学級委員長だったのにクラスのおまんこ係にされて人権がなくなりました

ごみでこくん

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本編4話(修学旅行編 一日目)

高瀬くんの修学旅行⑤

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「へ……」
「高瀬ほどモテるわけじゃないけど、俺も次は男のこと好きになれたほうがお得だなって思ってんの。新しい恋人ができてもバスケだけは絶対譲りたくないからさ、部活に一番力を入れたい気持ちとか、たまにはほっといてほしい気持ちとか、同じ男同士のほうが何かと理解してもらえそうじゃん?でも俺も高瀬と一緒で、普通に生きてたら男を恋愛対象として意識することもないから、利害の一致ってことで練習しようよ。俺も高瀬も、お互いのこと意識してみる練習!」
「え……それ、柏木は僕が相手で練習になるのか?」
「なるなる、高瀬はクラスで一番可愛いし。そりゃ普段はただの友達兼オナホとしか見てないけどさ」
「っ、だからオナホとして見んなってば!」
「はは、息子がいつもお世話になっております!」

急に押し倒されるような恰好になったから少し気まずさを感じてしまったが、いつも通りの柏木であることにホッと安堵した。のも束の間、スンとふざけるのをやめたような表情で柏木が顔を近づけてきて、思わず呼吸を止めてしまう。今にも僕の唇とくっつきそうなほどの距離で、柏木の唇が静かに三日月の弧を描く。

「っ、かしわ、」
「嘘だよ、オナホなんかじゃない、ちゃんと一人の男として見てるよ」

そう言って、触れるだけのキスをすると、引き潮のように柏木は離れていった。

「へへ、ついに男とキスしちゃった、初めて……高瀬に俺のファーストキス奪われちゃった」
「…………」
「全然アリかも。ね、もっとスゴいのしてもいい?」
「…………」

彼女にはこういう表情するのかなって感じの、見たこともないような顔で言われて、思わず赤面する。

も、もっとスゴいのってどんなのされるんだろう。
僕のことをオナホと言い切るだけのことはあり、確かに柏木からはこれまで一度もキスをされたことがなかった。僕はキスには慣れているけれど、改めてそんなことを言われると、認めたくはないが期待する気持ちが頭を擡げてきてノーとは言えなくなってしまう。

コクン、と僕の頭が控えめに縦揺れしたのを見届けてから、柏木はまた唇を重ねてきた。

「んっ……♡ふう♡んぅ……♡むっ♡んうぅ♡♡」

ちゅぱっ♡じゅるじゅるじゅる♡ぢゅうっ♡ぺろぺろぺろ♡ぢゅぱっ♡じゅぷぷ♡ちゅっ♡ぢゅぷうっ♡

舌と舌を絡め合って、舐めて、吸って、擦り付けて、気持ちいい、気持ちいいけれど、何てことはない普通のディープキスだ。こんなの何十回もシてきた。キスだけなら、多分尾形のほうが上手い。それはそうなんだけれど、男を意識する練習だとかいう普段とは違ったムードも手伝って、ぽーっと思考が蕩けていくような、知らない気持ちよさに襲われる。今まで当たり前のことみたいに思っていたが、僕は今、女の子のじゃない、男の唇で気持ちよくなっている。同じクラスの友達とキスして、僕、下もこんなに……。

「はは、改めてこう見ると、なんか高瀬のこと、いつもより可愛く見えるかも……」
「は……♡はあ……♡♡」

一度意識をしてしまうと、慣れたキスの感触も、ガウン越しにお互いの硬くなったモノが擦れるのも、見慣れた柏木のことも、何だか違った風に見えてくる。

柏木って、こんなに色っぽかったっけ……?

「たーかーせ。そんなに見つめられたら柏木くんに穴が空いちゃいますけど?」
「なんか、ヘン、この練習……♡」
「なにがヘンなの?」
「柏木、普段と雰囲気違うし……♡」
「そりゃ、お前を意識する練習してるもん。ほんとに男のこと好きになって、そいつとセックスするときみたいなスイッチ入れてやるよ、俺は。高瀬もちゃんとやらなきゃ、ほら、ちゃんと触って意識して。今からお前のことを抱く男のハダカですよー」
「あっ……♡」

不意に取られた僕の手は、はだけたガウンの隙間からチラ見えするバキバキのシックスパックへと添えられた。恐る恐る手のひらを動かして撫でさすると、あまりに硬く逞しいそれに、ゴクンと生唾を呑む。女の子のようなプニプニとした柔らかい触感でもないのに、どこからどう見ても、触っても、男の身体なのに、嫌じゃないどころか、続きをシて欲しいとさえ思ってしまう。スゴい、カタい、筋肉、僕にはない、勝てない。この、強いオスであることを知らしめるような鍛え抜かれた肉体に抱かれて、強いおちんぽ様に捩じ伏せられて屈服して、負けて、奥の奥に分からせザーメンぶっかけられてゴクゴク飲まされたい……♡♡

「は……♡あう……♡ちがうっ……♡」
「んー?なにが違うの?」
「ちがうのっ……♡ぼくは、ちんぽなんかには負けないのっ……♡クラスのバカ共を手玉に取って、それで、恋人も作って、童貞も卒業するんだっ……♡」

脳内に蔓延る淫らな思考を、ぶんぶんと首を振りながら必死に否定しようと努めるが、そんな僕を熱っぽく嘲るような目線で見下ろして柏木は溜め息をつく。

「はー……高瀬、まだそんな夢見てんの?あのね、俺の言った男を意識する練習ってのは、高瀬の場合、抱かれる側、オンナノコとしてだよ?いかに自分が男に弱くて、男が好きで、男がいないと生きていけないオンナノコかを意識して、自覚して、身体だけじゃなくて心の底から男に堕ちる練習をしろって言ってんの」
「なっ……違う、ぼくは、男として柏木をっ……」
「なに、俺のこと抱くってこと?高瀬が?」
「う…………♡」
「ねぇ、誰が誰を抱くって?ちゃんと目見て言って」
「あ……かしわぎ、ごめん、なさい……♡」
「お前さぁ、身の程を弁えろよ」

鼻先がくっつく距離で、普段よりも低い声で嘲笑われて、全身が一気にぶわあっと粟立つ。
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