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8.クリスマスツリー
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山本さんの手でイかされたことだけで十分恥ずかしいと思ってたのに、今の僕は。
「あっ、ふん、んんっ……ふぅ、ふぅ」
「……苦しいかい?」
「だ、大丈夫っ……でっ……す……んんっ」
見事に、四つん這いになった状態。それも、山本さんに向けて腰を上げてるなんて。今までの人生で、自分の親ぐらいしか見たことなんかない場所なのに。こんな馬鹿みたいなことを考えている僕の後孔で、山本さんの長い指が蠢いてる。
ベッド脇のチェストに置いてあるのは、僕が用意してたものとは別のローション。この部屋に自分のバッグを持ってくるのも忘れて、山本さんと来てしまったのを思い出したのは、山本さんの指が僕の後孔に指を添わせた時。
今は、僕自身が吐き出したものと、山本さんの用意してくれてたローションで僕の後孔はすでにぐちょぐちょな状態になってる。
背中に何度も唇を落とされて、もう片方の手は僕の胸の小さな飾りを弄んでる。そのたびにビクビクッと身体が反応してしまう。もう、先ほどのことよりも、もっと恥ずかしい状況なのに、山本さんにされてると思うと、嬉しくて、身体は素直に反応してしまう。
「……もう、いいかな」
小さく呟く山本さんの声の後に、ゆっくりと指が抜けていく感触。同時にぞわぞわとした感覚が這い上がり、僕は、甘いため息を漏らしてしまう。荒い息の音が聞こえるのは、山本さんが僕に興奮してくれてる証なのだろうか。
小さくピリリと何かを破く音に、勝手に期待と不安を膨らませてる。もともとそこは、山本さんのような大きなモノを挿れられるような場所じゃない。風呂場でも自分なりに解したつもりだったけれど、山本さんの指でされたことで、もうちょっとマシにはなってると思ったけど、その考えは甘かったみたいだ。
「あっ、んんっ……はっ、はっ……」
ぐぐぐっと入り込んでくるモノが僕の中をゆっくりと進んでくる。無意識に予想してしまってる苦痛と実際に感じてる圧迫感から逃れようとしてしまった僕。それを山本さんの大きな手が引き留めた。両手をついてた僕は、力なく頽れてしまって、シーツに顔を埋めながら喘いでしまう。
「濱田っ……くんっ……」
山本さんが僕を呼んでいるのに返事をする余裕なんかなくて、ハクハクと口を開けて呼吸するので精一杯。そんな僕の様子を伺うように、山本さんは強引には進めずに、じりじりと奥へと分け入ってくる。
「ごめんね……もうちょっとっ、だからっ」
「んんっ、んあっ、あっ、あっ……」
自分が思いこんでいた後孔の痛みは感じない。だけど、息苦しさと何かがせりあがってくる感覚に、逃げ腰になってる上に、喘ぎ声が抑えられない。
「くっ!……は、いっ……たよ……」
僕の背中に山本さんの身体がずしりと被り、荒い息とともに、安心したように耳元で呟く。微かに汗ばんだ肌と、その温もりが、僕の身体にしみ込んでくるみたい。そして、僕の中にある山本さん自身を感じとることで、苦しさよりも嬉しさのほうが勝っていた。ちゃんと、僕でも受け止めることが出来たことに。
だけど、山本さんは僕を抱きしめながらも、なかなか動こうとはしなかった。少しばかり不安になって、声をかけた。
「や、山本さっ……ん?」
「崇」
「えっ」
「崇って呼んで」
少し甘い声とともに、耳を食まれてゾクゾクと痺れるような感覚が這い上がる。
「た、崇さっ……え?あ、んっ、なんで……!?急に大きくなるとかっ」
「悪いっ、でも……」
「あ、あっ……ああっ……」
山本さんがゆっくりと動きだした。そのたびに僕の中が引きつれるように動く。時折、掠める場所が、怖いような快感を生み出すから、僕はそこから逃れたくなる。
「や、崇さんっ……あ、アンッ、やぁっ、あっん」
「……んっ、んん」
ベッドの軋む音、肌と肌がぶつかる音、淫靡な水音が、僕を知らない世界に堕としていく。チカチカと白い星が瞬き始め、僕は嬌声を止めることは出来なくなる。
「なっ、何っ、こっれっ……いやっ、あっ、ああっ、ひぁっ……!」
再び、びゅくびゅくと熱を吐き出す僕を山本さんは抱きかかえながらも、激しい動きは止まらない。
「あっ、あっ、た、た、かっ、しさっ……んん……」
「ごめっ、もうちょっと……くっ!」
山本さんの声が聞こえたと同時に、僕の中で山本さんのモノがズグンッと熱を吐き出したのを感じた。ビクビクと僕の中で動くのを感じて、ああ、ちゃんと山本さんもイけたんだ、と安心する。
