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第7話 実力試験Part.2「対人戦闘」

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 現在俺は、一つ目の実力試験の《スライムジェル》回収の報告をするために冒険者ギルドにいた。
 ステータスが大幅に変化した時にあるプレートが現れたのだが、それから時間は経っている。
 そもそもあのプレートにはーー

  霧雨きりさめ灯流ひりゅう君へ。
 やあ、灯流君。異世界に来た気分はどうかね? 最悪じゃったかね? まあ、見ていたところ楽しそうな雰囲気じゃったではないかい。
 それじゃあ、本題に入りましょうか。
 まず、灯流君の初期ステータスが他の勇者たちと違ったのは、見習いの神のミスなんです。なので、今回は特別に金色のスライムを使い、灯流のステータスを大幅に変更させていただきました。それと、灯流君に一目惚れした神がいるので今度会いにいかせますね。
 えーっと、灯流君! 君の強さは、この世界では異常なのだ。だからステータスを隠すことをお勧めするよ。結婚相手とかに教えるのは良いと思うよ!
 最後になっちゃったけど、異世界を自由に生きな。 
 神・ミルガル、女神・シーバル、拳神こぶししん・リドガード、神・アマアマより。

 ーー神々からのメール的な文章が送られてきていたのだ。
 最初の方は信じられなかったし、不思議に思ってたんだが、たまたま草原にやってきた男がいたから解析を使ってステータスを見てみたら、俺が本当に規格外で最強の存在だと思い知ったよ。

 「確認しました。五個多いですけど、クエストとしては完了ですね!」
 「よかった」
 「正直、簡単でしたよね?」
 「まあ、簡単でした」

 目の前にいたシルフィーは、俺が回収してきた《スライムジェル》を数え終えて、そう口した。
 俺とシルフィーは、そんな会話をして笑う。
 あ、シルフィーの笑顔可愛いな。
 簡単だったが初めてのクエスト。俺としては色々と緊張を感じてしまう。

 「では、ヒリュウさん。冒険者登録をするための最後の実力試験を受けてもらいます」

 シルフィーはそう言うと、「付いて来てくださいね。ヒリュウさん」と言ってきたので、俺はシルフィーの後をついていくことになってしまったのだった。

 ***

 シルフィーの後を付いてきた俺は、今冒険者ギルドの地下にいる。
 なぜこんな地下に奴まで来たのかというと、この場所で最後の実力試験があるとかなんとか。
 まあ、ここに着くまで長い階段と通路とかがあったからシルフィーから色々な説明や世間話せけんばなしを聞いた。
 シルフィーの話によると、これから地下で『対人戦闘』の実力試験を行うらしい。相手は全部で三人おり、三人共そこそこ強く、このウルクスの街の冒険者としては少し名が高いらしい。それと知らない人は全く知らない。そして俺は、その三人の誰か一人を選び、対人戦闘をする。勝敗を決める方法は、相手又は俺が負けを認めるかシルフィーがどこかでめに入るまで試験を続けなければならない。
 正直今の俺は最強といっても過言かごんではない。だって神々たちのおかげでステータスがおかしくなったし、神々たちが最強だって言ってたからな。

 「ヒリュウさん。こちらの三人の中から一人選んでください」

 そう言ってシルフィーは、立っている三人の冒険者の男たちについて説明をしていった。
 一人目は、全身鉄の鎧で身を守り、体よりも大きな剣を地面に突き刺し置いている男冒険者、アウロ。
 二人目は、黒い帽子に黒いマントそして黒い靴に身を隠している男冒険者、ファブ。
 三人目は、異世界の私服っぽい黒い服を着ている男冒険者、ファファ。
 実際見てみたところ、何体もの魔物と戦ってきたというふうなオーラを微量に感じる。だが、シルフィーが言っていた、そこそこ強いとは俺には思えない。
 俺とあの男冒険者たちが十回勝負したとしても、その十回の勝負全て勝てるという100%の自信が俺にはある。

 「ヒリュウさん。決まりましたか?」

 一通りの説明をして一時いっときしてからシルフィーが尋ねてきた。

 「んーー。三人同時でお願いしてもらっていいかな」
 「‥‥‥はい!?」
 「「「‥‥‥あぁ?」」」

 俺の答えを聞いたシルフィーや三人の男冒険者たちは、不思議そうな表情をしてそんな声を上げた。

 「ん?」

 俺、おかしなことでも言ったかな?
 そんなことを思いながら、この空間に変な空気が生まれる。

 「ま、待ってください! 相手は強い部類に少し入ってる冒険者の人たちなんですよ! それも三人同時にって‥‥‥何をな考えてるんですか!!」

 シルフィーは俺の肩を掴み、強く揺らして危ないということを訴えてくる。そして視界が揺れる。
 心配されるのもわからなくはない。だけど、今の俺は最強だ。神々たちが言ってたから。

 「いや、ちゃんと考えたよ。シルフィーさん」
 「考えてないですよ!!」
 「本当だって」
 「なら、証拠を出してくださいよ!」

 証拠ときたか。自分で言うのは恥ずかしいが、本当のことだからーー

 「そ、それは、俺があの人たちに負けないくらい最強だからだよ!」

 ーー俺は、神々たちが言っていたことをそのまま言った。
 
 「最強‥‥‥ですか。ならこの後、私と一緒に昼ごはんを一緒に食べてくれるなら、三人同時で戦うのを許可しますよ」

 『なら』のところからボソボソと俺の耳元でそう言ってきたシルフィーの顔を覗いてみると、なぜか恥ずかしそうか表情をしていた。そして声も段々と小さくなっていた。

 「え? あ、うん。分かったよ」

 許可を取るためとはいえ、こんな表情をされると俺でも断れない。
 そこで外部から三人の声が飛んできた。

 「シルフィーちゃん。そんいつと話してないで、俺らと朝まで遊ぼうぜ」
 「おい、お前! シルフィーちゃんとなに親しげにしてんだよ!」
 「こんな雑魚よりも俺たちの方が良いと思いますけどね」

 ニタニタと笑いながら、そして地味に俺に対する悪口的なことがも一緒に聞こえてくる。
 同時に恥ずかしそうにしていたシルフィーの表情が一瞬で消え、恥ずかしくなる前よりもゴミを見るかのような表情になった。
 そして三人の男冒険者たちの方を向く。

 「そんな寝言ねごとは、夢の中だけにしてください。それに私とあなたたちの関係、理解していますよね? なのでこれ以上変なことを言うのであれば、クエストを受注させませんし、ギルドから永久追放しますよ」

 シルフィーの口から解き放たれたのは、とてつもなく冷たすぎる声と言葉だった。
 それを聞いていた三人の男冒険者たちは、ニタニタしていた表情を凍るかのように固め静かになった。

 「では、ヒリュウさん」
 「ん?」
 「約束、ちゃんと守ってくださいね」
 「う、うん」

 俺の方を向き直ったシルフィーは恥ずかしそうに言ってきた。
 日頃の対応のせいだろう。さっきと今ので分かるが、人に対する話し方がスイッチのオンオフのように切り替わる。
 俺は三人の男冒険者たちの方に歩いて行った。

 「よろしくお願いします」

 礼儀正しい挨拶をする。

 「潰すからな」
 「死んでもしらん」
 「本気で殺しますね」

 そんな声が俺に届くとともにーー

 「それでは、始めてください」

 ーーシルフィーの声と同時に今、一対三の対人戦闘という最後の実力試験が幕を開けた。
 瞬間、鉄の鎧で身を固めているアウロが俺に向かって突進を仕掛けてきた。剣を鞘から引き抜いて。

 「おらぁっ! 当たっとけ!!」

 アウロが俺に近づくにつれ、持っている剣がだんだんと近づいてくる。
 とっさに俺は、腕を固めてアウロの剣技けんぎから身を守ってしまった。
 ん? ちょっと待てよ。いくら最強だったとしても、生身の体で斬撃ざんげきでも食らったら一溜ひとたまりもないんじゃ??
 当たるというギリギリで俺はそんなことを思ってしまった。
 直後ーー

 《スキル創造が発動して、身体強化【防】を作りました。Lvレベルが最大まで上がり10になりました》

 ーーそんな音声が俺の頭の中で聞こえたのだ。
 一瞬の出来事過ぎたので、何が起きたのかわからなかった。
 だが、この後すぐに一瞬の出来事が再び起きてしまうとは、俺でも予想はできない。
 アウロが振り下げてきた剣が俺の腕と接触した。
 ーーパリン。
 瞬間、アウロの剣が砕ける。

 「は???」

 何が起こったのかわからなかつわたアウロが拍子抜けした声を上げた。俺もその砕けてしまった剣に注目をしてしまう。そしてシルフィーやファブとファファも驚いているようだ。

 「え?」

 俺も何が起こったのかわかなくなってしまっていた。
 そこで、剣が俺に当たる直前の出来事を思い出す。

 『《スキル創造が発動して、身体強化【防】を創りました。Lvが最大まで上がり10になりました》』

 その文を読み返すのと同時に、俺の頭の中で、今の一瞬の出来事が瞬時に整理されていく。
 そして俺は確信した。剣が砕けた理由を。
 俺が持っているスキル創造で、身体強化【防】がつくられた。そもそも俺が作ったのではなく、俺の一つの不安からこのスキルが勝手に動き勝手にスキルを作ったのだと思う。

 「痛くない」

 剣が砕けた後、腕に痛みが残ると思っていたのだが全く何も感じることはなかった。

 「なんなんだよ、こいつ! なんで俺の剣が砕けてんだよ?!」
 「アウロ、いったん落ち着け」
 「落ち着きましょう。とりあえず、こっちに来てください」 
 「お、おう」

 後ろに後退するアウロ。
 アウロが戸惑いを見せたことにより、ファブとファファも戸惑いを見せる。
 しかし、ファブとファファの二人はアウロよりも今の状況にしっかりと対応しきれていると思える。
 というか、剣をまともに喰らったのにピンピンしてる俺の方が今の状況に追いつけてないんだけど‥‥‥。まあ、仕方ないよな。最強になっちゃったんだから。
 追いつけていないのにもかかわらず、俺はそういうことにした。ま、本当のことだし、他に言い訳がない。

 それからしばらくして、再びアウロたち三人が俺に攻撃を仕掛けてきた。

 「まずは、視界をもらいますね」

 ファファのその声と同時に、詠唱を済ませた魔法が発動をする。
 すると俺の視界に黒いモヤのようなものが現れて、360度全ての視界が見えなくなった。

 「!?」

 一瞬慌てるものの俺はすぐにこの状況をどうにかするモノを考える。

 《スキル創造が発動して、暗視あんしを創りました。Lvが最大まで上がり10になりました》

 その声が俺の脳内で響くと同時に、見えなくなっていた360度の全ての視界がハッキリと見えるようになる。

 そこで右側からーーアウロが飛びかかってくるように現れた。

 見えているので、どのように対応すればいいのかしっかりと分かる。
 まずは、アウロの体勢を崩すところからだ。
 そう考えた俺は、飛びかかってきたアウロをひらりと躱して横に立つようにする。
 そして、地面に叩きつけて意識を奪う。

 「ぐはあぁぁぁっっ!!」

 叩きつけたことにより、俺の視界にあった黒いモヤのようなものが一気に晴れる。

 「「!!??」」

 晴れたことにより、アウロが突っ込んできた後の状況が明らかになる。
 しかし、俺の近くで意識を失っているアウロの姿を見たファファとファブは声にもならないように驚いていた。口がパクパク動いている。

 「よし! あとは二人だけだな」

 とりあえず三人のうちの一人を倒した俺は結構ご機嫌になった。
 だって、異世界に来て初めての対人戦闘で内心ワクワクしてたんだから。
 まあ、そんなことは置いといて、今すべきことを早く終わらせないとね。

 「くそ! アウロがやられた」
 「大丈夫、だと思いますよ」

 一人が減っただけでもパーティーの機能は低下すると昔読んだ本に書いてあったが、本当のようだ。

 「ファブ。今から俺が使える最大火力の魔法を使う。あとは分かるよな?」
 「了解ですよ。ファファ、任せておいてください。足止めなんて、三本の指に入る軽い仕事ですよ?」

 ファブが姿勢を低くして俺の方へ走ってくる。左手には、短剣を持っているようだ。

 「『新人』は確定しているようですが、アウロ一人倒したくらいで調子には乗らないでくださいね!」

 調子にすら乗ってないですけど?
 俺はそう思いながらもファブの短剣に向かって、自身の持つ剣で押し返す。
 持ち方、当て方、扱い方なんて素人だけど、レベルが82あるんだから簡単に押し返すとことが出来た。

 「新人、硬さだけかと思ってたけど‥‥‥剣の腕も良いようですね。どこかで剣でも振るっていたんですか?」
 「いや、全くです。スライムの時に振るったくらいですよ?」

 ファブの質問に俺は即答で答える。

 「そ、そうなんですか。ですが、僕の速さについて来られますかね??」

 一瞬驚きを見せたが、その言葉を言い終えるのと同時に素早く動き始めた。
 
 「!?」

 レベルが82にあっても、目が追いつかない。
 必死にファブの動きを目で追おうとするが、何処にいるのかがわからない。
 くそ。スキル創造で創るしかないか。

 《スキル創造が発動して、身体強化【素】を創りました。Lvが最大まで上がり10になりました。似たスキルがある為、身体強化【防】と武術統合へ統合させます》

 聴き慣れない言葉が出てきたが、同時に眼がファブの動きを捉えた。
 よし。これなら、いける!
 スキルのおかげでファブの動きを捉えることが出来た俺は、早速ファブの動きに合わせて動くことにした。

 「そんなわけだよな」

 始めファブは、俺が動きに合わせてきたのがまぐれだと思い、疑問のままにして気にしてこなかった。
 だが、その数秒後ファブは確信をしてしまう。

 「はああぁぁ!!?? どういうことだよ?!」

 疑問が一気に確信に変わったファブが驚きの声を上げる。
 今まで俺は、ファブが右に行くと右に行き、左へ行くと左に行くようにしている。そして今から、驚きを隠しきれないファブを倒す。

 「おつかれさまです」

 ファブがアウロの近くに来た瞬間、俺は腹パンをお見舞いして地面へ落とす。

 「嘘だろ!?」

 倒れたファブを見たファファがそんな声を上げた。

 「えっと、あとは、ファファさんだけです」
 
 俺はそう言ってファファに近づいていく。
 だが、ファファはニヤニヤと笑い始めた。

 「まあ、いいさ。俺の最大火力の魔法の詠唱は先程終わった。受けてみろ、新人」

 ファファは右手と左手を俺に向けてくる。

 「火魔法、火炎風ファイアウィンド
 
 その瞬間、俺の頭の中で酷いアラーム音が鳴り響いた。

 「くっ」

 頭痛よりもすごい痛かったので声が漏れてしまった。

 《このままでは被害がひどくなります。魔法創造により、魔法耐性防壁を創ります。防壁を張る範囲は、この部屋全体》

 しかしファファの魔法が放たれる直前、そんな機械音の声が俺の中で聞こえてきた。アラーム音も未だ聞こえている。
 そこでふと、

 「シルフィーが危ない!!」

 機械音の声が言っていたおかげで、シルフィーを守らなくてはと俺は思った。
 武術統合にある身体強化【素】は発動していなかったので、再度発動させてシルフィーのもとへ一瞬で移動する。

 「シルフィー! 俺の後ろに」
 「ふぇ!? はぁ、はぁい!」

 焦っていたのか俺は、シルフィーと呼び捨てをしていた。
 シルフィーの顔が赤くなっていたようだったが、今は気にすることが出来ない。
 その数秒後、放たれた魔法が俺たちに向かって飛んできた。

 ボォォォォォォンッッッ!!!!

 凄い音がこの地下の部屋全体に鳴り響き、揺れる。
 熱い風に俺たちに向かって飛んでくる。
 少し暑く感じるが、シルフィーの安全を守る為ならどうってことない。
 しばらく煙りがそこら一帯にあったのだが、だんだんと晴れていく。
 ちなみに俺が使った魔法、魔法耐性防壁の領域には全く被害が出ておらず、煙もない。
 煙りが晴れ、目を凝らして見てみると、ファファがいなくなっており、後ろの壁に叩きつけられていた。


 それからの話なのだが、シルフィーが冒険者ギルドのギルドマスターを呼んできて、そこからいろいろな話をされた。
 それと、俺は、冒険者ギルドの実力試験を見事合格することが出来て、冒険者になることが出来たのだった。
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