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第8話 傷ついた白い鳥
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白鷺貴妃の殿舎を、紫霓殿、といった。碧燿の当面の宿舎も、その一角に与えられることになる。彤史──宮官の身分は低いから、端っこの小さな部屋だと言われたけれど、それでもこれまでの住まいに比べれば広く、かつ調度の質も良いものだった。貴妃の威光はその余波だけでもさすが、ということらしい。
* * *
貴妃の居室に入った瞬間、碧燿は幾つもの刺々しい視線に貫かれた。貴妃付きの侍女たちは、もちろん礼儀作法を弁えて、端然と控えて居並んでいる。けれど、彼女たちが碧燿に注ぐ目は、凍り付くように冷ややかで、奥底に敵意を秘めているのが明らかだった。というか、わざとそのように見せているのだろう。
跪いて揖礼しながら、碧燿は心中で溜息を吐いた。
(ああ、そうか……巫馬氏の娘は警戒される、のね?)
今上帝の藍熾が皇后を立てないのは、妃嬪への無関心が理由のひとつだろう。姜充媛への嫌がらせを知っても、対策を取ろうという姿勢がまったく見えなかったことからも窺える。
そしてもうひとつ、恐らくはより切実な理由は、先の皇太后による女禍が忘れられていないから、だと思う。夏天の国を危うく乗っ取りかけたあの女怪が権力を握ることができたのは、女性として最高の地位にいたのがそもそもの切っ掛けだった。白鷺貴妃の人柄を、碧燿はまだ知らないけれど──下手な女に権力を握らせて、またあんな時代になって堪るものか、という気運が、外朝では強いのではないだろうか。
(でも、白鷺家は娘を皇后にしたい……でも、義父様たちはそれを快く思わない……で、今回の事件だから……)
あわよくば娘を皇帝に売り込みたい、という義父たちの思惑は、紫霓殿の者たちにも透けているはず。女主人を追い落とし、その後釜に収まろうとしているのだろう、と疑われるのも当然だった。
さらに言うなら、彤史というのも、拙い。碧燿が記そうとする真実とは、すなわち貴妃の罪にほかならないのだから。紫霓殿の住人にとっては、皇帝の寛大な──寛大すぎる──判断は、歓迎すべきものだったろうに。
(これは苦労する、かも)
これからの出来事を記録するだけでなく、これまでの記録も洗いたいし、侍女たちに話を聞きたいと思っていた。けれど、碧燿に正直に話してくれる者がいったいどれだけいるだろうか。
暗い予感に低く垂れた碧燿の頭上に、柔らかな声が降った。柔らかい──初春に、寒さを溶かす南風のような。温かいだけでなく、花の香りまで運ぶかのように芳しく、品の良さと華やぎも漂わせる、清らな声。
「藍熾様が彤史を遣わしてくださったと──顔をお見せなさい」
「はい──」
考えるまでもない、白鷺貴妃の声だ。優しく穏やかな命令に従って顔を上げると──優美、という言葉の体現が長榻にしどけなく身体を預けていた。その家名の通りに、真白い羽の鳥が、長い首を翼に預けて休んでいる様を思わせる、眩しくも儚げで華奢な姿。
「名は、何と?」
「巫馬氏の、碧燿と申します」
「ああ、それで」
貴妃が、何をどう了解して頷いたのか、碧燿には分からなかった。彼女のやたらと豪奢な衣装についてなのか、貴妃を追い詰めるべく遣わされたことについてなのか。分からないまま、目の前の美しく優雅な女に見蕩れ──そして、少し胸を痛める。
新雪の翼を持つ、眩い鳥──を思わせる美姫──は、けれど傷ついているように見えた。白い頬は青褪めて血の気がなく、痩せてもいる。顔かたちが整って美しいからこそ、黒々とした目の大きさがいっそう際立って痛々しかった。折れそうな肩を覆う披帛にほどこされた金糸さえ、どこかくすんで沈んで見える。
(悪阻、というやつ? 心労も、あって当然なのだろうけど)
美しい貴人のやつれた風情を凝視するのは、非礼になるのだろうか。それでも、この方の心の裡で何が起きているのか。手掛かりだけでも掴みたかった。
ひとまずは罪に問われないことに安堵しているのか、心奪われた相手を慕っているのか。それとも殺されようとしている我が子のために悲しんでいるのか。その心の扉を開かせることが、碧燿にできるのかどうか。──不可能ではないのかと、思ってしまいそうになるけれど。
(だって。真実を告げたらこの方は──)
これまでは、真実の追及は誰かを助けることに繋がっていた。先日の桃児の件が良い例だ。けれど、今回は違う。
貴妃の不義の相手を見つけ出せば、その男は無惨な死を賜ることになる。愛した者を殺す真実を、どうして明かしてくれるだろう。
迷いに喉を塞がれて沈黙する碧燿を前に、貴妃の、色のない唇が微かに微笑む。
「綺麗な方が来てくれて嬉しいわ。この紫霓殿も華やかになるでしょう。藍熾様に感謝申し上げなければ」
健やかなころであれば、この御方ひとりで十分すぎるほどの輝きであっただろうに、罪を犯してやつれた貴妃は奇妙なことを言った。続けて、それに、と呟いて笑みを深める。枯れかけた花を思わせる、病んだ暗い風情の笑みだった。
「わたくしを追及してくださるおつもりなら、喜ばしいこと。貴女も、職務に忠実に励んでちょうだい」
貴妃が漏らした言葉に、侍女たちは静かにどよめいた。碧燿も、無言のままで目を瞠った。
(この方は、私の職務を何だと思っていらっしゃるんだろう?)
彤史は、命をかけて真実を記す役だ。言い訳や言い逃れの余地があるというのか、何かしらの取引を考えているのか。──まさか、真実を暴いて欲しい、とでも?
(それも、皇帝陛下に言うのではなくて──なぜ、私に?)
貴妃の真意を測りかねて、碧燿は数秒の間、固まってしまった。侍女のひとりが重々しく咳払いしたことで、ようやく我に返り、改めて頭を垂れる。尊い御方からのもったいない御言葉なのだ。黙り込んだままではやはり非礼になってしまう。
「恐れ入ります。誠心誠意、努めます」
固い声で述べながら、敷物の精緻な織り目を見つめながら。碧燿は、必死に自分に言い聞かせる。
(白鷺貴妃が何を考えていようと、私の仕事は変わらな……!)
妃の不義という重罪の真相を、記録に残さなくては。その結果、この美しい人がどうなるか、どれだけの命が失われるかは──今はまだ、考えるべきではない。胸に湧き上がる疑問も、封じ込めなくては。
(私は──真実を記したいのではなく、誰かを助けたかったの……?)
それは違う──と、思いたたかった。真実は尊いもの、命を賭してでも記録すべきものであって。罪は正しく裁かれるべきであって。白鷺貴妃の罪が真実ならば、相応の罰があるべきであって。
哀れみを覚えるのは間違っている。その、はずだった。
* * *
貴妃の居室に入った瞬間、碧燿は幾つもの刺々しい視線に貫かれた。貴妃付きの侍女たちは、もちろん礼儀作法を弁えて、端然と控えて居並んでいる。けれど、彼女たちが碧燿に注ぐ目は、凍り付くように冷ややかで、奥底に敵意を秘めているのが明らかだった。というか、わざとそのように見せているのだろう。
跪いて揖礼しながら、碧燿は心中で溜息を吐いた。
(ああ、そうか……巫馬氏の娘は警戒される、のね?)
今上帝の藍熾が皇后を立てないのは、妃嬪への無関心が理由のひとつだろう。姜充媛への嫌がらせを知っても、対策を取ろうという姿勢がまったく見えなかったことからも窺える。
そしてもうひとつ、恐らくはより切実な理由は、先の皇太后による女禍が忘れられていないから、だと思う。夏天の国を危うく乗っ取りかけたあの女怪が権力を握ることができたのは、女性として最高の地位にいたのがそもそもの切っ掛けだった。白鷺貴妃の人柄を、碧燿はまだ知らないけれど──下手な女に権力を握らせて、またあんな時代になって堪るものか、という気運が、外朝では強いのではないだろうか。
(でも、白鷺家は娘を皇后にしたい……でも、義父様たちはそれを快く思わない……で、今回の事件だから……)
あわよくば娘を皇帝に売り込みたい、という義父たちの思惑は、紫霓殿の者たちにも透けているはず。女主人を追い落とし、その後釜に収まろうとしているのだろう、と疑われるのも当然だった。
さらに言うなら、彤史というのも、拙い。碧燿が記そうとする真実とは、すなわち貴妃の罪にほかならないのだから。紫霓殿の住人にとっては、皇帝の寛大な──寛大すぎる──判断は、歓迎すべきものだったろうに。
(これは苦労する、かも)
これからの出来事を記録するだけでなく、これまでの記録も洗いたいし、侍女たちに話を聞きたいと思っていた。けれど、碧燿に正直に話してくれる者がいったいどれだけいるだろうか。
暗い予感に低く垂れた碧燿の頭上に、柔らかな声が降った。柔らかい──初春に、寒さを溶かす南風のような。温かいだけでなく、花の香りまで運ぶかのように芳しく、品の良さと華やぎも漂わせる、清らな声。
「藍熾様が彤史を遣わしてくださったと──顔をお見せなさい」
「はい──」
考えるまでもない、白鷺貴妃の声だ。優しく穏やかな命令に従って顔を上げると──優美、という言葉の体現が長榻にしどけなく身体を預けていた。その家名の通りに、真白い羽の鳥が、長い首を翼に預けて休んでいる様を思わせる、眩しくも儚げで華奢な姿。
「名は、何と?」
「巫馬氏の、碧燿と申します」
「ああ、それで」
貴妃が、何をどう了解して頷いたのか、碧燿には分からなかった。彼女のやたらと豪奢な衣装についてなのか、貴妃を追い詰めるべく遣わされたことについてなのか。分からないまま、目の前の美しく優雅な女に見蕩れ──そして、少し胸を痛める。
新雪の翼を持つ、眩い鳥──を思わせる美姫──は、けれど傷ついているように見えた。白い頬は青褪めて血の気がなく、痩せてもいる。顔かたちが整って美しいからこそ、黒々とした目の大きさがいっそう際立って痛々しかった。折れそうな肩を覆う披帛にほどこされた金糸さえ、どこかくすんで沈んで見える。
(悪阻、というやつ? 心労も、あって当然なのだろうけど)
美しい貴人のやつれた風情を凝視するのは、非礼になるのだろうか。それでも、この方の心の裡で何が起きているのか。手掛かりだけでも掴みたかった。
ひとまずは罪に問われないことに安堵しているのか、心奪われた相手を慕っているのか。それとも殺されようとしている我が子のために悲しんでいるのか。その心の扉を開かせることが、碧燿にできるのかどうか。──不可能ではないのかと、思ってしまいそうになるけれど。
(だって。真実を告げたらこの方は──)
これまでは、真実の追及は誰かを助けることに繋がっていた。先日の桃児の件が良い例だ。けれど、今回は違う。
貴妃の不義の相手を見つけ出せば、その男は無惨な死を賜ることになる。愛した者を殺す真実を、どうして明かしてくれるだろう。
迷いに喉を塞がれて沈黙する碧燿を前に、貴妃の、色のない唇が微かに微笑む。
「綺麗な方が来てくれて嬉しいわ。この紫霓殿も華やかになるでしょう。藍熾様に感謝申し上げなければ」
健やかなころであれば、この御方ひとりで十分すぎるほどの輝きであっただろうに、罪を犯してやつれた貴妃は奇妙なことを言った。続けて、それに、と呟いて笑みを深める。枯れかけた花を思わせる、病んだ暗い風情の笑みだった。
「わたくしを追及してくださるおつもりなら、喜ばしいこと。貴女も、職務に忠実に励んでちょうだい」
貴妃が漏らした言葉に、侍女たちは静かにどよめいた。碧燿も、無言のままで目を瞠った。
(この方は、私の職務を何だと思っていらっしゃるんだろう?)
彤史は、命をかけて真実を記す役だ。言い訳や言い逃れの余地があるというのか、何かしらの取引を考えているのか。──まさか、真実を暴いて欲しい、とでも?
(それも、皇帝陛下に言うのではなくて──なぜ、私に?)
貴妃の真意を測りかねて、碧燿は数秒の間、固まってしまった。侍女のひとりが重々しく咳払いしたことで、ようやく我に返り、改めて頭を垂れる。尊い御方からのもったいない御言葉なのだ。黙り込んだままではやはり非礼になってしまう。
「恐れ入ります。誠心誠意、努めます」
固い声で述べながら、敷物の精緻な織り目を見つめながら。碧燿は、必死に自分に言い聞かせる。
(白鷺貴妃が何を考えていようと、私の仕事は変わらな……!)
妃の不義という重罪の真相を、記録に残さなくては。その結果、この美しい人がどうなるか、どれだけの命が失われるかは──今はまだ、考えるべきではない。胸に湧き上がる疑問も、封じ込めなくては。
(私は──真実を記したいのではなく、誰かを助けたかったの……?)
それは違う──と、思いたたかった。真実は尊いもの、命を賭してでも記録すべきものであって。罪は正しく裁かれるべきであって。白鷺貴妃の罪が真実ならば、相応の罰があるべきであって。
哀れみを覚えるのは間違っている。その、はずだった。
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