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本編4話(修学旅行編 一日目)
高瀬くんの修学旅行③
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その夜。ホテルの宴会場で揃って夕飯を食べて、大浴場で湯あみを済ませ(ここでもきっちりとおまんこ係としての務めを果たしたが詳細は割愛しよう)、あとはもう柏木とたわいもない雑談でもしながらウトウトと眠りの世界へ落ちていくだけ……。といった具合には、物事というのは上手く運ばないものである。
「ねえ、丹羽から俺に鬼LIMEが来るんだけど」
「……未読無視しといて、結。これから四日間も毎晩丹羽と部屋で二人きりとか、想像しただけで萎える。せっかくの修学旅行なのにかわいそすぎる、俺が」
「分からんよ?案外恋が芽生えたりするかもじゃん」
「瑞葵ぃ、結が俺のことイジメる……」
「っ、どさくさで尻を揉むな、お前はっ……!」
「はぁ……頭いいのにクソバカだよね、おがちゃん。荷物も一式全部こっちに持ってきちゃって、ほんとに俺と高瀬の部屋に泊まり込むつもりだったの?」
「ベッド二つしかないのに無理だろ、普通に」
「大丈夫。結はそっちの一つ、一人で使っていいよ。瑞葵は小学生で身長止まってるから、瑞葵の一人や二人、俺のベッドに増えたところで体積的に大差ない」
「っ、小学生で精神年齢が止まってる誰かさんにだけは言われたくねーよ!ばぁーか!」
我が物顔で僕のベッドを占領して、ホテルに備え付けのガウンの上からひたすら尻を厭らしく撫で回してくる悪い手を、ぎゅうっと捻り上げてやる。尾形のわがままにも手馴れた様子の柏木は、隣のベッドに腰掛けたまま涼しい顔でスマホを操作していて、あの様子だと丹羽警視総監がこの部屋に強行突入してくるのも時間の問題であろうことが伺えた。そして、案の定。
「もうすぐ丹羽がお迎えに来るから、おがちゃんは散らかしてる私物を片付けて帰る支度をしなさい」
「はぁ?なにあいつ、どこまで俺を追いかけ回せば気が済むんだよ。俺のストーカーじゃん。一周回って俺のこと好きなんじゃねぇの?今晩俺が丹羽に寝込みを襲われて食われたらお前らのせいだからな!!!」
「はいはい、一般客に迷惑だから静かにしようね」
ピーンポーン。
「あ、来た」
「おがちゃん、初めてのアナルどんな感じだったか、また明日の朝飯んときに感想教えてね」
「っ、結のばぁーか!お前のケツなんか、つい先週お前に告ってきたラグビー部のガチムチホモ野郎に無理やりバコスカ掘られて裂ければいーんだ!」
「おい、犬。キャンキャン喚いてないで帰るよ?」
「クゥーン……みずきぃ……」
「かわいこぶんな。さっさとハウスしろ」
丹羽に荷物ごとズルズルと引き摺られながら尾形が出ていって、ようやく部屋に平穏が訪れる。
「はぁ~……今日のしごと、お~わりっ……」
スマホを投げ出すと、柏木は俯せでベッドへ沈み込んだ。確かに、今日一番周りを見て気を回して仕事してくれていたのは柏木だと言っても過言ではない。
「おつかれさま、副班長」
素直にそう言うと、顔だけがこちらへ向けられる。
「はぁ、柏木くんは今日も一日頑張ったなぁ。協調性皆無な奴らの相手、疲れたなぁ。肩凝ったなぁ。こんなとき、誰かがマッサージしてくれたらなぁ……」
「…………」
「誰かいないかなぁ……ちらっ、ちらっ……」
「……もう、わかったってば」
僕は腰を上げて柏木の寝そべっているベッドまで移動した。俯せの身体に上から跨って、ぐっ、ぐっ、と指の腹で圧をかけながら、肩や背中をほぐしていく。
「あー……気持ち……上手いじゃん、高瀬……」
「実家でよく父さんにやってたからな」
「へえ、親孝行だなー。学校帰ってもこれ、たまにやってほしい……日直の日とか。そんぐらい上手……」
とろとろの声で手放しに褒められて、どんどん気分が良くなる。柏木は厭味もないから素直に嬉しい。
