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第 三章 迫りくるお約束と立ち向かう元おっさん
第 33話 仮面の司祭参上①
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ギルマスと別れると、こちらを興味深げに見ている冒険者やギルド職員を尻目にさっさと街にもどった。
心の中で目立たない様に戦う予定が逆に目立つことになるとはと嘆く。
どうか余計なトラブルに巻き込まれなければ良いのだが。
街に戻ると既に昼過ぎだった。結局戦闘時間は三時間近くかかっていたようだ。
街に向かう時に側を通った本部に結構な数の負傷者が運び込まれている。特に終盤のオークロードやジェネラルにやられた者が多いらしい。冷たい言い様だが相手の力量も読めないで戦いを挑む時点で怪我だけですんで良かったねと言いたい。
まあ、とにかくケガ人が多いらしいので、治療の手伝いでもしますかね。修行にもなるしね。
ただこのままでは、顔を知られているからまた目立ってしまう。
どうしたものか考えて、謎の旅の修行僧というような感じでいけないか?うーん、正にラノベ展開。
取敢えず、教会に行って協力してもらえるか聞いてみよう。
「すみません。どなたかいませんか?」
「はーい、ただいま。」
奥からシスターが出てきた。お祈りに来るときよく会うシスターだ。
「ああ、貴方ですか。今日はどの様なご用件でしょうか?」
「はい、実は先程の魔物の襲撃は撃退したのですが、味方に結構なケガ人が出ていまして、私も回復魔法が使えるので、お手伝いしたいのですが、事情がありまして私がやっているとは知られたく無いのです。
ただケガ人をそのままにも出来ません。そこでシスターに相談なんですが、旅の僧侶が修行の旅の中で偶々街にいて、戦いの事を聴いて治療のお手伝いを申し出たとかにして頂けないでしょうか?」
「まあ、ご奇特な。理由はどうあれ、皆様のお役に立ちたいそのお気持ちは大変尊いものです。
承知しました。お手伝いさせていただきます。司祭様には、私からも協力して頂けないかお願いしましょう。こちらへどうぞ。」
シスターに連れられて奥の部屋に行く。扉をノックして返事と共に入る。
少し広い部屋に簡素な机椅子に座り仕事をしている小柄で豊かな白髭の老人がいた。
「シスターメイ、何用かのぅ?」
「はい司祭様、こちらの方がご相談があるといいまして、司祭様にお話があるとのことです。」
「初めまして。俺はショウイチ・オオガミと申します。実は先程まで魔物の迎撃をしていたのですが、その戦いで大勢のケガ人がでておりまして俺も治療の手伝いがしたいと思ったのですが、ある事情がありまして俺だと正体を知られたく無いのです。
かといって放っておけも出来ないので、そこで旅の修行の僧侶が偶々街に来ていて、修行を兼ねて手伝いをしたいといった形にしたいのです。そして修行中ということで顔を隠して手伝う様にしたいのですが、司祭様ご協力頂けないでしょうか?」
「それはまたご奇特な。ケガ人の治療なら皆さんのお役に立つことです。神もお許しなさるでしょう。」
司祭様の協力を取り付ける事に成功する。早速見ばれしないように、予備の神官服をお借りし、お祭りの時に被る白い仮面を着ける。フードを被り準備が整うと本部に話しを通すため、シスターと共に迎撃本部へ向かった。
本部にはかなりの数のケガ人がいて次々と運び込まれている。
本部の人に設定を伝え修行の旅の僧侶であり治療の手伝いをしたいと伝えた。俺はハイヒールまで使える事を伝え早速治療の手伝いを始めた。
手足の切り傷はまず〈クリーン〉で綺麗にしてから〈ピュリフィケーション〉で浄化消毒して〈ヒール〉をかけた。破傷風にでもなったら困るからね。次々とケガ人の治療をしていく。
五十名を越える頃、流石に魔力が切れてきた。頭がフラフラしてきたので、本部の人に断って休んでいると、本部の人からご苦労様ですと言われ魔力回復ポーションを渡された。
ありがたく頂き礼として会釈した。
「神官様が居ていただけて本当に助かりました。回復魔法を使える人が少なく、回復ポーションの数も限りが有ります出来ので。ケガ人の治療が早くにた分重くならずに治療出来て良かったです。暫くご休憩頂き魔力が回復しましたら、治療にまた加わって頂きます。宜しくお願いします。」
そう言って戻っていった。
(魔力回復ポーション飲んで、頑張りますか。うーむ、何故か日本でのサラリーマン時代を思い出したな。栄養ドリンク片手に毎日仕事していたなぁ。)
と苦笑いしながらポーションを飲み干す。苦~い!
(ピロ~ン♪『魔導の極み』により、〈光魔法属性〉が上がりました。)
おお、レベル四に上がったか。これで四肢欠損でも時間が経ってなければ、治せる〈エクストラヒール〉がつかえる。
流石にポーション飲んでも全快迄はいかないので、夕方頃にはまた魔力不足になっていた。本部の人に理由を伝え、今日は引き上げた。
あー、今日も濃い一日だったな。
心の中で目立たない様に戦う予定が逆に目立つことになるとはと嘆く。
どうか余計なトラブルに巻き込まれなければ良いのだが。
街に戻ると既に昼過ぎだった。結局戦闘時間は三時間近くかかっていたようだ。
街に向かう時に側を通った本部に結構な数の負傷者が運び込まれている。特に終盤のオークロードやジェネラルにやられた者が多いらしい。冷たい言い様だが相手の力量も読めないで戦いを挑む時点で怪我だけですんで良かったねと言いたい。
まあ、とにかくケガ人が多いらしいので、治療の手伝いでもしますかね。修行にもなるしね。
ただこのままでは、顔を知られているからまた目立ってしまう。
どうしたものか考えて、謎の旅の修行僧というような感じでいけないか?うーん、正にラノベ展開。
取敢えず、教会に行って協力してもらえるか聞いてみよう。
「すみません。どなたかいませんか?」
「はーい、ただいま。」
奥からシスターが出てきた。お祈りに来るときよく会うシスターだ。
「ああ、貴方ですか。今日はどの様なご用件でしょうか?」
「はい、実は先程の魔物の襲撃は撃退したのですが、味方に結構なケガ人が出ていまして、私も回復魔法が使えるので、お手伝いしたいのですが、事情がありまして私がやっているとは知られたく無いのです。
ただケガ人をそのままにも出来ません。そこでシスターに相談なんですが、旅の僧侶が修行の旅の中で偶々街にいて、戦いの事を聴いて治療のお手伝いを申し出たとかにして頂けないでしょうか?」
「まあ、ご奇特な。理由はどうあれ、皆様のお役に立ちたいそのお気持ちは大変尊いものです。
承知しました。お手伝いさせていただきます。司祭様には、私からも協力して頂けないかお願いしましょう。こちらへどうぞ。」
シスターに連れられて奥の部屋に行く。扉をノックして返事と共に入る。
少し広い部屋に簡素な机椅子に座り仕事をしている小柄で豊かな白髭の老人がいた。
「シスターメイ、何用かのぅ?」
「はい司祭様、こちらの方がご相談があるといいまして、司祭様にお話があるとのことです。」
「初めまして。俺はショウイチ・オオガミと申します。実は先程まで魔物の迎撃をしていたのですが、その戦いで大勢のケガ人がでておりまして俺も治療の手伝いがしたいと思ったのですが、ある事情がありまして俺だと正体を知られたく無いのです。
かといって放っておけも出来ないので、そこで旅の修行の僧侶が偶々街に来ていて、修行を兼ねて手伝いをしたいといった形にしたいのです。そして修行中ということで顔を隠して手伝う様にしたいのですが、司祭様ご協力頂けないでしょうか?」
「それはまたご奇特な。ケガ人の治療なら皆さんのお役に立つことです。神もお許しなさるでしょう。」
司祭様の協力を取り付ける事に成功する。早速見ばれしないように、予備の神官服をお借りし、お祭りの時に被る白い仮面を着ける。フードを被り準備が整うと本部に話しを通すため、シスターと共に迎撃本部へ向かった。
本部にはかなりの数のケガ人がいて次々と運び込まれている。
本部の人に設定を伝え修行の旅の僧侶であり治療の手伝いをしたいと伝えた。俺はハイヒールまで使える事を伝え早速治療の手伝いを始めた。
手足の切り傷はまず〈クリーン〉で綺麗にしてから〈ピュリフィケーション〉で浄化消毒して〈ヒール〉をかけた。破傷風にでもなったら困るからね。次々とケガ人の治療をしていく。
五十名を越える頃、流石に魔力が切れてきた。頭がフラフラしてきたので、本部の人に断って休んでいると、本部の人からご苦労様ですと言われ魔力回復ポーションを渡された。
ありがたく頂き礼として会釈した。
「神官様が居ていただけて本当に助かりました。回復魔法を使える人が少なく、回復ポーションの数も限りが有ります出来ので。ケガ人の治療が早くにた分重くならずに治療出来て良かったです。暫くご休憩頂き魔力が回復しましたら、治療にまた加わって頂きます。宜しくお願いします。」
そう言って戻っていった。
(魔力回復ポーション飲んで、頑張りますか。うーむ、何故か日本でのサラリーマン時代を思い出したな。栄養ドリンク片手に毎日仕事していたなぁ。)
と苦笑いしながらポーションを飲み干す。苦~い!
(ピロ~ン♪『魔導の極み』により、〈光魔法属性〉が上がりました。)
おお、レベル四に上がったか。これで四肢欠損でも時間が経ってなければ、治せる〈エクストラヒール〉がつかえる。
流石にポーション飲んでも全快迄はいかないので、夕方頃にはまた魔力不足になっていた。本部の人に理由を伝え、今日は引き上げた。
あー、今日も濃い一日だったな。
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