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第一章
僕は、今を生きている。
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客はやってきた、夢屋に依頼したからだ。あっさりと商品を買い込むお客さま。たいていが食べ物だ。しかし一つだけちょっと違う物をお買い上げだ。
昔ながらの香炉で、香を炊くためのものだ。この香炉には不思議な力があり、香を炊くと夢が見られるのだ。ただそれだけなのだが。
そして夢は予知夢である。未来がわかるのだ。優れものだ。
三万円で売りに出している。買い手がついたので一安心だ。
店番のバイトである虞さんに、言わせると、あなた変わり者との答えが返ってくるのだ。理由を聞いてみると、誰もこんなもの売らないとの答えだった。
「はは」と笑って誤魔化したのだ。でも面白いと思うのだが。
今日は雨降りだ。仕方ない、雨も降らないと農作物に被害が出るからだ。今の時期だと、枝豆を植える時期だ。それにさつま芋だ。
夏が近づくと、薄着になるのだが、クーラーの為か少し余分に上着を着込んでいる方もいる。枝豆が食卓に並ぶと、いつも思い出す。スイカの漬物である。母が大好きだからだ。大抵独り占めしている。
今、午前十時だ。コーヒーでも淹れて飲む時間だ。おやつには、クッキーか、大福なんかもいいかも知れない。
お客は順調に来てくれている。すでに7人目だ。もう一つの目玉商品が、小さな鉄の塊だ。これには魔除けの力があり、運気を上げてくれる。以前、聴いた話では、宝くじが、少額ではあるが当たったそうだ。その人は、初めての当選だったらしい。
この店には、怪しげなアイテムが数多くあるのだ。
午後十一時二十三分、時計の針が止まっている。コレも、曰く付きのアイテムだ。何せ人を若返らせる力があるらしいのだ。その代わりに、健康が一部損なわれるのだという。
とにかく怪しい品物ばかりだ。
しかし魅力的だ。
虞さんは外人だから、日本人の好みはわからないと思うが、怪しいものが好きな方、いわゆる好事家という人たちが購入するのだ。そして彼らは皆金持ちだ。
順調に進んでいる。しかし飾り気がないのは寂しい。もう一人、花形美人店員を入れることにした。いわゆる看板娘である。
早速、夢屋に電話を入れる。しかし番号を知らなかった。
虞さんに店を任せて、夢屋にまで車で走る。
夢屋には、電話は設置していないのだと言われ少しがっくりした。
注文は、看板娘を一人、和服の似合う方で、三十才くらいの方をお願いした。料金は、二十五万七千円。高いが夢屋は確かだ。あっさりと神様から借りたお金で支払う。
そして2日後には、和服美人がやって来た。名前は椎名一葉らしい。
美人が二人、両手に花である。
でもやはり男気がないのも、寂しい。バイトの張り紙をすることにした。時間給八百五十円。勤務時間は八時間。休憩含むである。実質七時間である。それ以外にも賄いもつけることにした。自分としては、まずまずである。
そして二ヶ月後には、田村店長に虞さん、一葉の3人で店を切り盛りしてもらっていた。
利益はあまり上がってないが。今の所、十一万の赤字だ。総売り上げはかなり伸ばしはしたものの。しかし客足は順調だ。今度は、さらにメキシコからの曰く付き物品を購入するつもりだ。
何せ触ると肌がすべすべに、なるらしいという怪しな物だ。
2000ドルは、要るらしいが。高いのだが、日本円で三十五万で売れば元は取れる。そう思い購入した。
そしてさらに隕石のかけららしき物を、購入した。しかしコレは安く、二千円だ。どういう基準で、値打ちが付いてるのかわからないが、これも購入した。
見た目はただの石だ。
そうこうするうちに、五ヶ月が過ぎた。売り上げは、順調だが仕入が高いため、利益は少ししかなく、なんとか五千円プラスだ。
店は、上手くいっている。
気持程度しか儲からないが、それでも俺は楽しかったのだ。新たなアルバイトが、飛び込んできたのだ。
彼女に言わせるとココしかない、と言われ、どうしても雇って欲しいとのことだ。利益は出てないのに、雇うなぞ無理だ。しかし押し切られた。
そしてバイトは、3人。正社員は一人、俺の給料は食えるだけだ。
しかしながらに、頑張っている。今月は目標、利益を四十万に設定して、皆で頑張った。
届きはしなかったが、三十二万の利益を出したのだ。その結果、一葉さんが病にかかり、二ヶ月間の入院を余儀なくされたのだ。新入りバイトの彼女は、三神タツナ、話によると五百年未来から来たらしいのが、記憶がないそうだ。でも西暦二千五百年の新聞を持っていたから事実なのだろう。
昔ながらの香炉で、香を炊くためのものだ。この香炉には不思議な力があり、香を炊くと夢が見られるのだ。ただそれだけなのだが。
そして夢は予知夢である。未来がわかるのだ。優れものだ。
三万円で売りに出している。買い手がついたので一安心だ。
店番のバイトである虞さんに、言わせると、あなた変わり者との答えが返ってくるのだ。理由を聞いてみると、誰もこんなもの売らないとの答えだった。
「はは」と笑って誤魔化したのだ。でも面白いと思うのだが。
今日は雨降りだ。仕方ない、雨も降らないと農作物に被害が出るからだ。今の時期だと、枝豆を植える時期だ。それにさつま芋だ。
夏が近づくと、薄着になるのだが、クーラーの為か少し余分に上着を着込んでいる方もいる。枝豆が食卓に並ぶと、いつも思い出す。スイカの漬物である。母が大好きだからだ。大抵独り占めしている。
今、午前十時だ。コーヒーでも淹れて飲む時間だ。おやつには、クッキーか、大福なんかもいいかも知れない。
お客は順調に来てくれている。すでに7人目だ。もう一つの目玉商品が、小さな鉄の塊だ。これには魔除けの力があり、運気を上げてくれる。以前、聴いた話では、宝くじが、少額ではあるが当たったそうだ。その人は、初めての当選だったらしい。
この店には、怪しげなアイテムが数多くあるのだ。
午後十一時二十三分、時計の針が止まっている。コレも、曰く付きのアイテムだ。何せ人を若返らせる力があるらしいのだ。その代わりに、健康が一部損なわれるのだという。
とにかく怪しい品物ばかりだ。
しかし魅力的だ。
虞さんは外人だから、日本人の好みはわからないと思うが、怪しいものが好きな方、いわゆる好事家という人たちが購入するのだ。そして彼らは皆金持ちだ。
順調に進んでいる。しかし飾り気がないのは寂しい。もう一人、花形美人店員を入れることにした。いわゆる看板娘である。
早速、夢屋に電話を入れる。しかし番号を知らなかった。
虞さんに店を任せて、夢屋にまで車で走る。
夢屋には、電話は設置していないのだと言われ少しがっくりした。
注文は、看板娘を一人、和服の似合う方で、三十才くらいの方をお願いした。料金は、二十五万七千円。高いが夢屋は確かだ。あっさりと神様から借りたお金で支払う。
そして2日後には、和服美人がやって来た。名前は椎名一葉らしい。
美人が二人、両手に花である。
でもやはり男気がないのも、寂しい。バイトの張り紙をすることにした。時間給八百五十円。勤務時間は八時間。休憩含むである。実質七時間である。それ以外にも賄いもつけることにした。自分としては、まずまずである。
そして二ヶ月後には、田村店長に虞さん、一葉の3人で店を切り盛りしてもらっていた。
利益はあまり上がってないが。今の所、十一万の赤字だ。総売り上げはかなり伸ばしはしたものの。しかし客足は順調だ。今度は、さらにメキシコからの曰く付き物品を購入するつもりだ。
何せ触ると肌がすべすべに、なるらしいという怪しな物だ。
2000ドルは、要るらしいが。高いのだが、日本円で三十五万で売れば元は取れる。そう思い購入した。
そしてさらに隕石のかけららしき物を、購入した。しかしコレは安く、二千円だ。どういう基準で、値打ちが付いてるのかわからないが、これも購入した。
見た目はただの石だ。
そうこうするうちに、五ヶ月が過ぎた。売り上げは、順調だが仕入が高いため、利益は少ししかなく、なんとか五千円プラスだ。
店は、上手くいっている。
気持程度しか儲からないが、それでも俺は楽しかったのだ。新たなアルバイトが、飛び込んできたのだ。
彼女に言わせるとココしかない、と言われ、どうしても雇って欲しいとのことだ。利益は出てないのに、雇うなぞ無理だ。しかし押し切られた。
そしてバイトは、3人。正社員は一人、俺の給料は食えるだけだ。
しかしながらに、頑張っている。今月は目標、利益を四十万に設定して、皆で頑張った。
届きはしなかったが、三十二万の利益を出したのだ。その結果、一葉さんが病にかかり、二ヶ月間の入院を余儀なくされたのだ。新入りバイトの彼女は、三神タツナ、話によると五百年未来から来たらしいのが、記憶がないそうだ。でも西暦二千五百年の新聞を持っていたから事実なのだろう。
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