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第十七章 転げ落ちていく帝国
第356話 斜陽の帝国。②
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帝都から皇太子マクシミリアンの近衛騎士団が出発し、三日後にはセイトに達することを諜報隊長のハミルトンから知らされたオオガミは、翌日セイトの旧王宮に〈テレポート〉して戻ってきていた。
二日後には、一万五千の騎馬兵がやって来るのだ。
オオガミのその顔には、それを知っても焦りの様子は無くいつもの調子だった。
今回は身辺警護の為に騎士団からレナード団長と他五名を連れてきた。全員女性騎士だ。なぜなら三名の許嫁が何故か着いてきていた為、その護衛も兼ねてである。
「ボニー達も済まないな。ウチの許嫁達が我が儘を言うのに付き合わすことになって。」
「え、いいわよ~。最近は訓練ばかりで暇してたから~。」
「代わりに、ライガ辺りがブウブウ言っていたけどね。」
「いいわよ。副団長はやたらと戦いたがるから、たまには私たちにも機会が欲しいわ。」
「まっ、私から見るとどっちもどっちだがな。」
「酷いわねぇ閣下。これでも私達はアレよりは大人しいわよ。」
「はいはい、そう言う事にしておくさ。」
(女三人寄ると姦しいと昔から言われてるが、私とレナード以外女の集団だとこうも賑やかになるのか。)
仕方ないなと内心でそっとため息をついた。
「閣下~。まだ着かのかな。」
「ルーナも目の前の城が目的地だから、もう少しだから我慢しろ。ほらルージュやメッサーラやエリアルを見ろ。大人しく着いて来てるではないか。余り騒がしいとその耳をモフるぞ。」
「ええっ!やーよ。大事な耳を閣下には触らせてなんかやるもんですか!」
「まあ、良い。そろそろ到着するから私も変装をしないとな。」
ルーナ相手に馬鹿話しをしながらも、城に向かって歩いていたオオカミも、インベントリィから祭祀用の白い仮面を取り出して、顔に着け城に入っていくのだった。
「閣下、急なお越しで如何されましたか?」
「やあ、メーガン急に悪いな。実は緊急事態が起きてね。慌ててこちらに相談に来たのさ。まあ、緊急事態その物は大した事は無いのだが、それでも事前に準備して置くこともあるからね。相談したいのだが少し良いかな。」
「勿論構いませんが、緊急事態とは何が起こりましたか?」
「昨日ウチの諜報から、皇太子のマクシミリアンが率いる近衛騎士団の騎馬兵一万五千がセイトを奪還するため、帝都から皇太子自らが率いて出発したそうだ。早ければ明日にはこの近くに到着するだろうってさ。」
「いよいよ来ましたか。しかし、近衛騎士団ですか?国軍ではないのですか?」
「らしいね。まあ、多分編成途中で動かしたくても練度不足で出来なかったんだろうね。」
「成る程確かに。それにしても一万五千の騎兵ですか。厄介ですな。」
「そうかな?リーラ平原でも一万の騎兵部隊を潰せたから難しい事ではないよ。」
「リーラ平原ですか。前に噂には聞いておりますが大地を震わせる魔法で帝国の重装備の騎馬部隊を丸ごと倒したとか、真ですか?」
「ああ、本当さ。」
「メーガン殿、真だ。私と妹のシーラはその時閣下のお側で直にその様子を見たのだ。間違いない。」
「レナード殿はそれを見たのですか。では真の出来事なのか。今更ながら閣下が敵でなくて本当に良かったとしみじみと思いますな。」
「只の魔法さ。それよりも対策だが、街の政府の上層部を集めてくれるか?」
「はい、早速に。」
一時間後、以前も使った謁見の間の奥にある広い執務室にセイト政府のリーダーとして就任した大統領のカーマンと内政を担当する内務卿のテールズとその部下達。軍部代表のマリガン、そして私達一行とメーガンが一同に集った。
「仮面の閣下。急な集合と言うことですが、緊急事態でも起きましたか。今は体制の強化で私達も忙しいのですがね?」
「カーマン大統領、忙しいことは承知の上さ。でも帝国が攻めてくると言っても同じく忙しいと私に嫌味を言えるのかな?」
「・・・それは真ですか?」
「ああ、昨日知らせが入った。流石にこの手の事で冗談は言わんよ。でだ、集まってもらったのは、迎撃に際しての意思の統一のためだ。この戦いに勝てば、半年はまず大丈夫だろう。そして余り期待はしないが、これが切っ掛けで帝国が内乱になる可能性もある。」
「え、どういう事でしょうか?」
「おや、どつやらテールズ君は内政は詳しいが外交軍事には明るくないみたいだね。いいかな?今の帝国の内情はやたらに領内から税や食料を搾り集め、帝都に富を集めてそれを帝都に住む者、主に貴族達に分け与えることと、軍事力の整備に注ぎ込んでいる状態だ。ここまでは、わかるな?」
私の確認に頷くテールズと役人達。
「つまり、既に帝都以外の帝国の領地は度重なる重税と徴兵で不満が溜まりに貯まって訳だ。そこに国軍が現在再編中の為に動けない情況にある訳だ。ここまでの今の帝国の内情は理解出来るか、テールズ君?」
「ええ、まあ。確かに言われたことと違いないと思います。」
「それでだ、先程の状態を踏まえて考えると、民の帝国いや、この場合は皇帝ダンケル個人と政治のトップの宰相シュルツ、戦う事ばかり主張する大将軍ギラール。この三人は特に民から恨まれているだろうね。そして切っ掛けは何でも良いさ。民の心の不満が怒りに変われば一気に帝国各地で反乱の炎は燃え上がるさ。ただし、イーストン西部とケルンの二つの地域は反乱は起きないがね。」
「閣下、それは何故でしょう?」
「カーマン君 、人に聞くばかりではなくて少し考えてみてはどうかな?商人だったなら商いをするにも相手側の懐事情や立場を知ってから交渉するのは常套手段だろ。」
「・・・分かりました。反乱する為の不満が少ない為でしょうか?」
「まあ、半分当たりだ。イーストンとケルンでは事情が違うからね。イーストンは、帝国との接点であったヒラドが独立した上に一度来た帝国からの援軍を船ごと燃やしてしまい、帝国からの再度の侵攻をさほど気にしなくて済んでいる中で、ヒラドの軍がイーストンの他の都市を攻略し始めたからさ。反乱なんて起こさなくても、暫く待てば解放される事が分かっているからさ。待つだけで自由が戻るからね。ケルンは逆に帝国のクロームガルド公爵が赴任した事で、それまでの搾り取るだけの政治ではなく、民としては普通の公平な政治をし始めているから、それまでに有った不満がかなり解消されている。ここでわざわざ反乱をして折角あった公平な政治が再び以前に戻ってしまうと薮蛇だからね。多分動けないね。」
「確かに、その通りですな。では、その二ヶ所以外は反乱の可能性が高いと言うのですね?」
「そうだよテールズ君。そこで本題だ。」
執務机の椅子に座るオオガミが身を乗り出してヒソヒソと話し始めると、メーガン、マリガン、テールズ、カーマンも身を寄せて聞き入るのだった。
「敵は騎馬兵だ。今後の事も考えると、こちらの軍にも騎馬兵を作りたい。しかし現状では金が懸かる馬の用意はなかなか出来ない。そうだろうカーマン君?」
「確かにそうですな。」
「そこでだ、相手の騎士団からその騎馬を頂こうと思う。」
「は?何ですと?その様な事が出来るのですか?」
「出来るから相談と言っているのだがね?後は馬を確保して、騎馬として使うなり、売って資金を得るなり好きにすれば良いさ。捕らえた兵士は戦争奴隷にするなり、奴隷として売るなりすればいいさ。捕虜の始末は任せるよ。」
「本当にその様な事が出来るのですか?」
「疑り深いね君も。実際にイーストンのヒラドでも、ここセイトでも見せただろ。同じ事を今度来る敵にもするだけさ。」
「有り難うございます。独立して日が経ってない為か何かと物資や資金が必要なこの時期に、助かりますよ。」
「だからさ、戦闘後に直ぐ回収処理に動けるように手配を頼むよ。敵との戦いは正直私達に任せてくれれば良いからさ。皇太子の扱いも決めて置いてくれよカーマン大統領。身代金を取るなり出来るだろうからね。」
「成る程。確かにそうですな。しかし信じない訳ではないのですが、戦いを閣下達だけに任せて大丈夫なのですか?」
「信用できない気持ちも分かるがね、実際に訓練不十分なここの軍を出されても却って邪魔だよ。それよりは馬と物資や兵士の確保に動いてくれると助かるよ。」
「・・・承知しました。マリガン殿もそのつもりで動いてください。」
「承知しました大統領。」
こうして対皇太子軍の対策が進んでいく。
帝国にとっても、オオガミガにとっても、思いの外に大きな意味を持つ戦いが始まろうとしていた。
二日後には、一万五千の騎馬兵がやって来るのだ。
オオガミのその顔には、それを知っても焦りの様子は無くいつもの調子だった。
今回は身辺警護の為に騎士団からレナード団長と他五名を連れてきた。全員女性騎士だ。なぜなら三名の許嫁が何故か着いてきていた為、その護衛も兼ねてである。
「ボニー達も済まないな。ウチの許嫁達が我が儘を言うのに付き合わすことになって。」
「え、いいわよ~。最近は訓練ばかりで暇してたから~。」
「代わりに、ライガ辺りがブウブウ言っていたけどね。」
「いいわよ。副団長はやたらと戦いたがるから、たまには私たちにも機会が欲しいわ。」
「まっ、私から見るとどっちもどっちだがな。」
「酷いわねぇ閣下。これでも私達はアレよりは大人しいわよ。」
「はいはい、そう言う事にしておくさ。」
(女三人寄ると姦しいと昔から言われてるが、私とレナード以外女の集団だとこうも賑やかになるのか。)
仕方ないなと内心でそっとため息をついた。
「閣下~。まだ着かのかな。」
「ルーナも目の前の城が目的地だから、もう少しだから我慢しろ。ほらルージュやメッサーラやエリアルを見ろ。大人しく着いて来てるではないか。余り騒がしいとその耳をモフるぞ。」
「ええっ!やーよ。大事な耳を閣下には触らせてなんかやるもんですか!」
「まあ、良い。そろそろ到着するから私も変装をしないとな。」
ルーナ相手に馬鹿話しをしながらも、城に向かって歩いていたオオカミも、インベントリィから祭祀用の白い仮面を取り出して、顔に着け城に入っていくのだった。
「閣下、急なお越しで如何されましたか?」
「やあ、メーガン急に悪いな。実は緊急事態が起きてね。慌ててこちらに相談に来たのさ。まあ、緊急事態その物は大した事は無いのだが、それでも事前に準備して置くこともあるからね。相談したいのだが少し良いかな。」
「勿論構いませんが、緊急事態とは何が起こりましたか?」
「昨日ウチの諜報から、皇太子のマクシミリアンが率いる近衛騎士団の騎馬兵一万五千がセイトを奪還するため、帝都から皇太子自らが率いて出発したそうだ。早ければ明日にはこの近くに到着するだろうってさ。」
「いよいよ来ましたか。しかし、近衛騎士団ですか?国軍ではないのですか?」
「らしいね。まあ、多分編成途中で動かしたくても練度不足で出来なかったんだろうね。」
「成る程確かに。それにしても一万五千の騎兵ですか。厄介ですな。」
「そうかな?リーラ平原でも一万の騎兵部隊を潰せたから難しい事ではないよ。」
「リーラ平原ですか。前に噂には聞いておりますが大地を震わせる魔法で帝国の重装備の騎馬部隊を丸ごと倒したとか、真ですか?」
「ああ、本当さ。」
「メーガン殿、真だ。私と妹のシーラはその時閣下のお側で直にその様子を見たのだ。間違いない。」
「レナード殿はそれを見たのですか。では真の出来事なのか。今更ながら閣下が敵でなくて本当に良かったとしみじみと思いますな。」
「只の魔法さ。それよりも対策だが、街の政府の上層部を集めてくれるか?」
「はい、早速に。」
一時間後、以前も使った謁見の間の奥にある広い執務室にセイト政府のリーダーとして就任した大統領のカーマンと内政を担当する内務卿のテールズとその部下達。軍部代表のマリガン、そして私達一行とメーガンが一同に集った。
「仮面の閣下。急な集合と言うことですが、緊急事態でも起きましたか。今は体制の強化で私達も忙しいのですがね?」
「カーマン大統領、忙しいことは承知の上さ。でも帝国が攻めてくると言っても同じく忙しいと私に嫌味を言えるのかな?」
「・・・それは真ですか?」
「ああ、昨日知らせが入った。流石にこの手の事で冗談は言わんよ。でだ、集まってもらったのは、迎撃に際しての意思の統一のためだ。この戦いに勝てば、半年はまず大丈夫だろう。そして余り期待はしないが、これが切っ掛けで帝国が内乱になる可能性もある。」
「え、どういう事でしょうか?」
「おや、どつやらテールズ君は内政は詳しいが外交軍事には明るくないみたいだね。いいかな?今の帝国の内情はやたらに領内から税や食料を搾り集め、帝都に富を集めてそれを帝都に住む者、主に貴族達に分け与えることと、軍事力の整備に注ぎ込んでいる状態だ。ここまでは、わかるな?」
私の確認に頷くテールズと役人達。
「つまり、既に帝都以外の帝国の領地は度重なる重税と徴兵で不満が溜まりに貯まって訳だ。そこに国軍が現在再編中の為に動けない情況にある訳だ。ここまでの今の帝国の内情は理解出来るか、テールズ君?」
「ええ、まあ。確かに言われたことと違いないと思います。」
「それでだ、先程の状態を踏まえて考えると、民の帝国いや、この場合は皇帝ダンケル個人と政治のトップの宰相シュルツ、戦う事ばかり主張する大将軍ギラール。この三人は特に民から恨まれているだろうね。そして切っ掛けは何でも良いさ。民の心の不満が怒りに変われば一気に帝国各地で反乱の炎は燃え上がるさ。ただし、イーストン西部とケルンの二つの地域は反乱は起きないがね。」
「閣下、それは何故でしょう?」
「カーマン君 、人に聞くばかりではなくて少し考えてみてはどうかな?商人だったなら商いをするにも相手側の懐事情や立場を知ってから交渉するのは常套手段だろ。」
「・・・分かりました。反乱する為の不満が少ない為でしょうか?」
「まあ、半分当たりだ。イーストンとケルンでは事情が違うからね。イーストンは、帝国との接点であったヒラドが独立した上に一度来た帝国からの援軍を船ごと燃やしてしまい、帝国からの再度の侵攻をさほど気にしなくて済んでいる中で、ヒラドの軍がイーストンの他の都市を攻略し始めたからさ。反乱なんて起こさなくても、暫く待てば解放される事が分かっているからさ。待つだけで自由が戻るからね。ケルンは逆に帝国のクロームガルド公爵が赴任した事で、それまでの搾り取るだけの政治ではなく、民としては普通の公平な政治をし始めているから、それまでに有った不満がかなり解消されている。ここでわざわざ反乱をして折角あった公平な政治が再び以前に戻ってしまうと薮蛇だからね。多分動けないね。」
「確かに、その通りですな。では、その二ヶ所以外は反乱の可能性が高いと言うのですね?」
「そうだよテールズ君。そこで本題だ。」
執務机の椅子に座るオオガミが身を乗り出してヒソヒソと話し始めると、メーガン、マリガン、テールズ、カーマンも身を寄せて聞き入るのだった。
「敵は騎馬兵だ。今後の事も考えると、こちらの軍にも騎馬兵を作りたい。しかし現状では金が懸かる馬の用意はなかなか出来ない。そうだろうカーマン君?」
「確かにそうですな。」
「そこでだ、相手の騎士団からその騎馬を頂こうと思う。」
「は?何ですと?その様な事が出来るのですか?」
「出来るから相談と言っているのだがね?後は馬を確保して、騎馬として使うなり、売って資金を得るなり好きにすれば良いさ。捕らえた兵士は戦争奴隷にするなり、奴隷として売るなりすればいいさ。捕虜の始末は任せるよ。」
「本当にその様な事が出来るのですか?」
「疑り深いね君も。実際にイーストンのヒラドでも、ここセイトでも見せただろ。同じ事を今度来る敵にもするだけさ。」
「有り難うございます。独立して日が経ってない為か何かと物資や資金が必要なこの時期に、助かりますよ。」
「だからさ、戦闘後に直ぐ回収処理に動けるように手配を頼むよ。敵との戦いは正直私達に任せてくれれば良いからさ。皇太子の扱いも決めて置いてくれよカーマン大統領。身代金を取るなり出来るだろうからね。」
「成る程。確かにそうですな。しかし信じない訳ではないのですが、戦いを閣下達だけに任せて大丈夫なのですか?」
「信用できない気持ちも分かるがね、実際に訓練不十分なここの軍を出されても却って邪魔だよ。それよりは馬と物資や兵士の確保に動いてくれると助かるよ。」
「・・・承知しました。マリガン殿もそのつもりで動いてください。」
「承知しました大統領。」
こうして対皇太子軍の対策が進んでいく。
帝国にとっても、オオガミガにとっても、思いの外に大きな意味を持つ戦いが始まろうとしていた。
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