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五章 まこと、ひとつ
6.月よりきれい
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驚愕を露にした唐織の表情を見て、清吾は思わずくすりと笑った。
(なんだ、やっぱりお呼びじゃなかったか)
もちろん分かっていたことではあったが、この女は彼が現れて攫い出す、などとは期待してもいなかった。一方で、彼を噂でおびき寄せて「それほどに求められるほどの女」として評判を高めようとしていた訳でもなかったのだろう。
それほどに夢見がちではなく、それほどに悪辣でもない──案外に普通の女なのだな、などと思えば怒るだろうか。
土手下から突如現れた闖入者に、和泉屋の雇った用心棒とやらは呆気に取られて動けないようだった。代わりに、いち早く清吾と唐織の駕籠の間に割って入ったのは──
「主は……っ! あれほど言われておきながら、姉さんにつきまとって……っ」
振袖新造の、さらさだった。叫ぶような声と、鋭く清吾を睨む眼差しに加えて、激しく翻る色鮮やかな振袖が、少女の怒りと焦りを示しているようだった。その剣幕は、自分でも訳の分からない衝動に突き動かされ、高揚に酔う清吾には何らの効き目もなかったが。
(咄嗟によく口が回るもんだ)
さらさは、清吾が一方的に唐織につきまとっているのだ、と野次馬に宣言したのだ。断じて、噂になっているような想い合う間柄ではない、と。姉の評判を思ういじらしさ、そのために効果的な言い回しを思いつく機転、いずれも大したものだと思う。これなら唐織花魁の名は、次代も安泰だろう。
「騒がせて悪いな。ただ、姉さんに言い忘れたことがあるんだ。ちょっと退いてくんな」
「何を──」
さすがに次の言葉が見つからないらしいさらさの肩が震える。相手の怒りを煽るのは承知で、清吾は少女の腕を掴んで引き寄せると、駕籠を覗き込んだ。さらさを盾に、唐織と話す時間を稼ぐ肚だった。
「く、来るな……!」
清吾の狼藉を恐れたのか、駕籠の前を舁いていたひとりが腰を抜かし、後ろのもうひとりは務めを放り出して逃げ出した。不格好に傾いだ駕籠の中、姿勢を崩して眉を顰めて──それでも唐織は、美しかった。清吾を睨む眼差しも、気丈に紡ぎ出す声も。
「さらさを離しなんし。主とはもう最後と言いんした」
「ああ。晴れの日に邪魔して悪いと思ってる。本当に」
唐織と視線を合わせるため、清吾はその場に膝をついた。引きずられて頽れたさらさが、小さく悲鳴を上げる。気の毒にも申し訳なくも思うが、今は堪えてもらうほかない。
「どうしても言いたいことがあったんだ」
「恨み言でありんすか。やはりわちきが気に喰わぬ、許せぬと……? 主が愚かであったと、認めていなんしたのに……!」
唇を歪めて声を震わせる唐織は、詰られることを恐れているのだろうか。この女にそのような弱さがあるのは意外なことだった。その脆さがこの女の素顔なのか──あるいは彼だから特別なのか、と思い上がりかけて。けれど、清吾はすぐに心中で首を振った。
(「信乃」のことだと思ってるんだろうなあ)
信乃の名を負わされた哀れな女の余命がいくばくもないことは、唐織も承知していただろうから。「信乃」の死を看取った後で清吾の気が変わったとでも考えたのだろう。ならばこの女は、思いのほかに優しく情が深いのかもしれない。
「何をしている、捕まえろ! 叩き殺せ……!」
「お、お待ちを! さらさもうちの大事な娘で──」
ともあれ、考えている余裕はなかった。声高く言い争う気配は、和泉屋と、錦屋の楼主だろう。さらさに傷を負わせてでも清吾を捕まえる、と。思い切られる前に用を済ませてしまわなくては。
清吾は、ぐいと身を乗り出すと、唐織の耳元に口を寄せた。そして、囁く。
「あんたは月よりきれいだ」
唐織の目が、よりいっそう大きく見開かれるのが眩しかった。野次馬も、吉原の者たちも、周囲の野次馬どもの喧騒がうるさくて、彼の声を聞いた者は唐織以外にいないだろう。ふたりの秘密、を押し付けたのが愉快で、清吾は声高く笑っていた。
「俺にもあんたにも、まことはなかったが! それでも、今のは本当だ! あとはそっちで、煮るなり焼くなり好きにしてくれ!」
高らかに宣言しながら立ち上がり、さらさを突き放す。人質を手放す機を窺っていたのだろう、すかさず、清吾を狙った棒や拳が前後左右から襲い掛かった。身を屈めて躱しながら、強く思う。
(嘘だけで生きていくのは、辛いだろう……!?)
先代の唐織だって、好いた男と結ばれた訳ではなかったのだ。それでも、たった一夜のみそかの月をよすがに身請けに臨んだのだ。清吾の言葉など、本心であるという以外には何の価値もないのだろうが──だが、嘘も偽りも含まれてはいない。
(あんたは嘘吐きで強かで信用できなくて──でも、本当にきれい、なんだよ)
花魁として絢爛に装った時も。妖しい笑みで彼を惑わせた時も。姉花魁への想いを吐露して、表情を罅割れさせていた時でさえ。みそかの月が見えたとしても、その美しさに敵うはずがない。清吾は心からそう思った。それを伝えたかったのだ。
「この、馬の骨があ……っ」
と、視界が激しく揺らいだ。否、揺らいだのは頭だ。棒で、側頭部を殴られた。そう気付いた時には、さらに続けざまに痛みと衝撃が彼を襲っている。
「ぐ──」
清吾を狙う者は多く、人垣によって逃げ場は狭い。一度体勢を崩すと、彼は良い的でしかなかった。腕を上げて頭を庇うと、なぜか目の前が赤い。血が流れて目に入ったのか、とぼんやりと思う。
「わ、来るな──」
「きゃあっ」
無辜の者を殴る訳にはいくまい、と踏んで野次馬のほうへ倒れ込むと、血塗れの清吾を避けて人垣が割れた。あるいは、とばっちりで打たれることを恐れたのか。とにかく──清吾がよろめいた先には、地面がなかった。先ほど駆け上がったばかりの堤防を、今度は転がり落ちるのだ。
十尺の高さを落ちた分、清吾が上げた水音は、船から落ちた物見客が上げたそれよりもずっと大きかった。
* * *
清吾の口から、大きな泡が漏れた。同時に肺が締め付けられて胸と頭が痛む。殴られた痛みとは違う、空気を欲する身体が上げる、より切実な悲鳴だった。水に落ちて上下左右も不確かな焦りと苦しさに、四肢が暴れる。
(上──駄目だ……!)
水面を求めて掻いた腕に硬いものが触れて、清吾の焦燥はさらに強まった。唐織の行列の見物に、山谷堀には船が密集していた。顔を出そうにも、どう泳げば船の間を見つけられるのか分からない。瞬きしたところで視界は暗く濁り、目が痛むだけだった。
(いっそ距離を取れば……箕輪のほうにでも流れれば……)
離れたところで浮上すれば、追手を逃れられるかもしれない。そう、頭で考えたところで実行できるかは分からなかったが。
(俺は、馬鹿な真似をしたのか……?)
先の見えない恐怖が水底から忍び寄り、清吾を捕らえるようだった。なぜ、唐織に会おうなどと考えてしまったのだろう。彼は、晴れの日を台無しにしただけではなかっただろうか。彼が伝えようとした言葉など、あの女には何の意味もないのではないか。鬱陶しがられるか気味悪がられるか、迷惑千万でしかなかったか。
(でも! そうだとしても……!)
やはり後悔はなかった。伝えたいから伝えた。きれいだと思ったからそのままを告げた。彼にも、まことを貫くことができた。そう思うことができた。だから──これで良かったのだ。
もがきながら、溺れるように泳ぐうちに、船の群れを抜けることができたのだろうか。清吾の目の前に光が射した。どうにか上らしきほうに顔を向けると、揺らめく水と口から漏れる泡の向こうに太陽が鈍く輝いていた。目を灼く眩しさとは遠い、朧なその円環は、むしろ夜空にこそ似合いそうな控えめな光を放っているように見えた。
(あれは俺のみそかの月か……?)
ぼんやりとした疑問に答える者はなく、答えを見つける暇もなく。清吾の思考も肉体も、水に流されていった。
(なんだ、やっぱりお呼びじゃなかったか)
もちろん分かっていたことではあったが、この女は彼が現れて攫い出す、などとは期待してもいなかった。一方で、彼を噂でおびき寄せて「それほどに求められるほどの女」として評判を高めようとしていた訳でもなかったのだろう。
それほどに夢見がちではなく、それほどに悪辣でもない──案外に普通の女なのだな、などと思えば怒るだろうか。
土手下から突如現れた闖入者に、和泉屋の雇った用心棒とやらは呆気に取られて動けないようだった。代わりに、いち早く清吾と唐織の駕籠の間に割って入ったのは──
「主は……っ! あれほど言われておきながら、姉さんにつきまとって……っ」
振袖新造の、さらさだった。叫ぶような声と、鋭く清吾を睨む眼差しに加えて、激しく翻る色鮮やかな振袖が、少女の怒りと焦りを示しているようだった。その剣幕は、自分でも訳の分からない衝動に突き動かされ、高揚に酔う清吾には何らの効き目もなかったが。
(咄嗟によく口が回るもんだ)
さらさは、清吾が一方的に唐織につきまとっているのだ、と野次馬に宣言したのだ。断じて、噂になっているような想い合う間柄ではない、と。姉の評判を思ういじらしさ、そのために効果的な言い回しを思いつく機転、いずれも大したものだと思う。これなら唐織花魁の名は、次代も安泰だろう。
「騒がせて悪いな。ただ、姉さんに言い忘れたことがあるんだ。ちょっと退いてくんな」
「何を──」
さすがに次の言葉が見つからないらしいさらさの肩が震える。相手の怒りを煽るのは承知で、清吾は少女の腕を掴んで引き寄せると、駕籠を覗き込んだ。さらさを盾に、唐織と話す時間を稼ぐ肚だった。
「く、来るな……!」
清吾の狼藉を恐れたのか、駕籠の前を舁いていたひとりが腰を抜かし、後ろのもうひとりは務めを放り出して逃げ出した。不格好に傾いだ駕籠の中、姿勢を崩して眉を顰めて──それでも唐織は、美しかった。清吾を睨む眼差しも、気丈に紡ぎ出す声も。
「さらさを離しなんし。主とはもう最後と言いんした」
「ああ。晴れの日に邪魔して悪いと思ってる。本当に」
唐織と視線を合わせるため、清吾はその場に膝をついた。引きずられて頽れたさらさが、小さく悲鳴を上げる。気の毒にも申し訳なくも思うが、今は堪えてもらうほかない。
「どうしても言いたいことがあったんだ」
「恨み言でありんすか。やはりわちきが気に喰わぬ、許せぬと……? 主が愚かであったと、認めていなんしたのに……!」
唇を歪めて声を震わせる唐織は、詰られることを恐れているのだろうか。この女にそのような弱さがあるのは意外なことだった。その脆さがこの女の素顔なのか──あるいは彼だから特別なのか、と思い上がりかけて。けれど、清吾はすぐに心中で首を振った。
(「信乃」のことだと思ってるんだろうなあ)
信乃の名を負わされた哀れな女の余命がいくばくもないことは、唐織も承知していただろうから。「信乃」の死を看取った後で清吾の気が変わったとでも考えたのだろう。ならばこの女は、思いのほかに優しく情が深いのかもしれない。
「何をしている、捕まえろ! 叩き殺せ……!」
「お、お待ちを! さらさもうちの大事な娘で──」
ともあれ、考えている余裕はなかった。声高く言い争う気配は、和泉屋と、錦屋の楼主だろう。さらさに傷を負わせてでも清吾を捕まえる、と。思い切られる前に用を済ませてしまわなくては。
清吾は、ぐいと身を乗り出すと、唐織の耳元に口を寄せた。そして、囁く。
「あんたは月よりきれいだ」
唐織の目が、よりいっそう大きく見開かれるのが眩しかった。野次馬も、吉原の者たちも、周囲の野次馬どもの喧騒がうるさくて、彼の声を聞いた者は唐織以外にいないだろう。ふたりの秘密、を押し付けたのが愉快で、清吾は声高く笑っていた。
「俺にもあんたにも、まことはなかったが! それでも、今のは本当だ! あとはそっちで、煮るなり焼くなり好きにしてくれ!」
高らかに宣言しながら立ち上がり、さらさを突き放す。人質を手放す機を窺っていたのだろう、すかさず、清吾を狙った棒や拳が前後左右から襲い掛かった。身を屈めて躱しながら、強く思う。
(嘘だけで生きていくのは、辛いだろう……!?)
先代の唐織だって、好いた男と結ばれた訳ではなかったのだ。それでも、たった一夜のみそかの月をよすがに身請けに臨んだのだ。清吾の言葉など、本心であるという以外には何の価値もないのだろうが──だが、嘘も偽りも含まれてはいない。
(あんたは嘘吐きで強かで信用できなくて──でも、本当にきれい、なんだよ)
花魁として絢爛に装った時も。妖しい笑みで彼を惑わせた時も。姉花魁への想いを吐露して、表情を罅割れさせていた時でさえ。みそかの月が見えたとしても、その美しさに敵うはずがない。清吾は心からそう思った。それを伝えたかったのだ。
「この、馬の骨があ……っ」
と、視界が激しく揺らいだ。否、揺らいだのは頭だ。棒で、側頭部を殴られた。そう気付いた時には、さらに続けざまに痛みと衝撃が彼を襲っている。
「ぐ──」
清吾を狙う者は多く、人垣によって逃げ場は狭い。一度体勢を崩すと、彼は良い的でしかなかった。腕を上げて頭を庇うと、なぜか目の前が赤い。血が流れて目に入ったのか、とぼんやりと思う。
「わ、来るな──」
「きゃあっ」
無辜の者を殴る訳にはいくまい、と踏んで野次馬のほうへ倒れ込むと、血塗れの清吾を避けて人垣が割れた。あるいは、とばっちりで打たれることを恐れたのか。とにかく──清吾がよろめいた先には、地面がなかった。先ほど駆け上がったばかりの堤防を、今度は転がり落ちるのだ。
十尺の高さを落ちた分、清吾が上げた水音は、船から落ちた物見客が上げたそれよりもずっと大きかった。
* * *
清吾の口から、大きな泡が漏れた。同時に肺が締め付けられて胸と頭が痛む。殴られた痛みとは違う、空気を欲する身体が上げる、より切実な悲鳴だった。水に落ちて上下左右も不確かな焦りと苦しさに、四肢が暴れる。
(上──駄目だ……!)
水面を求めて掻いた腕に硬いものが触れて、清吾の焦燥はさらに強まった。唐織の行列の見物に、山谷堀には船が密集していた。顔を出そうにも、どう泳げば船の間を見つけられるのか分からない。瞬きしたところで視界は暗く濁り、目が痛むだけだった。
(いっそ距離を取れば……箕輪のほうにでも流れれば……)
離れたところで浮上すれば、追手を逃れられるかもしれない。そう、頭で考えたところで実行できるかは分からなかったが。
(俺は、馬鹿な真似をしたのか……?)
先の見えない恐怖が水底から忍び寄り、清吾を捕らえるようだった。なぜ、唐織に会おうなどと考えてしまったのだろう。彼は、晴れの日を台無しにしただけではなかっただろうか。彼が伝えようとした言葉など、あの女には何の意味もないのではないか。鬱陶しがられるか気味悪がられるか、迷惑千万でしかなかったか。
(でも! そうだとしても……!)
やはり後悔はなかった。伝えたいから伝えた。きれいだと思ったからそのままを告げた。彼にも、まことを貫くことができた。そう思うことができた。だから──これで良かったのだ。
もがきながら、溺れるように泳ぐうちに、船の群れを抜けることができたのだろうか。清吾の目の前に光が射した。どうにか上らしきほうに顔を向けると、揺らめく水と口から漏れる泡の向こうに太陽が鈍く輝いていた。目を灼く眩しさとは遠い、朧なその円環は、むしろ夜空にこそ似合いそうな控えめな光を放っているように見えた。
(あれは俺のみそかの月か……?)
ぼんやりとした疑問に答える者はなく、答えを見つける暇もなく。清吾の思考も肉体も、水に流されていった。
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