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映えチンで恋人(♂)ができたっぽいんだけど
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よっしゃ。やってやった。完全勝利。
劉誠は更に二回戦を終えて、半ば意識が飛びかけているうつ伏せの雪緒を見下ろして右手の拳を握った。革張りのソファは雪緒の体液でびしゃびしゃだ。最後の最後で雪緒は潮を吹いた。
やべぇ。どうすんだこれ。
劉誠は辺りを見渡して、なにか拭くものと思ったが、この家に雑巾などというものが存在する気がしない。雪緒を抱え上げてベッドに寝かせたあと、やはり雑巾が見あたらないので、やむを得ずバスルームからタオルを持ってきて、ソファを拭いた。
あらかたの掃除を終え、シャワーを借りて髪からつま先まできれいさっぱり洗った。
ベッドに行くと、雪緒は寝息を立てていた。ただ眠っているだけなのに目が離せない。寝顔すら美しい。閉じた瞼の形でさえ美を感じさせる。
マジかよ。やべえな。完全に美の塊じゃねーか。つーか、女子ばりに全身ツルツルなのなんなん? 髭生えねぇの? 神の祝福と奇跡で出来てんのかコイツ。
劉誠は改めて雪緒の美しさに感心する。
つーか、俺、コイツで筆おろししたんか……。
劉誠の心中は複雑だ。あれだけヤッといて男同士だからノーカン、とはいかないだろう。女子と付き合いたいと思っていたが、これはどうなるのだろうか。雪緒はアナニーとやらの一環だと思っているのだろうか? 雪緒が起きたら、聞いてみよう。隣に潜り込み、寝顔を眺めていたが数秒で寝落ちした。
ふと目が覚めると、目の前に劉誠の寝顔があった。下半身は痛むが、そんなことすら幸せを実感する材料になる。寝顔が意外とあどけない。髪を下ろしているせいだろうか。肉厚な唇の端から涎が垂れている。可愛い。舐めたい。劉誠の映えチンの大きさや太さはなんとなく把握した。あとは似たディルドとバイブを探そう。都内のアダルトショップに行って直接見て触って選ぶのを想像してワクワクした。
劉誠のことを好きでいる限り、ネタには困らない。初めてを好きな人とできてよかった。高揚感でいっぱいで、虚しさを感じる隙はない。
最初から付き合えるなんて思っていない。そもそもヤれたことさえ奇跡だ。彼が性欲と好奇心旺盛で良かった。
高校を卒業したらすぐに母の後を継ぐよう言われていたが、反対を押し切って毒にも薬にもならない大学へ進学したのは、彼と過ごすモラトリアムが欲しかったから。経営学部を選んだのも、単なる言い訳だったが、母はきちんと考えてくれてるのかと感激してくれた。若干の後ろめたさはあるものの、卒業したら約束通りエステサロンの経営に回る。今もメンズのイメージキャラクターとして顔も上半身もを晒しているし、髭を含む全身脱毛のモニターにもなった。男も永久脱毛する時代のおかげで、かなり好評らしい。
取り巻く女の子たちは少し鬱陶しいけれど、いかなる理由だとしても、彼女たちの存在のおかげで劉誠の視線がこちらへ注がれる。劉誠が自分を意識してくれるだけで嬉しかった。嫌われているのはわかっていた。無関心よりずっとずっといい。自分と性交渉を持った理由に好奇心と若干の悪意が含まれていたとしても、かまわなかった。もっと酷く扱われるかと思ったが、二度目の時は妄想以上の好みの責め方をされて理性も知能も壊滅した。
明日からまたいけ好かない同級生として、今まで通り過ごそう。劉誠の鋭い視線を受け流しながら、彼への好意を、ドロップのように一人でこっそりと味わうのだ。今まで通り。
最後だと名残惜しんで、こっそりと、劉誠にキスをした。夢から覚めないように、ひっそりと。
劉誠は更に二回戦を終えて、半ば意識が飛びかけているうつ伏せの雪緒を見下ろして右手の拳を握った。革張りのソファは雪緒の体液でびしゃびしゃだ。最後の最後で雪緒は潮を吹いた。
やべぇ。どうすんだこれ。
劉誠は辺りを見渡して、なにか拭くものと思ったが、この家に雑巾などというものが存在する気がしない。雪緒を抱え上げてベッドに寝かせたあと、やはり雑巾が見あたらないので、やむを得ずバスルームからタオルを持ってきて、ソファを拭いた。
あらかたの掃除を終え、シャワーを借りて髪からつま先まできれいさっぱり洗った。
ベッドに行くと、雪緒は寝息を立てていた。ただ眠っているだけなのに目が離せない。寝顔すら美しい。閉じた瞼の形でさえ美を感じさせる。
マジかよ。やべえな。完全に美の塊じゃねーか。つーか、女子ばりに全身ツルツルなのなんなん? 髭生えねぇの? 神の祝福と奇跡で出来てんのかコイツ。
劉誠は改めて雪緒の美しさに感心する。
つーか、俺、コイツで筆おろししたんか……。
劉誠の心中は複雑だ。あれだけヤッといて男同士だからノーカン、とはいかないだろう。女子と付き合いたいと思っていたが、これはどうなるのだろうか。雪緒はアナニーとやらの一環だと思っているのだろうか? 雪緒が起きたら、聞いてみよう。隣に潜り込み、寝顔を眺めていたが数秒で寝落ちした。
ふと目が覚めると、目の前に劉誠の寝顔があった。下半身は痛むが、そんなことすら幸せを実感する材料になる。寝顔が意外とあどけない。髪を下ろしているせいだろうか。肉厚な唇の端から涎が垂れている。可愛い。舐めたい。劉誠の映えチンの大きさや太さはなんとなく把握した。あとは似たディルドとバイブを探そう。都内のアダルトショップに行って直接見て触って選ぶのを想像してワクワクした。
劉誠のことを好きでいる限り、ネタには困らない。初めてを好きな人とできてよかった。高揚感でいっぱいで、虚しさを感じる隙はない。
最初から付き合えるなんて思っていない。そもそもヤれたことさえ奇跡だ。彼が性欲と好奇心旺盛で良かった。
高校を卒業したらすぐに母の後を継ぐよう言われていたが、反対を押し切って毒にも薬にもならない大学へ進学したのは、彼と過ごすモラトリアムが欲しかったから。経営学部を選んだのも、単なる言い訳だったが、母はきちんと考えてくれてるのかと感激してくれた。若干の後ろめたさはあるものの、卒業したら約束通りエステサロンの経営に回る。今もメンズのイメージキャラクターとして顔も上半身もを晒しているし、髭を含む全身脱毛のモニターにもなった。男も永久脱毛する時代のおかげで、かなり好評らしい。
取り巻く女の子たちは少し鬱陶しいけれど、いかなる理由だとしても、彼女たちの存在のおかげで劉誠の視線がこちらへ注がれる。劉誠が自分を意識してくれるだけで嬉しかった。嫌われているのはわかっていた。無関心よりずっとずっといい。自分と性交渉を持った理由に好奇心と若干の悪意が含まれていたとしても、かまわなかった。もっと酷く扱われるかと思ったが、二度目の時は妄想以上の好みの責め方をされて理性も知能も壊滅した。
明日からまたいけ好かない同級生として、今まで通り過ごそう。劉誠の鋭い視線を受け流しながら、彼への好意を、ドロップのように一人でこっそりと味わうのだ。今まで通り。
最後だと名残惜しんで、こっそりと、劉誠にキスをした。夢から覚めないように、ひっそりと。
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