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ノーネーム 裏切りと東国編

第176話

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獣人ワン 飼い犬と
ヒノキ露天風呂に一緒にはいり
つい獣人と人種の違いは?
と気になりあちこち触り チェックした。
結果 尾てい骨あたりに尻尾の付け根があり
あとはケモミミくらいで人種と
全く一緒。可愛いもんだ。

獣人ワンは恥ずかしさからか、長く
浸かりすぎたなのか のぼせてた。
飼い犬が介抱し うちわで仰いでる。
あちゃーやりすぎたかな?

自室のログハウスでゆっくりゴロゴロしてたら

「ノーネーム様!いるかニャん?」

「ああ」

「失礼しますニャん!」

「猫人ニャンコか?」

「そうだニャん!元から名前はなかった
けど、ノーネーム様から偽りの名を
貰えて嬉しいニャん!お礼を言いにと
お世話しにきたニャん!!」
悪党侯爵城で助けた
幼い奴隷猫人。酷い仕打ちをされ
死にたがってたが生きてくれてた。

「生きてくれる約束は1日だったよな?
今も生きててくれて嬉しいぞ!」

オレは優しく抱きしめる。

「ここの拠点は夢みたいニャん!
みんな優しいし食べ物も美味しいニャん!」


「それだけで生きていてくれたのか?」

「そうニャん!けどそれは普通では無いニャん!
奴隷は死にたくなるほどの仕打ち
暴力やあとご飯もないニャん!」

そうか…
オレが当たり前と思ってた
人の優しさぬくもり 
飢えに苦しまずご飯が食べれるとか

これは奴隷にとっては普通ではないのだな…

「ああ、そうだった。オレの価値観を
押し付けたな…。今はこの拠点で
がんばってるのか?暮らしやすいか?」

「ノーネーム様のためにがんばってるニャん!
ここは天国ニャん!」


「そうか。いやオレのために頑張らなくていい。
自分のために今後好きに 
自由に生きたらいいさ。」

「それがノーネーム様のために
頑張ることニャん!今は生きてて良かったと
思えるニャん!」


「そうかそうか!いい子だ!よしよし」

オレな猫人ニャンコを抱きしめながら
頬同士をスリスリする。

自分がやったことが間違いではないと
思え本当に嬉しい
ただただ嬉しかった。

その後は肩叩きを一生懸命にしてくれた。
もちろん子供とかいないが
父上になった気分だった。


そのあと鬼人オニと
エルフミミがマッサージしに来てくれた。
念入り全身を。
三人なぜか全裸でヌルヌルになりながら
これ本当にマッサージか?
まあ気持ちいいからよかったが…
オレが気づかず全裸で拠点に転移して来たから
合わせて脱がせてしまったみたいなものだからな。
今ではすっかり裸の付き合いになってしまった。



あと、何でもまた皆任務があるから
獣人ワン
鬼人オニ
エルフミミ
猫人ニャンコ
飼い犬は何日か空けるって。
みんな働き屋さんだなあ。

オレはゴロゴロしていいとのこと

拠点にはエキストラが50人くらいいるし
防衛も抜かりないとのこと

オレはただひたすらゴロゴロするのだった。






自国 王執務室
コンコン
「入れ」ぱぱん王
この異世界を武力で支配してる王
主人公の父親


「失礼致します。」メイド長
元エリートアサシン

「ノーネームなる組織の情報は
掴んだか?」

「はい…メイド隊によると
自国 伯爵領あたりが次は怪しいかと…」
以前討伐を命じられてあと一歩の
ところでノーネームの頭領に完膚なきまでにやられ
ついでに見逃してもらっていた。

「そうか…じいやは別件がある
メイド長だけで討伐に当たれるか?
ノーネームの頭領が現れたら即撤退せよ!」

「ふぉっふぉっ確かに構成員は
そこまでの実力は無かったからのう…」
幼少の頃 お世話係じいや

「やはり各国で猛威を振るい始めたか…
このままだと東国にまで行くやもしれん!」
ぱぱん王

「撤退かしこまりました。
構成員の場合 一人生け捕りに、残りは
殺害します。」メイド長

「ふぉっふぉっ一筋縄ではやはり
いかんのう…用心せよ!相手にはまだなにか
秘策があるやも知れん!」じいや


「そうだな…油断はするな!
じいやは東国に密偵だ! 情報を集めよ!」

「かしこまりました。」

「ふぉっふぉっわかったわかった。
東国が荒らされたらきっと殿下が怒るでのう」

「ああ、せっかく息子が助けた国だ。
無視は出来ん。」
東国の姫のために王子は廃嫡になり
助けるため東国の姫に討たれたようにみせ
戦争を回避し死んだことになり
姿を消したのだった。

「坊ちゃま…わたしの坊ちゃまに会いとう
ございます…。」


「ふぉっふぉっいずれ生きていれば逢えよう
ここは踏ん張りどころじゃぞ!ノーネームの
好きにさせてはいかん!」

ノーネームは王子

「そうだな!ままんや娘も会いたがって
おる。本当にバカ息子だ。」


「はあ…坊ちゃまの性教育が恋しいです…。」

元々は ぱぱん王を暗殺しにきた
凄腕のエリートアサシン。メイド長
だが返り討ちにあい 口に含んだ毒薬も見破られ
自害できず 

裏ギルドから依頼されて来たのがメイド長だった。
弱みを握られていたのだ。
ぱぱん王が元エリートアサシン 
現メイド隊を全員救出し裏ギルドを全て壊滅させた

無職となったエリートアサシン達が
王宮メイド隊になった。

王子が嫌なら雇わないってぱぱん王が言うから 
メイド隊みんなうるうるした目で見てくるから
了承した。それが経緯だ。


そして王族には性教育がある

それは王子の胤だ。

無闇にだれかを妊娠させれば
子供に王位継承権が発生する。

暗殺の対象になり 誰も幸せにはなれない。
だから14歳あたりで性に関しては
徹底的に射精管理されるのだ。

ままん王妃 立ち合いのもの
王子が童貞を捨てた相手は実はメイド長だった。

そして妊娠しないよう徹底的に管理され
ただただ性欲処理として使われる役目だ。

だけどメイド長は率先としてそれに
立候補していた。雇ってくれた恩返しだろう。
もちろん嫌々ではなく
それがメイド長の楽しみ 癒やしでもあった。
メイド長は暗殺一家の産まれで
性技は暗殺術として仕込まれる。
男性経験は無いが 男性器を模した物で
日々特訓をしていた。

それに骨抜きにされた王子は
毎日のようにメイド長の身体を
求めていたのだった。

ある程度落ち着き慣れると、王子は恥ずかしさを
覚え段々間隔が空き
さみしさを覚えたメイド長だった。

メイド長は今は20代後半
ついつい王子の性教育が恋しく
また求めてくれないかずっと心待ちにしているの
であった。

「あー、コホン!息子の性事情それはさておき
メイド長は自国伯爵領へ
じいやは東国へ密偵だ!よいな!!」ビリビリ
覇気を出すぱぱん王


「「はっ!」」
膝をついて返事をした
メイド長とじいやだった。



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