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文化祭に向けて
意気込み強すぎて
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次の日
僕はいつもより一つだけ多くの荷物を背負って、学校に向かった。
でも、家を出た瞬間に、いらなかったと気が付いた。
それは、ドラム専用のバチだ。
学校に置いてあるバチを使ってもいいんだけれど、やっぱり質感が手に合わないから使いたくない。
学校に置いてあるバチは、ヒッコリーでできた適度にしなるため、初心者にも扱いやすいんだ。
それに比べて、僕はかなりコントロールを意識しているから、メイプルで作られた軽くてたたきやすいバチを使ってる。
まあ、最近はこのバチ以外だと、いい音が出せなくなってしまったんだけど。
それで、何で僕が持ってこなくてよかったのかは、いつものことなんだけど、学校では練習しないから。
今日は日程的に学校の練習場を使える日ではない。
だから、僕の家に帰ってから練習するだろうから、家に置いてきてもよかったんだ。
今僕は通学用に毎日使っている電車の中だ。
バチぐらい大したことないと思うかもしれないけど、実は結構長さが長いので、リュックからはみ出ているんだ。
いつも練習用に持ってきているときは、バチがはみ出るのは誇りだったけど、使わないものを持ってきているとなると、ただただ恥ずかしい。
リュックの上からちょっとだけ見える白いつややかさが、電車の中の人の視線を弾いている気がして、すぐにでも逃げ出したくなった。
それでも、学校に行くためには電車に乗らなきゃいけないから、降りるわけにもいかず、リュックにあたる視線を感じながら、電車を乗り切った。
電車を降りてからも、僕の恥ずかしさは止まらなかった。
特に、おんなじ学校の人たちに見られると、恥ずかしく感じてしまう。
快晴の日に一人だけ傘を持ってきてしまった気分だ。
周りの視線を集めているのが分かる。
だから、強引に自分の思考を切り替えることにした。
思考を切り替えた先にあったのは、やっぱり音楽のことだし、やっぱりバンドのことだ。
どうしても頭にかかる霧のようなものがあった。
物悲しい曲を書いてほしいと頼んだのは確かなんだけど、なんとなく予想していたものと完成したのが違ったんだ。
僕が想定していたのは、いわゆる失恋ソングだった。
もしくは、誰かを追慕するような曲になるだろうと思っていた。
ブルーな曲と言って思いつくのがそのあたりだったからだ。
でも、完成したのは、水上さんの妹を想う曲だった。
僕は水上さんの妹について、何の情報も知らない。
水上さんに妹がいることさえ知らなかったのが事実だ。
だから、水上さんの妹がどんな人なのか、想像することはできない。
でも、少しだけ手がかりぐらいは持ってる。
それは、あの音楽の世界での出来事だ。
あの音楽の世界で、僕は確かに水上さんの妹に会っている。
水上さんに似た雰囲気だったけど、特徴が少しだけ違うから、見分けがついたのを覚えてる。
本当に彼女が水上さんの妹なら、確かによく似た姉妹だろう。
ただ、なんで水上さんが曲にするほどの思いを妹に持っていたのかまでは分からない。
いや、分かる手立てはあったのかもしれない。
それは、水上さんが織り込んだ詩だ。
水上さんは、あの曲に詩を織り込んでいる。
だから、あの詩を解明できれば、すべての謎が解けるのかもしれない。
でも、今はそんなことはどうにもできない。
演奏しているときでないと、調べることはできないんだ。
早く全部解明して、練習に取り組みたいなぁ。
これが、僕の最後の目標になってしまったんだから。
成し遂げないとね。
なんて考えていれば、学校についてしまった。
多分僕は周りからすれば、「バチがリュックからはみ出ているのに、堂々と考え語としながら登校する人」だったんだろうなぁ。
