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第1章 使徒転生
第2話 腹に開いた穴
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一度認識の外まで落ちきった意識の中に変化があった。再び一定間隔で鳴る単調な電子音がじわじわ染み込むように介入してきた。
その音は相も変わらず首元から鳴り続けている。まだあの悪夢は終わっていないのだろうか・・・?
彼女のそんな認識も、ぼやけた意識が鮮明になるにつれて揺らいでしまう。
(悪夢・・・?)
頭痛がするほど脳裏で渦巻く感情とそれを沈静化しようとする理性との激しいぶつかり合いが確かにあった。しかし、そんな心境にあった自分自身に不思議なほどまったく共感が出来なかった。
早る脈、鳥肌、縮む心臓、頬を撫でる生ぬるい空気、全ての感覚が鮮明に蘇る。だというのに、どうしても抱いた感情とその映像が因果関係として結びつかない。
頭の中にいくつかの疑問符が浮かんだところで、「気に留めるほどでもないか」と心のなかで一呼吸おいて気を取り直した。
それは強がりでも何でもなく、彼女の穏やかな脈拍が、あくまでも今の状態が平常運転であることを示唆している。
単調な調子の音に耳が慣れ始める。すると、あれだけ主張の激しかった廊下に響く音達が綺麗サッパリ消え去っていることに気がついた。それどころか、暖かな風が木々を揺らし優しい緑の匂いを乗せて顔を撫でる。背中からは芝のチクチクとした感触と共に、太陽の温もりが地面を介して伝わり心地良い。閉じたままの瞼には蛍光灯のそれとは全く違う柔らかい光が当たり、うっすらと暗闇の中に差し込んできている。
そう、温度があるのだ。先の無機質な廊下からは感じることのなかった暖かさが感じられた。
懸念と好奇心を乗せた重い瞼を、少女はゆっくりと持ち上げる。
目の前に、自分とそっくりな顔をした”黒髪”の少女がいた。
前髪が触れそうな距離から吸い込まれそうな深い紫の瞳で顔を覗き込んできている。
再び同じ夢を見ているのだと錯覚しそうになった。しかし、目の前の”黒髪”に焦点がはっきり合うと、今までの心境とは打って変わって心は安堵に包まれた。
夢の中で見た、あの天使の像などではない。惨憺たる世界で唯一心を許した存在。いつでもすぐ隣で彼女の代わりに”無駄に明るく”振る舞ってくれていたのがこの黒髪の少女だった。
「■■、■■■■■■■■」
夢の中で見た防護服達と同じだ。わざとらしいくらいの眩しい笑顔で発せられた言葉は、モザイクがかかったように”意味がある言葉が発せられた”ことしか認識できなかった。
意思疎通が取れていないことを伝えようとした。しかし、声を出そうとしても上手く息が吐けず、終いには気管が肺からこみ上げてくる何かで詰まり咳き込んでしまう始末。思わず口元を抑えた手にふと目をやると、赤黒い斑点がこびりついていた。
(気管に血が溜まっていたのか)
吐血するほどとなると上半身のどこかに分かりやすい外傷があるはずだ。そう思い首だけを傾けて自分の体に目をやる。すると異様な光景が視界に飛び込んできた。
腹に折れた剣の刀身が刺さっていたのだ。
誰がどう見ても致命傷だ。そんな光景を目にすれば誰でも、じわじわと意識に介入してくる痛みにもだえながら、死のイメージをその言葉通り必死に拭おうとするだろう。
しかし、彼女はあろうことか自らの鈍感さに呆れ、ため息をついている。そして、”黒髪”が腹の穴に対して何らかの処置を施している最中だと分かると、何事も無かったように再び芝生に身を任せた。
そんな様子を見た”黒髪”は少女の顔と腹の剣に視線をゆっくり行き来させながら、一瞬だけ表情を濁らせた。
少女の淡白な反応に、普段のそれとは違う何かを感じた気がした。・・・しかし、幾度も戦火に身を投じてきた二人にとって、体に穴があくことなど日常茶飯事。彼女らが”異常”なのも加味すれば些細な問題であった。とすれば、少女の人間味のないリアクションも理にかなっおり、ごく自然なものだ。
結局、奇しくも少女自身と同じ違和感を感じた”黒髪”だったが、導き出された結論もまた同じく「気に留めるほどでもない」であった。
「■■~~、■■■■■■■!」
”黒髪”は何かを喋りながら、自分の首につけているシンプルなデザインの黒いチョーカーをトントンと二回叩く。すると、未だに首元から鳴り続けているものと同じ音が、そのチョーカーからも叩いたタイミングに合わせて発せられた。
「あっあ~~~テステス、お、OKOKバッチリだね。■■、まだ時間かかりそうだからじっとしててね」
先程まで内容を認識できなかった彼女の発する言葉が、一部を除いて急に聞き取れるようになった。しかし、彼女が口にしているのは二人の母国語である日本語ではなく英語だった。その様子を見てすぐに仕組みを理解し、同じように自分の首に付けられた五月蝿いチョーカーを二度叩いた。
「・・・なるほどね」
ほぼ吐息のようなかすれた声だが、意味のある言葉を発することができた。そんな様子を見て”黒髪”も満足そうに微笑む。そんな彼女を尻目に、少女はこの不可思議な現象に対し思索に耽ける。
考えられる中で最も有力なのは”言語を制限された”可能性。
彼女たちのように魔術を行使する者のことを魔術師と呼ぶ。個人差はあれど魔術師は単体で戦車並みの戦力を発揮するため、彼女らへの対策の有無は戦況を大きく左右する。
そんな魔術師対策の中で定石といえるのが”言語制限”だ。
一般的に、魔術師が力を行使するには呪文の詠唱をトリガーにする必要がある。そこで、特定言語の発音を局地的に制限して詠唱を妨害しようというのが”言語制限”だ。もっとも、発音を制限したところで二人にはそれほど驚異にはならないわけだが――――
「待って。もう少しで終わるから脳に負荷をかけないで」
「・・・わかった」
思考を巡らせ大量の情報を脳内で整理していると、剣の方へ集中していた”黒髪”が再度顔を覗き込んでピシャリと制した。
大方”黒髪”の発言は、目覚めたばかりでは少女の”特異体質”に体が耐えられない可能性を危惧してのものだろう。少女もそれを十分に理解しており、大人しく彼女の言葉に従う。
「■■語が喋れなくなっているのは・・・やはり言語制限が?」
「うーん・・・ちょっと違うんじゃないかな。言語制限特有の気持ち悪さは感じられないんだよね。それに■■語だけじゃなくて私達の名前とか・・・つまりすべての言語に共通する固有名詞まで発声できなくなってるんだよ」
「■■■、、 ■■・・・」
試しに”黒髪”を指す名前をいくつか口に出してみると、彼女の言う通り認識できないものがあった。
「■■が起きる前にぱっと調べてみたんだけど、色々分かったことがあって・・・まぁ詳細は追って話すんだけど・・・」
普段ハキハキと喋る彼女にしては珍しく歯切れが悪い。そんな様子を見て違和感を覚えたことを彼女も察したのか、少し申し訳無さそうに眉をハの字にした。
「とりあえず安全確保ってことで、近辺に有害なものがないか雑に調べたんだよ。そうしたら身の回りのもの全ての固有IDが私のライブラリに存在しなかったの」
例えば、”りんご”を紙に描こうと文字で記そうと、それらが示すものは変わらず”りんご”だ。こういった物体の根本の概念のことを固有IDと呼ぶ。これは物体が生み出された時点で世界の記憶に保存されるため人為的に書き換えるのは不可能だ。つまり視界にある石や木は、見覚えがあるのに似ているだけの根本的に違う物体。それも、二人を取り巻く環境すべてがそれに該当するときた。
そんなことはありえない。ありえないはずだが・・・
「これはまだ仮説の域を出ないんだけど、考えられることといえば、世界の終焉をきっかけに固有IDがリセットされた可能性」
「確かにそれなら固有IDが総入れ替えされてる件に関しては説明できそうだ」
「でも、そもそも終焉を迎えた世界が存在し続けてる事自体が説明できないんだよ」
「・・・」
そう、使命が完璧に遂行された以上、世界が存在し続けている事自体がまずありえないのだ。もしそれがあり得るとするなら、世界の非可逆性という根本的な部分が覆ることになる。そうなってしまえばもうお手上げだ。
やはり今見ている景色は夢の続きなのではないだろうか。
時間も質量も存在しない虚無の中でただ独り漂い、そこで見ている幻想なのだとさえ思える。その方がよっぽど論理的で納得がいく。
二人の間にしばらくの沈黙が流れる。
一つだけ、少女の頭の中に世界リセットの可能性とは別に全ての疑問に解を用意できる仮説があった。しかしそれはあまりにも現実味に欠けており、一つの仮説として並べて考察するには少々はばかられるものだ。
そんなことを考えている間に、先に沈黙を破ったのは”黒髪”の方だった。
「多元宇宙論って知ってる?」
「以前■■が流行りのライトノベルを熱弁してきた時に言っていたな。観測可能な宇宙の外側に別の時間軸、つまり他の宇宙が平行して存在しているっていう・・・」
どうやら2人の考えていたことは同じらしい。
それはあまりにも陳腐で、突拍子もない結論。
正直馬鹿げてるとさえ思うほどだが、二人は妙に納得してしまっていた。
もしかすると、頭よりも先に彼女たちの五感がそれに気が付いていたのかもしれない。
今いるこの世界は、かつて滅ぼしたあの世界とは全く別の平行宇宙、”異世界”なのかもしれないと。
その音は相も変わらず首元から鳴り続けている。まだあの悪夢は終わっていないのだろうか・・・?
彼女のそんな認識も、ぼやけた意識が鮮明になるにつれて揺らいでしまう。
(悪夢・・・?)
頭痛がするほど脳裏で渦巻く感情とそれを沈静化しようとする理性との激しいぶつかり合いが確かにあった。しかし、そんな心境にあった自分自身に不思議なほどまったく共感が出来なかった。
早る脈、鳥肌、縮む心臓、頬を撫でる生ぬるい空気、全ての感覚が鮮明に蘇る。だというのに、どうしても抱いた感情とその映像が因果関係として結びつかない。
頭の中にいくつかの疑問符が浮かんだところで、「気に留めるほどでもないか」と心のなかで一呼吸おいて気を取り直した。
それは強がりでも何でもなく、彼女の穏やかな脈拍が、あくまでも今の状態が平常運転であることを示唆している。
単調な調子の音に耳が慣れ始める。すると、あれだけ主張の激しかった廊下に響く音達が綺麗サッパリ消え去っていることに気がついた。それどころか、暖かな風が木々を揺らし優しい緑の匂いを乗せて顔を撫でる。背中からは芝のチクチクとした感触と共に、太陽の温もりが地面を介して伝わり心地良い。閉じたままの瞼には蛍光灯のそれとは全く違う柔らかい光が当たり、うっすらと暗闇の中に差し込んできている。
そう、温度があるのだ。先の無機質な廊下からは感じることのなかった暖かさが感じられた。
懸念と好奇心を乗せた重い瞼を、少女はゆっくりと持ち上げる。
目の前に、自分とそっくりな顔をした”黒髪”の少女がいた。
前髪が触れそうな距離から吸い込まれそうな深い紫の瞳で顔を覗き込んできている。
再び同じ夢を見ているのだと錯覚しそうになった。しかし、目の前の”黒髪”に焦点がはっきり合うと、今までの心境とは打って変わって心は安堵に包まれた。
夢の中で見た、あの天使の像などではない。惨憺たる世界で唯一心を許した存在。いつでもすぐ隣で彼女の代わりに”無駄に明るく”振る舞ってくれていたのがこの黒髪の少女だった。
「■■、■■■■■■■■」
夢の中で見た防護服達と同じだ。わざとらしいくらいの眩しい笑顔で発せられた言葉は、モザイクがかかったように”意味がある言葉が発せられた”ことしか認識できなかった。
意思疎通が取れていないことを伝えようとした。しかし、声を出そうとしても上手く息が吐けず、終いには気管が肺からこみ上げてくる何かで詰まり咳き込んでしまう始末。思わず口元を抑えた手にふと目をやると、赤黒い斑点がこびりついていた。
(気管に血が溜まっていたのか)
吐血するほどとなると上半身のどこかに分かりやすい外傷があるはずだ。そう思い首だけを傾けて自分の体に目をやる。すると異様な光景が視界に飛び込んできた。
腹に折れた剣の刀身が刺さっていたのだ。
誰がどう見ても致命傷だ。そんな光景を目にすれば誰でも、じわじわと意識に介入してくる痛みにもだえながら、死のイメージをその言葉通り必死に拭おうとするだろう。
しかし、彼女はあろうことか自らの鈍感さに呆れ、ため息をついている。そして、”黒髪”が腹の穴に対して何らかの処置を施している最中だと分かると、何事も無かったように再び芝生に身を任せた。
そんな様子を見た”黒髪”は少女の顔と腹の剣に視線をゆっくり行き来させながら、一瞬だけ表情を濁らせた。
少女の淡白な反応に、普段のそれとは違う何かを感じた気がした。・・・しかし、幾度も戦火に身を投じてきた二人にとって、体に穴があくことなど日常茶飯事。彼女らが”異常”なのも加味すれば些細な問題であった。とすれば、少女の人間味のないリアクションも理にかなっおり、ごく自然なものだ。
結局、奇しくも少女自身と同じ違和感を感じた”黒髪”だったが、導き出された結論もまた同じく「気に留めるほどでもない」であった。
「■■~~、■■■■■■■!」
”黒髪”は何かを喋りながら、自分の首につけているシンプルなデザインの黒いチョーカーをトントンと二回叩く。すると、未だに首元から鳴り続けているものと同じ音が、そのチョーカーからも叩いたタイミングに合わせて発せられた。
「あっあ~~~テステス、お、OKOKバッチリだね。■■、まだ時間かかりそうだからじっとしててね」
先程まで内容を認識できなかった彼女の発する言葉が、一部を除いて急に聞き取れるようになった。しかし、彼女が口にしているのは二人の母国語である日本語ではなく英語だった。その様子を見てすぐに仕組みを理解し、同じように自分の首に付けられた五月蝿いチョーカーを二度叩いた。
「・・・なるほどね」
ほぼ吐息のようなかすれた声だが、意味のある言葉を発することができた。そんな様子を見て”黒髪”も満足そうに微笑む。そんな彼女を尻目に、少女はこの不可思議な現象に対し思索に耽ける。
考えられる中で最も有力なのは”言語を制限された”可能性。
彼女たちのように魔術を行使する者のことを魔術師と呼ぶ。個人差はあれど魔術師は単体で戦車並みの戦力を発揮するため、彼女らへの対策の有無は戦況を大きく左右する。
そんな魔術師対策の中で定石といえるのが”言語制限”だ。
一般的に、魔術師が力を行使するには呪文の詠唱をトリガーにする必要がある。そこで、特定言語の発音を局地的に制限して詠唱を妨害しようというのが”言語制限”だ。もっとも、発音を制限したところで二人にはそれほど驚異にはならないわけだが――――
「待って。もう少しで終わるから脳に負荷をかけないで」
「・・・わかった」
思考を巡らせ大量の情報を脳内で整理していると、剣の方へ集中していた”黒髪”が再度顔を覗き込んでピシャリと制した。
大方”黒髪”の発言は、目覚めたばかりでは少女の”特異体質”に体が耐えられない可能性を危惧してのものだろう。少女もそれを十分に理解しており、大人しく彼女の言葉に従う。
「■■語が喋れなくなっているのは・・・やはり言語制限が?」
「うーん・・・ちょっと違うんじゃないかな。言語制限特有の気持ち悪さは感じられないんだよね。それに■■語だけじゃなくて私達の名前とか・・・つまりすべての言語に共通する固有名詞まで発声できなくなってるんだよ」
「■■■、、 ■■・・・」
試しに”黒髪”を指す名前をいくつか口に出してみると、彼女の言う通り認識できないものがあった。
「■■が起きる前にぱっと調べてみたんだけど、色々分かったことがあって・・・まぁ詳細は追って話すんだけど・・・」
普段ハキハキと喋る彼女にしては珍しく歯切れが悪い。そんな様子を見て違和感を覚えたことを彼女も察したのか、少し申し訳無さそうに眉をハの字にした。
「とりあえず安全確保ってことで、近辺に有害なものがないか雑に調べたんだよ。そうしたら身の回りのもの全ての固有IDが私のライブラリに存在しなかったの」
例えば、”りんご”を紙に描こうと文字で記そうと、それらが示すものは変わらず”りんご”だ。こういった物体の根本の概念のことを固有IDと呼ぶ。これは物体が生み出された時点で世界の記憶に保存されるため人為的に書き換えるのは不可能だ。つまり視界にある石や木は、見覚えがあるのに似ているだけの根本的に違う物体。それも、二人を取り巻く環境すべてがそれに該当するときた。
そんなことはありえない。ありえないはずだが・・・
「これはまだ仮説の域を出ないんだけど、考えられることといえば、世界の終焉をきっかけに固有IDがリセットされた可能性」
「確かにそれなら固有IDが総入れ替えされてる件に関しては説明できそうだ」
「でも、そもそも終焉を迎えた世界が存在し続けてる事自体が説明できないんだよ」
「・・・」
そう、使命が完璧に遂行された以上、世界が存在し続けている事自体がまずありえないのだ。もしそれがあり得るとするなら、世界の非可逆性という根本的な部分が覆ることになる。そうなってしまえばもうお手上げだ。
やはり今見ている景色は夢の続きなのではないだろうか。
時間も質量も存在しない虚無の中でただ独り漂い、そこで見ている幻想なのだとさえ思える。その方がよっぽど論理的で納得がいく。
二人の間にしばらくの沈黙が流れる。
一つだけ、少女の頭の中に世界リセットの可能性とは別に全ての疑問に解を用意できる仮説があった。しかしそれはあまりにも現実味に欠けており、一つの仮説として並べて考察するには少々はばかられるものだ。
そんなことを考えている間に、先に沈黙を破ったのは”黒髪”の方だった。
「多元宇宙論って知ってる?」
「以前■■が流行りのライトノベルを熱弁してきた時に言っていたな。観測可能な宇宙の外側に別の時間軸、つまり他の宇宙が平行して存在しているっていう・・・」
どうやら2人の考えていたことは同じらしい。
それはあまりにも陳腐で、突拍子もない結論。
正直馬鹿げてるとさえ思うほどだが、二人は妙に納得してしまっていた。
もしかすると、頭よりも先に彼女たちの五感がそれに気が付いていたのかもしれない。
今いるこの世界は、かつて滅ぼしたあの世界とは全く別の平行宇宙、”異世界”なのかもしれないと。
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