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トロピカルカット

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机上の空論にさえなく渡る笛が鳴る。
奇天烈な冒険の結句に結果として、捨てるように身を預ける
まわりまわってアイランド
ここは机上のトロミのあんこ
冒険第10章続くから、音楽コーダに最終劣情
攻撃半々、防衛システム、夢のお話神しばい
姉妹に告げる告げ口の心無し、ナシをかじって、話した帰り道
津々浦々のロンド、論理の口上、昇る月
海の会場グラウンド、兎の耳にたれつづく花麹、ピンクのクリープ、落として一滴の喜びが、この海のようなモカコーヒーに波紋を作って、アメンボが泳ぐ自由はまだかと叫んだ、髪を切った乙女の純情が、制服のシャツに透ける濡れる肉体の乱れ桜。
恍惚の凱歌、まだたくし上げる二の腕のほくろが蛍花、感覚のビブラート
すべる愛ブランド。
愛の眼から頬を旅するトウキビ、まだ夢を見たい、年頃の思春期帰れない凱旋
旋回していくカラスの追う雀。
おいかけっこに終始する夕暮れのおとぎ話、影が伸びて、伸び続ける身長に刻まれる徴の証。
南国綺麗な頬をした横顔移る香気が光る。
瞳に視線のテナーソウル
トロピカルトロっと光る、大きな釣れる魚に歯に挟んだ舌が、絶句の時に恋覚まし。
モカコーヒーを飲んで、斜陽風の影絵、落ち着いた兎の歯並び、やや、美しき恋敵
ここは、通行不能の行き止まり。
出るなら、車のエンジンが、しゃべり続ける止まらないエンジンヒート。
厚着をした祝祭の恋人が、春を待たないで会いに来る。
いっそ、すべてが眠るなら、夜の悲しみにさようなら。
独りにしないで、最愛の、世界が回る、景色に接吻、眩しいあなたが、日差しに消えた。
この恋情のハイブランド
追うならすがる背中に感じるぬくもりに雨が降って、シャツの濡れが渇く前に、喉が渇いた。
砂漠に蹴散らす宇宙の石が、彗星のリズムに砕かれる快感のシューティングゲーム。
恋のゲームに注意して、走っていく雨の中をきれいな姿を収める鼓動の心音音楽。
トロピカルが呼んでいる。
大きな木の下で、囁き合った雨宿り。
寄り添うように私の絶望、吸ってくれる昼間のヒルが、昼顔の朝日にそっと夕涼み。
太陽をくれるまで、心の片隅にとどめる。
それは、錯乱情事。
机上の空論から無論、引きずり出したわたが、私の欲深き刃渡り35度の青春。

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