上 下
26 / 58

26

しおりを挟む
 神を召喚してしまったクウキは拠点の管理を任せる人員確保の為エクスに相談することにした。

 「エクス、拠点を管理すのに良い人材とか知らない?」

 「ん?拠点管理かぁ?んー、それならシルキーが良いんじゃないか?精霊と契約すればいいさぁ。」

 「精霊と契約かあ、ありがとう参考になったよ
。〈精霊召喚〉でも作ってやってみるよ。」

 「精霊召喚するときは呼ぶ精霊をイメージしてから召喚すると上手くいくぞ。この広さならシルキー2人居れば大丈夫だと思う。」

 直ぐに《精霊召喚》を作ってから召喚を行うクウキ。イメージ的に双子の女の子をイメージしたみたいだ。



 『我の魔力を糧に、精霊よ我が僕となれ精霊召喚。』



 出来上がった魔法陣の中に小柄な女性らしき姿が2人いた。召喚は成功のようだ。容姿は二人ともにているが一人は髪が銀色、もう一人は金色だった。二人とも可愛い、見とれていると二人が近づいて来た。



 『『初めてましてご主人様。シルキーですよろしくお願いします。』』



 「よろしく、俺はクウキだ。二人とも名前はないのか?」



 『『ありません。』』



 「わかった、ではなづけよう。シルとルドにしよう。」



 見た目通りに銀髪のシルキーにシル、金髪のシルキーにはルドと名付けた二人はとても喜んだ。



 『『ありがとうございます。しっかり働きます。』』



 はしゃぐ二人は拠点内を見回りしながら掃除するようだ。


 「エクス、シルキーは何を食べるんだ?」

 「シルキーは契約者の魔力があればいいから食事は問題ないぞ。食べるやつもいるが、」

 
 「これで拠点の家事・護衛は一安心。次の街にでも行くかな!」

  街を移動しようとしているとエクスがついてきた。



 「拠点の警護はやっていないのか?」



 「いや、我が配下にまかせてきたよ。神より強い君に興味があったんで付いていくよ。もちろん護衛はするよ。」



 「わかった。護衛がいるなら安心だ。次はダンジョンのある街に行く予定だ。」



 「ダンジョンか君らしいね。移動はどうするの?」



 「とりあえず歩いていくよ。運動がてらに」



 「いやいや、最低でも1週間かかるよ。ダンジョンのある街まで、」



 「エクスの戦い方も見たいしね。やっぱり剣がメイン武器なのか?」



 「そうだね。いろいろ使えるけどやっぱり剣が落ちつくね。今度、模擬戦でもしないかい。」



 「最初と違ってかなりフレンドリーだな。いいけど俺は我流だからそのところよろしく。」



 そんな話をしながら道を歩いていると遠くにモンスターに襲われている集団がいた。

 「教われている集団こっちに向かってきてないか?」

 「クウキ、彼奴等こっちにモンスター押し付ける気だな。」

 「モンスターの押し付けは駄目でしょ。」

 
 「格好から推測すると貴族だな。どうするクウキ」

 そんなことを話していると近づいてきた集団の一人が言い放った。

 「儂らじゃ無理だ逃げる時間を稼げ愚民共。」

 そう暴言を吐いて逃げようとしていたが上手くいくわけがない。
 
 「何言ってるんだよ。馬鹿か?」

 クウキはスキル《重力》で逃げてきた集団と襲っていたモンスターオークの群れの動きを止めた。

 「「ガラダが重い」」

 「やれやれこいつらはどうするかな?仮にも俺を陥れるやり方をしたのだ普通は助けを求めるのに、何が愚民だ。懲らしめてやろうかな?」

 「ほどほどにしとけよクウキ」

 これからクウキのお仕置きが始まる。



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

異世界で生きていく。

モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。 素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。 魔法と調合スキルを使って成長していく。 小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。 旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。 3/8申し訳ありません。 章の編集をしました。

天職はドロップ率300%の盗賊、錬金術師を騙る。

朱本来未
ファンタジー
 魔術師の大家であるレッドグレイヴ家に生を受けたヒイロは、15歳を迎えて受けた成人の儀で盗賊の天職を授けられた。  天職が王家からの心象が悪い盗賊になってしまったヒイロは、廃嫡されてレッドグレイヴ領からの追放されることとなった。  ヒイロは以前から魔術師以外の天職に可能性を感じていたこともあり、追放処分を抵抗することなく受け入れ、レッドグレイヴ領から出奔するのだった。

もふけもわふーらいふ!

夜狐紺
ファンタジー
――これは、もふもふ世界の九尾のお屋敷で繰り広げられる、一人の少年とケモノ達のほのぼの和風ライフの物語である。 九尾の狐、『御珠様』の妖術によって高校生の浅野景が迷い込んでしまったのは、獣人だけが暮らす和風世界! 有無を言わさぬ御珠様のもふもふで妖しい誘惑に翻弄された景は、いつの間にか彼女のお屋敷で住み込みで働くことが決まってしまう。 灰白猫の『ちよ』や、白狐の双子、そこには他にも様々なケモノたちが暮らしていて……。 恋に神事にお手伝い、賑やかなお屋敷の日常が今、始まる! ※小説家になろうにも公開しています。 ※2017/12/31 HOTランキング8位 ※2018/1/2 HOTランキング6位になりました! ありがとうございます!!!

僕のスライムは世界最強~捕食チートで超成長しちゃいます~

空 水城
ファンタジー
15になると女神様から従魔を授かることができる世界。 辺境の田舎村に住む少年ルゥは、幼馴染のファナと共に従魔を手に入れるための『召喚の儀』を受けた。ファナは最高ランクのAランクモンスター《ドラゴン》を召喚するが、反対にルゥは最弱のFランクモンスター《スライム》を召喚してしまう。ファナが冒険者を目指して旅立つ中、たったひとり村に残されたルゥは、地道にスライムを育てていく。その中で彼は、自身のスライムの真価に気が付くことになる。 小説家になろう様のサイトで投稿していた作品です。

若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双

たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。 ゲームの知識を活かして成り上がります。 圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

転生した体のスペックがチート

モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。 目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい このサイトでは10話まで投稿しています。 続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!

異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。

みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・

処理中です...