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スポーツ暴走車

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心が渇いて、誓いの朝に、バイクに乗った。
孤独を抱えた俺のハートは、後ろで息をする気配、戦いから慰めまで、乗ってくる、バイク&デストロイ。
高速を走りながら、拘束を逃れて、戒めからの愛。
がんじがらめの心が、歓楽の時に、ビブラート。
ヌードを愛した道で、写真から、漂うコールドオブチャイルド。
コートの下に隠した拳銃が、愛の接吻を待っている。
ヘルメットを脱いで、朝焼けの山並みに、希望をはらんだ、私はあなたの子をはらみたい。
沸き起こるハリケーン、車体から肉体、車輪を回して、私をハンドル&ハンドソープ
意志の自由を繰り返して、回り続ける、回転拳銃、そして、あなたを打ち抜く。
俺は、蛮行の獣に背を向ける。
朝日を背中に浴びて、自由の夢をドリーム&ドロップ
飴を舐めて、血を流したこの孤独から、レザードエンド、ボルケーノから接吻。
繰り出される高速のジレンマが、蕁麻疹を起こした風、いささかもたじろぐことなく、引かない、覚悟の恋が、暴走していくトルネード&デッドバランス
肉体が喉を鳴らして、猫のような私は、キャットウォーク
靴に入れた脚が、口に入れた拳銃にぶっ放すパラダイス&シーク
白よりも黒を追い、星は遠いから、朝の気配にヘルメットをかぶった。
月が眠る頃、太陽がサンライズ&サンド惑星。
次元天災を利用したワームホーラー
俺とお前は、孤独の戦士そして天使。
背後をうかがって、飛び出してきたワーム&猥夢。
絡め取られる絶空の空に、風が死んでいくハードボイルドドリーム。
気を失って、気づいたらここは惑星。
星が鳴り続ける連なりになった木木が、なる実に、果実キスをする赤いリンゴそして、お前の頬に口づけた、もう高速を抜けて、お前は行ってしまった。
あの頃、暴走していた年頃に死んでいった仲間たちは、お前だけ、いや、ライブナの黒き101。
くちづけよりも速さが欲しいなら、もっと、誘って、もっと踊って、腰を振ったら、この風に、切り込む、肉体のタトゥ―は、自由よりも激情の赤いサソリ。

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