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第十五章 王都で貴族のお仕事。そして・・・。
第302話 悪い事は密室で話しましょうか。
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翌朝、朝食の後に予定通りお出掛けだ。
今私は、馬車に乗ってリヒト公爵の屋敷に向かっている。ソニアとセイラを同行している。新年の挨拶に向け、二人をそれぞれ実家に帰す為だ。
先に公爵邸でセイラを下ろして、その足で王宮に向かう積もりだ。
「久しぶりだねぇ、オオガミ君。色々頑張ってるようだね。暫く見ない内にセイラも大人っぽくなって、父は嬉しい様な寂しい様な、複雑な気持ちだよ。」
「あなた、久しぶりに会うのですから、笑顔で迎えて上げて下さいな。お帰りセイラ。元気にしていたかしら?その顔を見る限り大丈夫なようね。暫くは泊まっていけるのよね、ショウさん?」
「そうですね。早くて一の月の半ば、または二の月一杯まで王都に居て貰うかもしれません。ちょっと予定が立たなくて、はっきりとは言えなくて済みませんが。」
「おやおや、何か事情があるようだね。この後、王宮に行くようだから、ここでは余り詳しい話は聞かないが、後日話してくれるかな。」
「はい、勿論です。」
「息子達が、また剣術を教わりたいとか、長男は魔法も教わりたいとも言っているから、時間が空いている時にでも、また教えてやってくれるかな?」
「ええいいですよ。此方に居る間の内に、時間をとりましょう。」
「済まないね。頼むよオオガミ君。では、明後日王宮で会おう。」
「はい、公爵、奥様、セイラ。明後日、王宮でお会いしましょう。」
一礼して、再び馬車に乗り込む。次は王宮に向かってもらう。
「只今帰りましたわ。お父様、お母様。」
「おお、ソニア元気であったか。二月ぶりだな。元気そうで安堵したぞ。」
「ソニア、少し見ない内に体が大きくなりましたね。体調も良いようで安心しました。オオガミさん、娘が無事に成長しているようで、安堵しました。感謝します。」
「有難うございます。病の為に成長が止まっていましたが、栄養をきちんと取ったことで、体が成長を始めたようですね。後は食べ過ぎないようにすれば、問題はないかと思いますよ。(笑)」
「嫌ですわ。それではまるで、普段から大食漢の様に聞こえますわ。わたくし、そんなに食べておりませんわ。」
「いや、ゴメンね。ちょっと、大袈裟に言っただけだよ。甘いデザート以外は普通だよね。」
「う、・・・甘い物は別腹ですわ。特にプリンは別格です。お父様もお母様も一度食べれば、ご理解頂けますわ。」
「オオガミ、娘の言うプリンとは何じゃ?」
「玉子を使った、甘いお菓子です。一月程前にツールで売り出したら、連日売り切れとなっている商品でして、来月、再来月には王都のカフェエチゴヤでも販売を始めると思います。私のお手製で宜しければ、お出ししましょうか?」
「甘い物か。私は甘い物は苦手でな。后と娘にやってくれるか。」
「まあ、宜しいの。オオガミさん、お願いするわ。」
「では、目の前で失礼します。」
そう言って、インベントリィから空のお皿とスプーンの組み合わせを二つテーブルの上にだす。
更に作りおきしてあったプリンを二つ出して、皿の上に型抜きして乗せる。
最後の仕上げにカラメルを取り出してプリンの上にかけて出来上がりだ。
「まぁ!なんですの?プルプルしてますわね。そしてこの黒いソースは何かしら。」
「さあ、どうぞ。お試し下さい。」
皿に乗ったプリンを王妃様とソニアの前に差し出す。
「これですわ。最近はショウ様お忙しい様で作ってくださらないから、エチゴヤから買ってますけど、味はショウ様のお手製の物が宜しいと、わたくし思いますわ。うーん。相変わらず染みる程に美味しいですわ。」
王妃様が静かなので見ると、目を瞑り最後の一口を噛み締めているところだった。ゴクンと飲み込むと、カッと目を見開き、ギロッと見つめられて、思わず座っていたが飛び上がりそうになったよ。
「な、何でしょうか?」
「オオガミさん。このプリンなる物は、来月には販売するのよね?」
「え、その予定と言うか、商会と相談と言うか、そんな感じです。」
「ならば、至急準備をしなさい。一日でも早く販売するのです。良いですね?」
(うわー、とてもノーとは言えないこの迫力。善処するとだけ言っておこう。)
「判りました。早く販売出来るように善処します。」
「良いですね。約束ですよ。」
「承知しました。」
(うわー、目力が半端ねぇ。いつもの笑顔が嘘のようだよ。)
食べ終わった皿とスプーンに〈クリーン〉をかけて、インベントリィにしまう。そして、王様に話があると言って、王妃とソニアには席を外して貰った。
「オオガミよ、人払いしてまでの話とは何じゃ。」
「イーストンとサウスラーニの状況報告と帝国の動きについて、お聞きしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「成る程。わかった。まずは報告してくれ。」
「はい。まずイーストンですが、西部地域の首都と言って良いヒラドを陥落させ、駐留していた軍をほぼ、そのまま手に入れました。現在兵数としては、約一万保有しています。以前ご報告したように、スメラギ家の承認書のお陰でか、街の治安が乱れることなく統治出来ており、イーストンの国民性か、力ある者なら誰であろうと統治者として認めるようで、帝国の占領下で民間に下っていた官僚や政治家達が順次、協力を申し出ています。来年の二の月まで、軍の練度を上げて、他の五都市の攻略に行きます。まあ、気を付けるとしたら、帝国からの援軍ですが、これは次に報告するサウスラーニ独立での戦いを起こせば、イーストンへ向かうことは無くなると考えております。」
「成る程な。では、イーストン西部はいずれ統一出来るか?」
「はい、イーストン西部は問題ないかと思います。まあ、十分注意はしますが。問題はサウスラーニの方ですね。」
「ほう、問題とは何かな?」
「実は、サウスラーニに実際潜入して感じたのですが、潜入した五つの都市の内三つは、社会のモラルと治安が非常に荒れているのです。しかも、折角の港湾都市なのに、いずれの街も、十分活用出来てないのです。しかも街道が全て盗賊のしたい放題の状態なので、中々流通の活性化で景気の浮揚が期待できないのです。統治して街が活性化するのに時間がかかる事が想定されます。あれを見ていると、なぜ帝国は属国にしたのか解らない位ですね。」
「そんなに酷いのか?」
「ええ、属国の領事や代官は街を富まして、税収を上げようなんて、少しも考えておらず、ただ税を搾り取る事しかしてません。あれでは街が衰退するだけです。税が払えない者は盗賊や海賊となるか、帝国の奴隷狩りにあって奴隷兵士となるかです。」
「なんと、そこまで酷いのだな。」
「ですので、サウスラーニの独立は、首都のセイトを陥落させたら、国内の治安とモラルの回復に力をいれ、ある意味犯罪を行った者は全て処罰する位にしないと、再生出来ないですね。その間、帝国からの再侵攻軍は、私が対処に当たらないと、とてもでは無いですが、独立の維持を出来ないだろうと予想しています。なので、二の月から行動を起こしますが、イーストンと違い、サウスラーニは時間がかかるでしょう。なるべく早めに統治者を見つけて、建て直させようと思ってます。イーストンの様に、私が統治者とならないようにしないといけませんから。」
「ふふふ、あれは驚いたぞ。流石に他の者達には、話してないがな。あくまで、イーストン西部はツール領としてであって、王国は関知してないという建前だからな。オオガミも誰かに言わん様にな。」
「承知しております。それで、王宮では帝国の内情を何処までお知りでしょうか?」
「うむ。中々帝国に密偵を入れるのが大変なんだが、情報によると、現在兵力を再編しているが、正規兵の数が足らなくなっており、新たに徴兵しているとの事だ。また、奴隷兵士も増強しており、帝国本国内でも戦費や兵糧の確保で重税に耐えかねつつあるとも聞いている。帝国の上層部は何を考えたいるのか。このままでは、帝国内で内乱が起こる可能性が高いとの話だ。その為か、反皇帝派と言われる派閥が出来つつ有るとも聞いた。まだ勢力としては小さいが、帝国の将来を憂えている者が、帝国にもいるというわけだ。」
「成る程。帝国も一枚岩ではないのですね。ただ、帝国上層部には、魔族に取り憑かれた者がいます。どうやら、その者ウェザリア侵攻を一旦諦めて、帝国の内乱に目的を変えたかもしれませんね。内乱ともなれば、一般人の死者も出て多くの血が流れますからね。魔族にすれば、どちらでも構わないと言うことですか。」
「そうだったな。帝国には魔族に取り憑かれた者がいるのだったな。厄介な事だ。」
こうして、王様と情報交換して先の行動のための、知識を得る。次には襲撃された事を話さなくてはと、心の中でため息を吐いた私がいる。
今私は、馬車に乗ってリヒト公爵の屋敷に向かっている。ソニアとセイラを同行している。新年の挨拶に向け、二人をそれぞれ実家に帰す為だ。
先に公爵邸でセイラを下ろして、その足で王宮に向かう積もりだ。
「久しぶりだねぇ、オオガミ君。色々頑張ってるようだね。暫く見ない内にセイラも大人っぽくなって、父は嬉しい様な寂しい様な、複雑な気持ちだよ。」
「あなた、久しぶりに会うのですから、笑顔で迎えて上げて下さいな。お帰りセイラ。元気にしていたかしら?その顔を見る限り大丈夫なようね。暫くは泊まっていけるのよね、ショウさん?」
「そうですね。早くて一の月の半ば、または二の月一杯まで王都に居て貰うかもしれません。ちょっと予定が立たなくて、はっきりとは言えなくて済みませんが。」
「おやおや、何か事情があるようだね。この後、王宮に行くようだから、ここでは余り詳しい話は聞かないが、後日話してくれるかな。」
「はい、勿論です。」
「息子達が、また剣術を教わりたいとか、長男は魔法も教わりたいとも言っているから、時間が空いている時にでも、また教えてやってくれるかな?」
「ええいいですよ。此方に居る間の内に、時間をとりましょう。」
「済まないね。頼むよオオガミ君。では、明後日王宮で会おう。」
「はい、公爵、奥様、セイラ。明後日、王宮でお会いしましょう。」
一礼して、再び馬車に乗り込む。次は王宮に向かってもらう。
「只今帰りましたわ。お父様、お母様。」
「おお、ソニア元気であったか。二月ぶりだな。元気そうで安堵したぞ。」
「ソニア、少し見ない内に体が大きくなりましたね。体調も良いようで安心しました。オオガミさん、娘が無事に成長しているようで、安堵しました。感謝します。」
「有難うございます。病の為に成長が止まっていましたが、栄養をきちんと取ったことで、体が成長を始めたようですね。後は食べ過ぎないようにすれば、問題はないかと思いますよ。(笑)」
「嫌ですわ。それではまるで、普段から大食漢の様に聞こえますわ。わたくし、そんなに食べておりませんわ。」
「いや、ゴメンね。ちょっと、大袈裟に言っただけだよ。甘いデザート以外は普通だよね。」
「う、・・・甘い物は別腹ですわ。特にプリンは別格です。お父様もお母様も一度食べれば、ご理解頂けますわ。」
「オオガミ、娘の言うプリンとは何じゃ?」
「玉子を使った、甘いお菓子です。一月程前にツールで売り出したら、連日売り切れとなっている商品でして、来月、再来月には王都のカフェエチゴヤでも販売を始めると思います。私のお手製で宜しければ、お出ししましょうか?」
「甘い物か。私は甘い物は苦手でな。后と娘にやってくれるか。」
「まあ、宜しいの。オオガミさん、お願いするわ。」
「では、目の前で失礼します。」
そう言って、インベントリィから空のお皿とスプーンの組み合わせを二つテーブルの上にだす。
更に作りおきしてあったプリンを二つ出して、皿の上に型抜きして乗せる。
最後の仕上げにカラメルを取り出してプリンの上にかけて出来上がりだ。
「まぁ!なんですの?プルプルしてますわね。そしてこの黒いソースは何かしら。」
「さあ、どうぞ。お試し下さい。」
皿に乗ったプリンを王妃様とソニアの前に差し出す。
「これですわ。最近はショウ様お忙しい様で作ってくださらないから、エチゴヤから買ってますけど、味はショウ様のお手製の物が宜しいと、わたくし思いますわ。うーん。相変わらず染みる程に美味しいですわ。」
王妃様が静かなので見ると、目を瞑り最後の一口を噛み締めているところだった。ゴクンと飲み込むと、カッと目を見開き、ギロッと見つめられて、思わず座っていたが飛び上がりそうになったよ。
「な、何でしょうか?」
「オオガミさん。このプリンなる物は、来月には販売するのよね?」
「え、その予定と言うか、商会と相談と言うか、そんな感じです。」
「ならば、至急準備をしなさい。一日でも早く販売するのです。良いですね?」
(うわー、とてもノーとは言えないこの迫力。善処するとだけ言っておこう。)
「判りました。早く販売出来るように善処します。」
「良いですね。約束ですよ。」
「承知しました。」
(うわー、目力が半端ねぇ。いつもの笑顔が嘘のようだよ。)
食べ終わった皿とスプーンに〈クリーン〉をかけて、インベントリィにしまう。そして、王様に話があると言って、王妃とソニアには席を外して貰った。
「オオガミよ、人払いしてまでの話とは何じゃ。」
「イーストンとサウスラーニの状況報告と帝国の動きについて、お聞きしたいのですが、宜しいでしょうか?」
「成る程。わかった。まずは報告してくれ。」
「はい。まずイーストンですが、西部地域の首都と言って良いヒラドを陥落させ、駐留していた軍をほぼ、そのまま手に入れました。現在兵数としては、約一万保有しています。以前ご報告したように、スメラギ家の承認書のお陰でか、街の治安が乱れることなく統治出来ており、イーストンの国民性か、力ある者なら誰であろうと統治者として認めるようで、帝国の占領下で民間に下っていた官僚や政治家達が順次、協力を申し出ています。来年の二の月まで、軍の練度を上げて、他の五都市の攻略に行きます。まあ、気を付けるとしたら、帝国からの援軍ですが、これは次に報告するサウスラーニ独立での戦いを起こせば、イーストンへ向かうことは無くなると考えております。」
「成る程な。では、イーストン西部はいずれ統一出来るか?」
「はい、イーストン西部は問題ないかと思います。まあ、十分注意はしますが。問題はサウスラーニの方ですね。」
「ほう、問題とは何かな?」
「実は、サウスラーニに実際潜入して感じたのですが、潜入した五つの都市の内三つは、社会のモラルと治安が非常に荒れているのです。しかも、折角の港湾都市なのに、いずれの街も、十分活用出来てないのです。しかも街道が全て盗賊のしたい放題の状態なので、中々流通の活性化で景気の浮揚が期待できないのです。統治して街が活性化するのに時間がかかる事が想定されます。あれを見ていると、なぜ帝国は属国にしたのか解らない位ですね。」
「そんなに酷いのか?」
「ええ、属国の領事や代官は街を富まして、税収を上げようなんて、少しも考えておらず、ただ税を搾り取る事しかしてません。あれでは街が衰退するだけです。税が払えない者は盗賊や海賊となるか、帝国の奴隷狩りにあって奴隷兵士となるかです。」
「なんと、そこまで酷いのだな。」
「ですので、サウスラーニの独立は、首都のセイトを陥落させたら、国内の治安とモラルの回復に力をいれ、ある意味犯罪を行った者は全て処罰する位にしないと、再生出来ないですね。その間、帝国からの再侵攻軍は、私が対処に当たらないと、とてもでは無いですが、独立の維持を出来ないだろうと予想しています。なので、二の月から行動を起こしますが、イーストンと違い、サウスラーニは時間がかかるでしょう。なるべく早めに統治者を見つけて、建て直させようと思ってます。イーストンの様に、私が統治者とならないようにしないといけませんから。」
「ふふふ、あれは驚いたぞ。流石に他の者達には、話してないがな。あくまで、イーストン西部はツール領としてであって、王国は関知してないという建前だからな。オオガミも誰かに言わん様にな。」
「承知しております。それで、王宮では帝国の内情を何処までお知りでしょうか?」
「うむ。中々帝国に密偵を入れるのが大変なんだが、情報によると、現在兵力を再編しているが、正規兵の数が足らなくなっており、新たに徴兵しているとの事だ。また、奴隷兵士も増強しており、帝国本国内でも戦費や兵糧の確保で重税に耐えかねつつあるとも聞いている。帝国の上層部は何を考えたいるのか。このままでは、帝国内で内乱が起こる可能性が高いとの話だ。その為か、反皇帝派と言われる派閥が出来つつ有るとも聞いた。まだ勢力としては小さいが、帝国の将来を憂えている者が、帝国にもいるというわけだ。」
「成る程。帝国も一枚岩ではないのですね。ただ、帝国上層部には、魔族に取り憑かれた者がいます。どうやら、その者ウェザリア侵攻を一旦諦めて、帝国の内乱に目的を変えたかもしれませんね。内乱ともなれば、一般人の死者も出て多くの血が流れますからね。魔族にすれば、どちらでも構わないと言うことですか。」
「そうだったな。帝国には魔族に取り憑かれた者がいるのだったな。厄介な事だ。」
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