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第二十章 帝国の覇権の行方。
第401話 他国の様子と言うと。
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さて、ケルン側の準備が着々と進む中で起こった先日の事件は一時的であれ、その準備にブレーキをかける事となった。
結果私がその原因を取り除く事になったのだが、あのまま何もしなければ大事になっていた。
それが分かっているからこそ、その事で公爵からもあの後に礼を言われた訳だ。
まあ、ひとつ貸しとしておいた訳だが。貸しを返して貰う事が今から楽しみだな。
こうして、残ったトラブルは私の影の活躍によって未然に阻止されたわけだ。皇帝になる為に起こるだろう事は、ある程度は予想出来ていが、さて契約完了後が楽しみな事だ。
それにケルンだけが関係国ではない。サウスラーニやイーストンでも大きな動きがあったのだった事を。
まず、サウスラーニではこのニ週間に、セイトの東隣りの街ダーバンと一番東側のシャングーの残り二つ街を制圧することが出来た。
これで、旧サウスラーニ領は完全に回復した事になる。まだまだ奪回したばかりで、街として回復はこれからだろう。先に回復した西側の都市に比べると、経済や治安の回復はこれからだろう。
まぁ、これでサウスラーニからの、いやメーガンからの依頼は完了したと言えるだろう。しかも親ウェザリアの政権を建ててだ。王様に胸を張って報告できるよ。
当初の約束通りメーガンは私のところで家臣となった。現在はツールの領地で国軍の特別参謀となって訓練をつけて貰っている。
一方サウスラーニには、マリガンが残って引き続き軍の監督をしている。なんとか国も落ち着いてきたのか、今は国力の回復に全力で努めている所だ。
イーストンも、私が居ない間に、シナノ、カイ、スンプの三つの都市を攻略して、コチラの指揮下に置いた。あと残るはミカワのみで有る。
ここまでくれば戦力差は圧倒的であり、統一も目の前だ。早ければ今月中には、西イーストンの統一の報告が来るかもしれないね。楽しみなことだ。
一こんな感じで一応私との関係のある国の近況はこんな所だ。
付け加えるなら、国内のレジスタンスのケルン解放軍は、あれから元侯爵が失踪して姿を消したままで、その後誰も彼の姿を見ない為に、頭を失ってしまった為なのか開店休業状態の様だ。
早くも、若手の一部の者が見切りを付けたのかグループから離脱し始めたらしく、元々大きくなかった反乱グループが更に縮小している様だ。少し間をおいて、組織がバラバラとなってから勧誘すれば、グループ自体も解散するかもしれないな。
ここは、慌てずに様子を見ながら進めようかね。
更に、一旦領地へと後退したグラード軍は大きくその組織を変容していく事となった。
それ迄、曲がりなりにも軍を率いていたラインバッハ・フォン・グラードの軍勢がケルンに到着する前に元来た本拠地に突然引き返して行った。実はラインバッハが陣中で運の悪い事に雷に撃たれて死亡したからだ。
(いやぁ、怖いねぇ。かつて喰らった身としては、天罰とは気を付けないとね。フフ。)
突然に率いる者がいなくなった事で、民兵のみで構成されていた軍勢の士気が崩壊した様で、部隊がバラバラに散ってしまい部隊を統率する者が居ないままに、四散逃走したのだ。
現在は、誰がラインバッハの後釜になるのか、内部抗争まで起きているらしい。まあ、これで抵抗組織として完全に消滅と考えて間違い無いだろう。
公爵の陣営は、あと二週間程で軍勢の訓練が仕上がる予定で、仕上がり次第に出陣する予定だ。
多分、初めに向かうのは、元グラード軍のいた所だろう。コレを吸収してから残りの二つの軍勢に対することにするのだろうな。
弱い者から喰らってしまうのは自然の流れだ。でないと、他の者に先に喰われてしまうからだ。みすみす他者の戦力になる所を黙っで見ているのは、馬鹿らしい限りだからな。
ここで、戦力を吸収出来れば他の反乱グループよりも大きな戦力となれるのだ。下手をしたら皇帝派支持グループよりも大きくなれるかもしれない。いずれにしても、反乱が成功する可能性が高くなるのだ。やらない手は無いだろう。
この日そんな事を考えながら、公爵に会うために屋敷に向かう所だった。本当は、イーストンとサウスラーニに行きたかったのだが、急ぎと言われるとクライアントである公爵からのリクエストなので、屋敷のある元王城に急いで向かうのだった。
「済まないな伯爵。急ぎで来てもらって申し訳ない。」
迎えてくれた公爵に、礼を言われる。
「いえ。それで何の御用でしょうか?」
「うむ。実はウチの騎士団の団長始め騎士達から、辺境伯を始めそちらが今回率いて来ている、騎士達の力量を知りたいとの意見が多く出てな。どうだろう、ウチの者と一度模擬試合をして貰えないかな?」
公爵からの突然の申し出に驚いたが、悩んだ末に参加人数を絞る事で受ける事にした。
公爵は初めは始め私が断ると思っていたが、受け入れるとわかり喜んだ。勿論私も参加する事となったが。
試合は明後日の朝九時からのスタートとなった。皆にはこの後急ぎ知らせておかないとな。最近暇をしている者が多かった様なので、良い暇潰しになるだろう。勿論、遅れを取ったならお仕置きだけどね。
さて、今回の罰ゲームは何にするかな。序に訓練なる形にするかな。私との模擬戦とかにするかな。いや、それだと却って喜んでワザと負ける奴が出てくるかも知れないしな。罰ゲームにならなくなるしね。
まあ、明日までの内に考えておくとしようか。
城からの帰路に、そんなことを色々と考えながら宿屋へ帰るのだった。
結果私がその原因を取り除く事になったのだが、あのまま何もしなければ大事になっていた。
それが分かっているからこそ、その事で公爵からもあの後に礼を言われた訳だ。
まあ、ひとつ貸しとしておいた訳だが。貸しを返して貰う事が今から楽しみだな。
こうして、残ったトラブルは私の影の活躍によって未然に阻止されたわけだ。皇帝になる為に起こるだろう事は、ある程度は予想出来ていが、さて契約完了後が楽しみな事だ。
それにケルンだけが関係国ではない。サウスラーニやイーストンでも大きな動きがあったのだった事を。
まず、サウスラーニではこのニ週間に、セイトの東隣りの街ダーバンと一番東側のシャングーの残り二つ街を制圧することが出来た。
これで、旧サウスラーニ領は完全に回復した事になる。まだまだ奪回したばかりで、街として回復はこれからだろう。先に回復した西側の都市に比べると、経済や治安の回復はこれからだろう。
まぁ、これでサウスラーニからの、いやメーガンからの依頼は完了したと言えるだろう。しかも親ウェザリアの政権を建ててだ。王様に胸を張って報告できるよ。
当初の約束通りメーガンは私のところで家臣となった。現在はツールの領地で国軍の特別参謀となって訓練をつけて貰っている。
一方サウスラーニには、マリガンが残って引き続き軍の監督をしている。なんとか国も落ち着いてきたのか、今は国力の回復に全力で努めている所だ。
イーストンも、私が居ない間に、シナノ、カイ、スンプの三つの都市を攻略して、コチラの指揮下に置いた。あと残るはミカワのみで有る。
ここまでくれば戦力差は圧倒的であり、統一も目の前だ。早ければ今月中には、西イーストンの統一の報告が来るかもしれないね。楽しみなことだ。
一こんな感じで一応私との関係のある国の近況はこんな所だ。
付け加えるなら、国内のレジスタンスのケルン解放軍は、あれから元侯爵が失踪して姿を消したままで、その後誰も彼の姿を見ない為に、頭を失ってしまった為なのか開店休業状態の様だ。
早くも、若手の一部の者が見切りを付けたのかグループから離脱し始めたらしく、元々大きくなかった反乱グループが更に縮小している様だ。少し間をおいて、組織がバラバラとなってから勧誘すれば、グループ自体も解散するかもしれないな。
ここは、慌てずに様子を見ながら進めようかね。
更に、一旦領地へと後退したグラード軍は大きくその組織を変容していく事となった。
それ迄、曲がりなりにも軍を率いていたラインバッハ・フォン・グラードの軍勢がケルンに到着する前に元来た本拠地に突然引き返して行った。実はラインバッハが陣中で運の悪い事に雷に撃たれて死亡したからだ。
(いやぁ、怖いねぇ。かつて喰らった身としては、天罰とは気を付けないとね。フフ。)
突然に率いる者がいなくなった事で、民兵のみで構成されていた軍勢の士気が崩壊した様で、部隊がバラバラに散ってしまい部隊を統率する者が居ないままに、四散逃走したのだ。
現在は、誰がラインバッハの後釜になるのか、内部抗争まで起きているらしい。まあ、これで抵抗組織として完全に消滅と考えて間違い無いだろう。
公爵の陣営は、あと二週間程で軍勢の訓練が仕上がる予定で、仕上がり次第に出陣する予定だ。
多分、初めに向かうのは、元グラード軍のいた所だろう。コレを吸収してから残りの二つの軍勢に対することにするのだろうな。
弱い者から喰らってしまうのは自然の流れだ。でないと、他の者に先に喰われてしまうからだ。みすみす他者の戦力になる所を黙っで見ているのは、馬鹿らしい限りだからな。
ここで、戦力を吸収出来れば他の反乱グループよりも大きな戦力となれるのだ。下手をしたら皇帝派支持グループよりも大きくなれるかもしれない。いずれにしても、反乱が成功する可能性が高くなるのだ。やらない手は無いだろう。
この日そんな事を考えながら、公爵に会うために屋敷に向かう所だった。本当は、イーストンとサウスラーニに行きたかったのだが、急ぎと言われるとクライアントである公爵からのリクエストなので、屋敷のある元王城に急いで向かうのだった。
「済まないな伯爵。急ぎで来てもらって申し訳ない。」
迎えてくれた公爵に、礼を言われる。
「いえ。それで何の御用でしょうか?」
「うむ。実はウチの騎士団の団長始め騎士達から、辺境伯を始めそちらが今回率いて来ている、騎士達の力量を知りたいとの意見が多く出てな。どうだろう、ウチの者と一度模擬試合をして貰えないかな?」
公爵からの突然の申し出に驚いたが、悩んだ末に参加人数を絞る事で受ける事にした。
公爵は初めは始め私が断ると思っていたが、受け入れるとわかり喜んだ。勿論私も参加する事となったが。
試合は明後日の朝九時からのスタートとなった。皆にはこの後急ぎ知らせておかないとな。最近暇をしている者が多かった様なので、良い暇潰しになるだろう。勿論、遅れを取ったならお仕置きだけどね。
さて、今回の罰ゲームは何にするかな。序に訓練なる形にするかな。私との模擬戦とかにするかな。いや、それだと却って喜んでワザと負ける奴が出てくるかも知れないしな。罰ゲームにならなくなるしね。
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