緋色の魔王(α)と暴君王子(α)の寵愛は愛に飢えた僕(Ω)を離してくれない

子犬一 はぁて

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※初めての巣作り(1)

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 獅子狩りから帰国し、熱にうなされる王子を看病した日から2週間後。もうすぐ今月の発情期の時期に近づいてきた。発情期の前は少しそわそわとしてしまう。緊張感と焦りと不安がないまぜになる。

 きなこくんに、このそわそわを落ち着かせたいと伝えたところ、

「そうでちか。そうしたら、シュカ王子のお洋服をこっそり阿月様のお部屋に持ち込みますでち」

「えっ、いいの? 王子に怒られない?」

 きなこくんは、にやり、と不敵な笑みを浮かべる。

「大丈夫でちよ。王子は阿月様のためなら何でもしてくださるでちよ」

「……そっか」

 きなこくんの言葉は少し不思議だったけれど、このそわそわが治まるなら……と、きなこくんにシュカ王子の洋服を数着持ち込んでもらった。

 その日の晩。ベッドの上に王子の洋服を囲うように置く。僕はその中心に体育座りをする。さらにその上からもこもこの布団を被る。

「あ……シュカ王子の匂い……」

 ふわ、と香るジャスミンの香り。桃の香りも微かにする。香水だろうか?

 すんすん、といい匂いを吸い込んでいたときだった。

 ばくん、と再びいつもの動悸が襲ってきたのだ。僕は王子の服を身体に巻き付けて、心を落ち着かせる。

 思わず手に取った王子の服を嗅ぎ、自慰に耽る。

 王子の匂いに包まれて、いつもより安心する。そしていつもより興奮も加速していく。

「っう」

 どぷ、と鈴口から白蜜を吐き出す。運悪く、王子の服にかかってしまった。

 どうしよう。洋服を汚してしまった。綺麗にしなくちゃ、でも今はそんなこと考える余裕はない……。

 ガチャ、とドアノブが回される音が聞こえて布団の中で身体を縮こませる。

 がば、と布団をめくりあげられ、僕はもう涙が出るくらい恥ずかしい。

「何をしているんだ。お前は……これ、俺の服か?」

 僕の発情期にあてられた王子がそこに立っていた。

「ああ……そういうことか」

「?」

 僕のベッドの様子を見て王子は何かを察したらしいが、僕にはわからなかった。

「かわいげがあるな。お前」

 乗り気で僕のベッドに上がり、僕の服を脱がしていく。今は恥ずかしさよりも、早く気持ちよくしてほしいという欲が勝る。

「ほら、ここはどうだ」

「ふゃぁっ……」

 かぷ、と王子の口が僕の右側の胸の飾りを食む。

 はむ、はむ、と角度を変えて吸いつかれて、僕の下半身はびしょびしょに濡れてしまう。

「お前はほんとうに、が弱いな」

 ぬる、と王子の舌が僕のものを舐め上げる。先端を何度も往復させられて、息が上がる。

「これではいつもと同じでつまらないな」

「ふぁっ!?」

 王子が裸になり、僕の身体の上にのしかかる。僕のものを王子が口に含み、王子のものが僕の鼻先にある。

 これって、シックスナインだよね?

 薄いアダルト知識を思い出す。王子は夢中になって僕のものに手をかけて、舐めてくれる。今にもイってしまいそうだ。

「舐めろよ」

 快感にとろん、とふやけていた僕に、王子の鋭い眼光が差す。僕も口を開けて王子のものにかぷ、と口を付ける。
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