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招かれざる客
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その日は、朝からどこか調子が悪かった。滅多に風邪なんて引くことはないのに、ベッドから起き上がった瞬間、身体の怠さを感じた。お客様との打ち合わせまでお休みをもらおうかと考えたものの、常備していた漢方を飲んだら少し回復したので、そのままいつも通りに出社することにした。
けれど、それが間違いだった。
これはいわゆる、第六感が働いたということなのだろう。
真帆が出勤するなり、専務から「会議室へ来い」との呼び出しがかかった。不思議に思いながらも会議室へ向かうと、そこには専務の他に、主任の土屋涼子の姿もあった。
「専務と主任に呼び出されるなんて……もしかして私、異動だったりします?」
あまりに二人が真面目な顔をしていたので恐る恐る聞いてみると、二人は首を振ってそれを否定した。その応えにほっとしながらも、ではなぜという別の疑問が浮かぶ。
「異動じゃないのなら、お二人そろって私にどんなお話が……?」
実はね、と切り出し、主任である涼子が、真帆の前に一枚のカウンセリングシートを差し出した。これは、新規のお客様から打ち合わせのアポイントメントを受けた際に、事前にWeb経由でお客様に記入してもらっているシートだ。当日の打ち合わせが円滑に進むよう、事前にお客様の名前、年齢、結婚式を行うタイミングや、結婚式のイメージ等を知る事を目的としている。
「このカウンセリングシートが、何か?」
シートの申込者名には、菅野美雪という名前が記載されていた。
「菅野様……は、完全なご新規様ですよね? 少なくとも私には、名前に聞き覚えがないのですが」
「えぇ、ご新規様なのは間違いないのだけれど……」
そう言葉を濁しながら、主任の涼子が専務に視線を送る。専務は涼子から送られた視線に一瞬顔をこわばらせながらも、観念したように話し始めた。
「その女、本当に客かどうかは分からない」
「お客様じゃないって、何でそう思うんですか?」
「それは……」
目をそらす専務の態度に、真帆はピンときた。
「もしかして……専務の昔の恋人、ですか?」
若干冷めた目で専務を見ると、そんなわけないだろうと、ムキになって否定してくる。これはクロだな──そう確信した。
「どうせ専務が適当に手を出した女性と、別れ話が拗れでもしたんじゃないですか?」
「馬鹿にするな。俺はな、面倒な女には絶対に手を出さない主義なんだ。こんな面倒くさい女、誰が手を出すか!」
「ほーら。面倒くさい女って知っているということは、それなりの関係だったってことですよね?」
「だから違うって言ってるだろうが!」
とうとう立ち上がった専務に、涼子が溜め息をついて言った。
「専務、それじゃあ話が先に進みません。お座りください。私が杉崎さんに説明しますから」
まるで姉が出来の悪い弟をなだめるような光景だ。専務と涼子は同じ高校の出身らしく、涼子は専務の2歳年上で、昔からお姉さん的な存在だったそうだ。
そのため、専務も涼子の言う事だけは、いつも黙って聞いていた。
「実はこの菅野様、最近専務がお見合いしたお嬢様なの」
「お見合い!?」
「と言っても、専務はお見合いの場と知らずに社長──お父様に呼び出されたらしいのだけど」
「あぁ……」
そんな話が本当にあるとは──それが真帆の率直な感想だった。
ドラマの中では、主人公が見合いの場と知らずに呼び出され、最初は反発するものの、最後は見合い相手と恋におちるというのがお決まりの展開だ。
「専務はそのお嬢様のこと、気に入らなかったということですか?」
「気に入るはずがない」
「どうしてですか? お付き合いしてみないと分からないじゃないですか」
「いーや、分かる。あいつはな、俺と二人っきりになった途端、いきなり……!」
「いきなり?」
「俺を押し倒して、唇を……!」
続きは聞かずとも、専務の行動で状況が理解できた。さっきから、ずっと拳で唇をゴシゴシと拭いている。
「つまり、そのお嬢様に専務はキスされたと……」
「はっきり言うな、はっきり! それにあれは、断じてキスではない! ただぶつかっただけだ!」
「あー、はいはい。状況が見えました。つまり、専務のことを気に入っているお嬢様が、専務に会いたいがためにこうしてアポを取ってきたと──そういうことですか?」
「あぁ。見合いについては、菅野家に断りの連絡を入れてある。うちの方が立場が上だから、むこうの両親は何も言わなかったが、娘の方はどうしても諦めきれずに直談判してきた。俺が改めて断りを入れても聞く耳を持たないし、日本語が通じない厄介な相手なんだよ」
聞くに最近そのお嬢様は、サロンの前で専務のことを待ち伏せしているらしい。専務の帰宅時間を見計らって、運転手付きの車からおりてくるそうだ。
「それで、私をここに呼んだ理由を、そろそろ教えていただけませんか?」
「……あぁ、そうだったな。今日、この女の対応をお前に任せたい」
「私に?」
「予備知識さえあれば、後はうまく立ち回れるだろう?」
「別に、私じゃなくてもよいのでは……」
なんだか面倒くさそうですし──という本音がもれそうになる。
「何をしでかすか分からない宇宙人女だ。お前だったら、何があってもうまくあしらえるだろう?」
「あしらうって……」
「お前の経験を買っている。もっと喜べ」
「専務の女性関係をフォローするための経験ではありませんけど」
「まぁそう言うなよ。本当に客であれば、そのまま担当を続ければよし。万が一俺の名前を出すことがあれば、その時はすぐ言え。業務執行妨害で通報してやる」
「……分かりました」
渋々頷いた真帆は、手元のカウンセリングシートに目を落とした。
(なんで私が、専務の尻拭いをしなきゃならないのよ……!)
上から順にシートを眺め、最後の設問「パートナーの名前」の欄で、思わず目を留める。
「小田切……誠……?」
「お前の知り合いか? 出鱈目な名前を書いただけだと思っていたんだが……」
「知り合いというか……」
「……あぁ、お前の昔の男だな」
先ほどの反撃とばかりに得意気に切り込む専務に、今度は真帆がたじろぐ。
「なんだ、図星か」
「……同姓同名かもしれませんけどね。小田切なんて名字、そんなに珍しいわけじゃないですし……」
そう言いながらも、先日さゆりに言われた言葉を思い出す。彼女の話では、誠は何度も真帆に電話をかけていたという。今更なぜと思ったけれど、菅野様との結婚の相談をしようとしたのかもしれない。
(でも、私と別れてまだ一ヶ月よね……)
誠の家も、地元では名の知れた旧家だ。厳格な両親に育てられ、大学を卒業したら早く結婚するようにとプレッシャーをかけられていたらしい。
真帆と付き合っていた時も、結婚はまだなのか、早く恋人を連れてこいと、実家から圧力を相当受けていると聞いたことがある。
(けっきょく、あんなことがあって私たちは別れちゃったけど……)
「お前、まだその小田切とかいう男に未練があるのか?」
茶化すわけでもなく真面目な顔で聞いてくる専務に、真帆は首を振った。
「未練なんて微塵もありません。彼とは、根本的な部分で合わなかったので」
「なんだそれ。じゃあ、何で付き合ったんだよ」
「……告白されたから?」
「お前は、告白されれば相手は誰でもいいのか。俺にはいつもつれない返事をするくせに」
「それは専務が、私を愛人の一人にしようとするからです。……そんなことより、もしこの菅野様が本当に結婚式の相談にいらっしゃるのなら、私の方でうまく対応します。彼女のパートナーが私の元恋人であったとしても、私に動揺する要素は何一つありませんので、ご心配なく」
最後ににっこり微笑み、二人にお辞儀をしてから会議室を後にする。事務所に戻る途中も、真帆の心に憂いはなかった。
もしも誠が結婚するなら、全力で結婚式のサポートをしよう。未練はなくとも、一度は思いを通わせた人だ。絶対に幸せになってほしい。
──そんな真帆の想いは数時間後、あっけなく打ち砕かれることとなる。
けれど、それが間違いだった。
これはいわゆる、第六感が働いたということなのだろう。
真帆が出勤するなり、専務から「会議室へ来い」との呼び出しがかかった。不思議に思いながらも会議室へ向かうと、そこには専務の他に、主任の土屋涼子の姿もあった。
「専務と主任に呼び出されるなんて……もしかして私、異動だったりします?」
あまりに二人が真面目な顔をしていたので恐る恐る聞いてみると、二人は首を振ってそれを否定した。その応えにほっとしながらも、ではなぜという別の疑問が浮かぶ。
「異動じゃないのなら、お二人そろって私にどんなお話が……?」
実はね、と切り出し、主任である涼子が、真帆の前に一枚のカウンセリングシートを差し出した。これは、新規のお客様から打ち合わせのアポイントメントを受けた際に、事前にWeb経由でお客様に記入してもらっているシートだ。当日の打ち合わせが円滑に進むよう、事前にお客様の名前、年齢、結婚式を行うタイミングや、結婚式のイメージ等を知る事を目的としている。
「このカウンセリングシートが、何か?」
シートの申込者名には、菅野美雪という名前が記載されていた。
「菅野様……は、完全なご新規様ですよね? 少なくとも私には、名前に聞き覚えがないのですが」
「えぇ、ご新規様なのは間違いないのだけれど……」
そう言葉を濁しながら、主任の涼子が専務に視線を送る。専務は涼子から送られた視線に一瞬顔をこわばらせながらも、観念したように話し始めた。
「その女、本当に客かどうかは分からない」
「お客様じゃないって、何でそう思うんですか?」
「それは……」
目をそらす専務の態度に、真帆はピンときた。
「もしかして……専務の昔の恋人、ですか?」
若干冷めた目で専務を見ると、そんなわけないだろうと、ムキになって否定してくる。これはクロだな──そう確信した。
「どうせ専務が適当に手を出した女性と、別れ話が拗れでもしたんじゃないですか?」
「馬鹿にするな。俺はな、面倒な女には絶対に手を出さない主義なんだ。こんな面倒くさい女、誰が手を出すか!」
「ほーら。面倒くさい女って知っているということは、それなりの関係だったってことですよね?」
「だから違うって言ってるだろうが!」
とうとう立ち上がった専務に、涼子が溜め息をついて言った。
「専務、それじゃあ話が先に進みません。お座りください。私が杉崎さんに説明しますから」
まるで姉が出来の悪い弟をなだめるような光景だ。専務と涼子は同じ高校の出身らしく、涼子は専務の2歳年上で、昔からお姉さん的な存在だったそうだ。
そのため、専務も涼子の言う事だけは、いつも黙って聞いていた。
「実はこの菅野様、最近専務がお見合いしたお嬢様なの」
「お見合い!?」
「と言っても、専務はお見合いの場と知らずに社長──お父様に呼び出されたらしいのだけど」
「あぁ……」
そんな話が本当にあるとは──それが真帆の率直な感想だった。
ドラマの中では、主人公が見合いの場と知らずに呼び出され、最初は反発するものの、最後は見合い相手と恋におちるというのがお決まりの展開だ。
「専務はそのお嬢様のこと、気に入らなかったということですか?」
「気に入るはずがない」
「どうしてですか? お付き合いしてみないと分からないじゃないですか」
「いーや、分かる。あいつはな、俺と二人っきりになった途端、いきなり……!」
「いきなり?」
「俺を押し倒して、唇を……!」
続きは聞かずとも、専務の行動で状況が理解できた。さっきから、ずっと拳で唇をゴシゴシと拭いている。
「つまり、そのお嬢様に専務はキスされたと……」
「はっきり言うな、はっきり! それにあれは、断じてキスではない! ただぶつかっただけだ!」
「あー、はいはい。状況が見えました。つまり、専務のことを気に入っているお嬢様が、専務に会いたいがためにこうしてアポを取ってきたと──そういうことですか?」
「あぁ。見合いについては、菅野家に断りの連絡を入れてある。うちの方が立場が上だから、むこうの両親は何も言わなかったが、娘の方はどうしても諦めきれずに直談判してきた。俺が改めて断りを入れても聞く耳を持たないし、日本語が通じない厄介な相手なんだよ」
聞くに最近そのお嬢様は、サロンの前で専務のことを待ち伏せしているらしい。専務の帰宅時間を見計らって、運転手付きの車からおりてくるそうだ。
「それで、私をここに呼んだ理由を、そろそろ教えていただけませんか?」
「……あぁ、そうだったな。今日、この女の対応をお前に任せたい」
「私に?」
「予備知識さえあれば、後はうまく立ち回れるだろう?」
「別に、私じゃなくてもよいのでは……」
なんだか面倒くさそうですし──という本音がもれそうになる。
「何をしでかすか分からない宇宙人女だ。お前だったら、何があってもうまくあしらえるだろう?」
「あしらうって……」
「お前の経験を買っている。もっと喜べ」
「専務の女性関係をフォローするための経験ではありませんけど」
「まぁそう言うなよ。本当に客であれば、そのまま担当を続ければよし。万が一俺の名前を出すことがあれば、その時はすぐ言え。業務執行妨害で通報してやる」
「……分かりました」
渋々頷いた真帆は、手元のカウンセリングシートに目を落とした。
(なんで私が、専務の尻拭いをしなきゃならないのよ……!)
上から順にシートを眺め、最後の設問「パートナーの名前」の欄で、思わず目を留める。
「小田切……誠……?」
「お前の知り合いか? 出鱈目な名前を書いただけだと思っていたんだが……」
「知り合いというか……」
「……あぁ、お前の昔の男だな」
先ほどの反撃とばかりに得意気に切り込む専務に、今度は真帆がたじろぐ。
「なんだ、図星か」
「……同姓同名かもしれませんけどね。小田切なんて名字、そんなに珍しいわけじゃないですし……」
そう言いながらも、先日さゆりに言われた言葉を思い出す。彼女の話では、誠は何度も真帆に電話をかけていたという。今更なぜと思ったけれど、菅野様との結婚の相談をしようとしたのかもしれない。
(でも、私と別れてまだ一ヶ月よね……)
誠の家も、地元では名の知れた旧家だ。厳格な両親に育てられ、大学を卒業したら早く結婚するようにとプレッシャーをかけられていたらしい。
真帆と付き合っていた時も、結婚はまだなのか、早く恋人を連れてこいと、実家から圧力を相当受けていると聞いたことがある。
(けっきょく、あんなことがあって私たちは別れちゃったけど……)
「お前、まだその小田切とかいう男に未練があるのか?」
茶化すわけでもなく真面目な顔で聞いてくる専務に、真帆は首を振った。
「未練なんて微塵もありません。彼とは、根本的な部分で合わなかったので」
「なんだそれ。じゃあ、何で付き合ったんだよ」
「……告白されたから?」
「お前は、告白されれば相手は誰でもいいのか。俺にはいつもつれない返事をするくせに」
「それは専務が、私を愛人の一人にしようとするからです。……そんなことより、もしこの菅野様が本当に結婚式の相談にいらっしゃるのなら、私の方でうまく対応します。彼女のパートナーが私の元恋人であったとしても、私に動揺する要素は何一つありませんので、ご心配なく」
最後ににっこり微笑み、二人にお辞儀をしてから会議室を後にする。事務所に戻る途中も、真帆の心に憂いはなかった。
もしも誠が結婚するなら、全力で結婚式のサポートをしよう。未練はなくとも、一度は思いを通わせた人だ。絶対に幸せになってほしい。
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