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ナイトオブローナー

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星ドレス、胸の開いたキラキラと踊る、煌めくような火の回りで、躱す肉体の惚れる恋文、一抹の声に、携えるヴォイスパヒューム。
何度も繰り返す、涙の夢が、ばらばらになった希望兆しに行く末も案じない破滅のみである俺の隣で、泣いている、まだ、剣を研ぐ、長さに、一瞬の光を見た、昂進する躍動が夜道に光る、双眸に、そなたの眼を見る、俺の夢ローナー
朝が来る瞬間の気持ちは、回り続ける自転の星で、孤独を抱えた、独りの部屋で、ルーム香華、匂ってくるお前のそばで、打ちひしがれた枕を並べる、星の河のように、走っていく眉間に発したお前のサインに、後ろめたさを抱いた、もう戻れない、世界が、自転を止まるその時、破裂する声に、乗るようなリズムで、泣き続けるドレスのはだける裸の音、鳴っている遠くの海で、ローナー、待っている。
夜に生きる俺とお前のビートサイン
朝を待つ今、まだ、やることがあった。
追想からは、生まれない、ボーントロンボーン
ボンボンとなって、太鼓が、近くの知覚をはやし立てる。それなら、俺の孤独が、一周立って、ここに来る、
それから、落ち着いた場所で、待つ、黄金から宝物は、やってくるなら、速い意識で、リンリンと冴えわたる、感覚のパレス。
バレットの描く無垢な残影に、面影を殺して、走り続けた奇想のポエムが、骨格を切った、何もない、場所で、命のラストプレート
生まれ変わって夜にまたは朝にそれから、昼にいる、俺のお前は、ナイトオブローナー
一身に同体で動体視力を駆使して、馬を駆る、早鐘の塔で、憂愁の太陽、七つの星に、峠を越える。
そこにあった宝物。
欠けることのない満ち欠けに、月を知る。
ローナーの吐息が、希望なら、俺の横にいたこの女は、寝息に、死の予感すら感じる。
波が舞う、涙の跡に、たどる地平線の兆しから、生粋の心、恋の駆け引きを越えたすると、雲から響く唱和する空が、赤と黄金のトレンドモザイク
梳けない髪に漆黒の河が、重く冴えわたる、スパンコールの涙が、もつれるほつれるとかしにくい彼女の髪を、飾るなら、別れる前に吸ったシガーの悲しみが、俺の胸を締め付けた。
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