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第二話 若林健三という男
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私の名は若林 健三。歳は50歳、妻と二人の子を持つ平凡な男だ。時折り周囲には「少し変わっている」とも言われるが、誰だって何処か変わった所はあるだろう。自分では気にしていない。
この歳になるまで、私は都内の小さな商社で働いていた。しかし突然その会社が倒産してしまったのだ。春先からの大不況に加えて取引先が不渡りを出した。その後はあっという間だった。課長として会社の経理を預かっていた私も責任を感じて出来る事は全てやった。
次の給料日までには妻に会社が倒産したことを告げなければならない。だが、せめて次の仕事を決めてから打ち明けよう。そう思った私は会社の後始末を終えた翌日から、足繁くハローワークに通った。そして就職情報を検索しては次々と応募した。
しかし現実は甘くない。50歳の私は書類選考すら中々通らない。ハローワークの係の人が電話で応募の可否を尋ねても、年齢を告げた途端に断られてしまうことも多々有った。
「はい、はい、あ、そうですか。はい、判りました。ご連絡有り難うございました。」
このところ、いつも昼食を摂っている公園のベンチで私は嘆息しながらスマホを見つめる。また書類選考に落ちた。仕事を探し始めて、既に10日経った。妻に知られない為に返事はスマホに掛けて貰うようメモを入れて履歴書を送っている。だが、こんな事はいつまでも続かないだろう。
いずれメモを見落とした会社から書面の通知が家に届くだろう。給料日まで、あと一週間も無い。そろそろ観念して、今夜あたり妻に仕事を失くしたことを打ち明けようか・・・。私は夕方の夏空を虚しく見上げた。
「おい、ババア! テメエのせいで店の売れっ子が三人も辞めちまったじゃねえか! この落とし前、どう着けてくれんだよ?」
突然、怒鳴り声が聞えて来た。声のする方を見ると公園の出口の外、繁華街に続く細い路地でチンピラ風の男が三人程、おばあさんに絡んでいる。天鵞絨を敷いた机、その上には水晶玉が載せられていて、紫色のローブを着ている。どうやら彼女は占い師のようだ。
それにしても大の男が三人がかりでお年寄りを虐めるとは感心しないな。私はベンチから立ち上がり、チンピラたちとおばあさんの方に歩いてゆく。
「おい、君ら。お年寄り相手に何をしてるんだ? どんな事情があるかは知らないが乱暴なことは止めたまえ。」
私の声にチンピラ三人は一斉にこちらを見た。髪を金色に染めたり、耳にピアスをしていたり、だらしなく髭を伸ばしていたり、柄の悪い奴等だ。着ている服も派手なアロハシャツやラメの入ったタンクトップとか趣味が悪いこと、この上ない。
「うるせえ、オッサン! 関係ないヤツはすっこんでろ!」
そう言いながらチンピラの一人が占い師のおばあさんの胸元に手を伸ばす。
「フーッ!」
机の陰から黒い子猫が飛び出して来て、チンピラの手を激しく引っ掻いた。そしてガブリと噛み付く。小さいが中々勇敢なヤツだ。
「うあああぁ、痛ってぇ! 何しやがる、このクソ猫がぁー!」
チンピラは黒い子猫を殴りつけようとしたが、ひらりと避けられてしまった。
「にゃあ!」
子猫はまるで助けを求めるように私の足元に、とことこ駆けて来た。抱き上げて顔を覗き込む。毛並みはとても綺麗だ。大事にされているらしい。片方の目が金色で、もう片方が水色。ほう、オッドアイってヤツだな。
「おい、オッサンよぉ! そのバカ猫を渡しやがれ。」
見ればチンピラ三人は占い師のおばあさんを放置して、私の前に詰め寄っていた。噛まれたチンピラの手から血が滴っている。相当、深く噛まれたらしい。流血したせいで殺気立っているのか、今にも掴みかかって来そうな勢いだ。
「この子猫、渡したらどうするつもりだい?」
私は努めて抑えた声でチンピラどもに尋ねる。
「そんなの決まってらぁ! 人間様に危害を加えた害猫は殺処分だ! 生きたまま熱湯ぶっかけて悶え苦しむとこを見ねえと腹の虫が収まらねえ!」
ブチリ!と私の心の中で何かが切れる音がする。堪忍袋の緒が切れる音だ。お年寄りに暴力を振るったり、小さな動物を虐待するなど言語道断。こいつ等、性根が腐ってやがる。
「断る・・・。貴様らのようなオカマ野郎どもに、この猫は絶対に渡さん。」
私はそう言うと、足元に置いた大きめのビジネスバッグの上に黒い子猫を乗せ、チンピラ共に向かって一歩進み出た。
「調子に乗ってんじゃねえ、オッサンのくせに! 大怪我しても知らねえからな!」
子猫に手を噛まれたチンピラAが殴りかかって来た。噛まれていない方の左の拳を私の顔面に向けて突き出して来る。軽く右に体を入れながら、その左肘の内側に手刀を落とす。チンピラAの肘が曲がり体勢が崩れたところで左手首を極めて、残った二人のチンピラBとCの方に押しやってやる。
「クソ! 囲んじまえ!」
私が拘束して盾に使っているチンピラAの左右に残り二人は分かれて向かって来た。極めた手首を軽く捻って、右に分かれたチンピラBの方にチンピラAを投げてつけてやった。突然、足元に転がって来たチンピラAに蹴躓いてチンピラBが派手に転ぶ。
「あ、この野郎!」
チンピラCが叫びながら掴みかかって来た。恐らく組み付いて私の動きを止め、他の二人が立ち上がる時間を稼ぐ気なのだろう。一人で多人数を相手にするときは同じ場所に留まっていてはいけない。私は掴みかかって来る右手の指を第二関節辺りまで握る。
「うわ、痛ててて!」
そのまま、チンピラCの右手の外側に体を入れ、手首を極めた。立ち上がろうとしているチンピラAとBの方に向かって、チンピラCの体を押して行く。殆ど力は入れていない。大事なのは相手と一体になる感覚だ。
そして両手を振り被りながら背中合わせになるように体を入れて肘関節を極める。上段から刀で斬るように両腕を振り下ろす。四方投げと言う技だ。投げられたチンピラCは転がってチンピラAとBにぶつかった。
「うえ、重い! 早くどけよ。」
転がって来たチンピラCの下敷きになったチンピラBが悲鳴を上げる。チンピラAは再び立ち上がろうとするが痛そうに腰を擦っている。地面はアスファルトで舗装されている上、受け身も碌に取れないような素人だ。大怪我をしないように手加減して投げてやったのだが少し痛めたらしい。
「どうした、まだやるか?」
私はチンピラ共に問いかける。まだ掛かって来るようなら幾らでも相手をしてやるが、奴等はもう戦意を失っているようだ。向かってくる気配は無い。
「畜生、顔を覚えたからな! 覚えてろよ、ババア、手前もだ!」
「一昨日来やがれ、このオカマ野郎ども!」
吠え面をかきながらお約束の捨て台詞を残してチンピラたちが去ってゆく。私はその背中に追い討ちをかけるように罵声を浴びせてやった。
「な~ぅ」
気が付くと黒い子猫が足元で見上げている。私は抱き上げて、占い師のおばあさんの元に連れて行ってあげた。子猫は喉を鳴らして上機嫌のようだ。
「どうぞ、子猫は無事ですよ。それにしても酷い目に遭いましたね。お怪我は無かったですか?」
乱暴者三人に絡まれていたのだ。さぞ怖い思いをして怯えているだろう。そう思って声を掛けたのだが意外なことに、おばあさんはニコニコと満面の笑みを浮かべていた。
「助けてくれて、ありがとう。貴方は勇気がある人ね。それにとっても強いわ。」
「いえいえ私なんて、まだまだ未熟者です。師範には未だに小僧扱いされておりますから・・・。」
おばあさんの声は張りが有り若々しかった。お世辞なのか褒めて下さったが、私は恐縮した。まだまだ未熟なのは事実だからだ。再就職が決まらない苛立ちをチンピラどもにぶつけてしまったな。これは反省が必要だ。
「またチンピラどもが戻ってくる前に行きましょう。最寄りの駅までお送りしますよ。」
「大丈夫よ。私が彼らに遭うことはもう無いから。そろそろ暗くなって来たわ。お家に帰りなさいな。」
占い師のおばあさんは自信満々で言う。私は少し心配になったが、何故か言い返せなかった。何か大きな力がこの人を守っている。何の根拠も無いが、そう感じたからだ。
「それでは失礼いたします。どうかお気を付けてお帰り下さい。」
「はい、また何処かで会いましょうね。」
「にゃあん!」
私は占い師のおばあさんと黒い子猫に別れを告げて歩き出した。都内から自宅がある神奈川県の日吉に帰るため駅へ向かう。その時、不意にスマホの呼出音が鳴る。
「はい、若林です。えっ、本当ですか?」
