう。ありがとな縁。わしが帰ってきたら日本酒でも酌み交わそうや」
縁:「何度も言っているでしょう。私はワイン派ですよ」
ゴズ:「仮にわしが帰って来なかった時のために、人員補充も視野に入れておけよ」
縁:「オフコース。次はムゲン様に従順かつ、若い人材の獲得をですねぇ」
ゴズ:「老体にムチ打って踏ん張るわしの前で、容赦のないことを言ってくれるな」
縁:「老体……、ははっ(笑い声)。年齢不相応の肉体を持ちながら…ゴズさん、あなたって人は」
(間)
暗室
ムゲン:「下等な人類は滅ぶべくして、滅ぶのだ」
ムゲン:「全て我欲による自滅だ。……気づかぬことすら不遜である」
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【2人用声劇台本】蟲ノ姫━邂逅━
未旅kay
恋愛
1870年━━明治3年。
蘆屋国光は時代錯誤である陰陽師の子孫だった。
逃れようのない陰陽師としての血が彼を、呪い師として大成させた。
異形の娘は、どうしようもなく人間に絶望していた。
邂逅(かいこう)
男1:女1
約40分
【6人用声劇台本】ホワイトバベルの騎士━偽りの閃光━
未旅kay
ファンタジー
魔術の国━━ウィッカバレー建国600年記念式典が迫り、国全体が賑やかになるなか。
叡智の塔『ホワイトバベル』の大魔術師の元に『一翼の賢人』が集う。
切っ先シリーズ ショートストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。


下っ端妃は逃げ出したい
都茉莉
キャラ文芸
新皇帝の即位、それは妃狩りの始まりーー
庶民がそれを逃れるすべなど、さっさと結婚してしまう以外なく、出遅れた少女は後宮で下っ端妃として過ごすことになる。
そんな鈍臭い妃の一人たる私は、偶然後宮から逃げ出す手がかりを発見する。その手がかりは府庫にあるらしいと知って、調べること数日。脱走用と思われる地図を発見した。
しかし、気が緩んだのか、年下の少女に見つかってしまう。そして、少女を見張るために共に過ごすことになったのだが、この少女、何か隠し事があるようで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる