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合図
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君の瞳は、藍色に、染まって正午に夢を見る。
愛の光が、空から降ってきて、君はワンピースに着替えた。
口づさむ歌は、シューベルト。
五月の雨が、君のしとねに降ってくる。
瞳は輝いて、接吻の水たまりに映る、しとしと波紋は、広がってキス色乙女
目と目がふれて、すっとキスを解いて、抱擁は終わる、傘の二人は、雨上がりに虹を見つけた。
肩が濡れている。
もたれかかって、鳥が飛ぶ。
乗れたら、あの虹の向こうに、きっと僕らの明日がある。
愛して、恋して、歌って、そのままベッドに入って温めあって、キスをまたして、もつれて、舌を入れて、吐息に揺れる窓の向こう。
水滴が君の頬を濡らして、僕は曇りガラスを指でなぞり、その指を君の心にいれる。
ああ、と言って、口の端の唾液をなめとる、リスはそっと笑った。
素敵なあなた。どうか、ずっと抱いていてね。離れないで。
でも、時間は早く過ぎていく。
戯れの時は終わり、僕と君は名残惜しく別れた。
帰り道に水たまり、さっきの余韻、よりもキスをした波紋が、僕を揺らして、ベッドを揺らしたことを忘れさせた。
忘却の虹を渡る僕らはきっと、合図をして、また会おうね、とリスの顔が水たまりに映り込んで、思わず、踏みつけた、憧れ。
愛の光が、空から降ってきて、君はワンピースに着替えた。
口づさむ歌は、シューベルト。
五月の雨が、君のしとねに降ってくる。
瞳は輝いて、接吻の水たまりに映る、しとしと波紋は、広がってキス色乙女
目と目がふれて、すっとキスを解いて、抱擁は終わる、傘の二人は、雨上がりに虹を見つけた。
肩が濡れている。
もたれかかって、鳥が飛ぶ。
乗れたら、あの虹の向こうに、きっと僕らの明日がある。
愛して、恋して、歌って、そのままベッドに入って温めあって、キスをまたして、もつれて、舌を入れて、吐息に揺れる窓の向こう。
水滴が君の頬を濡らして、僕は曇りガラスを指でなぞり、その指を君の心にいれる。
ああ、と言って、口の端の唾液をなめとる、リスはそっと笑った。
素敵なあなた。どうか、ずっと抱いていてね。離れないで。
でも、時間は早く過ぎていく。
戯れの時は終わり、僕と君は名残惜しく別れた。
帰り道に水たまり、さっきの余韻、よりもキスをした波紋が、僕を揺らして、ベッドを揺らしたことを忘れさせた。
忘却の虹を渡る僕らはきっと、合図をして、また会おうね、とリスの顔が水たまりに映り込んで、思わず、踏みつけた、憧れ。
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