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謀る
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異世界に転移して、最初に魔王から解放した都市ダミリアスを拠点に。
俺、ユウトは、様々な「神竜」の姿になることができるチートスキルを駆使して、マイペースに、魔王に支配された区域の奪還を繰り返していた。
そんなある日、俺が寝泊りしている高級宿屋に、都市ダミリアスの姫、アマシアが血相を変えてやってくる。
「この街に、魔物の軍勢が向かってきています」
南の方角から向かってきたのは、ざっと50はいるかと思われる、巨人族の隊列だった。
『今までは俺ばかりが敵の拠点を攻めていたけれど。今回は防衛戦だな』
そう考えた俺は、早速、街に迫っている巨人族を迎え撃つことに。
姫の案内で、丘を挟んだ向こう側に巨人がいるという位置に降り立った俺は、最も新しく開放された神竜化スキルを発動する。
『Lv.6 小形分裂竜』
小指ほどの大きさしかない小ささだが、しかし群れほどの数の神竜となることができるスキル。
そのうちの数匹で、俺は丘の向こう側から向かってきている巨人たちを偵察する。
木々の間を歩いていた巨人たちは、使い古された、剣、斧、弓などを持ち、明らかに手強そうだ。
『ここで巨大竜になったとして、この数を蹴散らせるか?
かといって、小形竜のままだと歯が立たない気が……』
そう考えた俺は、再び巨人たちから距離を置き、丘の上で、異空間収納スキルを発動する。
取り出したるは、都市ダミリアスのアイテム屋、武器屋で、以前から買い集めていた物品。
『色々試してみたかったんだよな~』
使えそうな物を丘の上に並べた俺は、70体ほどの小形竜の群れに姿を変える。
そして各々の小さな神竜にアイテムを持たせる。
アマシア姫によれば、敵は「竜狩りの一族」と呼ばれ、歴史的に竜を殺すことを得意としてきた巨人族らしい。
『さぁ、戦闘だ』
これまでにない緊張を感じながら、俺は小型神竜の大群で、丘を下っていった。
丘の頂上から二手に分かれ、こそこそと飛ぶ。正面から大群で向かえば、さすがに目立つと思ったからだ。
丘の下に広がる森。
しばらくすると、そこから先頭の巨人たちが出てきた。
『よしよし』
左右から挟む形で、巨人の列に近づいていく。
隊列の最後尾がしっかり森から出切るのを待って、一気に距離を詰めた。
アイテム屋で、以前、店主と交わした会話が、俺の頭に思い起こされる。
「これは?」
「ねずみ爆弾です。魔力を込めて放ると、軽い爆発を引き起こします」
「じゃあ、こっちは?」
「眠り蛾の鱗粉です。吸った相手の眠気を掻き立てます」
「へぇ……じゃあ、ここにある分、全部もらおうかな。
それとも、幾らか残しておいた方がいい?」
「いえいえ、とんでもない! 買ってもらえるなら、これほど有難いことはないですよ。
客足はまだまだ戻りませんからね……」
アイテム屋の主人は、そう言って、苦笑した。
都市ダミリアスが魔物に完全に落とされてしまって以来、この街を補給地点の一つにしていた冒険者たちは、皆、別の街に拠点や縄張りを移してしまったという。
アマシア姫が他の都市と連携をとって都市機能が回復したことを広めているが、まだまだこの街に冒険者たちは戻ってきていない様子。
金銭には余裕が出てきたし、役に立てるのは嬉しかったので、俺は必要以上に、アイテムや武器などを買い込んでいた。
そういうわけで、巨人族を前にした俺は、容赦なくそれらのアイテムをぶっ放したのだった。
「ゴォー、グォー!!」
突如として起こる爆発、電撃。
飛び交う粉、液体。
列を組んでいた巨人たちは、散々な目に遭っていた。
焦り、混乱、怒りの声が飛び交う。しかし誰もが、すぐには対処できなかった。
大きく屈強な肉体に、竜をも恐れぬ闘争心を持つ巨人族。
だが彼らの頭には、自分よりも小さな相手ーーましてや、小指ほどの敵に奇襲されることなど、想定に入っていない。
混乱に陥った巨人族たちは腰や背中の武器に手をかける。
冷静さを保っている少数の者はそれを止めようとするが、怒り、憤っている者たちにその声は届かない。
特に、『錯乱の呪い』がかけられた呪水を体に浴びてしまった者などは、いくら仲間が押しとどめたところで無駄だった。
周りの仲間にも構わず、矢をつがえ、斧を振り回す巨人たち。
至る所から、巨人族の緑色の血が噴き出す。
統率が取れていたかに見えた軍勢は、いとも簡単に崩壊した。
『仕上げだ』
もはや敵と戦うどころではない混乱に乗じて、巨人の群れの中に飛び込んでいく。
そして巨人の腕、肩、首を狙い、鳥のような小形竜は小さな牙を突き立てる。
その牙に塗られているのは、『くらげ蛙の毒』。
わずか数滴で痙攣、全身の水ぶくれなどが起こる致死性の猛毒だ。もちろんこちらは、事前に解毒液を摂取している。
小形竜に噛まれた巨人から、がっくりと膝を突き、苦しそうにうめく。
もう立っている者はいなくなったと判断すると、俺は小形竜の群れを集合させ、神竜化スキルを発動する。
『Lv.2 巨大竜』
小指ほどの姿だった神竜は、みるみるうちに巨人と肩を並べ、あっという間に巨人をも踏みつぶせるほどの巨体に姿を変える。
『卑怯な戦い方をして悪かったな。万が一にでも、お前らに街まで来られるわけにはいかなかったから。
すぐに楽にしてやるから』
俺は苦しむ巨人たちに、青い火を浴びせかけた。
巨人たちは、自分たちが倒すべき竜が現れたことを悟り、血走った目を向けるが、
立ち上がれる者はなく、そのまま死の闇に沈んでいった。
魔王から四大陸の支配と統治を任された、大陸覇者。
そのうちの一人、アルゴイウスは怒りに打ち震えていた。
ローブの中に隠し持つ千の目には、自らが差し向けた『竜殺し』の一族の哀れな戦いぶりが、彼らの目を通して映し出されている。
なすすべもなくパニックになる巨人たち。
彼らの間を縫うようにして飛ぶ、小さな竜の姿。
戦意を喪失した彼らの前に現れた、巨大竜。
そして、ぎりぎりまで生き残っていた一部の巨人が目撃した、巨大竜から人間へと姿を変える者の存在。
『竜の皮を被った狡猾な人間が、我が刺客を愚弄した……』
アルゴイウスの拳が、目の前のテーブルに叩き下ろされた。
魔王や、他の大陸を支配する者たちとの会合が迫っている。
それまでに何としてでも、この人間を消し去らなければならなかった。
俺、ユウトは、様々な「神竜」の姿になることができるチートスキルを駆使して、マイペースに、魔王に支配された区域の奪還を繰り返していた。
そんなある日、俺が寝泊りしている高級宿屋に、都市ダミリアスの姫、アマシアが血相を変えてやってくる。
「この街に、魔物の軍勢が向かってきています」
南の方角から向かってきたのは、ざっと50はいるかと思われる、巨人族の隊列だった。
『今までは俺ばかりが敵の拠点を攻めていたけれど。今回は防衛戦だな』
そう考えた俺は、早速、街に迫っている巨人族を迎え撃つことに。
姫の案内で、丘を挟んだ向こう側に巨人がいるという位置に降り立った俺は、最も新しく開放された神竜化スキルを発動する。
『Lv.6 小形分裂竜』
小指ほどの大きさしかない小ささだが、しかし群れほどの数の神竜となることができるスキル。
そのうちの数匹で、俺は丘の向こう側から向かってきている巨人たちを偵察する。
木々の間を歩いていた巨人たちは、使い古された、剣、斧、弓などを持ち、明らかに手強そうだ。
『ここで巨大竜になったとして、この数を蹴散らせるか?
