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第十六章 サウスラーニは面倒臭い。
幕間83話 帝国終焉の予兆。①
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セイトの陥落から四日後のクロイセンの城の謁見の間から話しは始まる。
「何?シュルツよ、もう一度申せ。」
「はい。先程情報部から旧サウスラーニの王都セイトが反乱分子の手に落ちたと報告が入りました。」
「イーストンの次はサウスラーニだと?首謀者は判っているのか?」
「一応。入ってきた情報によると、『仮面』を着けた男だそうです。その者の名前や身元、それ以外については今はまだ解っておりません。あとその者には、かつてサウスラーニ国軍の将軍だったメーガン・ジャリマンが仲間として帯同しているそうです。もしかするとメーガン・ジャリマンが首謀者で『仮面』の者は配下なのかもしれませんが。」
「何?また『仮面』か?まさかその者、イーストンの反乱分子『仮面剣士』ではないだろうな?」
「いえ、今の所その者『仮面剣士』と名乗っていると言う情報は有りません。イーストンは同じ時期に独自にオウミ攻略で動いております。その時『仮面剣士』がいたことを確認しております。時間的に考えると別人の可能性が高いかと。今情報部を差し向けて至急詳しい様子を探らせております。」
「うむ。メーガン・ジャリマンか。何処かで聞いた事のある名前だな。」
「はい。サウスラーニ攻略戦の折りには、若いながら軍の将軍として非常に手強い者と情報部から有りましたので、情報部を使ってその者と当時の政府との間に『離間の計』を施しました。結果地方の守備軍に左遷されるように工作して、中央から遠ざけた男です。」
「そんな男が国が亡んだ後、捕まることなく居ったのか。なんたることか。それで反乱分子の勢力はどれ程だと言うのだ?」
「現状はまだ一万に足らないとだけ報告が有りました。」
「では、こちらは駐留軍と守備軍で一万以上いたはずだが、人数の少ない反乱分子にあっさりと敗れたと言う訳か?」
「はい、帝都に応援の連絡さえ出す間もなく敗れたとしか考えられないかと。」
「うーむ。いつから帝国兵はこんなにも弱くなったのだ。ウェザリアとの戦い以来負けてばかりではないか。何か他に負ける原因でもあるのか?どうなのだシュルツよ?」
「はぁ、私に問われましても、私は軍事の事は良く分かりませんので、軍の詳しい話しは大将軍ギラール卿と相談して下さい。
しかし、今後の事ですが、これだけは承知頂きたいのですが、そろそろ国の財政が尽きます。つまりこれ以上の兵の補強は暫くは財政的に出来ません。この一年未満の期間に実質八万人近くの国軍兵士を一気に失っております。死んだ兵士の家族には慰労金を支払っております故、その慰労金や軍の維持費によって現在国の財政が一杯一杯なのです。その事をご承知の上で、今後兵をどう扱うかお考え下さい。」
「財政の話しは真か?では、どの位待てば再び兵を動かしても問題は無くなるか?」
「最低一年は必要かと。それでも食料を別に、二万から三万集められるかどうかと言うところです。」
「・・・分かった。シュルツよ下がって良い。大将軍と相談してみよう。済まぬがギラールを呼んでくれるか。ご苦労であった。」
皇帝からギラール大将軍を呼んでくれと頼まれ、謁見の間から下がり、部屋の外にいた近衛兵に陛下が大将軍を呼んでいると伝えて、呼びに行かせた後、自分の執務室に向かった。
(イーストンのヒラドが落ってから二ヶ月程か。この短期間に反乱の動きが帝国内で次々と現れてきている。今回のセイト陥落自体は歳入的には然程痛くは無いが、帝国民の帝室の統治に対する信頼は揺らいだ。
もし、ここで陛下が更に軍を動かし敗戦する様ならば、いよいよ帝国の崩壊が始まるだろうよ。正直言ってセイトを含めた旧サウスラーニ国は現在属領となってはいるが、旨味が殆ど無いからな。治安の悪化や貿易の減少により商人は他国へ移り、税収は減り続けていて、現在は帝国にとって荷物以外の何者でもない。良いところ領事達の懐を温める程度だ。その意味ではイーストン西部失陥は財政的には痛かったな。特に今年分の税や食料を輸送前にヒラドを落とされたからな。サウスラーニはウェザリアを攻める時に、万が一にも背後を脅かされない為に占領した訳だが、占領した為に商人が去って商業活動が一気に低下してしまい、商業国家として旨味が失くなったからな。仮に今編成中の国軍の代わりに皇帝の虎の子の皇帝親衛騎士団二万を使ったとして、再び敗れるとしたら各地の反乱がそれこそ一気に吹き出すだろう。そしてそれを止めるだけの兵力は国軍にはほぼ無い。唯一、今の帝国で治まっている領地は、クロームガルド公爵を送り込んだ旧ケルン王国と彼の領地くらいだな。皮肉な事よ。セイトへの対応の結果次第では、いよいよワシも動かなくてはなるまいな。セイトに勝っても良し。負けても良し。何れにしても、内乱の火種は尽きる事はあるまいよ。)
黒い妄想の中で、自分が望む世界に近づいている事をシュルツは喜び冷たく嗤っていた。
一方、元ケルン王国の首都ケーナにある元王城のケーナ城の総督執務室にて山積している書類を見事な速さで消化していくクロームガルド公爵の姿があった。
皇帝から政敵として目障りに見られていた所に、宰相シュルツの入れ知恵により、帝都から旧ケルン国に総督として左遷同様にされて、家族同伴で移って一ヶ月程経つ。
彼は時間を無駄にはしなかった。この一ヶ月の間に、クロームガルド公爵はケルンの政治を改めた。
まず不正の大元の領事や財務官僚を逮捕し裁いた。また治安を良くする為に領内の犯罪者の取り締まりを厳しくした。自分に賄賂を渡そうとした商会等も捕まえて裁判を公平に行った。街道を公爵家の騎士団を使い巡回させて盗賊達の取り締まりの強化もした。そのお陰なのか次第に流通が良くなり、少しずつだが周囲から商人や物が入って来るようになってきた。その事で物価が下がり税収の増加を期待できる兆しが出てきたのだ。また、役人や守備軍の綱紀粛正を行い。反対する者は総督の権限により、処罰をしていった。
また街の有力者達と話し合い、意見や不満を聞いたりもして民衆のガス抜きをしつつ治世に生かした。
それらのお陰で、ケルンの民の公爵への信頼は少しずつではあるが高まり始めていた。そんなやっと政治経済が回り始めた二の月に入って暫くした頃。
「ハイネル!大変だ。」
「ジョージ、何事だ慌てて?」
慌てた顔をした、執政官のウェルトン子爵が何やら手紙を持って部屋に飛び込んできた。
「ああ、済まん。実は帝国の属領であるサウスラーニの都市セイトが、反乱分子により陥落したらしい。今。帝都より早馬で知らせが来て分かった。手紙をハイネルへと渡された。これだ。」
そう言うと、手に持っていた封書を公爵に差し出す。
封書を受け取ると早速ベーパーナイフで封を切り、中の手紙を取り出し読み始めた。
「・・・・」
「ハイネル。何と書いてある?」
「セイトが『白い仮面』を着けた者に率いられた集団によって、二の月の二日に一日にして失陥したそうだ。援軍要請も無かったそうだから殆ど抵抗も出来ずに負けたのであろうな。その為に旧サウスラーニ国内はかなり動揺しているらしい。反政府運動がケルンに飛び火しないように注意してくれと書いてあるな。」
「セイトが一日で落ちたのか?確かあそこにはここと同じく駐留軍一万がいた筈だが?それが援軍の要請も出す間もなくやられたとは、反乱分子達は余程の大軍なのだな?」
「いや、せいぜい三千人程らしかったようだ。西と東の門を囲んで攻撃してきたらしい。駐留軍と守備軍もそれぞれ二手に別れて、門を守っていたらしいが、何故か一斉に兵達が倒れてしまい戦いにすらならなかったようだと書かれている。」
「え?兵が倒れたとは、どう言うことだ?」
「詳しく書いてないので不明だが、この手紙には恐らく何かの魔法による攻撃ではないかと書いてあるな。」
「そんな!軍の集団全体に効果を及ぼす魔法なんて、そんなの聞いたことが無いぞ。もし本当なら打つ手が無いぞ。如何するハイネル?」
「如何するも何も、兎に角領内の巡回を徹底して、不審者の取り締まりと、地下に潜っている反乱分子達のあぶり出しに力を割くしかあるまい。残念だが我々には軍権が無いからな。まぁ、出来る範囲で手を打つしかあるまいな。」
「くそ、せめて駐留軍の一万が我らの手に有れば、楽が出来るものを・・・。」
「ジョージ、ぼやいても致し方あるまい。兎に角、領内に身元不明な者が入っていないか注意するしかない。騎士団と守備軍に連絡をして、領内の巡回を密にして、不審者や反乱分子の取り締まりの強化を命じてくれるか。」
「分かった。早速連絡してくる。」
一礼して、ウェルトン子爵が部屋から出ていく。その後ろ姿を見ながら、クロームガルド公爵は思った。
(イーストン、サウスラーニと間をおかずに反乱が起きたか。どちらも駐留軍がいる都市をわざわざ選んで、そこを短期間に攻め落としている。この手紙にもあったが、恐らく魔法であろうな。しかも我々が知らない未知の魔法であろう。正直この手段でこられると、ジョージも言っていたがこちらとしては全く防ぐ手段がないな。さて、如何したものか・・・。)
中々浮かばない対策を考えて、思考の海に潜っていく 公爵であった。
「何?シュルツよ、もう一度申せ。」
「はい。先程情報部から旧サウスラーニの王都セイトが反乱分子の手に落ちたと報告が入りました。」
「イーストンの次はサウスラーニだと?首謀者は判っているのか?」
「一応。入ってきた情報によると、『仮面』を着けた男だそうです。その者の名前や身元、それ以外については今はまだ解っておりません。あとその者には、かつてサウスラーニ国軍の将軍だったメーガン・ジャリマンが仲間として帯同しているそうです。もしかするとメーガン・ジャリマンが首謀者で『仮面』の者は配下なのかもしれませんが。」
「何?また『仮面』か?まさかその者、イーストンの反乱分子『仮面剣士』ではないだろうな?」
「いえ、今の所その者『仮面剣士』と名乗っていると言う情報は有りません。イーストンは同じ時期に独自にオウミ攻略で動いております。その時『仮面剣士』がいたことを確認しております。時間的に考えると別人の可能性が高いかと。今情報部を差し向けて至急詳しい様子を探らせております。」
「うむ。メーガン・ジャリマンか。何処かで聞いた事のある名前だな。」
「はい。サウスラーニ攻略戦の折りには、若いながら軍の将軍として非常に手強い者と情報部から有りましたので、情報部を使ってその者と当時の政府との間に『離間の計』を施しました。結果地方の守備軍に左遷されるように工作して、中央から遠ざけた男です。」
「そんな男が国が亡んだ後、捕まることなく居ったのか。なんたることか。それで反乱分子の勢力はどれ程だと言うのだ?」
「現状はまだ一万に足らないとだけ報告が有りました。」
「では、こちらは駐留軍と守備軍で一万以上いたはずだが、人数の少ない反乱分子にあっさりと敗れたと言う訳か?」
「はい、帝都に応援の連絡さえ出す間もなく敗れたとしか考えられないかと。」
「うーむ。いつから帝国兵はこんなにも弱くなったのだ。ウェザリアとの戦い以来負けてばかりではないか。何か他に負ける原因でもあるのか?どうなのだシュルツよ?」
「はぁ、私に問われましても、私は軍事の事は良く分かりませんので、軍の詳しい話しは大将軍ギラール卿と相談して下さい。
しかし、今後の事ですが、これだけは承知頂きたいのですが、そろそろ国の財政が尽きます。つまりこれ以上の兵の補強は暫くは財政的に出来ません。この一年未満の期間に実質八万人近くの国軍兵士を一気に失っております。死んだ兵士の家族には慰労金を支払っております故、その慰労金や軍の維持費によって現在国の財政が一杯一杯なのです。その事をご承知の上で、今後兵をどう扱うかお考え下さい。」
「財政の話しは真か?では、どの位待てば再び兵を動かしても問題は無くなるか?」
「最低一年は必要かと。それでも食料を別に、二万から三万集められるかどうかと言うところです。」
「・・・分かった。シュルツよ下がって良い。大将軍と相談してみよう。済まぬがギラールを呼んでくれるか。ご苦労であった。」
皇帝からギラール大将軍を呼んでくれと頼まれ、謁見の間から下がり、部屋の外にいた近衛兵に陛下が大将軍を呼んでいると伝えて、呼びに行かせた後、自分の執務室に向かった。
(イーストンのヒラドが落ってから二ヶ月程か。この短期間に反乱の動きが帝国内で次々と現れてきている。今回のセイト陥落自体は歳入的には然程痛くは無いが、帝国民の帝室の統治に対する信頼は揺らいだ。
もし、ここで陛下が更に軍を動かし敗戦する様ならば、いよいよ帝国の崩壊が始まるだろうよ。正直言ってセイトを含めた旧サウスラーニ国は現在属領となってはいるが、旨味が殆ど無いからな。治安の悪化や貿易の減少により商人は他国へ移り、税収は減り続けていて、現在は帝国にとって荷物以外の何者でもない。良いところ領事達の懐を温める程度だ。その意味ではイーストン西部失陥は財政的には痛かったな。特に今年分の税や食料を輸送前にヒラドを落とされたからな。サウスラーニはウェザリアを攻める時に、万が一にも背後を脅かされない為に占領した訳だが、占領した為に商人が去って商業活動が一気に低下してしまい、商業国家として旨味が失くなったからな。仮に今編成中の国軍の代わりに皇帝の虎の子の皇帝親衛騎士団二万を使ったとして、再び敗れるとしたら各地の反乱がそれこそ一気に吹き出すだろう。そしてそれを止めるだけの兵力は国軍にはほぼ無い。唯一、今の帝国で治まっている領地は、クロームガルド公爵を送り込んだ旧ケルン王国と彼の領地くらいだな。皮肉な事よ。セイトへの対応の結果次第では、いよいよワシも動かなくてはなるまいな。セイトに勝っても良し。負けても良し。何れにしても、内乱の火種は尽きる事はあるまいよ。)
黒い妄想の中で、自分が望む世界に近づいている事をシュルツは喜び冷たく嗤っていた。
一方、元ケルン王国の首都ケーナにある元王城のケーナ城の総督執務室にて山積している書類を見事な速さで消化していくクロームガルド公爵の姿があった。
皇帝から政敵として目障りに見られていた所に、宰相シュルツの入れ知恵により、帝都から旧ケルン国に総督として左遷同様にされて、家族同伴で移って一ヶ月程経つ。
彼は時間を無駄にはしなかった。この一ヶ月の間に、クロームガルド公爵はケルンの政治を改めた。
まず不正の大元の領事や財務官僚を逮捕し裁いた。また治安を良くする為に領内の犯罪者の取り締まりを厳しくした。自分に賄賂を渡そうとした商会等も捕まえて裁判を公平に行った。街道を公爵家の騎士団を使い巡回させて盗賊達の取り締まりの強化もした。そのお陰なのか次第に流通が良くなり、少しずつだが周囲から商人や物が入って来るようになってきた。その事で物価が下がり税収の増加を期待できる兆しが出てきたのだ。また、役人や守備軍の綱紀粛正を行い。反対する者は総督の権限により、処罰をしていった。
また街の有力者達と話し合い、意見や不満を聞いたりもして民衆のガス抜きをしつつ治世に生かした。
それらのお陰で、ケルンの民の公爵への信頼は少しずつではあるが高まり始めていた。そんなやっと政治経済が回り始めた二の月に入って暫くした頃。
「ハイネル!大変だ。」
「ジョージ、何事だ慌てて?」
慌てた顔をした、執政官のウェルトン子爵が何やら手紙を持って部屋に飛び込んできた。
「ああ、済まん。実は帝国の属領であるサウスラーニの都市セイトが、反乱分子により陥落したらしい。今。帝都より早馬で知らせが来て分かった。手紙をハイネルへと渡された。これだ。」
そう言うと、手に持っていた封書を公爵に差し出す。
封書を受け取ると早速ベーパーナイフで封を切り、中の手紙を取り出し読み始めた。
「・・・・」
「ハイネル。何と書いてある?」
「セイトが『白い仮面』を着けた者に率いられた集団によって、二の月の二日に一日にして失陥したそうだ。援軍要請も無かったそうだから殆ど抵抗も出来ずに負けたのであろうな。その為に旧サウスラーニ国内はかなり動揺しているらしい。反政府運動がケルンに飛び火しないように注意してくれと書いてあるな。」
「セイトが一日で落ちたのか?確かあそこにはここと同じく駐留軍一万がいた筈だが?それが援軍の要請も出す間もなくやられたとは、反乱分子達は余程の大軍なのだな?」
「いや、せいぜい三千人程らしかったようだ。西と東の門を囲んで攻撃してきたらしい。駐留軍と守備軍もそれぞれ二手に別れて、門を守っていたらしいが、何故か一斉に兵達が倒れてしまい戦いにすらならなかったようだと書かれている。」
「え?兵が倒れたとは、どう言うことだ?」
「詳しく書いてないので不明だが、この手紙には恐らく何かの魔法による攻撃ではないかと書いてあるな。」
「そんな!軍の集団全体に効果を及ぼす魔法なんて、そんなの聞いたことが無いぞ。もし本当なら打つ手が無いぞ。如何するハイネル?」
「如何するも何も、兎に角領内の巡回を徹底して、不審者の取り締まりと、地下に潜っている反乱分子達のあぶり出しに力を割くしかあるまい。残念だが我々には軍権が無いからな。まぁ、出来る範囲で手を打つしかあるまいな。」
「くそ、せめて駐留軍の一万が我らの手に有れば、楽が出来るものを・・・。」
「ジョージ、ぼやいても致し方あるまい。兎に角、領内に身元不明な者が入っていないか注意するしかない。騎士団と守備軍に連絡をして、領内の巡回を密にして、不審者や反乱分子の取り締まりの強化を命じてくれるか。」
「分かった。早速連絡してくる。」
一礼して、ウェルトン子爵が部屋から出ていく。その後ろ姿を見ながら、クロームガルド公爵は思った。
(イーストン、サウスラーニと間をおかずに反乱が起きたか。どちらも駐留軍がいる都市をわざわざ選んで、そこを短期間に攻め落としている。この手紙にもあったが、恐らく魔法であろうな。しかも我々が知らない未知の魔法であろう。正直この手段でこられると、ジョージも言っていたがこちらとしては全く防ぐ手段がないな。さて、如何したものか・・・。)
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