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110 スフレーヘル家の再興2(モンターニャへ)
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「ああ、その方なら、ここにもいらっしゃいましたね」
ケヴェスンさんが言う。今日もギルドをさぼって、自宅兼工房にいるようだ。まあ、私もそれを見越して、ギルドより先にこっちに来ているのだけど。例によってセリアさんもいる。
「やっぱり、コンラートさんの件で、ギルドに調査依頼が出ているとか?」
「依頼内容は秘密で…ということはありませんが、実際、そのような依頼は少なくともトレンタでは出されていませんね」
そうすると、やっぱり個人的に調べて回っているのか。依頼を受けた冒険者という感じではなかったし。
「セリアさんも会ったんですか?」
「いえいえ、わたしが来たらいつの間にかいなくなってしまったらしくて、会えなかったんですよー」
よく消える人だな。
「今更だけど、セリアさんもコンラートさんの件は知っているんですね?」
「ええー、わたしは以前からアマティアさんの相談には乗っていたのでー」
それは初耳だ。仲良かったのか。
「そのー、何て言うかー、立場か同じというか通じ合うものがありましてー」
セリアさんはケヴェスンさんを、ちらちらと見ながら言う。ああ、なるほど。
「立場?純粋な人族じゃないというところ以外に同じところはないように思いますが…」
ケヴェスンさんの言葉に、セリアさんがこっそりと溜息を吐いた。うん、駄目ね、ケヴェスンさんも。
「…で、国とネレイスの関係も悪くなるかも、ってことで、本人達だけの問題じゃないかもしれないんですよ。イルダとフレアは、伝手を当ってみるとか言っていましたが…」
「ああ、ギルドと教会経由で、王都と聖都に手紙が行ったようですね。そろそろ返事が返ってくるのではないですか?それこそ、アマティアさんに頼めればもっと早く返事がもらえるのですが」
「アマティアさんに?」
「例の地下水路ですが、王都や聖都にも繋がっているらしいですよ」
「はあ」
「…というわけで返事が来たんだけど…」
次の日、夕食の席でイルダが顔を顰めて言う。
「パーティーへの指名依頼の形で『万事うまく解決してくれ』ってさ」
「教皇からのも同じような返事でしたね…」
フレアも苦笑している。
「俺らを何だと思っているんだ…」
「まあ、ネレイスとの外交のきっかけを作ったのは私達だし、コンラートさんの実家の再興も私達が関係してるし、そもそもコンラートさんとアマティアさんと仲が良いのも…」
「だからといって丸投げはないだろ!」
「まあ、町の役人や王都の文官の方が出ていらしたら、外交問題だと吹聴しているようなものですからね。王様の命令なんてことになったら、余計拗れるでしょうし」
私に突っ込むアルスに、フレアが窘めるように言った。
「しょうがないよ、アルス。指名依頼はもう一つあるみたいだから、そっちもついでに片付けちまおうぜ」
「もう一つって?」
「モンターニャのギルドマスター直々の依頼だよ」
「アレッタさん?ついでに片付けられるようなものなの?」
私も聞き返す。
「例の森の魔物騒ぎを聞きつけた貴族が、良く分からずに魔物の討伐依頼を出したらしい。表向きはその依頼を受けるってことで、実際はあそこの魔物は討伐する必要なんかない、ということを魔物騒ぎの当事者でもあったあたしらにうまく説明して欲しい、という感じかな」
「あの辺の人たちは、森の魔物に危険がないって知ってるんじゃなかったのかしら」
「…新たにそこを領地に貰うことになった、どこぞの伯爵らしいぜ」
「あっちゃー…」
イルダの説明に、私は頭を抱えた。
「…しかし、専用の馬車を御者付きで用意してもらえるとはな」
「国とギルドマスターからの依頼で、ギルドにも相当金が入ってるんだろうな」
感心したように言うアルスに、イルダが椅子の上で背を伸ばしながら答えた。私達は2人ずつ向かい合わせで座っているのだけど、あと4,5人は余裕で座れるほど馬車内は広い。ちなみにスピカは例によって例の如く、私の頭の上だ。
かなりのスピードが出ているのに、揺れも少ない。相当高級な馬車のようだ。
「こりゃあ、失敗は出来ないな」
「とは言っても、面倒な依頼だぜ?魔物退治と違って相手のいる話だ」
「まあ、アルスの得意分野ではないな」
「言ってろ」
「そ、そういえばアルスさんはコンラートさんに会いに行ったのですよね?」
イルダとアルスが口喧嘩を始めそうだったので、フレアが割って入った。
「ん?ああ、ちょっと意見してやろうとな」
「止めろと言ったのに…だからこういうのに向いてないって言われるんだよ」
「うるさいな!まあ、留守で会えなかったんだけど」
「留守ですか。どこかへお出かけでしょうか」
「俺としては、親父さんにアマティアさんとの結婚を許してもらいに家に帰った、というのを期待してるんだけどな」
まあ、確かに今回の依頼は二つともコンラートさんの家がらみだから、その方が都合が良いけど。
「そういえば、あのアマティアさんのことを聞き回っていた女性…えっとアリエルさん?には、アルスは会ったのよね?」
「んん?ああ、イルダと一緒にギルドに行った帰りにな」
「あたしは会えなかったんだよ」
「え?一緒だったのに?」
「あたしがちょっと服屋に寄ってる間にアルスだけと話したってわけ」
「女性物を扱う店でちょっと入りづらかったし、すぐに用が済むってイルダが言うから、外で待ってたんだけどそのときにな。ちょっと話をして、『連れのイルダって女性もアマティアさんのことをよく知っているから、聞いてみると良いですよ』って言ったその瞬間ちょうどイルダが店から出て来たから、そっちに視線を移して、ほら彼女が…って言おうとしたらいなかった。あの素早さは只者じゃないな」
そこは感心するところじゃないでしょ。それにしても良く消える人だ。イライザなんかは消える前から見えてなかったみたいな、訳の分らないことを言ってたけど…。
「『聞き合わせ』ってやつね!」
私の頭から飛び立ったスピカが、私達の中央でポンという音とともに姿を現して言った。
「ききあわせ?」
「分らないの?結婚するかも知れない相手の素性を親が調査してるのよ」
「いや、それは分ってるよ。言葉を知らなかっただけだ」
アルスがスピカに答える。
「わたくしもお目にかかれなかったのですが、どのような方でしたか?」
「冒険者っていう感じじゃなかったわね…。ギルドに調査を依頼された冒険者って線はなさそう」
「あれだ、複数用意されてるっていう婚約者候補の一人…」
「違うわよアルス。コンラートさんより年上っぽかったし」
私はそう答えた。この世界では女性の結婚は早めらしいし。
「ユーカは、あのアリエルさんが、コンラートさんと親しい間柄だって事には気付いた?」
「ええ、何度も『コンラート』と言いそうになって『スフレーヘル卿』って言い直していたものね…とすると、幼なじみで年上のお姉さん、とか…」
「何でそうなるのよ…。もっと可能性の高い人がいるでしょ!」
「えーっと?」
「ズバリ!コンラートさんのお姉さんね!」
ビシッとポーズを決めたスピカが断言する。なるほど、そういえば姉妹が一人いるっていう話だった。
「それで、その姉さんは、コンラートさんとアマティアさんの結婚に賛成っぽかった!」
「そうね」
「だから、その姉さんが家を継げば解決よ!」
またビシッとポーズを決めてスピカが断言した。
「そう単純にうまくいけば良いけどなあ。新しい領地の経営は大変だぜ?長子といっても女性だと色々あるし、それこそ、それなりに回りが納得する程度に出来の良い養子でも取らないと…って、まだ結婚してないよな、そのアリエルさんとやらは」
「結婚していれば家を出ているはずですが、そのような話は聞いてないですね。ですが…」
「何?」
「…いえ、わたくしの勘違いだったかもしれません」
イルダの問いに、フレアは小首を傾げて微笑んで見せた。
「大丈夫!あの人は只者じゃないから!」
スピカがまたビシッと断言した。
「何でよ」
私はちょっと呆れてきて突っ込んだ。
「だって、あのときあたしは姿を消していたのよ?なのに『妖精さんを連れている』からって声を掛けてきたでしょ?」
ケヴェスンさんが言う。今日もギルドをさぼって、自宅兼工房にいるようだ。まあ、私もそれを見越して、ギルドより先にこっちに来ているのだけど。例によってセリアさんもいる。
「やっぱり、コンラートさんの件で、ギルドに調査依頼が出ているとか?」
「依頼内容は秘密で…ということはありませんが、実際、そのような依頼は少なくともトレンタでは出されていませんね」
そうすると、やっぱり個人的に調べて回っているのか。依頼を受けた冒険者という感じではなかったし。
「セリアさんも会ったんですか?」
「いえいえ、わたしが来たらいつの間にかいなくなってしまったらしくて、会えなかったんですよー」
よく消える人だな。
「今更だけど、セリアさんもコンラートさんの件は知っているんですね?」
「ええー、わたしは以前からアマティアさんの相談には乗っていたのでー」
それは初耳だ。仲良かったのか。
「そのー、何て言うかー、立場か同じというか通じ合うものがありましてー」
セリアさんはケヴェスンさんを、ちらちらと見ながら言う。ああ、なるほど。
「立場?純粋な人族じゃないというところ以外に同じところはないように思いますが…」
ケヴェスンさんの言葉に、セリアさんがこっそりと溜息を吐いた。うん、駄目ね、ケヴェスンさんも。
「…で、国とネレイスの関係も悪くなるかも、ってことで、本人達だけの問題じゃないかもしれないんですよ。イルダとフレアは、伝手を当ってみるとか言っていましたが…」
「ああ、ギルドと教会経由で、王都と聖都に手紙が行ったようですね。そろそろ返事が返ってくるのではないですか?それこそ、アマティアさんに頼めればもっと早く返事がもらえるのですが」
「アマティアさんに?」
「例の地下水路ですが、王都や聖都にも繋がっているらしいですよ」
「はあ」
「…というわけで返事が来たんだけど…」
次の日、夕食の席でイルダが顔を顰めて言う。
「パーティーへの指名依頼の形で『万事うまく解決してくれ』ってさ」
「教皇からのも同じような返事でしたね…」
フレアも苦笑している。
「俺らを何だと思っているんだ…」
「まあ、ネレイスとの外交のきっかけを作ったのは私達だし、コンラートさんの実家の再興も私達が関係してるし、そもそもコンラートさんとアマティアさんと仲が良いのも…」
「だからといって丸投げはないだろ!」
「まあ、町の役人や王都の文官の方が出ていらしたら、外交問題だと吹聴しているようなものですからね。王様の命令なんてことになったら、余計拗れるでしょうし」
私に突っ込むアルスに、フレアが窘めるように言った。
「しょうがないよ、アルス。指名依頼はもう一つあるみたいだから、そっちもついでに片付けちまおうぜ」
「もう一つって?」
「モンターニャのギルドマスター直々の依頼だよ」
「アレッタさん?ついでに片付けられるようなものなの?」
私も聞き返す。
「例の森の魔物騒ぎを聞きつけた貴族が、良く分からずに魔物の討伐依頼を出したらしい。表向きはその依頼を受けるってことで、実際はあそこの魔物は討伐する必要なんかない、ということを魔物騒ぎの当事者でもあったあたしらにうまく説明して欲しい、という感じかな」
「あの辺の人たちは、森の魔物に危険がないって知ってるんじゃなかったのかしら」
「…新たにそこを領地に貰うことになった、どこぞの伯爵らしいぜ」
「あっちゃー…」
イルダの説明に、私は頭を抱えた。
「…しかし、専用の馬車を御者付きで用意してもらえるとはな」
「国とギルドマスターからの依頼で、ギルドにも相当金が入ってるんだろうな」
感心したように言うアルスに、イルダが椅子の上で背を伸ばしながら答えた。私達は2人ずつ向かい合わせで座っているのだけど、あと4,5人は余裕で座れるほど馬車内は広い。ちなみにスピカは例によって例の如く、私の頭の上だ。
かなりのスピードが出ているのに、揺れも少ない。相当高級な馬車のようだ。
「こりゃあ、失敗は出来ないな」
