アイドルだって恋してる!!ダメ?

あさぎ いろ

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キス猛特訓!だけじゃなかったの?

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デンと机に鎮座しているスマホが気になる…
こちらをバッチリ撮る気満々な、ミニ三脚の上の画面に目を向けると、バッチリ、俺とるい君の胸から上が映ってる。
ソファに座ってるのに、頭一つ分近く、るい君の背が高いから、ギリギリ画面に入ってる感じ。

スマホに気を取られていると突然、グイッと顔の向きを直されたと思うと、チュッと唇と唇が触れた。
「んーーーー!」
思わず声が出る
「声出したら、ほら、起きちゃうよ?二人が」
そうだった!
後ろには、酔って熟睡中のとおる君とミナミ君。

「今の観てみよう」
るい君が画面を見ながら、俺の肩を抱く。とにかく顔が近いんですけど…
画面の動画は、俺がガチガチで口を一文字にさせて、眼をギューッって固く瞑っている。
そんな俺に、笑いながらキスする余裕顔のるい君。

「これで、ファンの子達が喜ぶと思う?」
はい、喜んで貰えませんね…
こんな色気もへったくれも無いキス。
シュンとした俺の横で
「練習あるのみ!慣れてね…少しだけで良いから。恥らいは萌えるからOKだけど、ガチガチはNGだよ」
「了解致しました、先生、どうぞお願いします」
ぺこりとお辞儀し、俺は腹を括った。
そして、猛特訓?が始まった。

角度を変え、何度も何度も交わされるキス。どれも、ふんわりそっと触れるだけの口付け。
両手で俺の頬を包み込むような優しいキス。
真正面からの鼻先を付けての幼いキス。
俺の後ろ髪に、るい君が手を絡ませながらの切ないキス。
こんなに色んなフレンチキスがあるのかってくらいのバリエーション。
それに驚くと共に、逆に、るい君の経験値の高さが分かり、つい嫉妬の根を伸ばしてしまいそうになる。

「ちょっと確認してみよう」
ご機嫌なるい君が、俺とのキスシーンの数々を動画で見せてくる。
なんか、改めて一緒にこんなの観るとか、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど…
真剣な顔で、どうするのが可愛くて、俺達らしいのかを考えてくれている彼に、止めてなんて言えるわけがない。
俯きながらも、顔を覆った掌から覗いて眺めていると、これが良いかな…と思えるものが1つだけあった。
身長差のある俺達、るい君が上から落とす唇。それを俺が受ける形なんだけど…見ていてキュンとした。
るい君も同意見みたいで、この角度は良いね!となって
「これさ…リヒトからやってみない?」
「え?俺から?」
「そう!待ってるからガチガチになるんだろうし。えいっ!って感じでやるの、可愛んじゃないかな?」
「うーん…でもなぁ」
「でもなぁ…じゃない!その後、離れてから、たまらず、もう一度って感じで、俺からチュッってやる!これ最高だと思う!決まりなっ!」
やってみよう!って、るい君が、もう一度スマホをセットした。

どうぞって感じで、瞳を閉じて、俺を待ってる。
綺麗な顔をいつまでも眺めていたいけど、この顔面国宝にキスするんだと思うと緊張してきた。
さっきまでの練習は何だったんだ?ってくらい…ハードルが高いぞ、自分からのキス。

「頑張れ、ファンが喜ぶぞ」
なんて事を言われ、俺は、るい君の頬に手を添えた。
チュッて、少しだけ伸び上がって、唇に触れると、ソファが沈む。
すぐに身を引き、身体を離すと…るい君を見る。視線がかち合うと…今度は、るい君が俺にキスを落とす。
出来た!頑張ったよ俺。