自分が見てる側だったら、ただのやばい人扱いしてたと思うし、周りからそう思われてないか心配だ。
まあ、もう時すでに遅しかもしれないけど。
教室までは、振り向かずに駆け足で言った。
何か考え事に使うほど頭に余裕もなかったから、教室に突撃しちゃえって思ったんだ。
すごい浅はかで馬鹿っぽいけど、なんか高校生っぽい気がした。
走っていると、自分の横に風がなびくから気持ちいんだ。
教室の前に着くと、一気に減速して、何食わぬ顔で教室に入った。
しかし、そんな僕のたくらみも一瞬にして無駄になってしまった。
空気の読めない、男子高校生らしい馬鹿っぽい奴がいたから。
「あ、秦野もしかして、練習無いのにバチ持ってきたの?」
と、クラス中に聞こえる声で、諒一が叫んだ。
僕は、うつむきながら諒一をにらんで
「おはよう」
とだけ言った。
その僕の顔があまりにも怖かったのか、諒一の顔から笑顔が消えた。
僕は、自分の席に座ると、丁度目の前の席に諒一が座っていた。
荷物を下ろして、僕は小声で諒一に言った。
「間違えて持ってきちゃったんだよ
だから、来るまでの間めっちゃ恥ずかしかったし、ばれないように隠してたんだよ」
すると、諒一は意外にも真面目そうな顔をして
「ごめんごめん
秦野がそんなにバチ持ってきた子を考えてるとは思わなかったからさ
まあ、別にダサいもんじゃないからいいじゃん」
と言った。
ダサいとは思わないけど、はみ出ているのは恥ずかしいんだよ。
って言おうと思ったけど、なんだか言う気にならなかったから押しとどめた。
なんだか、今の諒一に言うべき言葉じゃないと思うから。
それから、普通にいつもの準備を始めた。
その間、諒一はずっと僕のバチに視線を送っていた。
そんなに気になるものかなって思ったけど、まあ諒一にもなんかあるのかもな。
それから、ふと考え付いた諒一に聞きたいことを聞いてみた。
「そういやさ、水上さんと作曲するときに、曲の雰囲気とかなんか話したの?」
水上さんから直接聞けないにしても、諒一から少しは何か聞けるかもしれにあと思ったんだ。
それに、諒一に水上さんが、あの曲が水上さんの妹を想って書いた曲だということを伝えているのか気になったんだ。
すると、諒一から予想外な答えが飛び出した。
「実は、一切その点について聞いてないんだよね
そもそもあの曲は、僕は作曲にほとんどかかわってなくて、水上さんが創っちゃった感じなんだよ
僕はそうさ方法だけ説明した感じ」
あまりにも予想外の答えに、僕は準備していた手を止めて、体を起こした。
そして、諒一と対面する形にしてから、聞きたいことを聞きまくってみた。
「じゃあ、諒一はどこまで関わったの?
メロディ作りとか?」
すると、それすらも諒一はしてないみたいで
「本当に何にもしてないね
メロディも水上さんがほとんど作っちゃったから、僕は手を出さずに見守ってた感じ
使い方が分からないってときだけ、僕は頼られてたよ
まるで説明書みたいに」
ここ案で聞くと、なんとなく水上さんがさらに気になってきた。
折角二人で作曲するというのに、ほとんど一人でやってしまうなんて、何かあるんだろうか。
やっぱり水上さんの妹を想ったこと自体に何かあるんだろうか。
謎のすべてが水上さんに戻されただけな気もした。
だから、もう少し何か諒一から聞けないか試してみた。
「じゃあ、諒一は水上さんから曲のコンセプトとかって聞いてる?」
そう聞くと、諒一はさっきと打って変わって、明るい様子で答えた。
「失恋ソングって聞いたよ
でも、水上さんは失恋とか未経験って話して、俺と笑ってた覚えがあるからさ」
そう聞いて、僕は飛び跳ねるほどびっくりした。
まさかの、曲のコンセプトさえも伝えていなかったなんて。
本当に水上さんが何を考えているのか読めなくなってきたな。
なんて考えていると、予冷のチャイムが鳴った。
その音を聞いて、諒一は椅子から立ち上がり
「じゃあ、俺は帰るよ
また練習頑張ろうぜ」
と言って教室から出ていった。
僕は、そんな諒一の背中に手を振った。
すると、入れ替わりで水上さんが入ってきた。
なんだか探偵ごっこをするみたいに、水上さんに視線が注がれた。
僕はいつもより一つだけ多くの荷物を背負って、学校に向かった。
でも、家を出た瞬間に、いらなかったと気が付いた。
それは、ドラム専用のバチだ。
学校に置いてあるバチを使ってもいいんだけれど、やっぱり質感が手に合わないから使いたくない。
学校に置いてあるバチは、ヒッコリーでできた適度にしなるため、初心者にも扱いやすいんだ。
それに比べて、僕はかなりコントロールを意識しているから、メイプルで作られた軽くてたたきやすいバチを使ってる。
まあ、最近はこのバチ以外だと、いい音が出せなくなってしまったんだけど。
それで、何で僕が持ってこなくてよかったのかは、いつものことなんだけど、学校では練習しないから。
今日は日程的に学校の練習場を使える日ではない。
だから、僕の家に帰ってから練習するだろうから、家に置いてきてもよかったんだ。
今僕は通学用に毎日使っている電車の中だ。
バチぐらい大したことないと思うかもしれないけど、実は結構長さが長いので、リュックからはみ出ているんだ。
いつも練習用に持ってきているときは、バチがはみ出るのは誇りだったけど、使わないものを持ってきているとなると、ただただ恥ずかしい。
リュックの上からちょっとだけ見える白いつややかさが、電車の中の人の視線を弾いている気がして、すぐにでも逃げ出したくなった。
それでも、学校に行くためには電車に乗らなきゃいけないから、降りるわけにもいかず、リュックにあたる視線を感じながら、電車を乗り切った。
電車を降りてからも、僕の恥ずかしさは止まらなかった。
特に、おんなじ学校の人たちに見られると、恥ずかしく感じてしまう。
快晴の日に一人だけ傘を持ってきてしまった気分だ。
周りの視線を集めているのが分かる。
だから、強引に自分の思考を切り替えることにした。
思考を切り替えた先にあったのは、やっぱり音楽のことだし、やっぱりバンドのことだ。
どうしても頭にかかる霧のようなものがあった。
物悲しい曲を書いてほしいと頼んだのは確かなんだけど、なんとなく予想していたものと完成したのが違ったんだ。
僕が想定していたのは、いわゆる失恋ソングだった。
もしくは、誰かを追慕するような曲になるだろうと思っていた。
ブルーな曲と言って思いつくのがそのあたりだったからだ。
でも、完成したのは、水上さんの妹を想う曲だった。
僕は水上さんの妹について、何の情報も知らない。
水上さんに妹がいることさえ知らなかったのが事実だ。
だから、水上さんの妹がどんな人なのか、想像することはできない。
でも、少しだけ手がかりぐらいは持ってる。
それは、あの音楽の世界での出来事だ。
あの音楽の世界で、僕は確かに水上さんの妹に会っている。
水上さんに似た雰囲気だったけど、特徴が少しだけ違うから、見分けがついたのを覚えてる。
本当に彼女が水上さんの妹なら、確かによく似た姉妹だろう。
ただ、なんで水上さんが曲にするほどの思いを妹に持っていたのかまでは分からない。
いや、分かる手立てはあったのかもしれない。
それは、水上さんが織り込んだ詩だ。
水上さんは、あの曲に詩を織り込んでいる。
だから、あの詩を解明できれば、すべての謎が解けるのかもしれない。
でも、今はそんなことはどうにもできない。
演奏しているときでないと、調べることはできないんだ。
早く全部解明して、練習に取り組みたいなぁ。
これが、僕の最後の目標になってしまったんだから。
成し遂げないとね。
なんて考えていれば、学校についてしまった。
多分僕は周りからすれば、「バチがリュックからはみ出ているのに、堂々と考え語としながら登校する人」だったんだろうなぁ。
自分が見てる側だったら、ただのやばい人扱いしてたと思うし、周りからそう思われてないか心配だ。
まあ、もう時すでに遅しかもしれないけど。
教室までは、振り向かずに駆け足で言った。
何か考え事に使うほど頭に余裕もなかったから、教室に突撃しちゃえって思ったんだ。
すごい浅はかで馬鹿っぽいけど、なんか高校生っぽい気がした。
走っていると、自分の横に風がなびくから気持ちいんだ。
教室の前に着くと、一気に減速して、何食わぬ顔で教室に入った。
しかし、そんな僕のたくらみも一瞬にして無駄になってしまった。
空気の読めない、男子高校生らしい馬鹿っぽい奴がいたから。
「あ、秦野もしかして、練習無いのにバチ持ってきたの?」
と、クラス中に聞こえる声で、諒一が叫んだ。
僕は、うつむきながら諒一をにらんで
「おはよう」
とだけ言った。
その僕の顔があまりにも怖かったのか、諒一の顔から笑顔が消えた。
僕は、自分の席に座ると、丁度目の前の席に諒一が座っていた。
荷物を下ろして、僕は小声で諒一に言った。
「間違えて持ってきちゃったんだよ
だから、来るまでの間めっちゃ恥ずかしかったし、ばれないように隠してたんだよ」
すると、諒一は意外にも真面目そうな顔をして
「ごめんごめん
秦野がそんなにバチ持ってきた子を考えてるとは思わなかったからさ
まあ、別にダサいもんじゃないからいいじゃん」
と言った。
ダサいとは思わないけど、はみ出ているのは恥ずかしいんだよ。
って言おうと思ったけど、なんだか言う気にならなかったから押しとどめた。
なんだか、今の諒一に言うべき言葉じゃないと思うから。
それから、普通にいつもの準備を始めた。
その間、諒一はずっと僕のバチに視線を送っていた。
そんなに気になるものかなって思ったけど、まあ諒一にもなんかあるのかもな。
それから、ふと考え付いた諒一に聞きたいことを聞いてみた。
「そういやさ、水上さんと作曲するときに、曲の雰囲気とかなんか話したの?」
水上さんから直接聞けないにしても、諒一から少しは何か聞けるかもしれにあと思ったんだ。
それに、諒一に水上さんが、あの曲が水上さんの妹を想って書いた曲だということを伝えているのか気になったんだ。
すると、諒一から予想外な答えが飛び出した。
「実は、一切その点について聞いてないんだよね
そもそもあの曲は、僕は作曲にほとんどかかわってなくて、水上さんが創っちゃった感じなんだよ
僕はそうさ方法だけ説明した感じ」
あまりにも予想外の答えに、僕は準備していた手を止めて、体を起こした。
そして、諒一と対面する形にしてから、聞きたいことを聞きまくってみた。
「じゃあ、諒一はどこまで関わったの?
メロディ作りとか?」
すると、それすらも諒一はしてないみたいで
「本当に何にもしてないね
メロディも水上さんがほとんど作っちゃったから、僕は手を出さずに見守ってた感じ
使い方が分からないってときだけ、僕は頼られてたよ
まるで説明書みたいに」
ここ案で聞くと、なんとなく水上さんがさらに気になってきた。
折角二人で作曲するというのに、ほとんど一人でやってしまうなんて、何かあるんだろうか。
やっぱり水上さんの妹を想ったこと自体に何かあるんだろうか。
謎のすべてが水上さんに戻されただけな気もした。
だから、もう少し何か諒一から聞けないか試してみた。
「じゃあ、諒一は水上さんから曲のコンセプトとかって聞いてる?」
そう聞くと、諒一はさっきと打って変わって、明るい様子で答えた。
「失恋ソングって聞いたよ
でも、水上さんは失恋とか未経験って話して、俺と笑ってた覚えがあるからさ」
そう聞いて、僕は飛び跳ねるほどびっくりした。
まさかの、曲のコンセプトさえも伝えていなかったなんて。
本当に水上さんが何を考えているのか読めなくなってきたな。
なんて考えていると、予冷のチャイムが鳴った。
その音を聞いて、諒一は椅子から立ち上がり
「じゃあ、俺は帰るよ
また練習頑張ろうぜ」
と言って教室から出ていった。
僕は、そんな諒一の背中に手を振った。
すると、入れ替わりで水上さんが入ってきた。
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