僕たちは荒い息が落ち着くまで、汗ばんだ身体と互いの体温を確かめ合うように、山本さんは僕を力強く抱きしめ、僕はその腕を何度も手で優しく撫で続けた。
「あっ、ふん、んんっ……ふぅ、ふぅ」
「……苦しいかい?」
「だ、大丈夫っ……でっ……す……んんっ」
見事に、四つん這いになった状態。それも、山本さんに向けて腰を上げてるなんて。今までの人生で、自分の親ぐらいしか見たことなんかない場所なのに。こんな馬鹿みたいなことを考えている僕の後孔で、山本さんの長い指が蠢いてる。
ベッド脇のチェストに置いてあるのは、僕が用意してたものとは別のローション。この部屋に自分のバッグを持ってくるのも忘れて、山本さんと来てしまったのを思い出したのは、山本さんの指が僕の後孔に指を添わせた時。
今は、僕自身が吐き出したものと、山本さんの用意してくれてたローションで僕の後孔はすでにぐちょぐちょな状態になってる。
背中に何度も唇を落とされて、もう片方の手は僕の胸の小さな飾りを弄んでる。そのたびにビクビクッと身体が反応してしまう。もう、先ほどのことよりも、もっと恥ずかしい状況なのに、山本さんにされてると思うと、嬉しくて、身体は素直に反応してしまう。
「……もう、いいかな」
小さく呟く山本さんの声の後に、ゆっくりと指が抜けていく感触。同時にぞわぞわとした感覚が這い上がり、僕は、甘いため息を漏らしてしまう。荒い息の音が聞こえるのは、山本さんが僕に興奮してくれてる証なのだろうか。
小さくピリリと何かを破く音に、勝手に期待と不安を膨らませてる。もともとそこは、山本さんのような大きなモノを挿れられるような場所じゃない。風呂場でも自分なりに解したつもりだったけれど、山本さんの指でされたことで、もうちょっとマシにはなってると思ったけど、その考えは甘かったみたいだ。
「あっ、んんっ……はっ、はっ……」
ぐぐぐっと入り込んでくるモノが僕の中をゆっくりと進んでくる。無意識に予想してしまってる苦痛と実際に感じてる圧迫感から逃れようとしてしまった僕。それを山本さんの大きな手が引き留めた。両手をついてた僕は、力なく頽れてしまって、シーツに顔を埋めながら喘いでしまう。
「濱田っ……くんっ……」
山本さんが僕を呼んでいるのに返事をする余裕なんかなくて、ハクハクと口を開けて呼吸するので精一杯。そんな僕の様子を伺うように、山本さんは強引には進めずに、じりじりと奥へと分け入ってくる。
「ごめんね……もうちょっとっ、だからっ」
「んんっ、んあっ、あっ、あっ……」
自分が思いこんでいた後孔の痛みは感じない。だけど、息苦しさと何かがせりあがってくる感覚に、逃げ腰になってる上に、喘ぎ声が抑えられない。
「くっ!……は、いっ……たよ……」
僕の背中に山本さんの身体がずしりと被り、荒い息とともに、安心したように耳元で呟く。微かに汗ばんだ肌と、その温もりが、僕の身体にしみ込んでくるみたい。そして、僕の中にある山本さん自身を感じとることで、苦しさよりも嬉しさのほうが勝っていた。ちゃんと、僕でも受け止めることが出来たことに。
だけど、山本さんは僕を抱きしめながらも、なかなか動こうとはしなかった。少しばかり不安になって、声をかけた。
「や、山本さっ……ん?」
「崇」
「えっ」
「崇って呼んで」
少し甘い声とともに、耳を食まれてゾクゾクと痺れるような感覚が這い上がる。
「た、崇さっ……え?あ、んっ、なんで……!?急に大きくなるとかっ」
「悪いっ、でも……」
「あ、あっ……ああっ……」
山本さんがゆっくりと動きだした。そのたびに僕の中が引きつれるように動く。時折、掠める場所が、怖いような快感を生み出すから、僕はそこから逃れたくなる。
「や、崇さんっ……あ、アンッ、やぁっ、あっん」
「……んっ、んん」
ベッドの軋む音、肌と肌がぶつかる音、淫靡な水音が、僕を知らない世界に堕としていく。チカチカと白い星が瞬き始め、僕は嬌声を止めることは出来なくなる。
「なっ、何っ、こっれっ……いやっ、あっ、ああっ、ひぁっ……!」
再び、びゅくびゅくと熱を吐き出す僕を山本さんは抱きかかえながらも、激しい動きは止まらない。
「あっ、あっ、た、た、かっ、しさっ……んん……」
「ごめっ、もうちょっと……くっ!」
山本さんの声が聞こえたと同時に、僕の中で山本さんのモノがズグンッと熱を吐き出したのを感じた。ビクビクと僕の中で動くのを感じて、ああ、ちゃんと山本さんもイけたんだ、と安心する。
僕たちは荒い息が落ち着くまで、汗ばんだ身体と互いの体温を確かめ合うように、山本さんは僕を力強く抱きしめ、僕はその腕を何度も手で優しく撫で続けた。
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