10 / 94
9 手紙を書く
しおりを挟む
ルドヴィカはふぅっとため息をついた。
ルフィーノに手紙を送ってみたが、一向に返事はこない。
彼の研究内容についての感想を述べて、今後の活躍を期待していること。そして今ルドヴィカが考えていること、協力してくれれば研究支援を惜しまないと書いたのだが簡単にはつられてくれないようだ。
「もう一度訪問する予定日までに少しでも関係をよくしようと思ったのだけど、ちょっと媚びすぎたか」
それなら日頃の差しさわりない世間話でも送ってみるか。
日記にでも書けと思われそうだ。
「正直にアリアンヌのことを書くかな」
本人は思い出したくもないことだろう。
彼女が追い掛け回して、ルフィーノの研究の邪魔をしたことを謝罪した。
そしてアリアンヌの魅了魔法を無効化したことに関して讃えた。
「彼の魔法の能力……これは素晴らしい。新しい魔法、道具の開発への姿勢も素晴らしくこれからの私の計画に役立てる逸材間違いなしでほしすぎる!」
バルドが送ってくれたルフィーノの今までの経歴を読むとルドヴィカは諦めきれなかった。
攻撃魔法に特化しているというが、重力魔法や水魔法、電磁波魔法、透視魔法にも優れている。
「大公妃さま、そんなにルフィーノ・フィオーレに協力を望まれるのですか?」
お茶を運んできたメイドの言葉にルドヴィカは無意識に反応した。
「そうよ。ここまで器用にこなせるなんて是非協力してほしい逸材よ。しかも医学・人体構造にも詳しい!」
女主人の熱烈な言葉に少し複雑そうな表情であった。
「大丈夫よ。彼を愛人にしようとか考えていないから」
さすがに大公妃である身、不貞はダメでしょう。
未だにルドヴィカはアリアンヌの姉ということで、男を囲っているという噂が流れていた。
計画の為に、料理人や技術者に声をかけたり、口の堅い騎士を呼び込んだりしているのでそれがいけなかったか。
幸い騎士団の間の噂はもみ消してもらえた。
以前ルドヴィカの結婚式で代理新郎していたオルランド卿が働きかけてくれたのである。
そういえば、前世の自暴自棄ルドヴィカに対しても礼儀を尽くした騎士であった。ビアンカの叛意による戦争で戦死してしまったが。
「いえ、そういう訳ではないのですが」
メイドはそわそわしていた。言うべきか言わないべきか悩んでいるようだ。
「何? 言いたいことがあれば言ってごらんなさい」
主人の許可を得てメイドはおずおずと答えた。
「ルフィーノ・フィオーレは怖くないのでしょうか」
ぽつっと出た言葉にルドヴィカはうーんと首を傾げた。
「何でかしら」
確かに、あんなぶっきらぼうな研究気質な男は苦手な女性はいそうであるが。
「あの方は……先の戦争で、多くの敵兵を殺した黒魔術師です」
攻撃魔法に特化しており、それをさらに強化する道具を開発した。
押し寄せてくる騎馬兵らを攻撃魔法で攻撃し、一瞬で百騎を屠った。
遠隔魔法で、敵陣の飲み水の中に毒を放り込み全滅したこともあった。
騎士団からは彼を死神と呼び恐れられていた。
「いくら敵でもあまりに酷いと批判があり……もしかしたら彼が今作っているものは城内によからぬものだったりと」
「ストップ」
ルドヴィカはそれ以上聞きたくないと止めた。
「自分で聞いておきながら悪いけど、それを命じたのか指揮官クラスの騎士でしょう。ルフィーノだけを恐れるのはちょっと変じゃないの?」
「え、でも……」
「ルフィーノが怖いのなら、騎士団の指揮官クラスも怖いのでは?」
「彼らは国を守る英雄で」
「ルフィーノも国を守るためにそうしたのよ」
やり方は確かに褒められるものだとルドヴィカは言えない。
だが、ルフィーノの力をそのように利用したのは大公領である。