その電話は応募していた人材派遣会社からだった。なんと書類選考の結果、明日面接を行いたいと言う申し入れだった。私の心は踊った。良し、失業を妻に告げるのは、この面接の結果が出てからにしよう。道を照らす街灯が心なしか明るくなった気がした。
この歳になるまで、私は都内の小さな商社で働いていた。しかし突然その会社が倒産してしまったのだ。春先からの大不況に加えて取引先が不渡りを出した。その後はあっという間だった。課長として会社の経理を預かっていた私も責任を感じて出来る事は全てやった。
次の給料日までには妻に会社が倒産したことを告げなければならない。だが、せめて次の仕事を決めてから打ち明けよう。そう思った私は会社の後始末を終えた翌日から、足繁くハローワークに通った。そして就職情報を検索しては次々と応募した。
しかし現実は甘くない。50歳の私は書類選考すら中々通らない。ハローワークの係の人が電話で応募の可否を尋ねても、年齢を告げた途端に断られてしまうことも多々有った。
「はい、はい、あ、そうですか。はい、判りました。ご連絡有り難うございました。」
このところ、いつも昼食を摂っている公園のベンチで私は嘆息しながらスマホを見つめる。また書類選考に落ちた。仕事を探し始めて、既に10日経った。妻に知られない為に返事はスマホに掛けて貰うようメモを入れて履歴書を送っている。だが、こんな事はいつまでも続かないだろう。
いずれメモを見落とした会社から書面の通知が家に届くだろう。給料日まで、あと一週間も無い。そろそろ観念して、今夜あたり妻に仕事を失くしたことを打ち明けようか・・・。私は夕方の夏空を虚しく見上げた。
「おい、ババア! テメエのせいで店の売れっ子が三人も辞めちまったじゃねえか! この落とし前、どう着けてくれんだよ?」
突然、怒鳴り声が聞えて来た。声のする方を見ると公園の出口の外、繁華街に続く細い路地でチンピラ風の男が三人程、おばあさんに絡んでいる。天鵞絨を敷いた机、その上には水晶玉が載せられていて、紫色のローブを着ている。どうやら彼女は占い師のようだ。
それにしても大の男が三人がかりでお年寄りを虐めるとは感心しないな。私はベンチから立ち上がり、チンピラたちとおばあさんの方に歩いてゆく。
「おい、君ら。お年寄り相手に何をしてるんだ? どんな事情があるかは知らないが乱暴なことは止めたまえ。」
私の声にチンピラ三人は一斉にこちらを見た。髪を金色に染めたり、耳にピアスをしていたり、だらしなく髭を伸ばしていたり、柄の悪い奴等だ。着ている服も派手なアロハシャツやラメの入ったタンクトップとか趣味が悪いこと、この上ない。
「うるせえ、オッサン! 関係ないヤツはすっこんでろ!」
そう言いながらチンピラの一人が占い師のおばあさんの胸元に手を伸ばす。
「フーッ!」
机の陰から黒い子猫が飛び出して来て、チンピラの手を激しく引っ掻いた。そしてガブリと噛み付く。小さいが中々勇敢なヤツだ。
「うあああぁ、痛ってぇ! 何しやがる、このクソ猫がぁー!」
チンピラは黒い子猫を殴りつけようとしたが、ひらりと避けられてしまった。
「にゃあ!」
子猫はまるで助けを求めるように私の足元に、とことこ駆けて来た。抱き上げて顔を覗き込む。毛並みはとても綺麗だ。大事にされているらしい。片方の目が金色で、もう片方が水色。ほう、オッドアイってヤツだな。
「おい、オッサンよぉ! そのバカ猫を渡しやがれ。」
見ればチンピラ三人は占い師のおばあさんを放置して、私の前に詰め寄っていた。噛まれたチンピラの手から血が滴っている。相当、深く噛まれたらしい。流血したせいで殺気立っているのか、今にも掴みかかって来そうな勢いだ。
「この子猫、渡したらどうするつもりだい?」
私は努めて抑えた声でチンピラどもに尋ねる。
「そんなの決まってらぁ! 人間様に危害を加えた害猫は殺処分だ! 生きたまま熱湯ぶっかけて悶え苦しむとこを見ねえと腹の虫が収まらねえ!」
ブチリ!と私の心の中で何かが切れる音がする。堪忍袋の緒が切れる音だ。お年寄りに暴力を振るったり、小さな動物を虐待するなど言語道断。こいつ等、性根が腐ってやがる。
「断る・・・。貴様らのようなオカマ野郎どもに、この猫は絶対に渡さん。」
私はそう言うと、足元に置いた大きめのビジネスバッグの上に黒い子猫を乗せ、チンピラ共に向かって一歩進み出た。
「調子に乗ってんじゃねえ、オッサンのくせに! 大怪我しても知らねえからな!」
子猫に手を噛まれたチンピラAが殴りかかって来た。噛まれていない方の左の拳を私の顔面に向けて突き出して来る。軽く右に体を入れながら、その左肘の内側に手刀を落とす。チンピラAの肘が曲がり体勢が崩れたところで左手首を極めて、残った二人のチンピラBとCの方に押しやってやる。
「クソ! 囲んじまえ!」
私が拘束して盾に使っているチンピラAの左右に残り二人は分かれて向かって来た。極めた手首を軽く捻って、右に分かれたチンピラBの方にチンピラAを投げてつけてやった。突然、足元に転がって来たチンピラAに蹴躓いてチンピラBが派手に転ぶ。
「あ、この野郎!」
チンピラCが叫びながら掴みかかって来た。恐らく組み付いて私の動きを止め、他の二人が立ち上がる時間を稼ぐ気なのだろう。一人で多人数を相手にするときは同じ場所に留まっていてはいけない。私は掴みかかって来る右手の指を第二関節辺りまで握る。
「うわ、痛ててて!」
そのまま、チンピラCの右手の外側に体を入れ、手首を極めた。立ち上がろうとしているチンピラAとBの方に向かって、チンピラCの体を押して行く。殆ど力は入れていない。大事なのは相手と一体になる感覚だ。
そして両手を振り被りながら背中合わせになるように体を入れて肘関節を極める。上段から刀で斬るように両腕を振り下ろす。四方投げと言う技だ。投げられたチンピラCは転がってチンピラAとBにぶつかった。
「うえ、重い! 早くどけよ。」
転がって来たチンピラCの下敷きになったチンピラBが悲鳴を上げる。チンピラAは再び立ち上がろうとするが痛そうに腰を擦っている。地面はアスファルトで舗装されている上、受け身も碌に取れないような素人だ。大怪我をしないように手加減して投げてやったのだが少し痛めたらしい。
「どうした、まだやるか?」
私はチンピラ共に問いかける。まだ掛かって来るようなら幾らでも相手をしてやるが、奴等はもう戦意を失っているようだ。向かってくる気配は無い。
「畜生、顔を覚えたからな! 覚えてろよ、ババア、手前もだ!」
「一昨日来やがれ、このオカマ野郎ども!」
吠え面をかきながらお約束の捨て台詞を残してチンピラたちが去ってゆく。私はその背中に追い討ちをかけるように罵声を浴びせてやった。
「な~ぅ」
気が付くと黒い子猫が足元で見上げている。私は抱き上げて、占い師のおばあさんの元に連れて行ってあげた。子猫は喉を鳴らして上機嫌のようだ。
「どうぞ、子猫は無事ですよ。それにしても酷い目に遭いましたね。お怪我は無かったですか?」
乱暴者三人に絡まれていたのだ。さぞ怖い思いをして怯えているだろう。そう思って声を掛けたのだが意外なことに、おばあさんはニコニコと満面の笑みを浮かべていた。
「助けてくれて、ありがとう。貴方は勇気がある人ね。それにとっても強いわ。」
「いえいえ私なんて、まだまだ未熟者です。師範には未だに小僧扱いされておりますから・・・。」
おばあさんの声は張りが有り若々しかった。お世辞なのか褒めて下さったが、私は恐縮した。まだまだ未熟なのは事実だからだ。再就職が決まらない苛立ちをチンピラどもにぶつけてしまったな。これは反省が必要だ。
「またチンピラどもが戻ってくる前に行きましょう。最寄りの駅までお送りしますよ。」
「大丈夫よ。私が彼らに遭うことはもう無いから。そろそろ暗くなって来たわ。お家に帰りなさいな。」
占い師のおばあさんは自信満々で言う。私は少し心配になったが、何故か言い返せなかった。何か大きな力がこの人を守っている。何の根拠も無いが、そう感じたからだ。
「それでは失礼いたします。どうかお気を付けてお帰り下さい。」
「はい、また何処かで会いましょうね。」
「にゃあん!」
私は占い師のおばあさんと黒い子猫に別れを告げて歩き出した。都内から自宅がある神奈川県の日吉に帰るため駅へ向かう。その時、不意にスマホの呼出音が鳴る。
「はい、若林です。えっ、本当ですか?」
その電話は応募していた人材派遣会社からだった。なんと書類選考の結果、明日面接を行いたいと言う申し入れだった。私の心は踊った。良し、失業を妻に告げるのは、この面接の結果が出てからにしよう。道を照らす街灯が心なしか明るくなった気がした。
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