71 / 93
8.クリスマスツリー
70★
しおりを挟む
寝室のドアを開ける。真っ暗なまま、濱田くんの背中から抱きしめると、彼はくるりと周り込んで俺の胸の中で深い溜息をついた。彼の頤を指先であげる。目を潤ませて見上げる濱田くんの顔が、暗闇の中に、ぼんやりと見える。
もっとちゃんと彼を見たい。
俺はドアの脇の電気のスイッチをつける。煌々とした灯りに、濱田くんは眩しそうに顔をしかめる。さすがに、こんなに明るい中では、お互いに恥ずかしいだろう。俺は濱田くんを抱きしめながら、電灯から下がっている紐をカチカチと引っ張ると、淡いオレンジ色の常夜灯をつけた。
そして再び見下ろすと、白かった肌が薄っすらと灯りの色に色づいている。不安そうに見上げる濱田くんの口元を目に捉えると、無意識に唇を重ねていた。
「んっ、ん、んん」
縋りつくように俺の二の腕を掴む手にゾクリとする。その瞬間、唇を離し、濱田くんのジャージの上着を剥ぎ取って、再び、口づける。貪るように唇を奪いながら、華奢な身体を抱きしめる。手に伝わるしっとりした肌触りに、両手でその感触を味わいたくなる。
「はっ、んん、んんんっ」
そのままの勢いで、けして広いとはいえないベッドへと倒れ込んだ。
唇を離し、荒い息を吐きながら、互いの目を見つめ合うが、すぐに唇が重なる。求め合う心に互いの身体が勝手に動いていく。
「あ、はっ、んん」
切なく漏れる濱田くんの吐息。
首筋や耳を舐ると、甘い喘ぎに変わる。
いつの間にか下も脱ぎ捨てて、猛ったモノが二人の腹に挟まれる。俺のに比べれば、少し細身のソレは、肌の色と相まって、少し濃いピンク色をしている。その楚々とした様と比べると、若干、凶悪な気がしないでもない俺自身のモノ。しかし、濱田くんが欲しいという欲望は抑えられない。
肌に感じる、互いのモノが持っている焼けつくような熱と、どちらのものとも言えない溢れる先走りによる水音が、二人の欲望を煽っていく。
「んあっん」
細い脇腹を撫でただけなのに、濱田くんから甘い喘ぎ声があがる。若さのせいなのか、張りのいい白い肌を堪能したくて、撫でまわす手が止まらない。切なそうに眉間に皺をよせた顔に、思わず笑みが浮かぶ。
「フフッ、もしかして、脇腹、弱いのかな」
そう言うと、恥ずかしそうな流し目で俺を見つめる。
完全に俺を煽っているとしか思えない。
目の前に咲く胸元のピンク色のぷつんと尖った小さな粒を指先で嬲る。
「濱田くんの肌は、白くて綺麗だね……」
「そ、そんなこと……ふっ、んんっ」
素直に声をあげればいいものを、懸命に抑えようと手で口元隠そうとする。その必死さに、余計に愛しさがこみあげてくる。
「ダメだよ。我慢しちゃ」
優しく手をとり、そのままピンクの可憐な粒に舌を這わせる。舌先で嬲りながら濱田くんの顔を伺うと、潤んだ瞳と視線が重なった。
もっとちゃんと彼を見たい。
俺はドアの脇の電気のスイッチをつける。煌々とした灯りに、濱田くんは眩しそうに顔をしかめる。さすがに、こんなに明るい中では、お互いに恥ずかしいだろう。俺は濱田くんを抱きしめながら、電灯から下がっている紐をカチカチと引っ張ると、淡いオレンジ色の常夜灯をつけた。
そして再び見下ろすと、白かった肌が薄っすらと灯りの色に色づいている。不安そうに見上げる濱田くんの口元を目に捉えると、無意識に唇を重ねていた。
「んっ、ん、んん」
縋りつくように俺の二の腕を掴む手にゾクリとする。その瞬間、唇を離し、濱田くんのジャージの上着を剥ぎ取って、再び、口づける。貪るように唇を奪いながら、華奢な身体を抱きしめる。手に伝わるしっとりした肌触りに、両手でその感触を味わいたくなる。
「はっ、んん、んんんっ」
そのままの勢いで、けして広いとはいえないベッドへと倒れ込んだ。
唇を離し、荒い息を吐きながら、互いの目を見つめ合うが、すぐに唇が重なる。求め合う心に互いの身体が勝手に動いていく。
「あ、はっ、んん」
切なく漏れる濱田くんの吐息。
首筋や耳を舐ると、甘い喘ぎに変わる。
いつの間にか下も脱ぎ捨てて、猛ったモノが二人の腹に挟まれる。俺のに比べれば、少し細身のソレは、肌の色と相まって、少し濃いピンク色をしている。その楚々とした様と比べると、若干、凶悪な気がしないでもない俺自身のモノ。しかし、濱田くんが欲しいという欲望は抑えられない。
肌に感じる、互いのモノが持っている焼けつくような熱と、どちらのものとも言えない溢れる先走りによる水音が、二人の欲望を煽っていく。
「んあっん」
細い脇腹を撫でただけなのに、濱田くんから甘い喘ぎ声があがる。若さのせいなのか、張りのいい白い肌を堪能したくて、撫でまわす手が止まらない。切なそうに眉間に皺をよせた顔に、思わず笑みが浮かぶ。
「フフッ、もしかして、脇腹、弱いのかな」
そう言うと、恥ずかしそうな流し目で俺を見つめる。
完全に俺を煽っているとしか思えない。
目の前に咲く胸元のピンク色のぷつんと尖った小さな粒を指先で嬲る。
「濱田くんの肌は、白くて綺麗だね……」
「そ、そんなこと……ふっ、んんっ」
素直に声をあげればいいものを、懸命に抑えようと手で口元隠そうとする。その必死さに、余計に愛しさがこみあげてくる。
「ダメだよ。我慢しちゃ」
優しく手をとり、そのままピンクの可憐な粒に舌を這わせる。舌先で嬲りながら濱田くんの顔を伺うと、潤んだ瞳と視線が重なった。
1
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
年上の恋人は優しい上司
木野葉ゆる
BL
小さな賃貸専門の不動産屋さんに勤める俺の恋人は、年上で優しい上司。
仕事のこととか、日常のこととか、デートのこととか、日記代わりに綴るSS連作。
基本は受け視点(一人称)です。
一日一花BL企画 参加作品も含まれています。
表紙は松下リサ様(@risa_m1012)に描いて頂きました!!ありがとうございます!!!!
完結済みにいたしました。
6月13日、同人誌を発売しました。
有能社長秘書のマンションでテレワークすることになった平社員の俺
高菜あやめ
BL
【マイペース美形社長秘書×平凡新人営業マン】会社の方針で社員全員リモートワークを義務付けられたが、中途入社二年目の営業・野宮は困っていた。なぜならアパートのインターネットは遅すぎて仕事にならないから。なんとか出社を許可して欲しいと上司に直談判したら、社長の呼び出しをくらってしまい、なりゆきで社長秘書・入江のマンションに居候することに。少し冷たそうでマイペースな入江と、ちょっとビビりな野宮はうまく同居できるだろうか? のんびりほのぼのテレワークしてるリーマンのラブコメディです
Sweet☆Sweet~蜂蜜よりも甘い彼氏ができました
葉月めいこ
BL
紳士系ヤクザ×ツンデレ大学生の年の差ラブストーリー
最悪な展開からの運命的な出会い
年の瀬――あとひと月もすれば今年も終わる。
そんな時、新庄天希(しんじょうあまき)はなぜかヤクザの車に乗せられていた。
人生最悪の展開、と思ったけれど。
思いがけずに運命的な出会いをしました。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる