上 下
224 / 295
ノーネーム 国盗り編

第224話

しおりを挟む
オレは
ノーネームの拠点、
帰らずの森最奥が
ノーネーム神国になっているとはつゆ知らず。

そして西国が属国になり、
西国王が国をオレに献上したがっており、
隣国から戦争、宣戦布告されている状態。
その次は父親のパパン王からも
宣戦布告されるとは
全く知らなかったのだった。

謁見の間で面会したのが
西国の王、妃、
王女だったのだが
オレは金持ちが盗みでも働いたのかな?
くらいに思っただけだった。



ときは遡り
ノーネームが帰還する前

ノーネーム拠点、西国、帰らずの森最奥
「最近、森の入口に冒険者多いっス!」
と獣人ワンに言う鬼人オニ
「うん…もういい加減ウザい…」
エルフミミ

「ニャー!毎回追い返すの大変だニャん!」
猫人ニャンコ

「確か魔物を使役出来る
モンスターテイマーが部下にいるのよね?」
獣人ワン

「そう二ャん!
魔物が冒険者を毎回追い返してる二ャん!」

「どうするっスか?」
「西国滅ぼす?」


「また!そんなこと言って!
ノーネーム様のお怒りをまた買うわよ!」
軽く注意する獣人ワン

「あれはさすがにもう懲りたっス…」
「じょ、冗談だから…」
前に任務でメイド長と交戦し、
前回負けた仕返しで
鬼人オニ、エルフミミは飼い犬を派遣し
メイド長を痛ぶって
ノーネームの怒りを買っていた。

「構成員が増えすぎて
帰らずの森最奥が、もう町になってる二ャん!
だからその異変に冒険者を派遣して調査に
来てる二ャん!
帰らずの森から追いやられた魔物が
西国を荒らしてるって部下から報告あった
二ャん!」


もう帰らずの森、最奥だけが拠点ではなくなり
帰らずの森全てが拠点と成りつつあった。
増えに増えた構成員は現在200名。
森の入口はまだなにも手をつけて
いないが、 
それ以外は魔改造された
町になっている。
もちろん魔物は追いやられ
ノーネーム構成員にテイムされる魔物も
いれば、行き場をなくし西国へ
餌を求めて狩りにでるという状態。

西国は被害が段々大きくなり連日
冒険者を帰らずの森へと派遣していたのだった。
だが返り討ちにあってる模様。

そのうち西国の最高戦力が来る前に、
叩いて起きたいと思っている。
ノーネーム様の拠点を荒らすなど
絶対に、許されない!

「ウチ達の拠点が見つかるのも時間の
問題か…そしたら拠点が部外者に荒らさせる…」
獣人ワン

「どうするっス?それは絶対にダメっス!」
鬼人オニ
「いっそ、もう表舞台に出る?」エルフミミ

「ノーネーム様の御威光を世界に知らしめる
ときが来たか二ャん?」
猫人ニャンコ


「うーん…
悪くないけどね…
けどノーネーム様がどう思われるか…
けど拠点、ノーネーム様の
安息の地を守るのは絶対!!」



「なら西国を支配下にするのはどうスか?」
「殺さずに?」

「当たり前だニャん!またノーネーム様の
怒りを買うならミーがお前を殺すニャん!」

「まあまあ…獣人を虐げる
悪党は殺していいハズ!あとはそれが
ノーネーム様の大切な方な場合は諦めること!
あと、弱者には絶対にチカラを振るわないこと!
ノーネーム様は前に言われてたわ」

「ちゃんと覚えてるっス!」
「うん、ただ猫人ニャンコは相変わらず生意気!」


「別にいいニャん!お前達にどう思われようと、
ミーはただただノーネーム様のために働くだけだ
ニャん!」


「そうよ、ウチ達はノーネーム様のために
いるんだから!
拠点が見つかり西国に襲撃される前に
先にこちらから、西国のトップを抑え
ときましょうか?そしてノーネーム様の帰還に
合わせて西国をどうされるか
判断を委ねましょう。」

「了解っス!!」
「了、西国、襲撃しにいく!
手柄取ってノーネーム様にまた可愛がられたい!」

「ミーも行くニャん!ミーも行くニャん!」



「なるべくなら話合いでね!
まあ、ある程度チカラを見せないと
西国は従わないかもだから…
武力行使も必要よね!
そしてノーネーム様の国を認めさせ、
服従してもらいましょう!
ノーネーム様ご帰還時には西国を献上しましょう」

「いいっスね!いいっスね!国盗り!」
「拠点の名前は?ノーネーム様の国の!」

「ノーネーム様は神様ニャん!
ノーネーム神国はどうだニャん?」

「いいわね!」
「いいっスね!」
「まあ…いいとおもう。」


「決まりね!
ノーネーム神国は拠点さらなる拡大の
ため西国を落とすわ。
ただ確実な悪人以外の殺害は禁止!
万が一それが、ノーネーム様の大切なお方の場合も
同様。
最高戦力のいる冒険者ギルドと、
権力者がいる城を抑える二手に別れましょう!」

「飼い犬様はどうするっスか?」
「城がいい!西国王を、捕まえたい!」

「ミーも城がいいニャん!
手柄ほしいニャん!」

「飼い犬様は拠点防衛よ!
あとは構成員が殺されそうに
なったとき用の救助をお願いするつもり。」


「なら冒険者ギルド襲撃と城襲撃
二手っスね!」
「城がいい城がいい!」

「ミーも城がいいニャん!」


「今回は手柄報告は無しにするわ!
毎回毎回ノーネーム様に迷惑かけすぎよ!
だからウチ達の恩返しではないけど、
西国をお渡ししましょう!」

「そうっスね!ご褒美目当てばかりで
呆れられたら悲しいっス!」
「…わかった」

「悲しいけど、そうニャん…
ミーが間違ってたニャん…」

「わかればよろしい!
なら鬼人オニとエルフミミは
冒険者ギルドのギルド長と一番強い
冒険者を抑えといて。Sランクが一番
強い人のはず。」
元西国の冒険者ギルドにいた獣人ワン。
そして裏切られ帰らずの森で
殺されかけたことがある。

「了解っス!」
「了」


「ウチと猫人ニャンコは
城、西国王を抑え拠点に監禁しましょう!」

「わかったニャん!」

「他構成員は全員厳重警戒体制。飼い犬様には
ウチから伝えとくわ!」


「ワンワン!」
話は聞いていたぞと言わんばかりの
飼い犬こと神狼フェンリルがどこからか現れた。

「か、飼い犬様!
気配を消して聞いてたんですね!」
獣人ワン

「バウバウ!」
本当は主、
ノーネーム様のために
我も城落としに行きたいが…
拠点防衛がんばる
と意思疎通した。


「ありがとうございます
では客員、同時襲撃で行くわよ!
決行は密偵の報告次第で!
準備しておいて」

「了解っス!」
「了」
「了解ニャん!」
「ワンワン!」

とみんな自室に帰っていった。

獣人ワンと飼い犬は
ノーネームが作った大きいログハウスが自宅だ。
ログハウス内に大型犬用の小屋がある。


と、猫人ニャンコは部下のテイマー
と話をしていた。
「今回の国盗りミッションは
お前は連れていけニャいニャん!」


「かなちいでちゅ…手柄立てて
ノーネームちゃまに偽りの名、欲しかったでちゅ
幹部なりたかったでちゅ。
あ、密偵に放った鳥ちゃん戻って来たでちゅ」
と、明らかに幼い
テイマーは幼稚園児くらいだった。
ちなみに東国で救助された奴隷。
西国に放った鳥形魔物、その足には
記録宝珠が掴まれてる。

「今回は我慢するニャん!
お!ナイスタイミングニャん!」
と襲撃の決行をする日をコレを見て
決めるのだった。


- - - - - - - - - - - - - - 
読者の皆様 初心者の拙い文章ですが
☆ ♡ コメント など
いつも本当にありがとうございます。
励みがんばって参りますので今後ともよろしくお願いします。
思い付く限り執筆 不定期に投稿しますのでぜひフォローよろしくお願いしますm(_ _)m
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい

一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。 しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。 家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。 そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。 そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。 ……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──

達也の女体化事件

愛莉
ファンタジー
21歳実家暮らしのf蘭大学生達也は、朝起きると、股間だけが女性化していて、、!子宮まで形成されていた!?

新しい自分(女体化しても生きていく)

雪城朝香
ファンタジー
明日から大学生となる節目に突如女性になってしまった少年の話です♪♪ 男では絶対にありえない痛みから始まり、最後には・・・。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います

騙道みりあ
ファンタジー
 魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。  その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。  仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。  なので、全員殺すことにした。  1話完結ですが、続編も考えています。

幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話

島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。 俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。

処理中です...