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◆新しい恋をしましょう
社内恋愛の掟 4
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エレベーターを離れて促されるように廊下の隅のほうに行くと、坂元がまずは「すみませんね、呼び止めてしまって」と謝った。
「いえいえ」
「随分イメージが変わられて。でもよく似合っていらっしゃる」
「あ、ありがとうございます」
坂元にまで褒めてもらえるとは。
颯天の前ではオロオロしてしまったが、立て続けに褒められてとりあえず気分がいい。
満面の笑みで耳を傾けると坂元は「確認なんですが」と、戸惑ったように眉を下げる。
「本当にお別れなさったのですか?」
「え? ええ……」
坂元は「そうですか」と、うつむく。
怪訝そうな様子から察するに、彼はまだなにも言っていないのだろう。
彼にとってはやはり、些細な出来事なのだ。
少しだけ浮かれた心が、また沈む。
「すみませんね。何度も」
用事はそれだけのようで「では」と、行こうとする坂元に聞いてみた。
「あの……。専務はお疲れですか? さっきエレベーターで偶然一緒になったのですが、なんとなく」
「ええ、食もあまり進まないようで……」
人が来たのでそれ以上は話を続けられない。今度は杏香が「では」と頭を下げると、その場を取り繕うように坂元が話しかける。
「A4の3センチのファイルを二冊と方眼のレポート用紙を一冊お願いできますか?」
「あ、はい」
「まったく急ぎませんので、なにかのついでのときに」
「わかりました」
では、と、今度こそそこで別れた。
(食が進まない……。元気がないは気のせいじゃなかったのか)
考えてみればエレベーターで行先まで確認してきたり、髪型について自分から言って来たり、なにもかもちょっと変だった。
杏香が知っている彼なら、階数など聞いたりしない。自分のことは自分でやれ、俺のことはお前がやれと横暴なはずだし、杏香が髪型を変えたくらいでなにかを言うほど優しい人じゃない。ふん、と鼻先で笑って終わりのはず。
彼が杏香に優しいのは、ベッドの中だけだったのだから……。
『杏香、声は我慢しなくていい』
蕩けるように甘い声で囁き、シルクのように柔らかく滑る指先で、杏香が泥のように眠るまでずっと、愛してくれた。
『どうした? まだ足りないか?』
――そうじゃないの。好きって言ってほしいの……。ただ、好きだよって。
それだけで。
エレベーターがチンと軽い音を立てて止まり、ぼんやりと考え込んでいた自分にハッとする。
想い出を振り切るように頭を振り、急足で廊下を進む。
やはり顔を合わせてしまうとダメだ。あのフロアに行かないで済む方法はないかと、ぶつぶつ言いながら自分の席に戻った。
(彼の食欲なんて、私には関係ないじゃない)
よほど苦悶の表情をしていたらしい、席に座るなり由美が心配そうに声をかけてきた。
「どうしたの? なにかあった?」
いっそ正直に話してみれば、なにかいい解決方法があるかもしれない。
そう思った杏香は、由美に聞いてみた。
「どうも、あのフロアって苦手なんですよ、やたら緊張しちゃって。偉い人多いし。先輩、秘書課に行かないで済むいい方法ないですか?」
「ええ? まあ確かに私も苦手だけど、秘書課の人たちを呼びつけるわけにもいかないしね」
「――ですよね」
書類を取りに来いなんて言ったら、間違いなく怒り出すだろう。
「いつも偉そうで。ほんと何様よね」と文句を言う由美に苦笑を返し、気を取り直して冷めたコーヒーに手を伸ばす。
ここで働いている以上、時間が解決してくれるまで耐える以外に解決方法はないのだ。自分と彼とのプライベートな問題など、仕事にはなんの関係もないのだから。
「ねぇ知ってる?」
由美を振り向くと彼女はニヤリと目を細め口もとを歪めた。
「秘書課の青井光葉さんと高司専務。デキてるって噂」
ちょうど口にしたコーヒーとあやうく噴き出しそうになりながら、杏香はギョッとして再び由美を振り向いた。
「し、知らないです。そ、そうなんですか?」
「前からおかしいと思っていたのよねー、専務って青井さんと一緒によく出掛けるみたいだし」
青井光葉と言えば秘書課ナンバーワンの美人だ。
出るところは出ていて引っ込むところは引っ込む抜群のプロポーションを誇る才色兼備。
しかも父親は大手銀行の次期頭取と噂される人物で、あらゆる条件を兼ね備えた完璧な女性と言われている。
「へえー。お似合いですね」
身長一八〇センチを超える鷹司専務と一七〇センチの彼女が並んで歩けば、それだけでグラビアの撮影のように華やかになる。家柄といい、お似合いだとしか言うべき言葉がない。
実はこれまでも青井光葉の存在が、杏香は密かに気になっていた。
杏香と一緒にいるときも、電話口で『青井が』とか『青井に』と言っていたのを聞いている。その度に気にしないではいられなかった、というのが正直なところ。
「私は嫌だわ、だーいっキラい、あの女」
由美が顔をしかめる。
「でも先輩、青井さんは相変わらず評判いいですよ? 変な噂も聞こえてこないし」
青井光葉の評判は概ね良い。声は優しげで威張らず、感じがいいと皆が言う。
だが由美は常々ああいう猫なで声の女こそ信用できないと言ってはばからない。裏があるというが、実際のところはわからない。
もし彼が青井光葉と付き合っているなら、できれば社内の噂通りいい人であってほしいと思う。いつも仕事で疲れている彼に安らぎを与えてあげてほしい。
もう自分には関係ないけれどと、杏香は瞳を揺らしながらうつむく。
「そうそう樋口さん、第二倉庫で保管期限のチェックしておいてくれる?」
「ああ、もうすぐ年末ですもんね。了解です」
年末の大掃除の時期に保管期限切れの書類が入った箱を整理する。どれくらいの量になりそうか、前もってチェックをしておけば滞りなく作業が進むので、この時期、仕事の合間に見ておくのだった。
雑談を終えてパソコンに向かうも、杏香の指先は一向に動かなかった。
聞いたばかりの噂が耳に残って離れない。
高司専務と青井光葉が交際している?
結婚は決まったのだろうか。ちゃんとお祝いを言えるだろうか、などと悶々と考え込んでしまいデスクワークに集中できそうもない。気分転換に第二倉庫のチェックに行こうと、席を立った。
「いえいえ」
「随分イメージが変わられて。でもよく似合っていらっしゃる」
「あ、ありがとうございます」
坂元にまで褒めてもらえるとは。
颯天の前ではオロオロしてしまったが、立て続けに褒められてとりあえず気分がいい。
満面の笑みで耳を傾けると坂元は「確認なんですが」と、戸惑ったように眉を下げる。
「本当にお別れなさったのですか?」
「え? ええ……」
坂元は「そうですか」と、うつむく。
怪訝そうな様子から察するに、彼はまだなにも言っていないのだろう。
彼にとってはやはり、些細な出来事なのだ。
少しだけ浮かれた心が、また沈む。
「すみませんね。何度も」
用事はそれだけのようで「では」と、行こうとする坂元に聞いてみた。
「あの……。専務はお疲れですか? さっきエレベーターで偶然一緒になったのですが、なんとなく」
「ええ、食もあまり進まないようで……」
人が来たのでそれ以上は話を続けられない。今度は杏香が「では」と頭を下げると、その場を取り繕うように坂元が話しかける。
「A4の3センチのファイルを二冊と方眼のレポート用紙を一冊お願いできますか?」
「あ、はい」
「まったく急ぎませんので、なにかのついでのときに」
「わかりました」
では、と、今度こそそこで別れた。
(食が進まない……。元気がないは気のせいじゃなかったのか)
考えてみればエレベーターで行先まで確認してきたり、髪型について自分から言って来たり、なにもかもちょっと変だった。
杏香が知っている彼なら、階数など聞いたりしない。自分のことは自分でやれ、俺のことはお前がやれと横暴なはずだし、杏香が髪型を変えたくらいでなにかを言うほど優しい人じゃない。ふん、と鼻先で笑って終わりのはず。
彼が杏香に優しいのは、ベッドの中だけだったのだから……。
『杏香、声は我慢しなくていい』
蕩けるように甘い声で囁き、シルクのように柔らかく滑る指先で、杏香が泥のように眠るまでずっと、愛してくれた。
『どうした? まだ足りないか?』
――そうじゃないの。好きって言ってほしいの……。ただ、好きだよって。
それだけで。
エレベーターがチンと軽い音を立てて止まり、ぼんやりと考え込んでいた自分にハッとする。
想い出を振り切るように頭を振り、急足で廊下を進む。
やはり顔を合わせてしまうとダメだ。あのフロアに行かないで済む方法はないかと、ぶつぶつ言いながら自分の席に戻った。
(彼の食欲なんて、私には関係ないじゃない)
よほど苦悶の表情をしていたらしい、席に座るなり由美が心配そうに声をかけてきた。
「どうしたの? なにかあった?」
いっそ正直に話してみれば、なにかいい解決方法があるかもしれない。
そう思った杏香は、由美に聞いてみた。
「どうも、あのフロアって苦手なんですよ、やたら緊張しちゃって。偉い人多いし。先輩、秘書課に行かないで済むいい方法ないですか?」
「ええ? まあ確かに私も苦手だけど、秘書課の人たちを呼びつけるわけにもいかないしね」
「――ですよね」
書類を取りに来いなんて言ったら、間違いなく怒り出すだろう。
「いつも偉そうで。ほんと何様よね」と文句を言う由美に苦笑を返し、気を取り直して冷めたコーヒーに手を伸ばす。
ここで働いている以上、時間が解決してくれるまで耐える以外に解決方法はないのだ。自分と彼とのプライベートな問題など、仕事にはなんの関係もないのだから。
「ねぇ知ってる?」
由美を振り向くと彼女はニヤリと目を細め口もとを歪めた。
「秘書課の青井光葉さんと高司専務。デキてるって噂」
ちょうど口にしたコーヒーとあやうく噴き出しそうになりながら、杏香はギョッとして再び由美を振り向いた。
「し、知らないです。そ、そうなんですか?」
「前からおかしいと思っていたのよねー、専務って青井さんと一緒によく出掛けるみたいだし」
青井光葉と言えば秘書課ナンバーワンの美人だ。
出るところは出ていて引っ込むところは引っ込む抜群のプロポーションを誇る才色兼備。
しかも父親は大手銀行の次期頭取と噂される人物で、あらゆる条件を兼ね備えた完璧な女性と言われている。
「へえー。お似合いですね」
身長一八〇センチを超える鷹司専務と一七〇センチの彼女が並んで歩けば、それだけでグラビアの撮影のように華やかになる。家柄といい、お似合いだとしか言うべき言葉がない。
実はこれまでも青井光葉の存在が、杏香は密かに気になっていた。
杏香と一緒にいるときも、電話口で『青井が』とか『青井に』と言っていたのを聞いている。その度に気にしないではいられなかった、というのが正直なところ。
「私は嫌だわ、だーいっキラい、あの女」
由美が顔をしかめる。
「でも先輩、青井さんは相変わらず評判いいですよ? 変な噂も聞こえてこないし」
青井光葉の評判は概ね良い。声は優しげで威張らず、感じがいいと皆が言う。
だが由美は常々ああいう猫なで声の女こそ信用できないと言ってはばからない。裏があるというが、実際のところはわからない。
もし彼が青井光葉と付き合っているなら、できれば社内の噂通りいい人であってほしいと思う。いつも仕事で疲れている彼に安らぎを与えてあげてほしい。
もう自分には関係ないけれどと、杏香は瞳を揺らしながらうつむく。
「そうそう樋口さん、第二倉庫で保管期限のチェックしておいてくれる?」
「ああ、もうすぐ年末ですもんね。了解です」
年末の大掃除の時期に保管期限切れの書類が入った箱を整理する。どれくらいの量になりそうか、前もってチェックをしておけば滞りなく作業が進むので、この時期、仕事の合間に見ておくのだった。
雑談を終えてパソコンに向かうも、杏香の指先は一向に動かなかった。
聞いたばかりの噂が耳に残って離れない。
高司専務と青井光葉が交際している?
結婚は決まったのだろうか。ちゃんとお祝いを言えるだろうか、などと悶々と考え込んでしまいデスクワークに集中できそうもない。気分転換に第二倉庫のチェックに行こうと、席を立った。
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