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第 三章 迫りくるお約束と立ち向かう元おっさん
第 35話 仮面の司祭参上③
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一日で、どえらい程色々レベルアップしたなぁ。何か新しいスキルも増えているし、夕飯後は寝るまで鑑定で調べておこう。
さあ、メシだ。
「今晩は。店開いてるかい?」
「あっ、いらっしゃい。夕方から開けてるよ。今日は何にします?今日はオーク肉が安く入ったので、オーク肉のカツレツがお薦めだよ。」
オーク肉と聞いて思わず苦笑いしてしまったのは、しょうがないと思うな。
「じゃあ、お薦めのカツレツとパンとスープとサラダあと果実水を頼むよ。」
「お父さん、セットカツレツ一丁!全部で銀貨一枚と銅貨二十五枚になります。」
お金を渡して奥のいつもの席に座って待つ。
「お先に果実水です。」
カイラが飲み物を置いていく。暫くして、バターの良い匂いをさせて、茶色の良い揚げ物の色をさせたカツレツを乗せた皿とバン・サラダをトレイに載せて持ってきた。バターの香りが!食欲が止まらない。
早速、ナイフで切り分けフォークで口に運びいれ、噛み締める。
衣のサクッとした衣の食感の後に、肉汁がドバッと溢れてくる。味付けは塩と胡椒のみだが、バターの風味とコクが肉の味とマッチして、ただただ旨い。あー白飯が欲しいな。トンカツにはご飯が一番と俺は思うな。ミラノ風カツレツだけど。
出て来た料理はミラノ風カツレツその物だったが、それでも旨いのはやっぱ親父さんの腕なんだろうな。料理や調理スキルとかあるのかな?あるなら欲しいな。うん。
そんな事を考えながら一気に完食した。果実水をチビチビ飲みながら腹ごなしをしていると、他の席に座る友人と一緒にメシと酒を飲み食いしている客が話している内容が聞こえてきた。
「なあ、聞いたか?」
「何をだよ。」
「今日、魔物の襲撃があっただろ?」
「ああ、それは知っているよ。朝から街中ばたついていたからなぁ。それで襲撃がどうしたっていうんだ?」
「俺の友達に魔法使いで冒険者をやっている奴がいてな。そいつが言うには、ほとんど自分たちは何もしてないのに、魔物が倒れていったんだと。しかも倒したのが初めて見る魔法なんだと。自分たちが使っている魔法よりも威力があったそうだ。誰が唱えたか知らないかと周りに聞いてまわっていたよ。」
「へぇー、見たことの無い魔法ねぇ。俺は生活魔法しか使えんから分かんねぇなぁ。」
「あと、戦闘終了後にケガ人の治療に旅の神官様が無料で魔法治療をしてくれたらしいんだが、何だか回復魔法がとてつもなく効果が高く、あとこちらも知らない魔法まで使っていたらしい。そして顔を仮面とフードで隠して名前も言わずにただ黙々と治療していたそうだ。
で、知らない魔法を使うって事でその神官様と魔法使いが仲間じゃないかって聞いてまわっていたよ。会って色々と教えを受けたいとか言ってたな。」
「へー、俺は今日は一日中怖くて家に籠ってたからな。その辺のこと全く知らんなぁ。」
「あとその神官様、治療してもらった冒険者が何人か教会にお礼に行ったらしいんだが、修行の一環として治療を施したので、礼を言われる必要は無いと面会を断ったらしい。ギルドに聞いても教会からの無償のお手伝いだといわれて、やはり詳しくは知らないと言われたそうだぜ。」
「へー名前も言わずに修行だからってタダで治療してくれるとは、随分信仰心の厚い神官様なんだな。そんな方が教会にいるなんて知られたら街の皆教会に殺到するんじゃないか?」
「いや、それが今回は街を護るために戦った人の為にお手伝いしただけらしく、またすぐに修行の旅へ出るらしいな。」
「じゃあ、治療受けられた人は幸運だったな。」
「ああ、全くな。とくに騎士団の騎士達は今回の戦いでケガ人が大勢出たらしくってな、回復ポーションが足りなくなって困っている所を、その神官様が全員治しちまったらしく、騎士隊長がエライ感謝していたらしいんだよ。領主様からもお礼をしたかったらしいけど、信仰心故に無用と断ったらしいぜ。」
「へー、そりゃあ確かに感謝するわな。」
「でな、領主様が流石に何もしない訳にもいかないということで、代わりに教会に多額のお布施を寄進したらしいな。」
「じゃあ、教会もその旅の司祭様が偶々いたから、儲かったな。」
「ああ、世の中まだ捨てたもんじゃないって事だろう。」
「ああ、全くだな。」
何か知らない所で、エライ事になっているな。
領主の侯爵様まで絡んでいるとなると、尚更秘密にしておかないとな。明日、ギルマスと話す時にその辺をきっちりと釘を刺しておかないと、何処から秘密が漏れるか判らんからな。
「ご馳走さまでした。」
合掌して店を出た。
そっと店を出た。
さあ、メシだ。
「今晩は。店開いてるかい?」
「あっ、いらっしゃい。夕方から開けてるよ。今日は何にします?今日はオーク肉が安く入ったので、オーク肉のカツレツがお薦めだよ。」
オーク肉と聞いて思わず苦笑いしてしまったのは、しょうがないと思うな。
「じゃあ、お薦めのカツレツとパンとスープとサラダあと果実水を頼むよ。」
「お父さん、セットカツレツ一丁!全部で銀貨一枚と銅貨二十五枚になります。」
お金を渡して奥のいつもの席に座って待つ。
「お先に果実水です。」
カイラが飲み物を置いていく。暫くして、バターの良い匂いをさせて、茶色の良い揚げ物の色をさせたカツレツを乗せた皿とバン・サラダをトレイに載せて持ってきた。バターの香りが!食欲が止まらない。
早速、ナイフで切り分けフォークで口に運びいれ、噛み締める。
衣のサクッとした衣の食感の後に、肉汁がドバッと溢れてくる。味付けは塩と胡椒のみだが、バターの風味とコクが肉の味とマッチして、ただただ旨い。あー白飯が欲しいな。トンカツにはご飯が一番と俺は思うな。ミラノ風カツレツだけど。
出て来た料理はミラノ風カツレツその物だったが、それでも旨いのはやっぱ親父さんの腕なんだろうな。料理や調理スキルとかあるのかな?あるなら欲しいな。うん。
そんな事を考えながら一気に完食した。果実水をチビチビ飲みながら腹ごなしをしていると、他の席に座る友人と一緒にメシと酒を飲み食いしている客が話している内容が聞こえてきた。
「なあ、聞いたか?」
「何をだよ。」
「今日、魔物の襲撃があっただろ?」
「ああ、それは知っているよ。朝から街中ばたついていたからなぁ。それで襲撃がどうしたっていうんだ?」
「俺の友達に魔法使いで冒険者をやっている奴がいてな。そいつが言うには、ほとんど自分たちは何もしてないのに、魔物が倒れていったんだと。しかも倒したのが初めて見る魔法なんだと。自分たちが使っている魔法よりも威力があったそうだ。誰が唱えたか知らないかと周りに聞いてまわっていたよ。」
「へぇー、見たことの無い魔法ねぇ。俺は生活魔法しか使えんから分かんねぇなぁ。」
「あと、戦闘終了後にケガ人の治療に旅の神官様が無料で魔法治療をしてくれたらしいんだが、何だか回復魔法がとてつもなく効果が高く、あとこちらも知らない魔法まで使っていたらしい。そして顔を仮面とフードで隠して名前も言わずにただ黙々と治療していたそうだ。
で、知らない魔法を使うって事でその神官様と魔法使いが仲間じゃないかって聞いてまわっていたよ。会って色々と教えを受けたいとか言ってたな。」
「へー、俺は今日は一日中怖くて家に籠ってたからな。その辺のこと全く知らんなぁ。」
「あとその神官様、治療してもらった冒険者が何人か教会にお礼に行ったらしいんだが、修行の一環として治療を施したので、礼を言われる必要は無いと面会を断ったらしい。ギルドに聞いても教会からの無償のお手伝いだといわれて、やはり詳しくは知らないと言われたそうだぜ。」
「へー名前も言わずに修行だからってタダで治療してくれるとは、随分信仰心の厚い神官様なんだな。そんな方が教会にいるなんて知られたら街の皆教会に殺到するんじゃないか?」
「いや、それが今回は街を護るために戦った人の為にお手伝いしただけらしく、またすぐに修行の旅へ出るらしいな。」
「じゃあ、治療受けられた人は幸運だったな。」
「ああ、全くな。とくに騎士団の騎士達は今回の戦いでケガ人が大勢出たらしくってな、回復ポーションが足りなくなって困っている所を、その神官様が全員治しちまったらしく、騎士隊長がエライ感謝していたらしいんだよ。領主様からもお礼をしたかったらしいけど、信仰心故に無用と断ったらしいぜ。」
「へー、そりゃあ確かに感謝するわな。」
「でな、領主様が流石に何もしない訳にもいかないということで、代わりに教会に多額のお布施を寄進したらしいな。」
「じゃあ、教会もその旅の司祭様が偶々いたから、儲かったな。」
「ああ、世の中まだ捨てたもんじゃないって事だろう。」
「ああ、全くだな。」
何か知らない所で、エライ事になっているな。
領主の侯爵様まで絡んでいるとなると、尚更秘密にしておかないとな。明日、ギルマスと話す時にその辺をきっちりと釘を刺しておかないと、何処から秘密が漏れるか判らんからな。
「ご馳走さまでした。」
合掌して店を出た。
そっと店を出た。
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