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それぞれの答え9
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昔も陽斗とファミレスにいたとき、西澤選手のファンなんですと、女の子に声を掛けられるということはよくあった。そのせいで、悪い気はしないとばかりに、陽斗が自慢気な顔をしても、彩芽は気にしなくなったのだが、この反応は珍しい。陽斗は見るからに嫌そうな顔をしていた。
「やっぱり西澤君だ。ということは、あなたは彩芽さんよね?」
陽斗から彩芽へと視線を移してくる。長身黒髪の女性は、彩芽の顔を穴が開くほど見つめていた。
陽斗に声をかけてくる女性は、往々にして敵意むき出しにしてくることが多い。しかし、長身の女性はとても好意的で、温かい。彩芽は、自然と入ってしまっていた力を抜いていた。
「初めまして」
彩芽が笑顔で会釈すると、女性は陽斗を鋭く睨み付けて強い口調で陽斗へいう。
「早く紹介しなさいよ」
「……会社の先輩の根岸さん」
ビールを飲みながら、面倒くさそうに言う陽斗の態度が悪い。根岸が食って掛かりそうになったとき、あぁ! と彩芽が手を叩いていた。
「元バレーボールの選手だった根岸さんですね! お話は、兼ねがね」
「あら、知ってくれてたのね! 西澤君から、私のことをどんな風に聞いているのかしら?」
根岸は、彩芽には白い歯見せて問う。ほぼ陽斗へ向けられた質問に違いなかった。陽斗へ向けられている視線が怖い。彩芽は考え込む。陽斗から聞いている彼女のあだ名は、昭和世代顔負けパワハラ上司。そんなこと素直に言えるはずもない。
「とても面倒見のいい素敵な先輩だと……」
嘘が苦手な彩芽の視線は、自然と明後日の方向に泳いでいしまう。だが、根岸は、その反応に悪い気はしていないらしい。むしろ、顔を綻ばせている。
「話を聞いていた通り、彩芽さんって本当に純粋で、正直な人なのね。西澤君が虜になるのも、わかるわ」
根岸は、陽斗には絶対に見せなさそうな満面の笑みで、うっとりという。彩芽へ送る根岸の熱のこもった視線。黙っていた陽斗の背筋がそわそわしてくる。
それを紛らわせるように陽斗は、ふうっとため息をついた。
「……根岸さん、この店予約してきたんじゃないんですか?」
「今日は飛び込み。カウンターなら、空いてるかと思ってね。でも、甘かったわ。全然空いてないし」
「あぁ、なるほど。なら、ちょうど、そこの席が空きそうですよ」
陽斗が早く予約席へ行けと遠まわしな言い方をしたつもりが、ダイレクトに伝わってしまったらしい。根岸の気の強そうな目じりが吊り上がり、見下ろす圧力がさらに増す。
「何、その言い方。この店、私が教えてあげたのよ? それなのに、まるで私が邪魔者だとでも言いたそうな顔してるわね?」
そう見えるは、自覚があるからなのでは……とはいえず、陽斗はビールと一緒に飲み込んだ。
「あ、ほら。席立ちますよ」
陽斗が指さしたカウンター席。客が帰り支度を始めている。あと数分もせずに、出ていくはずだ。これで、丸く収まるはずが、彩芽が要らぬ機転を利かせていた。
「一緒にどうですか? ここ座敷だし、テーブルも広いし。よかったら隣、どうぞ」
「さすが、気が利くわ! どっかの後輩と大違い。ありがとう!」
根岸は彩芽へキラキラした瞳を向けていた。
ビールをオーダーした根岸が彩芽の隣に座って、ジョッキが運ばれると一瞬で殻になっていた。さらに追加しながら、もう陽斗は用済みとばかりに、視界の外に追いやり、彩芽のことを知りたいと興味津々で質問攻めにし続けていく 。
お人好しの彩芽は、嫌な顔一つせずニコニコと答えていく。二人は大盛り上がりしていた。
根岸のお喋りの合間に、彩芽ハイボール片手にほんのり顔を赤くしていく。
「そういえば、会社での陽斗って、どんな感じなんですか?」
「スポーツ上がりの男って、落ち着きのないのが多いけど、西澤君は真面目な部類だと思うわよ。仕事も、まぁまぁ。でも、この前取引先の女の子からキャーキャー言われて、鼻の下伸ばしてたわね」
根岸は嫌味な顔を陽斗へ寄越して、余計なことを付け加えていた。彩芽は、やっぱりとハイボールを飲みながら、陽斗を軽く睨む。
「陽斗って、昔っからそうなんですよね」
「浅はかよね」
根岸の心底軽蔑したような視線。実際にメデューサがいたら、きっとこんな目をしているのだろう。
陽斗は、そんなしまりのない顔した覚えはないと言い返したかったが、ここで何を言っても火に油を注ぐだけだ。黙ってビールを飲むことにする。
「大丈夫。私は、どこまでも彩芽さんの味方。あなたが悪い気しないように、そういう奴が出てきたら蹴散らしてあげるわ」
血の気多い根岸は、気合を入れている。彩芽は、楽しそうに笑っているが、根岸という人間は本当に何をしでかすかわからない。ひやひやする。
「でも、西澤君って、見かけによらず嫉妬深そうだし、困ったことがあったらすぐ言って。全力で守ってあげるから。私、彩芽さんみたいな人がタイプなの」
ジョッキを傾けようとした陽斗の手が止まる。
さっきから、どうも根岸の言動には気になるところがあった。根岸が彩芽へ向ける視線もそうだ。やけに熱っぽい。気にしないようにしようとしていたが、あまりの違和感の大きさのせいで、とうとう飲み下せなくなっていた。つい、陽斗の口から吐き出される。
「タイプ?」
陽斗がおうむ返しすると、はっきりと根岸は答えた。
「私、男じゃなく、女の子が好きなの」
え? と思わず声を上げそうになるのを頑張って飲み込んだ陽斗に対して、彩芽はふぅんと頷くだけで、何も思わなかったようだ。むしろ、今の意味をちゃんと理解できているのか、疑問すら浮かんでくる。何の感情も表に出ていなかった。根岸も同じ感想を持ったようで、意外だという表情だ。
「彩芽さんは、このカミングアウトに、驚かないの?」
根岸に問われたことの方が、意外だという顔をする彩芽は、自然体だった。
「別に驚くことじゃないと思います。世の中には、いろいろな人がいます。みんなそれぞれ基準が違うんです。いちいち、気にする必要はないですよ」
ハイボールを机に置いて、彩芽はきっぱりという。すると、根岸は感動したように更に熱を上げて、目を輝かせていた。
「そうやって、フラットに受け止めてくれる人って、本当に少ないのよ。やっぱり、彩芽さんは私の理想の人。西澤君に見切り付けたら、いつでも私のところに来てちょうだい」
根岸が彩芽に肩を組んでいう。
「ちょっと待った。恋人いるって前言ってましたよね?」
「さっき別れてきたから、問題ない」
根岸は、ふふんと鼻をならしていた。陽斗は、身体ごと二人から逸らして、枝豆をやけ食いし始める。そんな陽斗に気づいて、彩芽は言った。
「また不貞腐れてる」
「心が狭い男は、要注意よ。今からでも、私に乗り換える?」
根岸は、妖艶に笑っていた。
「やっぱり西澤君だ。ということは、あなたは彩芽さんよね?」
陽斗から彩芽へと視線を移してくる。長身黒髪の女性は、彩芽の顔を穴が開くほど見つめていた。
陽斗に声をかけてくる女性は、往々にして敵意むき出しにしてくることが多い。しかし、長身の女性はとても好意的で、温かい。彩芽は、自然と入ってしまっていた力を抜いていた。
「初めまして」
彩芽が笑顔で会釈すると、女性は陽斗を鋭く睨み付けて強い口調で陽斗へいう。
「早く紹介しなさいよ」
「……会社の先輩の根岸さん」
ビールを飲みながら、面倒くさそうに言う陽斗の態度が悪い。根岸が食って掛かりそうになったとき、あぁ! と彩芽が手を叩いていた。
「元バレーボールの選手だった根岸さんですね! お話は、兼ねがね」
「あら、知ってくれてたのね! 西澤君から、私のことをどんな風に聞いているのかしら?」
根岸は、彩芽には白い歯見せて問う。ほぼ陽斗へ向けられた質問に違いなかった。陽斗へ向けられている視線が怖い。彩芽は考え込む。陽斗から聞いている彼女のあだ名は、昭和世代顔負けパワハラ上司。そんなこと素直に言えるはずもない。
「とても面倒見のいい素敵な先輩だと……」
嘘が苦手な彩芽の視線は、自然と明後日の方向に泳いでいしまう。だが、根岸は、その反応に悪い気はしていないらしい。むしろ、顔を綻ばせている。
「話を聞いていた通り、彩芽さんって本当に純粋で、正直な人なのね。西澤君が虜になるのも、わかるわ」
根岸は、陽斗には絶対に見せなさそうな満面の笑みで、うっとりという。彩芽へ送る根岸の熱のこもった視線。黙っていた陽斗の背筋がそわそわしてくる。
それを紛らわせるように陽斗は、ふうっとため息をついた。
「……根岸さん、この店予約してきたんじゃないんですか?」
「今日は飛び込み。カウンターなら、空いてるかと思ってね。でも、甘かったわ。全然空いてないし」
「あぁ、なるほど。なら、ちょうど、そこの席が空きそうですよ」
陽斗が早く予約席へ行けと遠まわしな言い方をしたつもりが、ダイレクトに伝わってしまったらしい。根岸の気の強そうな目じりが吊り上がり、見下ろす圧力がさらに増す。
「何、その言い方。この店、私が教えてあげたのよ? それなのに、まるで私が邪魔者だとでも言いたそうな顔してるわね?」
そう見えるは、自覚があるからなのでは……とはいえず、陽斗はビールと一緒に飲み込んだ。
「あ、ほら。席立ちますよ」
陽斗が指さしたカウンター席。客が帰り支度を始めている。あと数分もせずに、出ていくはずだ。これで、丸く収まるはずが、彩芽が要らぬ機転を利かせていた。
「一緒にどうですか? ここ座敷だし、テーブルも広いし。よかったら隣、どうぞ」
「さすが、気が利くわ! どっかの後輩と大違い。ありがとう!」
根岸は彩芽へキラキラした瞳を向けていた。
ビールをオーダーした根岸が彩芽の隣に座って、ジョッキが運ばれると一瞬で殻になっていた。さらに追加しながら、もう陽斗は用済みとばかりに、視界の外に追いやり、彩芽のことを知りたいと興味津々で質問攻めにし続けていく 。
お人好しの彩芽は、嫌な顔一つせずニコニコと答えていく。二人は大盛り上がりしていた。
根岸のお喋りの合間に、彩芽ハイボール片手にほんのり顔を赤くしていく。
「そういえば、会社での陽斗って、どんな感じなんですか?」
「スポーツ上がりの男って、落ち着きのないのが多いけど、西澤君は真面目な部類だと思うわよ。仕事も、まぁまぁ。でも、この前取引先の女の子からキャーキャー言われて、鼻の下伸ばしてたわね」
根岸は嫌味な顔を陽斗へ寄越して、余計なことを付け加えていた。彩芽は、やっぱりとハイボールを飲みながら、陽斗を軽く睨む。
「陽斗って、昔っからそうなんですよね」
「浅はかよね」
根岸の心底軽蔑したような視線。実際にメデューサがいたら、きっとこんな目をしているのだろう。
陽斗は、そんなしまりのない顔した覚えはないと言い返したかったが、ここで何を言っても火に油を注ぐだけだ。黙ってビールを飲むことにする。
「大丈夫。私は、どこまでも彩芽さんの味方。あなたが悪い気しないように、そういう奴が出てきたら蹴散らしてあげるわ」
血の気多い根岸は、気合を入れている。彩芽は、楽しそうに笑っているが、根岸という人間は本当に何をしでかすかわからない。ひやひやする。
「でも、西澤君って、見かけによらず嫉妬深そうだし、困ったことがあったらすぐ言って。全力で守ってあげるから。私、彩芽さんみたいな人がタイプなの」
ジョッキを傾けようとした陽斗の手が止まる。
さっきから、どうも根岸の言動には気になるところがあった。根岸が彩芽へ向ける視線もそうだ。やけに熱っぽい。気にしないようにしようとしていたが、あまりの違和感の大きさのせいで、とうとう飲み下せなくなっていた。つい、陽斗の口から吐き出される。
「タイプ?」
陽斗がおうむ返しすると、はっきりと根岸は答えた。
「私、男じゃなく、女の子が好きなの」
え? と思わず声を上げそうになるのを頑張って飲み込んだ陽斗に対して、彩芽はふぅんと頷くだけで、何も思わなかったようだ。むしろ、今の意味をちゃんと理解できているのか、疑問すら浮かんでくる。何の感情も表に出ていなかった。根岸も同じ感想を持ったようで、意外だという表情だ。
「彩芽さんは、このカミングアウトに、驚かないの?」
根岸に問われたことの方が、意外だという顔をする彩芽は、自然体だった。
「別に驚くことじゃないと思います。世の中には、いろいろな人がいます。みんなそれぞれ基準が違うんです。いちいち、気にする必要はないですよ」
ハイボールを机に置いて、彩芽はきっぱりという。すると、根岸は感動したように更に熱を上げて、目を輝かせていた。
「そうやって、フラットに受け止めてくれる人って、本当に少ないのよ。やっぱり、彩芽さんは私の理想の人。西澤君に見切り付けたら、いつでも私のところに来てちょうだい」
根岸が彩芽に肩を組んでいう。
「ちょっと待った。恋人いるって前言ってましたよね?」
「さっき別れてきたから、問題ない」
根岸は、ふふんと鼻をならしていた。陽斗は、身体ごと二人から逸らして、枝豆をやけ食いし始める。そんな陽斗に気づいて、彩芽は言った。
「また不貞腐れてる」
「心が狭い男は、要注意よ。今からでも、私に乗り換える?」
根岸は、妖艶に笑っていた。
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