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Kへの手紙

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天国があるのなら、地獄を信じてください。
助け合った日々は、かけがえのない宝物。
僕は誇りに思います。
勇気の灯が、太陽になって、僕はあなたを越えていきます。
その先に、月が、昇るなら、別れることは、惜しくない。
あなたの背中を見つめて、僕は、生きていく。
でも、あなたを越えるために、孤独の黒き薔薇になる。
あなたは、光と影でした。
太陽であり月。
僕を朝に照らし夜に照らし、開花を待ってくれた。
だから、僕の誇りは、気高いあなたをこう呼びます。
「永遠のライバル」
そして、永遠の憧れ。
さようなら、愛しています。
生意気なこの僕を育ててくれてありがとうございました。
                      
                                                                         鏑木レイジより、愛をこめて
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