「もっとして欲しいところとかあるか?」
「んー、そりゃ、ちんぽとか?」
「っ、ばか……やめてもいいんだぞ……」
「あはは、冗談だって。でもほんとに癒されてるよ。自分で思ってた以上に疲れてたのかもなぁ、俺」
「あいつらの世話が、そんなに……?」
「違う違う、あいつらの世話は慣れてるから。そうじゃなくて、俺、昨日彼女と別れたばっかなんだよね」
「ねえ、丹羽から俺に鬼LIMEが来るんだけど」
「……未読無視しといて、結。これから四日間も毎晩丹羽と部屋で二人きりとか、想像しただけで萎える。せっかくの修学旅行なのにかわいそすぎる、俺が」
「分からんよ?案外恋が芽生えたりするかもじゃん」
「瑞葵ぃ、結が俺のことイジメる……」
「っ、どさくさで尻を揉むな、お前はっ……!」
「はぁ……頭いいのにクソバカだよね、おがちゃん。荷物も一式全部こっちに持ってきちゃって、ほんとに俺と高瀬の部屋に泊まり込むつもりだったの?」
「ベッド二つしかないのに無理だろ、普通に」
「大丈夫。結はそっちの一つ、一人で使っていいよ。瑞葵は小学生で身長止まってるから、瑞葵の一人や二人、俺のベッドに増えたところで体積的に大差ない」
「っ、小学生で精神年齢が止まってる誰かさんにだけは言われたくねーよ!ばぁーか!」
我が物顔で僕のベッドを占領して、ホテルに備え付けのガウンの上からひたすら尻を厭らしく撫で回してくる悪い手を、ぎゅうっと捻り上げてやる。尾形のわがままにも手馴れた様子の柏木は、隣のベッドに腰掛けたまま涼しい顔でスマホを操作していて、あの様子だと丹羽警視総監がこの部屋に強行突入してくるのも時間の問題であろうことが伺えた。そして、案の定。
「もうすぐ丹羽がお迎えに来るから、おがちゃんは散らかしてる私物を片付けて帰る支度をしなさい」
「はぁ?なにあいつ、どこまで俺を追いかけ回せば気が済むんだよ。俺のストーカーじゃん。一周回って俺のこと好きなんじゃねぇの?今晩俺が丹羽に寝込みを襲われて食われたらお前らのせいだからな!!!」
「はいはい、一般客に迷惑だから静かにしようね」
ピーンポーン。
「あ、来た」
「おがちゃん、初めてのアナルどんな感じだったか、また明日の朝飯んときに感想教えてね」
「っ、結のばぁーか!お前のケツなんか、つい先週お前に告ってきたラグビー部のガチムチホモ野郎に無理やりバコスカ掘られて裂ければいーんだ!」
「おい、犬。キャンキャン喚いてないで帰るよ?」
「クゥーン……みずきぃ……」
「かわいこぶんな。さっさとハウスしろ」
丹羽に荷物ごとズルズルと引き摺られながら尾形が出ていって、ようやく部屋に平穏が訪れる。
「はぁ~……今日のしごと、お~わりっ……」
スマホを投げ出すと、柏木は俯せでベッドへ沈み込んだ。確かに、今日一番周りを見て気を回して仕事してくれていたのは柏木だと言っても過言ではない。
「おつかれさま、副班長」
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「はぁ、柏木くんは今日も一日頑張ったなぁ。協調性皆無な奴らの相手、疲れたなぁ。肩凝ったなぁ。こんなとき、誰かがマッサージしてくれたらなぁ……」
「…………」
「誰かいないかなぁ……ちらっ、ちらっ……」
「……もう、わかったってば」
僕は腰を上げて柏木の寝そべっているベッドまで移動した。俯せの身体に上から跨って、ぐっ、ぐっ、と指の腹で圧をかけながら、肩や背中をほぐしていく。
「あー……気持ち……上手いじゃん、高瀬……」
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「っ、ばか……やめてもいいんだぞ……」
「あはは、冗談だって。でもほんとに癒されてるよ。自分で思ってた以上に疲れてたのかもなぁ、俺」
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