「よく出来ました。じゃ、ご褒美あげる」
ほんの少しだけ唇が離れ、褒め言葉をくれたるい君が、妖しく笑う。
何かを解放したみたいな空気が流れた。

後ろ頭を抱えるみたいに持たれると、るい君の唇が、ピッタリと俺の唇を覆う。
そして滑らかで薄い舌が入ってきた。
いきなりのディープなキスに戸惑い固まっていると、今度は歯列をなぞられ、俺の舌を絡めとっていく。
先程までの淡いキスとは、全くの別物に、俺の身体が波打つ。
上顎を舐められた時、下半身へとピリッと電気が走った。
るい君の本気モードのキスは、ヤバいということが、身に染みて分かった。
息継ぎの為に、やっと開けた唇は、甘い唇で噛まれると、逃がさないとばかりに、また塞がれてしまう
「んっ、あっ…むぅ」
声が漏れてしまう。
熱い舌を味わうようにジュルジュルと音が鳴る。
駆け抜けるように俺の血が下半身へと集まるのを感じた。
嘘だろ!?彼女とのセックスの時ですら、なかなか戦闘モードに入らなかった俺のモノが、今、いとも簡単に、臨戦態勢になる。
こんなのバレたら恥ずかしい…と思い、せっかく腰を引いたのに、るい君は、逆に俺の腰をグイッと抱き寄せた。
俺の勃ち上がるモノは、立て膝のるい君の膝下にぶつかった。
バレてしまった…
「なに?キスだけで、こんなに感じてるの?彼女にも、こんなだったワケ?」
いつの間にか…ダークるい君が降臨してた…
「違っ!俺、あんまり性欲無いもん」
「へぇ~こんななのに?」
るい君は膝下をわざとらしくグリグリと俺のモノに押し付けてくる。
余りに突然の刺激が大きくて、思わず
「やっ…あっ、んんっ!」
と大きめの声が出ちゃって、るい君に、すかさず口を塞がれてしまう
「んんっ、むぅっ、んっ」
舌で口腔内を犯されながら、るい君の足さばきによって、下にも更なる刺激を受ける。

すると、パジャマのズボンの中へ、るい君の手がスルリと入った。
凄く驚いたのに、その動きの素早さに、止める暇も無く、下着の上から、俺の陰部に、るい君の手が触られてる事実を認識するのに時間がかかった。

「あれ?もう、先走りで、下着ぐちゃぐちゃなんだけど?このまま出しなよ…下着は貸すから」
え?ウソウソ!!?
触ってるよ!俺の!
下を向くと、色の変わってしまったブリーフの上から、上下に這うその手が、るい君のだと…もろに、自分の目で見てしまった。
舌を強く吸われ、甘い唾液を与えられ、攻め立てる手には、翻弄されまくり。
ダメっ!と思った時には、遅く…
呆気なく、放出してしまった。
下着の中は…もうドロドロ。

「あれ?イッたよね?リヒト。なのに、まだ、バキバキなんだけど?ここ」
そう、しっかり出したはずなのに、全く衰えてない…しばらく自慰すらしてなかったのを、本気で悔やむ。

「仕方ないなぁ…おいで…」
手を引かれ、まだ熱いままの身体は、フラフラしながら、俺は寝室へと連れ込まれた。
何故か…るい君は、スマホを手に持っている。
ベッド中央に座らされ、俺の後ろに座るるい君は
「はい、これ持って」
と、真っ暗な寝室でスマホだけが、眩しい程の灯りを放っている。
流れる動画を観ると、なんと、先程までのフレンチキスから始まり…
まさか…ディープになるキスの…その後までが、しっかりと保存されてるの?
マジかよ…
「自分がどんな顔してるか、知らないだろ?めちゃくちゃエロいんだよ?」
低い声でそんな事を耳元で言いながら、耳朶をヤワヤワと歯んでくる。

身体にチカラの入らない俺は、下着とパジャマのズボンをスルッと脱がされ、大きく両脚を開かれる。
閉じようとしても、るい君の両脚で、ガッチリホールドされていた
「やぁっ、恥ずかしい…よぉ!」
抗議するがサクッと無視され、更には、直に俺のモノに触れられた。

「あんまり声出しちゃダメだよ?ちゃんとスマホ見て」
とんでもなくエロくない?
これって、やばくない?
生で触られてるんだぞ…俺のオレ。

そして、自分の惚ける顔を画面に観ながら…
うっかり下を向くと、るい君の手が俺の滾りを握って、ゆるゆると動いてるし…
ブルーライトが滾りに反射して、濡れそぼっている場所が、リアルに輝く。
スマホからは、俺の…僅かだが、艶っぽい声が、漏れてくる
「自分を観ながら感じちゃうんだ?」
「んっ、あっ…やっ…ん。だって、観ろって…るい君がぁ~」
「えっちぃなぁ~リヒトは、ここも、布上からでも分かる位、立ってる…」
乳首を指で弾かれた
「あっ、やっ!ぁあっんっ」

もう、いつでも達してしまいそうだった場所は、最後の刺激で、白濁が飛んだ。
手のひらで受け止めたるい君が、滴る俺の液体をペロリと舐める
「ダメダメ!」
慌てて、スマホをほおりだし、ティッシュを渡した。

「今日は、ここまでね…あの二人に聞かれても困るしなぁ…リヒト、シャワー浴びて来る?…それとも、聞かれても喘がせて良かったら、まだする?」
ダークるい君は、サラリと恐ろしい事を言うので、すぐにパジャマのズボンだけ履いて、ぐちゃぐちゃの下着を手に、浴室へと逃げたのだった。
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