夢の様なお話し

ニャンコ従業員

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第一章

クリティカルヒット

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 今日は、虞さんとのデートだ。予定は、水族館にフレンチレストラン。そして、カラオケ。その後は自宅。お酒は、ウイスキーの水割り。明日は、仕事だ。神様に借りたお金は、沢山ある。仕事は、漫画に中華物産に寿司。売上は、いまいちだが食えてはいる。しかし儲けるのは、夢のような話だ。売れても経費に、数多くの支払い。いまいち儲からない。しかし神様に借りたお金が、かなりあるのでなんとか成っている。
 仕事のことは、置いて置いて虞さんとのデートに勤しむ事にした。そして日が過ぎた。
 翌る日になって、叔父さんの仁さんがやって来たのだ。叔父さんは、無職で毎日パチンコ三昧。負けっぱなし。そしてたまに仕事。今日は、金の無心。しかしおじさんに貸したお金は、全てで二十二万円。返してくれる様子はない。
 昨日は、詐欺にあい五百万円の支払い、とことん冴えない人だ。だが、絵描きなので、売れないだけだ。本人に言わせると、一枚うん億円らしい。それゆえ売れないのだ。
 仕方がないので、二万円叔父に貸したのだ。
 叔父は、嬉しそうにペチャクチャと話をする。聞いていてもしょうがない話だ。しかし、聞いていた。
 昨日の夜のことに話がなった時に、親父の話になり、懐かしくなった。それもそのはず、幼い頃に、死別した父親の話だからだ。しかし、今の俺の生活には、何の関係もない。しかし親父は、若い頃結構無茶をしていたことが分かったのだ。
 とにかく、仕事を成功させなければ、ご飯が食べられない。従って、稼がなければならないのだ。
 今日は、寿司も漫画も好調だ。中華物産も中々だ。バイト君もご機嫌らしい。上手くいっている。このまま続いて行けば、俺は有る意味幸せだ、でもそう調子良く行くかは、分からない。
 明日は明日の風が吹く、然しながら今のところ調子は良く、明日もこのまま、絶好調が続けば。
 だが、問題が起ったのだ。食中毒である。売った寿司の中に、菌が混じっていたのだ。結果的に営業停止かも知れない。結果的には、検査の結果待ちだ。
 3日間、待ち結果は、別のものが原因だった。売れ残りで、日にちの経った、春巻きみたいなものが原因だった。
 その結果、日の過ぎたものは、危険だと認識した次第である。
 実家に置いてきた、機械を郵送で親に送ってもらった。その機械は、餅つき機。個人的につけた名前は、モッチーである。
 今度は、お餅で儲けようと試みることにした。
 大量のもち米に、小豆、あんころ餅を売り出すことにした。作り方は、小さい頃から親を見て知っている。
 とにかく、20キロ餅をつくことにした。そして、バイト君を総動員して、あんころ餅を作ったのだ。
 一つ、百二十円で販売した。店の前で机を並べ、売り出したのだ。
 五時間かけて、二個売れただけだった。またもや上手く行かない。夢屋に頼るしかない。すぐに走った。
 結局掛かった費用は、二百万円。売上は、二百十万円差額は、十万円。バイト代に消えた。
 儲からない。
 悩んだ。
 儲ける為には、どうすればいい。
 考え倒した結果、怪しげな人物に頼るしかなかった。結果それも上手く行かない。
 そして、悩みは頂点に達した。
 苦しみ抜くしか無いのか、そんなことはないはずだ。何か方法があるはず。
 たまたま、昔を思い出した。あの頃は、派手にお金を使っていた。お金にも困らなかった。もしかしてお金を派手に使うしか無いのか、恐らくは、結論が出た。
 派手に行くことにした。まずは、スポーツカーをもう一台購入。以前とは違うものを。
 その上、クルーザーを購入。
 作戦が当たれば、儲かるはずだ。
 それから、三ヶ月が過ぎた。
 収支を計算する。利益が二十五万円出た。
 作戦は成功した。神様に借りたお金で物は買い込んだので、実質黒字だ。もちろん借りた分は、返した。
 クリティカルだ。最高だ。
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