かといって、小形竜のままだと歯が立たない気が……』
そう考えた俺は、再び巨人たちから距離を置き、丘の上で、異空間収納スキルを発動する。
取り出したるは、都市ダミリアスのアイテム屋、武器屋で、以前から買い集めていた物品。
『色々試してみたかったんだよな~』
使えそうな物を丘の上に並べた俺は、70体ほどの小形竜の群れに姿を変える。
そして各々の小さな神竜にアイテムを持たせる。
アマシア姫によれば、敵は「竜狩りの一族」と呼ばれ、歴史的に竜を殺すことを得意としてきた巨人族らしい。
『さぁ、戦闘だ』
これまでにない緊張を感じながら、俺は小型神竜の大群で、丘を下っていった。
丘の頂上から二手に分かれ、こそこそと飛ぶ。正面から大群で向かえば、さすがに目立つと思ったからだ。
丘の下に広がる森。
しばらくすると、そこから先頭の巨人たちが出てきた。
『よしよし』
左右から挟む形で、巨人の列に近づいていく。
隊列の最後尾がしっかり森から出切るのを待って、一気に距離を詰めた。
アイテム屋で、以前、店主と交わした会話が、俺の頭に思い起こされる。
「これは?」
「ねずみ爆弾です。魔力を込めて放ると、軽い爆発を引き起こします」
「じゃあ、こっちは?」
「眠り蛾の鱗粉です。吸った相手の眠気を掻き立てます」
「へぇ……じゃあ、ここにある分、全部もらおうかな。
それとも、幾らか残しておいた方がいい?」
「いえいえ、とんでもない! 買ってもらえるなら、これほど有難いことはないですよ。
客足はまだまだ戻りませんからね……」
アイテム屋の主人は、そう言って、苦笑した。
都市ダミリアスが魔物に完全に落とされてしまって以来、この街を補給地点の一つにしていた冒険者たちは、皆、別の街に拠点や縄張りを移してしまったという。
アマシア姫が他の都市と連携をとって都市機能が回復したことを広めているが、まだまだこの街に冒険者たちは戻ってきていない様子。
金銭には余裕が出てきたし、役に立てるのは嬉しかったので、俺は必要以上に、アイテムや武器などを買い込んでいた。
そういうわけで、巨人族を前にした俺は、容赦なくそれらのアイテムをぶっ放したのだった。
「ゴォー、グォー!!」
突如として起こる爆発、電撃。
飛び交う粉、液体。
列を組んでいた巨人たちは、散々な目に遭っていた。
焦り、混乱、怒りの声が飛び交う。しかし誰もが、すぐには対処できなかった。
大きく屈強な肉体に、竜をも恐れぬ闘争心を持つ巨人族。
だが彼らの頭には、自分よりも小さな相手ーーましてや、小指ほどの敵に奇襲されることなど、想定に入っていない。
混乱に陥った巨人族たちは腰や背中の武器に手をかける。
冷静さを保っている少数の者はそれを止めようとするが、怒り、憤っている者たちにその声は届かない。
特に、『錯乱の呪い』がかけられた呪水を体に浴びてしまった者などは、いくら仲間が押しとどめたところで無駄だった。
周りの仲間にも構わず、矢をつがえ、斧を振り回す巨人たち。
至る所から、巨人族の緑色の血が噴き出す。
統率が取れていたかに見えた軍勢は、いとも簡単に崩壊した。
『仕上げだ』
もはや敵と戦うどころではない混乱に乗じて、巨人の群れの中に飛び込んでいく。
そして巨人の腕、肩、首を狙い、鳥のような小形竜は小さな牙を突き立てる。
その牙に塗られているのは、『くらげ蛙の毒』。
わずか数滴で痙攣、全身の水ぶくれなどが起こる致死性の猛毒だ。もちろんこちらは、事前に解毒液を摂取している。
小形竜に噛まれた巨人から、がっくりと膝を突き、苦しそうにうめく。
もう立っている者はいなくなったと判断すると、俺は小形竜の群れを集合させ、神竜化スキルを発動する。
『Lv.2 巨大竜』
小指ほどの姿だった神竜は、みるみるうちに巨人と肩を並べ、あっという間に巨人をも踏みつぶせるほどの巨体に姿を変える。
『卑怯な戦い方をして悪かったな。万が一にでも、お前らに街まで来られるわけにはいかなかったから。
すぐに楽にしてやるから』
俺は苦しむ巨人たちに、青い火を浴びせかけた。
巨人たちは、自分たちが倒すべき竜が現れたことを悟り、血走った目を向けるが、
立ち上がれる者はなく、そのまま死の闇に沈んでいった。
魔王から四大陸の支配と統治を任された、大陸覇者。
そのうちの一人、アルゴイウスは怒りに打ち震えていた。
ローブの中に隠し持つ千の目には、自らが差し向けた『竜殺し』の一族の哀れな戦いぶりが、彼らの目を通して映し出されている。
なすすべもなくパニックになる巨人たち。
彼らの間を縫うようにして飛ぶ、小さな竜の姿。
戦意を喪失した彼らの前に現れた、巨大竜。
そして、ぎりぎりまで生き残っていた一部の巨人が目撃した、巨大竜から人間へと姿を変える者の存在。
『竜の皮を被った狡猾な人間が、我が刺客を愚弄した……』
アルゴイウスの拳が、目の前のテーブルに叩き下ろされた。
魔王や、他の大陸を支配する者たちとの会合が迫っている。
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