1 / 9
大樹の中には大精霊
しおりを挟む
この大樹の下には、大きな空洞があってね、澄んだ泉がわき出ているの。そこには大精霊様が住んでおられる。女性の大精霊様がご懐妊されたら、お腹を揺らしながら泉の中を動かれる。その時に、ちゃぷん、ちゃぷん、と水の音がきこえてくる。
赤ん坊がうまれたら、男の大精霊様はご自身で銀のナイフを使って心臓を取り出し、女性の大精霊様に差し出す。
女性の大精霊様は、子供を無事にそだてるために心臓を食べるの。
男性の大精霊様は、愛する女性と子供のために命をおとす尊い儀式なの。
この儀式を邪魔しているのは、我々人間。女性の大精霊様が強くならないように、男性の心臓を食べさせない。
そして、男性の大精霊様をとらえて、赤ん坊を奪う。子供は人間が奪って、人間が育て上げて国を守る道具にする。
奪った赤ん坊を強くするために、とらえた男性の大精霊様の心臓を儀式と称して食べさせるの。
おぞましきは、我々人間よ。そなたたち、この事は忘れてはならぬ。
しかし、我らは神子、国のためにお仕えしなければならない。
ほら、泉の音がきこえてきたじゃろう?ちゃぷん、ちゃぷん、ご懐妊の証。
国王陛下にご報告せねばならぬ。神子様は孫娘たちの頭をらなでながら、話してきかせていた。
赤ん坊がうまれたら、男の大精霊様はご自身で銀のナイフを使って心臓を取り出し、女性の大精霊様に差し出す。
女性の大精霊様は、子供を無事にそだてるために心臓を食べるの。
男性の大精霊様は、愛する女性と子供のために命をおとす尊い儀式なの。
この儀式を邪魔しているのは、我々人間。女性の大精霊様が強くならないように、男性の心臓を食べさせない。
そして、男性の大精霊様をとらえて、赤ん坊を奪う。子供は人間が奪って、人間が育て上げて国を守る道具にする。
奪った赤ん坊を強くするために、とらえた男性の大精霊様の心臓を儀式と称して食べさせるの。
おぞましきは、我々人間よ。そなたたち、この事は忘れてはならぬ。
しかし、我らは神子、国のためにお仕えしなければならない。
ほら、泉の音がきこえてきたじゃろう?ちゃぷん、ちゃぷん、ご懐妊の証。
国王陛下にご報告せねばならぬ。神子様は孫娘たちの頭をらなでながら、話してきかせていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
さよならの選択肢
みぐ
恋愛
真里は深刻な心臓病で入院していた。もう、心臓移植しか根本的な対策は難しいという状況だった。退屈な入院中に、ふとしたキッカケで友也と出会った。彼も脳腫瘍の重篤な病を患っていた。
ある時、真里の心臓は心不全を起こし、真里は倒れてしまう。
真里が目が覚ますと、手術が終わっていたが、大切なものを失くしていた。
拝啓、私を追い出した皆様 いかがお過ごしですか?私はとても幸せです。
香木あかり
恋愛
拝啓、懐かしのお父様、お母様、妹のアニー
私を追い出してから、一年が経ちましたね。いかがお過ごしでしょうか。私は元気です。
治癒の能力を持つローザは、家業に全く役に立たないという理由で家族に疎まれていた。妹アニーの占いで、ローザを追い出せば家業が上手くいくという結果が出たため、家族に家から追い出されてしまう。
隣国で暮らし始めたローザは、実家の商売敵であるフランツの病気を治癒し、それがきっかけで結婚する。フランツに溺愛されながら幸せに暮らすローザは、実家にある手紙を送るのだった。
※複数サイトにて掲載中です
天然王妃は国王陛下に溺愛される~甘く淫らに啼く様~
一ノ瀬 彩音
恋愛
クレイアは天然の王妃であった。
無邪気な笑顔で、その豊満過ぎる胸を押し付けてくるクレイアが可愛くて仕方がない国王。
そんな二人の間に二人の側室が邪魔をする!
果たして国王と王妃は結ばれることが出来るのか!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる