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第 二章 冒険者ギルドとやっぱりのお約束
第 10話 準備の買い出しと教会での再会
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私はまるで敗者の様に肩を落として冒険者ギルドから出てきた。
二日目にして早くも目立ってしまったよ。フフフやらかしちまったぁ。
誰がいきなり、ギルドマスターから直接訓練に来いと呼ばれる新人がいる?
私まだ一回も依頼を受けてないんですがね?
やっぱ、盗賊退治が不味かったかな。五人じゃなく、弓使っていた二人だけ始末して、後は見物していてほうが良かったかも知れないな。
護衛していた〈大地の剣〉のリーダーさんって強そうだったし。あの人からマスターに報告がいったのかな?などとグダグタ考え歩いていた。
仕方ないと諦めて気持ちを切り替える。目的の店の案内をインベントリィから取り出しその
に向かった。
さすが王国で二番目に大きい商業都市なだけあり、武器屋、防具屋、雑貨屋、服飾店、食料品店、魔法店、魔道具店その他露店商も多数ある。ギルドも冒険者ギルドと商業ギルドがあり、ただ魔法ギルドだけは王都にあるだけだそうだ。
案内にあったエバートン日用品店へまず向かった。
「いらっしゃいませ。」
「冒険者ギルドに紹介されてきたんだが、食器や調理道具一式欲しいのだが。」
「承知いたしました。此方の棚
になります。」
「スプーンフォークは金属製で皿やカップは木製の物で頼む。」
「そうしますと、こちら等はいかがでしょうか。」
「ああ、それでいい。調理器具は包丁二本とまな板一枚、鍋を大きさが違う物を三つ、あと鉄製の串十本を頼むよ。」
「鍋はスープ用の深いので大きさが異なる此方の三つはいかがですか?」
「それで頼むよ。全部で幾らになるかな。」
「全て合わせると銀貨二十六と銅貨六十枚です。」
「それで頼むわ。」
金貨一枚を渡す。
主人からお釣りをもらい、品物は荷物を持って店から出たあと、すぐ脇道に入って行き持っていた荷物を全てインベントリィにしまい込んだ。
次に着替えを買うため、キリー服飾店に向かう。
「いらっしゃいませ~。」
「ギルドから紹介されて来たんだが、着替えや色々欲しいのだが?」
「着替えというと此方になりますね。」
「パンツは五枚シャツも五枚、靴下は十足頼む。」
「はーい、こちらでやろしいですか?」
「あと、雨よけのマントあるかな?色は地味で、生地の丈夫なやつを。あとタオルを三枚頼む。」
「ございますよ。こちら等はいかがでしょう。」
見せられたマントは、いわゆる黒色で、布の目が詰まっていて厚い丈夫な布地でできていた。色も目立たなくていいなと思いそれに決めが、反対にタオルは無地の物を頼んだ。
「全部で幾らになるのかな?」
「丁度金貨一枚になります。」
(服って高いんだなぁ。ビックリだ。)
店主に金貨一枚を渡すと荷物を持って店を出る。
また脇道に入ってインベントリィにこれもしまった。
これで最低限の用意が整ったと思う。時間もいつの間にか昼時でお腹も減って来ていたので、今回は屋台で簡単に済まそうと、通りに並ぶ屋台を見て見て回った。
肉の串焼きが一番多く、他は薄く焼いたパンで色々入った具を包んだタコスモドキやいずれも野菜スープと一通りあったが時間も昼メシ時なので、どの屋台も客で混雑している。
特に良い匂いをさせている串焼き肉を扱っている屋台に並び、順番を待つ。
「はい、いらっしゃい。何本用意するかい?」
「いい匂いさせてるね。何の肉使ってるの?」
「おう、ウチはオークの肉の良いとこを使ってるぜ。味も俺の特製ソースで何処にも負けてないぜ。」
「ほう、大きく出たな。じゃあソレを三本くれ。」
「おう焼きたてを渡すから、ちょっと待っててくれよ。」
コンロに肉の焼ける匂いが立ちのぼり堪らなく腹が減ってくる。クルクル串を回しながら満遍なく焼くと手前に置かれている壺に三本の串を浸けてもう一度焼き、タレが焦げてこれまたいい匂いがしてくる。
「ほい、お待たせ。三本で、銅貨七十五枚だ。」
銀貨一枚だして、お釣りの銅貨二十五枚と串焼きを受け取る。
「おっちゃん、ありがとな。」
受け取った串焼きに早速かじりつく。肉汁が口の中に溢れた。さすが自慢するだけあって、ソースが肉の旨味に甘味とピリッとした刺激の辛味と相まってヨダレが止まらないな。熱々だったが、思わず一気に一本食べきってしまったよ。
続いて二本三本とこれまた一気に食べつくすと。流石に腹一杯になった所で、タレや肉の油で汚れた指を〈クリーン〉で綺麗にして、この後どうしようか考えた。そう言えば神様からのお知らせに、教会に祈りに行けってたがあったな。思い出したし、まだ時間もあるので行ってみるか。
教会のある場所を屋台のおっちゃんに聞いて向かった。
教会の建物の前をシスターが綺麗に掃除をしていた。
「こんにちは。シスター」
「はい、こんにちは。教会に何かご用ですか?」
「はい。お祈りをさせてもらいにきました。早速よろしいですか?」
その後シスターの後について行く。
シスターに連れられて、厳かな部屋の中に入ったいく。
昔し日本の教会に友人の結婚式で入ったことがあったが、こちらの世界の教会も中身は左程日本と変わらなかったな。
正面に主神だろう長い白髭のどこかで見たおじいさんの爺さんの像を中心に左右にこぶりの若い男女の像が並んでいる。この世界は多神教なんだなと初めて知ったよ。
神様の像の前に膝をつき、祈り始めた。
(神様、転生して二日目ですがなんとかやっていけそうです。)
神様への報告をしていると、突然以前転生時に見た真っ白な部屋にいた。
「よう来たのぅ。待っておったんじゃ。済まんの何時もの爺さんで。」
「いえいえ、お久しぶりですって。まだ現地では二日しか経ってませんけどね。あのお知らせってなんですか?」
「ホホホホ、なにせワシは他の世界からこちらに転生させるのは初めてのことでの、ワシとしてもどんなトラブルが起こるのか、わからんからのう。こうして定期的にお主のフォローするのじゃよ。まあ、オンラインゲームのパッチファイルみたいなもんじゃ。」
「ぶっちゃけたなぁ。まあ助かりますからいいですけどね。それで、今日は?」
「うむ、今後も今日のように、ワシからお知らせがあったら教会に祈りに来てほしいと伝えるのと、お主を見ていて些(いささか)常識が足りてないようなのでな、少し補足しておくぞい。ホイ。」
「今何を補足してくれたんですか?」
「うむ、お主はマップ表示のスキルを持っているのでの、ついでに今いる大陸の地図を入力しておいた。国別の地名付きじゃ。ただし街等の都市内はお主が都市内に入って地図を更新してくれ。人の街は変化が早いのでな。あと、魔物の知識も一通りいれておいたぞい。」
「それはこれから依頼で外に出ることが多いので助かります。」
「ホホホホ、よいよい、ではの、そろそろ時間じゃ。元気での。」
「ありがとうございます。」
目の前が暗くなったかと思ったら、再び祈っている姿に戻っていた。
立ち上がり、シスターにお布施として銀貨三枚を渡す。
さて、まだ昼過ぎ二時なので、明日の訓練のために剣の練習をしにでも行くか。いい場所がないかと考えながら教会をあとにたのだった。
二日目にして早くも目立ってしまったよ。フフフやらかしちまったぁ。
誰がいきなり、ギルドマスターから直接訓練に来いと呼ばれる新人がいる?
私まだ一回も依頼を受けてないんですがね?
やっぱ、盗賊退治が不味かったかな。五人じゃなく、弓使っていた二人だけ始末して、後は見物していてほうが良かったかも知れないな。
護衛していた〈大地の剣〉のリーダーさんって強そうだったし。あの人からマスターに報告がいったのかな?などとグダグタ考え歩いていた。
仕方ないと諦めて気持ちを切り替える。目的の店の案内をインベントリィから取り出しその
に向かった。
さすが王国で二番目に大きい商業都市なだけあり、武器屋、防具屋、雑貨屋、服飾店、食料品店、魔法店、魔道具店その他露店商も多数ある。ギルドも冒険者ギルドと商業ギルドがあり、ただ魔法ギルドだけは王都にあるだけだそうだ。
案内にあったエバートン日用品店へまず向かった。
「いらっしゃいませ。」
「冒険者ギルドに紹介されてきたんだが、食器や調理道具一式欲しいのだが。」
「承知いたしました。此方の棚
になります。」
「スプーンフォークは金属製で皿やカップは木製の物で頼む。」
「そうしますと、こちら等はいかがでしょうか。」
「ああ、それでいい。調理器具は包丁二本とまな板一枚、鍋を大きさが違う物を三つ、あと鉄製の串十本を頼むよ。」
「鍋はスープ用の深いので大きさが異なる此方の三つはいかがですか?」
「それで頼むよ。全部で幾らになるかな。」
「全て合わせると銀貨二十六と銅貨六十枚です。」
「それで頼むわ。」
金貨一枚を渡す。
主人からお釣りをもらい、品物は荷物を持って店から出たあと、すぐ脇道に入って行き持っていた荷物を全てインベントリィにしまい込んだ。
次に着替えを買うため、キリー服飾店に向かう。
「いらっしゃいませ~。」
「ギルドから紹介されて来たんだが、着替えや色々欲しいのだが?」
「着替えというと此方になりますね。」
「パンツは五枚シャツも五枚、靴下は十足頼む。」
「はーい、こちらでやろしいですか?」
「あと、雨よけのマントあるかな?色は地味で、生地の丈夫なやつを。あとタオルを三枚頼む。」
「ございますよ。こちら等はいかがでしょう。」
見せられたマントは、いわゆる黒色で、布の目が詰まっていて厚い丈夫な布地でできていた。色も目立たなくていいなと思いそれに決めが、反対にタオルは無地の物を頼んだ。
「全部で幾らになるのかな?」
「丁度金貨一枚になります。」
(服って高いんだなぁ。ビックリだ。)
店主に金貨一枚を渡すと荷物を持って店を出る。
また脇道に入ってインベントリィにこれもしまった。
これで最低限の用意が整ったと思う。時間もいつの間にか昼時でお腹も減って来ていたので、今回は屋台で簡単に済まそうと、通りに並ぶ屋台を見て見て回った。
肉の串焼きが一番多く、他は薄く焼いたパンで色々入った具を包んだタコスモドキやいずれも野菜スープと一通りあったが時間も昼メシ時なので、どの屋台も客で混雑している。
特に良い匂いをさせている串焼き肉を扱っている屋台に並び、順番を待つ。
「はい、いらっしゃい。何本用意するかい?」
「いい匂いさせてるね。何の肉使ってるの?」
「おう、ウチはオークの肉の良いとこを使ってるぜ。味も俺の特製ソースで何処にも負けてないぜ。」
「ほう、大きく出たな。じゃあソレを三本くれ。」
「おう焼きたてを渡すから、ちょっと待っててくれよ。」
コンロに肉の焼ける匂いが立ちのぼり堪らなく腹が減ってくる。クルクル串を回しながら満遍なく焼くと手前に置かれている壺に三本の串を浸けてもう一度焼き、タレが焦げてこれまたいい匂いがしてくる。
「ほい、お待たせ。三本で、銅貨七十五枚だ。」
銀貨一枚だして、お釣りの銅貨二十五枚と串焼きを受け取る。
「おっちゃん、ありがとな。」
受け取った串焼きに早速かじりつく。肉汁が口の中に溢れた。さすが自慢するだけあって、ソースが肉の旨味に甘味とピリッとした刺激の辛味と相まってヨダレが止まらないな。熱々だったが、思わず一気に一本食べきってしまったよ。
続いて二本三本とこれまた一気に食べつくすと。流石に腹一杯になった所で、タレや肉の油で汚れた指を〈クリーン〉で綺麗にして、この後どうしようか考えた。そう言えば神様からのお知らせに、教会に祈りに行けってたがあったな。思い出したし、まだ時間もあるので行ってみるか。
教会のある場所を屋台のおっちゃんに聞いて向かった。
教会の建物の前をシスターが綺麗に掃除をしていた。
「こんにちは。シスター」
「はい、こんにちは。教会に何かご用ですか?」
「はい。お祈りをさせてもらいにきました。早速よろしいですか?」
その後シスターの後について行く。
シスターに連れられて、厳かな部屋の中に入ったいく。
昔し日本の教会に友人の結婚式で入ったことがあったが、こちらの世界の教会も中身は左程日本と変わらなかったな。
正面に主神だろう長い白髭のどこかで見たおじいさんの爺さんの像を中心に左右にこぶりの若い男女の像が並んでいる。この世界は多神教なんだなと初めて知ったよ。
神様の像の前に膝をつき、祈り始めた。
(神様、転生して二日目ですがなんとかやっていけそうです。)
神様への報告をしていると、突然以前転生時に見た真っ白な部屋にいた。
「よう来たのぅ。待っておったんじゃ。済まんの何時もの爺さんで。」
「いえいえ、お久しぶりですって。まだ現地では二日しか経ってませんけどね。あのお知らせってなんですか?」
「ホホホホ、なにせワシは他の世界からこちらに転生させるのは初めてのことでの、ワシとしてもどんなトラブルが起こるのか、わからんからのう。こうして定期的にお主のフォローするのじゃよ。まあ、オンラインゲームのパッチファイルみたいなもんじゃ。」
「ぶっちゃけたなぁ。まあ助かりますからいいですけどね。それで、今日は?」
「うむ、今後も今日のように、ワシからお知らせがあったら教会に祈りに来てほしいと伝えるのと、お主を見ていて些(いささか)常識が足りてないようなのでな、少し補足しておくぞい。ホイ。」
「今何を補足してくれたんですか?」
「うむ、お主はマップ表示のスキルを持っているのでの、ついでに今いる大陸の地図を入力しておいた。国別の地名付きじゃ。ただし街等の都市内はお主が都市内に入って地図を更新してくれ。人の街は変化が早いのでな。あと、魔物の知識も一通りいれておいたぞい。」
「それはこれから依頼で外に出ることが多いので助かります。」
「ホホホホ、よいよい、ではの、そろそろ時間じゃ。元気での。」
「ありがとうございます。」
目の前が暗くなったかと思ったら、再び祈っている姿に戻っていた。
立ち上がり、シスターにお布施として銀貨三枚を渡す。
さて、まだ昼過ぎ二時なので、明日の訓練のために剣の練習をしにでも行くか。いい場所がないかと考えながら教会をあとにたのだった。
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