「ルフィーノが怖いのかどうかは実際会ってから決めるわ。でも、私は彼の力が欲しいの。それを決して災いをもたらすために利用しようと考えていないわ」
「そんな、大公妃様を疑っている訳では」
「そうね。もし、ルフィーノの助力が得られたら、あなたが接触しないように気を付けるわ」
「いえ、そんな……大公妃様に配慮していただくなんて」
困った様子のメイドをルドヴィカはじぃっと見つめた。
「私自身ルフィーノを存じないのに勝手な解釈をしていました。お許しください」
メイドは自分の発言が余計なことだったと感じ、ルドヴィカに謝罪をした。
「別にいいのよ。私が聞きたいと言ったのだから。世間で彼がどう思われているか何となくわかったわ」
魔法の歴史、科学の歴史、医学の歴史に貢献しているよき研究者と呼ばれる反面、戦争では多くの敵を屠った恐ろしい魔法使いと呼ばれている。
これからは前者のみの彼が認められるようになってほしい。
前世の戦争で魔法棟は襲撃され、多くの魔法使いたちが命を失った。その中にルフィーノの姿はあり、彼の開発した道具により帝国軍の騎士たちが苦労したため街で遺体を晒されていた。
「よし! しんみりとした話はここまで。こういう時は体を動かすのよ!」
ルドヴィカは立ち上がり、背伸びをした。
メイドに頼み、動きやすい服を用意してもらう。
これも仕立て人に頼んで作ってもらったものだ。
騎士たちが着ている訓練着を参考にしてある。
「トヴィア卿とガヴァス卿を呼んでおいてくれる? 待ち合わせ場所は大公殿下のお部屋の前」
部屋へ向かう途中にルドヴィカは見覚えあるメイドに声をかけた。ビアンカ公女のメイドである。
「どうだった?」
「申し訳ありません。大公妃様に会う気はないと……」
困ったように応える内容にルドヴィカは苦笑いした。
ルフィーノ以外にも簡単に心を開いてくれない存在がいた。
それはジャンルイジ大公の妹ルドヴィカ公女である。
まだ8歳の少女は生まれて間もなく母を産褥死で亡くし、物心つく前に父は戦死した。
その為若くして大公位についたジャンルイジが父親の代わりを務めていた。
――「あなたたちのせいよ!」
未だに忘れられない少女の泣き声が脳裏に浮かんでくる。
彼女とはじめて出会ったのは結婚式の後の顔合わせの時、その後は自暴自棄ルドヴィカが部屋に閉じこもっていたので会うことすらもなかった。
ジャンルイジ大公が崩御したと知り、慌てて葬儀へかけつけた時にビアンカ公女に再び出会った。
――「あなたたち姉妹は私からお兄様を奪った。それなのに最後の時間まで横やりをいれないでちょうだい! 本当はあなたなんて身一つで追い出してやりたいけど、お兄様の遺言だから仕方なく年金は手配しておくわ。だからもう私に構わないで!」
放たれた言葉はそれであった。
そしてルドヴィカは葬儀場へ入ることは許されず、ビアンカ公女の命令でジャンルイジ大公が用意した小さな屋敷へと送り出された。
もし自暴自棄にならずに彼女と交流しようとすれば少しは違っていたのかもしれない。まだ10歳にも満たない幼い少女が大公位を継ぎ、14歳になったときに奸臣に惑わされて叛意を示さなければ彼女は破滅せずに済んだ。その時にルドヴィカが役割を放棄せず、彼女に認めてもらえばビアンカ公女の破滅は回避できたかもしれないのに。
「申し訳ありません。大公妃様、公女様にはまだ時間が」
「ええ、必要でしょうね」
前世のつけを今払わなければならないだけである。
ルドヴィカはいくらでも彼女を待つと伝えた。
ジャンルイジ大公を死なせない必要がある。
そのために頑張らなければとルドヴィカは奮起するのであった。
そういえば、ジャンルイジ大公の死因て何だったのかしら。
前世はほとんど彼と会うこともなかったし、どんな最期だったかも知らない。
知ろうとしても、ルドヴィカの元へは情報は届かなくなってしまっていた。
先日届けられた血液検査のデータでは特に内臓の異常は見当たらなかった。
腎機能も問題ないし、肝臓は少し脂肪肝だなと思う程度。
心筋梗塞、脳梗塞、何かしらの血栓が肺の血管に詰まったのか。
ルフィーノを味方につけてから調べてもらう必要があった。
ルフィーノに手紙を送ってみたが、一向に返事はこない。
彼の研究内容についての感想を述べて、今後の活躍を期待していること。そして今ルドヴィカが考えていること、協力してくれれば研究支援を惜しまないと書いたのだが簡単にはつられてくれないようだ。
「もう一度訪問する予定日までに少しでも関係をよくしようと思ったのだけど、ちょっと媚びすぎたか」
それなら日頃の差しさわりない世間話でも送ってみるか。
日記にでも書けと思われそうだ。
「正直にアリアンヌのことを書くかな」
本人は思い出したくもないことだろう。
彼女が追い掛け回して、ルフィーノの研究の邪魔をしたことを謝罪した。
そしてアリアンヌの魅了魔法を無効化したことに関して讃えた。
「彼の魔法の能力……これは素晴らしい。新しい魔法、道具の開発への姿勢も素晴らしくこれからの私の計画に役立てる逸材間違いなしでほしすぎる!」
バルドが送ってくれたルフィーノの今までの経歴を読むとルドヴィカは諦めきれなかった。
攻撃魔法に特化しているというが、重力魔法や水魔法、電磁波魔法、透視魔法にも優れている。
「大公妃さま、そんなにルフィーノ・フィオーレに協力を望まれるのですか?」
お茶を運んできたメイドの言葉にルドヴィカは無意識に反応した。
「そうよ。ここまで器用にこなせるなんて是非協力してほしい逸材よ。しかも医学・人体構造にも詳しい!」
女主人の熱烈な言葉に少し複雑そうな表情であった。
「大丈夫よ。彼を愛人にしようとか考えていないから」
さすがに大公妃である身、不貞はダメでしょう。
未だにルドヴィカはアリアンヌの姉ということで、男を囲っているという噂が流れていた。
計画の為に、料理人や技術者に声をかけたり、口の堅い騎士を呼び込んだりしているのでそれがいけなかったか。
幸い騎士団の間の噂はもみ消してもらえた。
以前ルドヴィカの結婚式で代理新郎していたオルランド卿が働きかけてくれたのである。
そういえば、前世の自暴自棄ルドヴィカに対しても礼儀を尽くした騎士であった。ビアンカの叛意による戦争で戦死してしまったが。
「いえ、そういう訳ではないのですが」
メイドはそわそわしていた。言うべきか言わないべきか悩んでいるようだ。
「何? 言いたいことがあれば言ってごらんなさい」
主人の許可を得てメイドはおずおずと答えた。
「ルフィーノ・フィオーレは怖くないのでしょうか」
ぽつっと出た言葉にルドヴィカはうーんと首を傾げた。
「何でかしら」
確かに、あんなぶっきらぼうな研究気質な男は苦手な女性はいそうであるが。
「あの方は……先の戦争で、多くの敵兵を殺した黒魔術師です」
攻撃魔法に特化しており、それをさらに強化する道具を開発した。
押し寄せてくる騎馬兵らを攻撃魔法で攻撃し、一瞬で百騎を屠った。
遠隔魔法で、敵陣の飲み水の中に毒を放り込み全滅したこともあった。
騎士団からは彼を死神と呼び恐れられていた。
「いくら敵でもあまりに酷いと批判があり……もしかしたら彼が今作っているものは城内によからぬものだったりと」
「ストップ」
ルドヴィカはそれ以上聞きたくないと止めた。
「自分で聞いておきながら悪いけど、それを命じたのか指揮官クラスの騎士でしょう。ルフィーノだけを恐れるのはちょっと変じゃないの?」
「え、でも……」
「ルフィーノが怖いのなら、騎士団の指揮官クラスも怖いのでは?」
「彼らは国を守る英雄で」
「ルフィーノも国を守るためにそうしたのよ」
やり方は確かに褒められるものだとルドヴィカは言えない。
だが、ルフィーノの力をそのように利用したのは大公領である。
「ルフィーノが怖いのかどうかは実際会ってから決めるわ。でも、私は彼の力が欲しいの。それを決して災いをもたらすために利用しようと考えていないわ」
「そんな、大公妃様を疑っている訳では」
「そうね。もし、ルフィーノの助力が得られたら、あなたが接触しないように気を付けるわ」
「いえ、そんな……大公妃様に配慮していただくなんて」
困った様子のメイドをルドヴィカはじぃっと見つめた。
「私自身ルフィーノを存じないのに勝手な解釈をしていました。お許しください」
メイドは自分の発言が余計なことだったと感じ、ルドヴィカに謝罪をした。
「別にいいのよ。私が聞きたいと言ったのだから。世間で彼がどう思われているか何となくわかったわ」
魔法の歴史、科学の歴史、医学の歴史に貢献しているよき研究者と呼ばれる反面、戦争では多くの敵を屠った恐ろしい魔法使いと呼ばれている。
これからは前者のみの彼が認められるようになってほしい。
前世の戦争で魔法棟は襲撃され、多くの魔法使いたちが命を失った。その中にルフィーノの姿はあり、彼の開発した道具により帝国軍の騎士たちが苦労したため街で遺体を晒されていた。
「よし! しんみりとした話はここまで。こういう時は体を動かすのよ!」
ルドヴィカは立ち上がり、背伸びをした。
メイドに頼み、動きやすい服を用意してもらう。
これも仕立て人に頼んで作ってもらったものだ。
騎士たちが着ている訓練着を参考にしてある。
「トヴィア卿とガヴァス卿を呼んでおいてくれる? 待ち合わせ場所は大公殿下のお部屋の前」
部屋へ向かう途中にルドヴィカは見覚えあるメイドに声をかけた。ビアンカ公女のメイドである。
「どうだった?」
「申し訳ありません。大公妃様に会う気はないと……」
困ったように応える内容にルドヴィカは苦笑いした。
ルフィーノ以外にも簡単に心を開いてくれない存在がいた。
それはジャンルイジ大公の妹ルドヴィカ公女である。
まだ8歳の少女は生まれて間もなく母を産褥死で亡くし、物心つく前に父は戦死した。
その為若くして大公位についたジャンルイジが父親の代わりを務めていた。
――「あなたたちのせいよ!」
未だに忘れられない少女の泣き声が脳裏に浮かんでくる。
彼女とはじめて出会ったのは結婚式の後の顔合わせの時、その後は自暴自棄ルドヴィカが部屋に閉じこもっていたので会うことすらもなかった。
ジャンルイジ大公が崩御したと知り、慌てて葬儀へかけつけた時にビアンカ公女に再び出会った。
――「あなたたち姉妹は私からお兄様を奪った。それなのに最後の時間まで横やりをいれないでちょうだい! 本当はあなたなんて身一つで追い出してやりたいけど、お兄様の遺言だから仕方なく年金は手配しておくわ。だからもう私に構わないで!」
放たれた言葉はそれであった。
そしてルドヴィカは葬儀場へ入ることは許されず、ビアンカ公女の命令でジャンルイジ大公が用意した小さな屋敷へと送り出された。
もし自暴自棄にならずに彼女と交流しようとすれば少しは違っていたのかもしれない。まだ10歳にも満たない幼い少女が大公位を継ぎ、14歳になったときに奸臣に惑わされて叛意を示さなければ彼女は破滅せずに済んだ。その時にルドヴィカが役割を放棄せず、彼女に認めてもらえばビアンカ公女の破滅は回避できたかもしれないのに。
「申し訳ありません。大公妃様、公女様にはまだ時間が」
「ええ、必要でしょうね」
前世のつけを今払わなければならないだけである。
ルドヴィカはいくらでも彼女を待つと伝えた。
ジャンルイジ大公を死なせない必要がある。
そのために頑張らなければとルドヴィカは奮起するのであった。
そういえば、ジャンルイジ大公の死因て何だったのかしら。
前世はほとんど彼と会うこともなかったし、どんな最期だったかも知らない。
知ろうとしても、ルドヴィカの元へは情報は届かなくなってしまっていた。
先日届けられた血液検査のデータでは特に内臓の異常は見当たらなかった。
腎機能も問題ないし、肝臓は少し脂肪肝だなと思う程度。
心筋梗塞、脳梗塞、何かしらの血栓が肺の血管に詰まったのか。
ルフィーノを味方につけてから調べてもらう必要があった。
0
お気に入りに追加
70
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】伝説の悪役令嬢らしいので本編には出ないことにしました~執着も溺愛も婚約破棄も全部お断りします!~
イトカワジンカイ
恋愛
「目には目をおおおお!歯には歯をおおおお!」
どごおおおぉっ!!
5歳の時、イリア・トリステンは虐められていた少年をかばい、いじめっ子をぶっ飛ばした結果、少年からとある書物を渡され(以下、悪役令嬢テンプレなので略)
ということで、自分は伝説の悪役令嬢であり、攻略対象の王太子と婚約すると断罪→死刑となることを知ったイリアは、「なら本編にでなやきゃいいじゃん!」的思考で、王家と関わらないことを決意する。
…だが何故か突然王家から婚約の決定通知がきてしまい、イリアは侯爵家からとんずらして辺境の魔術師ディボに押しかけて弟子になることにした。
それから12年…チートの魔力を持つイリアはその魔法と、トリステン家に伝わる気功を駆使して診療所を開き、平穏に暮らしていた。そこに王家からの使いが来て「不治の病に倒れた王太子の病気を治せ」との命令が下る。
泣く泣く王都へ戻ることになったイリアと旅に出たのは、幼馴染で兄弟子のカインと、王の使いで来たアイザック、女騎士のミレーヌ、そして以前イリアを助けてくれた騎士のリオ…
旅の途中では色々なトラブルに見舞われるがイリアはそれを拳で解決していく。一方で何故かリオから熱烈な求愛を受けて困惑するイリアだったが、果たしてリオの思惑とは?
更には何故か第一王子から執着され、なぜか溺愛され、さらには婚約破棄まで!?
ジェットコースター人生のイリアは持ち前のチート魔力と前世での知識を用いてこの苦境から立ち直り、自分を断罪した人間に逆襲できるのか?
困難を力でねじ伏せるパワフル悪役令嬢の物語!
※地学の知識を織り交ぜますが若干正確ではなかったりもしますが多めに見てください…
※ゆるゆる設定ですがファンタジーということでご了承ください…
※小説家になろう様でも掲載しております
※イラストは湶リク様に描いていただきました
【完結】王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは要らないですか?
曽根原ツタ
恋愛
「クラウス様、あなたのことがお嫌いなんですって」
エルヴィアナと婚約者クラウスの仲はうまくいっていない。
最近、王女が一緒にいるのをよく見かけるようになったと思えば、とあるパーティーで王女から婚約者の本音を告げ口され、別れを決意する。更に、彼女とクラウスは想い合っているとか。
(王女様がお好きなら、邪魔者のわたしは身を引くとしましょう。クラウス様)
しかし。破局寸前で想定外の事件が起き、エルヴィアナのことが嫌いなはずの彼の態度が豹変して……?
小説家になろう様でも更新中
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる