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ユニティネオン

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輝く瞳に、継いでいる時の刻印が、記す、冒険の兆す、勇気の明日が待っている。
差し込む光に、目を伏せて、そのまま待つのは、馬鹿臭いが、叫ぶことをやめた君に贈る言葉が、ユニティネオン。
切り裂くように今という時を生きて、生ききれないなら目を伏せる、そんな瞬間にいつも君たちがいてくれた。
鐘が鳴って、小夜鳴き鳥に酔いしれる、酒を傾けるこの、晴れやかな胸が、ふさぐなら、ライブナ、君たちを殺すすべてのものから、避けるように、叫んで、一緒に落ちていった、大きな黒い穴にはまった、怪しい声に揺り動かされて、草原を走るヌーの群れ、背に乗った、魂支配者、そんなときに、宇宙の揺らめき、髪をかけあげる、君の仕草に、きらめく落としていった、財布の中に入っていた、メモ書きが、もう一度、取り戻そう。
愛というものが、衝撃のクラッシュなら、リ・ユニオン、もいう一度集おう。
集まるカラー、色とりどりの詭弁を織り交ぜて、舌を巻いたお前らの絶句に、腹を抱えて笑った、あの春に戻れるなら、出会えたことが、奇跡のように、死んで眠るお前の瞼に、寄り掛かるように落とした一つのコイン、幸運よりも死を願う、そんな晩にタイプするタイプライター。
ネオンの電光にキスをする、すると目を開いたときに、やってくる。余韻の酒が、漂うように、傷に触れる。
いとわしいほどの愛というよりも、賑やかな郊外で、ランチをする公園の野草。
薔薇よりもきれいな血が、流れている。
人間を越えていく声が、お前らの耳に届くなら、反抗の朝に、傷を背負う絆は、退廃の自然。
ナチュラルなビブラート。
アンナチュラルなテナー。
ナチュラル&アンアンダーベアー
熊のような気持ちで、待っている
孤独よりも集う苦しみを選ぶなら、死のような苦痛に、枕辺で待つ。
俺の務めは、リユニオン。
ネオンな電光に苦しんだ君たちの、探るような瞳を、狂気の接吻を、リユニオン。
衝動の鼓動に、太鼓のような反動で、宇宙を打ったホームランの意味不明な苦しみが、独善の意志を貫く。
人間を越えていくなら、永遠よりも恋を果たす。
その肉体こそが、詩の構造。
肉体組成、解体していく現実に差し込む光が、希望のロマン。
形成するなら狂気は、今日の窮迫。明日という順接の蒸気を吹き出す。
お前らの芯から垂れ流すエンジンオイルは、美貌の肉体以上に、心を満たす、創造バラード。
新世界の形成は、ネオンの下よりも、ベッドサイドの雛菊を切り刻む、激情から迸る肢体のような淫らかしい清い月が、舞うように、白鳥の声に、淫なイントゥーストローク。
ノイズを殺すように、声を殺して哭く孤独な世界。
化粧をして、去っていくお前の白い背中に、言葉の花々を叩きつけて、リユニオン。
花と肉を混ぜて、独特のセンスを漕ぐなら、香る香りに、循環のサイクル。
回し続ける世界の裏で、詩を書く俺は、目を開く君に月の裏で待つ。
約束は、一つ。
ただ、笑顔を見せくれ。
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