「とは言っても、面倒な依頼だぜ?魔物退治と違って相手のいる話だ」
「まあ、アルスの得意分野ではないな」
「言ってろ」
「そ、そういえばアルスさんはコンラートさんに会いに行ったのですよね?」
イルダとアルスが口喧嘩を始めそうだったので、フレアが割って入った。
「ん?ああ、ちょっと意見してやろうとな」
「止めろと言ったのに…だからこういうのに向いてないって言われるんだよ」
「うるさいな!まあ、留守で会えなかったんだけど」
「留守ですか。どこかへお出かけでしょうか」
「俺としては、親父さんにアマティアさんとの結婚を許してもらいに家に帰った、というのを期待してるんだけどな」
まあ、確かに今回の依頼は二つともコンラートさんの家がらみだから、その方が都合が良いけど。
「そういえば、あのアマティアさんのことを聞き回っていた女性…えっとアリエルさん?には、アルスは会ったのよね?」
「んん?ああ、イルダと一緒にギルドに行った帰りにな」
「あたしは会えなかったんだよ」
「え?一緒だったのに?」
「あたしがちょっと服屋に寄ってる間にアルスだけと話したってわけ」
「女性物を扱う店でちょっと入りづらかったし、すぐに用が済むってイルダが言うから、外で待ってたんだけどそのときにな。ちょっと話をして、『連れのイルダって女性もアマティアさんのことをよく知っているから、聞いてみると良いですよ』って言ったその瞬間ちょうどイルダが店から出て来たから、そっちに視線を移して、ほら彼女が…って言おうとしたらいなかった。あの素早さは只者じゃないな」
そこは感心するところじゃないでしょ。それにしても良く消える人だ。イライザなんかは消える前から見えてなかったみたいな、訳の分らないことを言ってたけど…。
「『聞き合わせ』ってやつね!」
私の頭から飛び立ったスピカが、私達の中央でポンという音とともに姿を現して言った。
「ききあわせ?」
「分らないの?結婚するかも知れない相手の素性を親が調査してるのよ」
「いや、それは分ってるよ。言葉を知らなかっただけだ」
アルスがスピカに答える。
「わたくしもお目にかかれなかったのですが、どのような方でしたか?」
「冒険者っていう感じじゃなかったわね…。ギルドに調査を依頼された冒険者って線はなさそう」
「あれだ、複数用意されてるっていう婚約者候補の一人…」
「違うわよアルス。コンラートさんより年上っぽかったし」
私はそう答えた。この世界では女性の結婚は早めらしいし。
「ユーカは、あのアリエルさんが、コンラートさんと親しい間柄だって事には気付いた?」
「ええ、何度も『コンラート』と言いそうになって『スフレーヘル卿』って言い直していたものね…とすると、幼なじみで年上のお姉さん、とか…」
「何でそうなるのよ…。もっと可能性の高い人がいるでしょ!」
「えーっと?」
「ズバリ!コンラートさんのお姉さんね!」
ビシッとポーズを決めたスピカが断言する。なるほど、そういえば姉妹が一人いるっていう話だった。
「それで、その姉さんは、コンラートさんとアマティアさんの結婚に賛成っぽかった!」
「そうね」
「だから、その姉さんが家を継げば解決よ!」
またビシッとポーズを決めてスピカが断言した。
「そう単純にうまくいけば良いけどなあ。新しい領地の経営は大変だぜ?長子といっても女性だと色々あるし、それこそ、それなりに回りが納得する程度に出来の良い養子でも取らないと…って、まだ結婚してないよな、そのアリエルさんとやらは」
「結婚していれば家を出ているはずですが、そのような話は聞いてないですね。ですが…」
「何?」
「…いえ、わたくしの勘違いだったかもしれません」
イルダの問いに、フレアは小首を傾げて微笑んで見せた。
「大丈夫!あの人は只者じゃないから!」
スピカがまたビシッと断言した。
「何でよ」
私はちょっと呆れてきて突っ込んだ。
「だって、あのときあたしは姿を消していたのよ?なのに『妖精さんを連れている』からって声を掛けてきたでしょ?」
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