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第二十一章 帰っても忙しい毎日。
第428話 久々の報告会。色々と問題が有るそうです。①
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昼食を済ますと、一旦執務室に戻り時間まで書類を読み込んでいた。すると、時間になったのかサウルが私を呼びに来た。
「旦那様失礼いたします。そろそろ皆様もお集まりになられておりますので、食堂へお越しください。」
「わかった。遅れている者は居ないか?」
「はい。皆さまおいででございます。」
「じゃ、行くとしますか。皆んなに飲み物を頼むよ。」
「畏まりました。」
椅子から立ち上がると、会議を行う食堂へ向かった。
既に全員集まっている様で、親しい者同士で話しをして待っていた。私が食堂へ入るとお喋りは止み、静かとなった。
定位置に座ると、全員を見回した。
「全員来ているようだね。それでは、七の月の報告会をひらく。以前同様に進行役を行政。長官がやってくれるかい、ハザル?」
「承知しました。それでは、僭越ながら司会進行役を務めさせて頂きます。まず、会を始める前に当たり閣下には長らくの外征から無事にお帰りで一同を代表しまして、お喜び申し上げます。早速、各部署から事業報告を行い質問は各部署の報告後とします。では、まず司法警察のオルソン卿からお願いします。」
「はい。現在、司法警察では最近増々増えて来ている流民対策やツールや各村落への移住者や閣下の留守の間の間諜対策などを中心に、騎士団に代わって行なっている都市内の巡回や領内の警備や戸籍管理などの治安維持に全力を尽くしております。そのお陰で、閣下の領内において盗賊や海賊等の賊の類による被害はありませんでした。但し、一部村落に於いて獣や魔獣の被害が有りました事をご報告しますが、冒険者ギルドの活躍により無事にこれは退治された事を併せて報告致します。今後は騎士団の巡回によって治安は維持される事を期待します。以上であります。」
ここまで一息に話すと、一礼してから着席をした。
それを見てから、ハザルは言葉を続ける。
「オルソン卿、有難うございました。閣下、何かご質問は有りませんか?」
「留守中の騎士団も大半が居ない中で、よくぞ治安を守ってくれた。感謝する。これからは領内巡視については、以前の様に騎士団が受け継ぐ様に良いなレナード?」
「はっ。お任せください。」
「オルソン卿も引継ぎ宜しく頼むよ。あと、要望のあった人員増強については、許可するから、何人増やして良いかは財務と相談する事で決めて良しとする。良いね?」
「はっ。有り難う御座います。」
「うん。以上だ。」
「では、続いて財務部長のレオパルド卿、お願いします。」
「はい。財務部からの報告ですが、細かい六の月までの数字は、以前提出済みのものを見ていただければ詳しく書かれていると思いますが、今月の数字については近日中に改めて提出させて頂きます。けいこうとしまして、歳入は人頭税や商業ギルドからの物、製塩事業による売上を中心に何れも右肩上がりであります。また、歳出については、人件費などの必要経費を除いても十分黒字を計上します。先程閣下から指示のありました増員については、後程個別に相談しましょう、オルソン卿。」
「・・・・。」
「近日中に最新の報告書をていしゅつします。現状は以上であります。」
「有り難うございました、レオパルド卿。閣下何か質問は?」
「う~ん。細かい数字については報告で確認するけど、今後の見通しはどう見ているのかな?」
「え~と、今年の下半期の見通しですが、歳入については安定的に増加しています。一番の理由は戸籍化による人口増加で人頭税の増加を見通せます。但し大きな支出があれば、バランスを崩す可能性もあります。」
「黒字といっても、ウチに余裕がある訳では無いのだな。覚えておこう。ご苦労だった。ハザル、次に進めてくれ。」
「了解しました。続きまして、民生部部長アルトリンゲン君、どうぞ。」
「はい。民生部につきましては、報告と言うか要望ですが、一つ目は人口が増えて来てますので、職員の増加をお願いしたいのと、二つ目に公営住宅団地のさらなる増築です。三つ目に都市内の衛生状況の改善に対して対応をお願いします。当座緊急性があるのは、この三つです。以上です。」
「有り難うございます。閣下から質問は?」
「うーん。一つ目に関しての人口なんだけど、現状何人なの?分かる範囲で良いから?」黃
「最新の戸籍数では、八万人と少しですね。領内全部だと十万に足りない位です。」
「ソレだと、移民希望者を全て中に受け入れられるのかな?」
「はい。以前に閣下によって拡張した城壁によって、十万人近く収容出来ますので、将来は別にしましても、現状は全て受け入れる事は可能です。但し町村は一度閣下には、ご視察頂いた方が適切な手が打てると思います。」
「ふむ。成程、分かった。二つ目は、俺からは許可するから、レオパルド卿と相談してくれるかい。レオパルド卿かコレも頼むよ。」
「分かりました。」
「で、三つ目は、請け負い先のスケジュールも有るので、この場では何とも言えないが、工事期間の延長は申し込んで置くから、取り敢えずは、それで今回は納得してくれるかな?」
「延長したなら、契約内容を私の方にも連絡下さい。それで承知致しましょう。」
「わかった。連絡は必ずするよ。」
「お願いします。以上です。」
「ご苦労でした、アルトリンゲン君。続いては、エチゴヤ関連の報告についてビル殿お願いします。」
まだまだ報告会は続いて行く。
「旦那様失礼いたします。そろそろ皆様もお集まりになられておりますので、食堂へお越しください。」
「わかった。遅れている者は居ないか?」
「はい。皆さまおいででございます。」
「じゃ、行くとしますか。皆んなに飲み物を頼むよ。」
「畏まりました。」
椅子から立ち上がると、会議を行う食堂へ向かった。
既に全員集まっている様で、親しい者同士で話しをして待っていた。私が食堂へ入るとお喋りは止み、静かとなった。
定位置に座ると、全員を見回した。
「全員来ているようだね。それでは、七の月の報告会をひらく。以前同様に進行役を行政。長官がやってくれるかい、ハザル?」
「承知しました。それでは、僭越ながら司会進行役を務めさせて頂きます。まず、会を始める前に当たり閣下には長らくの外征から無事にお帰りで一同を代表しまして、お喜び申し上げます。早速、各部署から事業報告を行い質問は各部署の報告後とします。では、まず司法警察のオルソン卿からお願いします。」
「はい。現在、司法警察では最近増々増えて来ている流民対策やツールや各村落への移住者や閣下の留守の間の間諜対策などを中心に、騎士団に代わって行なっている都市内の巡回や領内の警備や戸籍管理などの治安維持に全力を尽くしております。そのお陰で、閣下の領内において盗賊や海賊等の賊の類による被害はありませんでした。但し、一部村落に於いて獣や魔獣の被害が有りました事をご報告しますが、冒険者ギルドの活躍により無事にこれは退治された事を併せて報告致します。今後は騎士団の巡回によって治安は維持される事を期待します。以上であります。」
ここまで一息に話すと、一礼してから着席をした。
それを見てから、ハザルは言葉を続ける。
「オルソン卿、有難うございました。閣下、何かご質問は有りませんか?」
「留守中の騎士団も大半が居ない中で、よくぞ治安を守ってくれた。感謝する。これからは領内巡視については、以前の様に騎士団が受け継ぐ様に良いなレナード?」
「はっ。お任せください。」
「オルソン卿も引継ぎ宜しく頼むよ。あと、要望のあった人員増強については、許可するから、何人増やして良いかは財務と相談する事で決めて良しとする。良いね?」
「はっ。有り難う御座います。」
「うん。以上だ。」
「では、続いて財務部長のレオパルド卿、お願いします。」
「はい。財務部からの報告ですが、細かい六の月までの数字は、以前提出済みのものを見ていただければ詳しく書かれていると思いますが、今月の数字については近日中に改めて提出させて頂きます。けいこうとしまして、歳入は人頭税や商業ギルドからの物、製塩事業による売上を中心に何れも右肩上がりであります。また、歳出については、人件費などの必要経費を除いても十分黒字を計上します。先程閣下から指示のありました増員については、後程個別に相談しましょう、オルソン卿。」
「・・・・。」
「近日中に最新の報告書をていしゅつします。現状は以上であります。」
「有り難うございました、レオパルド卿。閣下何か質問は?」
「う~ん。細かい数字については報告で確認するけど、今後の見通しはどう見ているのかな?」
「え~と、今年の下半期の見通しですが、歳入については安定的に増加しています。一番の理由は戸籍化による人口増加で人頭税の増加を見通せます。但し大きな支出があれば、バランスを崩す可能性もあります。」
「黒字といっても、ウチに余裕がある訳では無いのだな。覚えておこう。ご苦労だった。ハザル、次に進めてくれ。」
「了解しました。続きまして、民生部部長アルトリンゲン君、どうぞ。」
「はい。民生部につきましては、報告と言うか要望ですが、一つ目は人口が増えて来てますので、職員の増加をお願いしたいのと、二つ目に公営住宅団地のさらなる増築です。三つ目に都市内の衛生状況の改善に対して対応をお願いします。当座緊急性があるのは、この三つです。以上です。」
「有り難うございます。閣下から質問は?」
「うーん。一つ目に関しての人口なんだけど、現状何人なの?分かる範囲で良いから?」黃
「最新の戸籍数では、八万人と少しですね。領内全部だと十万に足りない位です。」
「ソレだと、移民希望者を全て中に受け入れられるのかな?」
「はい。以前に閣下によって拡張した城壁によって、十万人近く収容出来ますので、将来は別にしましても、現状は全て受け入れる事は可能です。但し町村は一度閣下には、ご視察頂いた方が適切な手が打てると思います。」
「ふむ。成程、分かった。二つ目は、俺からは許可するから、レオパルド卿と相談してくれるかい。レオパルド卿かコレも頼むよ。」
「分かりました。」
「で、三つ目は、請け負い先のスケジュールも有るので、この場では何とも言えないが、工事期間の延長は申し込んで置くから、取り敢えずは、それで今回は納得してくれるかな?」
「延長したなら、契約内容を私の方にも連絡下さい。それで承知致しましょう。」
「わかった。連絡は必ずするよ。」
「お願いします。以上です。」
「ご苦労でした、アルトリンゲン君。続いては、エチゴヤ関連の報告についてビル殿お願いします。」
まだまだ報告会は続いて行く。
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