この世界で姫と呼ばれている事を俺はまだ知らない

キトー

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34.勉強を終えたら2

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 俺の抵抗なんて片手で軽く制されてしまい、太ももから中心へと這い上がってくる手がズボンから下着にまで入り込んできて、これ以上は冗談にならないと声を上げた。

「先輩……っ、嫌、ですって……!」

「何でだよ? ダチなら抜き合いぐらいするだろ」

「え……?」

 友人同士であれば当然の行為だと言われてしまうと何も反論出来なくなってしまう。
 これを拒めば友達としていられなくなってしまうのだろうかと思うとどうしても抵抗の力が弱まってしまう。
 だがしかし、

「……や、やっぱり無理!」

「いっ……!」

 やはり無理なものは無理だと先輩の耳を引っ張った。
 先輩は嫌だと言っただけで友人関係を解消するような人では無いことを今は知ってるから。

 耳を引っ張られて痛そうにしている先輩に少し申し訳なく思うが、力では敵わないのだからこうするしか止める術が無かったのだ。

「………ンで無理なんだよ」

 痛みと行為を止められた事に眉間にシワを寄せながら先輩が問う。
 それでも背に回した腕も際どい所まで入り込んだ手も退ける気配が無いのは流石だと思う。

「や、だって……恥ずかしいですし……」

「恥ずかしいだけか?」

「え? まぁ、そうですね?」

 俺がそう言えば先輩はまた笑みを取り戻して、俺は何か答えを間違えただろうかと背を嫌な汗が流れた。
 だって先輩のこの笑みは良くない笑みだ。

「恥ずかしいなら、慣れれば良い」

 そんな無茶なと声を上げる前に口付けられて、下着にまで入り込んでいた手がとうとう俺の中心に達して手のひらで包まれてしまった。

「んっ、やん……ん、んっ」

 体を仰け反らせて逃げれば逃げた分だけ迫られて口付けは深くなる。
 それだけでもいっぱいいっぱいなのに、直接性器を触られている事実が追い打ちをかけ思考回路がパンクする。



 ーーーーーーーー



 次話でヤンキー白伊先輩のターンは一旦終わりです。
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