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第 二章 冒険者ギルドとやっぱりのお約束
第 28話 魔法の力と気の力⑥
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腹も一杯になったし、寝るまでの二・三時間どうするかな。そうだな、魔法書の勉強を続けるか。丁度付与魔法を習得したし、中々使い勝手がよさそうだ。
(〈ステータスオープン〉)
続いて本棚のタグをタップして、『付与魔法』を選ぶ。ページを開くと著者による序に、
「本来魔法とは色々な意味で人にとって役に立つ為のものである。それを考えるに、付与魔法こそ魔法らしい魔法であるともいえる。何故なら付与魔法こそ特定の効果だけを期待されて作られた魔法だからだ。したがって属性魔法の様に規模によってつく魔法レベルがないのである。(取り敢えずレベルの高い威力のある魔法を使っておけ。)という使い方をする人では的確な効果を発揮しないのが『付与魔法』なのです。状況を的確に把握して最適な呪文を唱える必要があるのです。つまり使い手のセンスがより問われるのです。
この書を読む者は良き呪文の使い手であることを望みます。
イーサ・ラカンドール 著」
ほう、レベルの無い呪文体系なのか。一度に全部はさすがに覚えきれないから、良さげなやつから選んでいこう。
付与魔法の代表とも言える、エンチャント系は火・水・風・光・闇・無の属性があった。時空間や聖・雷・氷の呪文はなかった。何かしらの条件が必要なのか?取り敢えず、書かれている六つを覚えた。あとはレジスト系を火水風土の四属性と対麻痺と対毒対眠り辺りは覚えておこう。
覚えるとは言え、ステータスに反映させるには一度使わないといけないから、実際は明日だな。さすがに眠くなってきた。夜更かしせずに早寝しよう。
「お休みなさい。」
「うん、見慣れてきた天井だ。」
早速、朝から軽いボケをかますが、当然誰からもツッコミはない。
いくら外見は若くなっても、中身はアラフォーのおっさんだからな。そこは許して欲しいな。うん。
下らない事はこの位にして顔を洗ってこよう。タオルを持って部屋を出た。一階で女将さんに挨拶して水場に向かう。
冷たい水で頭はシャンとした。あ~風呂とは言わないが、シャワーでいいから浴びたいものだ。入浴への欲求を募らせながらもサッパリする。
タオルに〈クリーン〉をかけ、窓の近くに干し、身支度して朝飯を食べに部屋を出る。一階で女将さんに鍵を預けて隣の飯屋に向かう。
「いらっしゃい。奥へどうぞ。」
カイラのいつも元気な挨拶が迎えてくれた。
いつもの席に着くと早速注文をする。
「モーニングと果実水を頼む。それとまたサンドイッチを頼む。今度からこの竹籠に入れてくれ。今まで借りていた籠は返すな。」と借りてた籠と買った竹籠をカイラに渡す。
「判ったぁ。お父さんモーニング一丁あと、お持ち帰りサンド」
「あいよ!」
「全部で銀貨一枚と銅貨二十五枚です。飲み物取ってくるね。」
と、籠を抱いて奥へ入っていく。
「お待たせしました。モーニングと果実水です。」
料理をテーブルに置いていく。カイラが、
「すっかり、お兄ちゃん常連さんだね。」
厚く切ったハムを焼いたものを頬張りながら頷く。
「そりゃぁ親父さんの作る飯が旨いからだよ。限られた調味料でこれだけ旨く仕上げるんだからやっぱり良い腕しているよ。」
「ほほう、そう言って貰えるのが料理人としては一番の褒め言葉だな。ありがとよ。これ昼飯のサンドイッチだ。」
竹籠を持って親父さんが近づいてきた。
「いや、親父さんいつも旨いメシをありがとよ。」
「これでもプロだからな。お金を頂く以上、やはりそれにみあった料理を出すのは当然だ。」
「もう、お父さんはいいから奥へ戻って!」
「なんだカイラ、そんなに邪険にしなくても良いだろう。はっ!さては、お前こいつに惚れたか?だめだ、お前はまだ十歳なんだから早すぎるぞ。」
「もうっ!お父さんったらそんなんじゃないよ。もう知らない!!」
「あまり、からかうなよ。親父さん。」
「うむ、ちょっと言い過ぎたかな。謝ってこよう。」
と言ってカイラの後を追って奥へ行った。
「本当に良い店だ。」
朝飯を平らげて、さてギルドに行こうかと席を立った時入口の扉がバタンと勢いよく開けられ宿屋の女将さんが飛び込んできた。
「アンタ、大変だよ!今冒険者ギルドから知らせがあって魔物の集団が街に向かって来てるって!どうしよう、早く隠れないと。」
飛び込んで来るなり、大声で叫ぶ。
「落ち着け!俺が詳しい情報を確認してくる。お前はカイラと店の戸締まりといつでも動けるように準備をしておけ!」
「あいよ!アンタも気を付けておくれよ。」
親父さんはそう言って店を出ていった。
「女将さん、俺もギルドに行ってみるわ。」
「アンタも気を付けておくれよ。まだ冒険者駆け出しなんだから。無理はしないでね。」
「ああ、ありがとう。」
礼を言い、冒険者ギルドに向かった。さてこれもお約束なのか?本当に濃い毎日だよ。
(〈ステータスオープン〉)
続いて本棚のタグをタップして、『付与魔法』を選ぶ。ページを開くと著者による序に、
「本来魔法とは色々な意味で人にとって役に立つ為のものである。それを考えるに、付与魔法こそ魔法らしい魔法であるともいえる。何故なら付与魔法こそ特定の効果だけを期待されて作られた魔法だからだ。したがって属性魔法の様に規模によってつく魔法レベルがないのである。(取り敢えずレベルの高い威力のある魔法を使っておけ。)という使い方をする人では的確な効果を発揮しないのが『付与魔法』なのです。状況を的確に把握して最適な呪文を唱える必要があるのです。つまり使い手のセンスがより問われるのです。
この書を読む者は良き呪文の使い手であることを望みます。
イーサ・ラカンドール 著」
ほう、レベルの無い呪文体系なのか。一度に全部はさすがに覚えきれないから、良さげなやつから選んでいこう。
付与魔法の代表とも言える、エンチャント系は火・水・風・光・闇・無の属性があった。時空間や聖・雷・氷の呪文はなかった。何かしらの条件が必要なのか?取り敢えず、書かれている六つを覚えた。あとはレジスト系を火水風土の四属性と対麻痺と対毒対眠り辺りは覚えておこう。
覚えるとは言え、ステータスに反映させるには一度使わないといけないから、実際は明日だな。さすがに眠くなってきた。夜更かしせずに早寝しよう。
「お休みなさい。」
「うん、見慣れてきた天井だ。」
早速、朝から軽いボケをかますが、当然誰からもツッコミはない。
いくら外見は若くなっても、中身はアラフォーのおっさんだからな。そこは許して欲しいな。うん。
下らない事はこの位にして顔を洗ってこよう。タオルを持って部屋を出た。一階で女将さんに挨拶して水場に向かう。
冷たい水で頭はシャンとした。あ~風呂とは言わないが、シャワーでいいから浴びたいものだ。入浴への欲求を募らせながらもサッパリする。
タオルに〈クリーン〉をかけ、窓の近くに干し、身支度して朝飯を食べに部屋を出る。一階で女将さんに鍵を預けて隣の飯屋に向かう。
「いらっしゃい。奥へどうぞ。」
カイラのいつも元気な挨拶が迎えてくれた。
いつもの席に着くと早速注文をする。
「モーニングと果実水を頼む。それとまたサンドイッチを頼む。今度からこの竹籠に入れてくれ。今まで借りていた籠は返すな。」と借りてた籠と買った竹籠をカイラに渡す。
「判ったぁ。お父さんモーニング一丁あと、お持ち帰りサンド」
「あいよ!」
「全部で銀貨一枚と銅貨二十五枚です。飲み物取ってくるね。」
と、籠を抱いて奥へ入っていく。
「お待たせしました。モーニングと果実水です。」
料理をテーブルに置いていく。カイラが、
「すっかり、お兄ちゃん常連さんだね。」
厚く切ったハムを焼いたものを頬張りながら頷く。
「そりゃぁ親父さんの作る飯が旨いからだよ。限られた調味料でこれだけ旨く仕上げるんだからやっぱり良い腕しているよ。」
「ほほう、そう言って貰えるのが料理人としては一番の褒め言葉だな。ありがとよ。これ昼飯のサンドイッチだ。」
竹籠を持って親父さんが近づいてきた。
「いや、親父さんいつも旨いメシをありがとよ。」
「これでもプロだからな。お金を頂く以上、やはりそれにみあった料理を出すのは当然だ。」
「もう、お父さんはいいから奥へ戻って!」
「なんだカイラ、そんなに邪険にしなくても良いだろう。はっ!さては、お前こいつに惚れたか?だめだ、お前はまだ十歳なんだから早すぎるぞ。」
「もうっ!お父さんったらそんなんじゃないよ。もう知らない!!」
「あまり、からかうなよ。親父さん。」
「うむ、ちょっと言い過ぎたかな。謝ってこよう。」
と言ってカイラの後を追って奥へ行った。
「本当に良い店だ。」
朝飯を平らげて、さてギルドに行こうかと席を立った時入口の扉がバタンと勢いよく開けられ宿屋の女将さんが飛び込んできた。
「アンタ、大変だよ!今冒険者ギルドから知らせがあって魔物の集団が街に向かって来てるって!どうしよう、早く隠れないと。」
飛び込んで来るなり、大声で叫ぶ。
「落ち着け!俺が詳しい情報を確認してくる。お前はカイラと店の戸締まりといつでも動けるように準備をしておけ!」
「あいよ!アンタも気を付けておくれよ。」
親父さんはそう言って店を出ていった。
「女将さん、俺もギルドに行ってみるわ。」
「アンタも気を付けておくれよ。まだ冒険者駆け出しなんだから。無理はしないでね。」
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