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咲良4
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「ちゃんと、来てくれたんですね」
潤が零した声に、咲良は目を何度も瞬かせ首を傾げた。ちゃんと来てくれたというのは、本来こっちのセリフだ。
「どうしてそんなこと言うの? 私から、お願いしたのに」
「女の子との約束の時は、必ず迎えに行け。親父に散々言われ続けてきてたから、待つのはどうも性に合わなくて」
「お父様が?」
潤は、困ったように頭をかく。
咲良はそれをじっと見つめていた。待っていた時の瞳もそうだが、その仕草もどことなく、春馬に似ている。全然違うはずなのに。
背丈だって、春馬も咲良よりも頭半分くらい高かったが、潤の方が頭丸一つ分高い。雰囲気だって、似ても似つかない。何故、そんなこと思ってしまうのだろう。
そんなことを考えていたら、潤のことを無意識に見つめていていたのか。潤は照れたのか視線を明後日の方向へ向けていく。その赤さをごまかすために、落ち着きなさそうに口を動き始めていた。
「親父は、昔から俺にうるさいんすよ」
父親を思い出した潤は、ほんのり染まっていた頬の朱色を、険しくなった顔の奥に消していく。コロコロ表情を変える姿は、単純な性格が垣間見える気がした。裏表のない表情に、咲良はクスクス笑う。
前回会ったときは初対面で、急に泣かれて、何が何やらわからない状態だった。しかし、今一度、改めて落ち着いてみると、春馬がどうしてとちらつくいてしまっていた。押し込めていた記憶と感覚が、呼び覚まされていくようだ。この感覚が、ひどく懐かしくて、きゅっと胸を締め付けてくる。それを紛らわせたくて、咲良もそっと潤を視界から外して空を見上げて息を吸った。
「お父さんと、仲がいいのね」
「仲がいいっていうか……まぁ、なんていうか……ライバルみたいな感じかな」
咲良は、なるほどと頷いて、どんな人なんだろうと思いを馳せようとしたところで、本屋の奥から強烈な視線を感じた。営業妨害だぞ、と言わんばかりだ。
そういえば、ここは店の軒先だった。
「ねぇ、私お腹いちゃったから、その辺のお店に入ってご飯食べない?」
咲良が指を指した先には、ファミレスがある。
「もちろん、奢るから」
咲良がニコリと付け足すと、潤は首を振る。
「いや、それは俺のプライドが許さないっす」
「いいから、いいから。ほら、お節介おばさんだと思って、ね?」
潤を見上げ、咲良は微笑んだのだが、ぶつかった潤の瞳が不意に歪んだのに気付いてしまった。息を呑んで、思わず目を見開きそうになったが、それをぐっと我慢する。前にもみた涙が溢れそうになるのを、何とか堪えている潤の努力を無駄にはしたくなかった。
咲良は気づかないふりをして、潤の背中を後ろからぐいぐい押しながら思う。
この人は、どうして私を見ると泣きそうな顔をするのだろう。
二人席に通されて、メニューを手にした潤が咲良へ差してくるが、それをそっと押し返す。
「私は、オムライスって、決めてるから大丈夫。ゆっくり、どうぞ」
「決断早すぎ」
潤に呟かれて、まったく同じことを言われたことをまた、咲良はまたふわりと思い出していた。
春馬と通っていた高校は、学生食堂があり、よく一緒に行っていた。選択を悩めるほどの品数は少なく、咲良はいつもさっさとメニューを決めていた。それに対して、春馬はなかなか決められないことが多かった。悩む春馬を茶化すのが、咲良の日課だった。
「どうして、そんなに時間かかっちゃうかなぁ」
「咲良の決断が、毎回早すぎるんだよ。たまには、悩めよ」
春馬は、恨めしそうな顔をして「あと少しで決めるから、ちょっと待って」唸り始める。そんな悩む春馬の顔を、咲良がこっそり眺める。そんな時間が、好きだった。
「からあげ丼か、ラーメンか……」
悩む時、必ず独り言が出る春馬だ。
「よし決めた!」
春馬が手を叩いたタイミングに合わせて、咲良はよく先回りしていた。
「今日は、ラーメンだね」
得意げに笑う咲良に、いつも春馬は目を丸くしていた。
「え? なんで、わかった?」
「さぁ、どうしてでしょう?」
咲良は、質問を投げ返して背を向けて、くすくす笑っていた。
春馬が麺類同士、ご飯もの同士といった具合に、同じ種類同士で悩む時は、なかなか当てられることはできない。しかし、ご飯ものと、麺類などで悩んでいるときの答えは、必ず麺類を選ぶ。
そのことに、自分で気づいていない春馬がおかしくて、仕方なかった。いつか、その癖を教えてあげようと、そう思っていた。
その日が訪れることは、もうなかったけれど。
「かつ丼か、クリームパスタか……」
潤から春馬を彷彿とさせる悩ましい声が、咲良の鼓膜に触れてくる。
もしも、これが春馬だったら。答えは、きっとクリームパスタだ。
「クリームパスタで」
潤の答えが、重なって、また咲良の胸に鈍い痛みを走らせる。それを誤魔化すために、咲良は、手を挙げて店員を呼んでいた。
一通り、オーダーし終え、咲良は水を一口飲んで、落ち着かせるためにふうっと、軽く息を吐く。
そして、もう自分の口に出すことは、ないだろうと思っていたその名前を咲良は、そっと吐き出した。
「あなた、春馬君の何?」
咲良の真っすぐな質問に、潤は一瞬たじろぐ。それを、じっと見つめる。
視線に耐えきれず潤は、少しうつむき加減で、咲良の様子を窺いながら、言葉を選びながらいった。
「どうして、春馬の関係者ってわかったんすか?」
「そりゃあ、新庄なんて、珍しいし。それに……何だか、ちょっと似てる気がするの。春馬君に」
ずっと思っていたことを言葉にしてみれば、潤と春馬がより一層重なって見えてきてしまう。
その瞳だけでなく、輪郭、佇まいまでも。
潤は、手元に視線を落として、少し言いにくそうに答えた。
「まぁ……俺は、新庄春馬の……親戚、です」
親戚というのにずいぶん片言なのは、どうしてだろう。しかもそのあと、口を引き結んで殻に閉じこもろうとしている潤は、酷く白々しく見える。咲良は、身を乗り出してつい問い詰めてしまっていた。
「本当に?」
「ほ、本当っす」
「兄弟とかじゃなく?」
「……えーっと、男兄弟がいないこと、知っているのでは?」
「えぇ。知ってる。妹の芽依ちゃんだけよね?」
「知ってるんだったら、その質問おかしくないっすか?」
春馬とは、無関係だといわれるよりは、ずっと納得できる答えだというのに、なんだかしっくりこない。
冷や汗を垂らす潤に、前のめり姿勢を改めて、眉を潜める。
「だって、なんだか嘘ついているようにしか見えないんだもの」
「傷つくなぁ……アハハ」
乾いた笑いが、更に怪しい。そう思ったところで、これ以上の答えは、やはりないのだろう。
沈黙が落ちていく。
そこにタイミングよく食事が運ばれてきた。
潤の艶々したクリームパスタと、咲良のふわふわの卵がのったオムライスが、目の前に置かれる。
おなかがグーっと鳴った。
この話は、ここで終わり。そんな合図のような気がして、仕方なく、スプーンを手にする。
「ごめんなさい。気を取り直して、食べましょっか」
咲良はスプーンを手にして、じっとクリームパスタを見下ろしたまま動かない潤を促した。
気分を害してしまっただろうか。
申し訳ないことをしたかもしれない。そんな反省が胸を掠めて、とろっとしたの卵にスプーンを差し込もうと手を動かしかけたところで、潤が顔を上げた。
「新庄春馬に……会ってくれませんか?」
咲良の心臓はドキッと悲鳴を上げて、手が止まった。潤は、咲良へ真剣な眼差しを向けてきている。
今度は、自分が責められているような気分になって、酷く居心地が悪い。今度は、咲良が目を逸らす番だった。
「……春馬君に、頼まれたから私に会いに来たの?」
咲良はスプーンを置いて、膝に手を置く手に力が入った。ぎゅっと、拳を握る。
「まぁ……そんなもんです」
潤のはぐらかす言い方は、嘘なのかもしれない。だけど、もうどちらでもよかった。その答えは、でている。
「私は、春馬君には会わない」
潤が零した声に、咲良は目を何度も瞬かせ首を傾げた。ちゃんと来てくれたというのは、本来こっちのセリフだ。
「どうしてそんなこと言うの? 私から、お願いしたのに」
「女の子との約束の時は、必ず迎えに行け。親父に散々言われ続けてきてたから、待つのはどうも性に合わなくて」
「お父様が?」
潤は、困ったように頭をかく。
咲良はそれをじっと見つめていた。待っていた時の瞳もそうだが、その仕草もどことなく、春馬に似ている。全然違うはずなのに。
背丈だって、春馬も咲良よりも頭半分くらい高かったが、潤の方が頭丸一つ分高い。雰囲気だって、似ても似つかない。何故、そんなこと思ってしまうのだろう。
そんなことを考えていたら、潤のことを無意識に見つめていていたのか。潤は照れたのか視線を明後日の方向へ向けていく。その赤さをごまかすために、落ち着きなさそうに口を動き始めていた。
「親父は、昔から俺にうるさいんすよ」
父親を思い出した潤は、ほんのり染まっていた頬の朱色を、険しくなった顔の奥に消していく。コロコロ表情を変える姿は、単純な性格が垣間見える気がした。裏表のない表情に、咲良はクスクス笑う。
前回会ったときは初対面で、急に泣かれて、何が何やらわからない状態だった。しかし、今一度、改めて落ち着いてみると、春馬がどうしてとちらつくいてしまっていた。押し込めていた記憶と感覚が、呼び覚まされていくようだ。この感覚が、ひどく懐かしくて、きゅっと胸を締め付けてくる。それを紛らわせたくて、咲良もそっと潤を視界から外して空を見上げて息を吸った。
「お父さんと、仲がいいのね」
「仲がいいっていうか……まぁ、なんていうか……ライバルみたいな感じかな」
咲良は、なるほどと頷いて、どんな人なんだろうと思いを馳せようとしたところで、本屋の奥から強烈な視線を感じた。営業妨害だぞ、と言わんばかりだ。
そういえば、ここは店の軒先だった。
「ねぇ、私お腹いちゃったから、その辺のお店に入ってご飯食べない?」
咲良が指を指した先には、ファミレスがある。
「もちろん、奢るから」
咲良がニコリと付け足すと、潤は首を振る。
「いや、それは俺のプライドが許さないっす」
「いいから、いいから。ほら、お節介おばさんだと思って、ね?」
潤を見上げ、咲良は微笑んだのだが、ぶつかった潤の瞳が不意に歪んだのに気付いてしまった。息を呑んで、思わず目を見開きそうになったが、それをぐっと我慢する。前にもみた涙が溢れそうになるのを、何とか堪えている潤の努力を無駄にはしたくなかった。
咲良は気づかないふりをして、潤の背中を後ろからぐいぐい押しながら思う。
この人は、どうして私を見ると泣きそうな顔をするのだろう。
二人席に通されて、メニューを手にした潤が咲良へ差してくるが、それをそっと押し返す。
「私は、オムライスって、決めてるから大丈夫。ゆっくり、どうぞ」
「決断早すぎ」
潤に呟かれて、まったく同じことを言われたことをまた、咲良はまたふわりと思い出していた。
春馬と通っていた高校は、学生食堂があり、よく一緒に行っていた。選択を悩めるほどの品数は少なく、咲良はいつもさっさとメニューを決めていた。それに対して、春馬はなかなか決められないことが多かった。悩む春馬を茶化すのが、咲良の日課だった。
「どうして、そんなに時間かかっちゃうかなぁ」
「咲良の決断が、毎回早すぎるんだよ。たまには、悩めよ」
春馬は、恨めしそうな顔をして「あと少しで決めるから、ちょっと待って」唸り始める。そんな悩む春馬の顔を、咲良がこっそり眺める。そんな時間が、好きだった。
「からあげ丼か、ラーメンか……」
悩む時、必ず独り言が出る春馬だ。
「よし決めた!」
春馬が手を叩いたタイミングに合わせて、咲良はよく先回りしていた。
「今日は、ラーメンだね」
得意げに笑う咲良に、いつも春馬は目を丸くしていた。
「え? なんで、わかった?」
「さぁ、どうしてでしょう?」
咲良は、質問を投げ返して背を向けて、くすくす笑っていた。
春馬が麺類同士、ご飯もの同士といった具合に、同じ種類同士で悩む時は、なかなか当てられることはできない。しかし、ご飯ものと、麺類などで悩んでいるときの答えは、必ず麺類を選ぶ。
そのことに、自分で気づいていない春馬がおかしくて、仕方なかった。いつか、その癖を教えてあげようと、そう思っていた。
その日が訪れることは、もうなかったけれど。
「かつ丼か、クリームパスタか……」
潤から春馬を彷彿とさせる悩ましい声が、咲良の鼓膜に触れてくる。
もしも、これが春馬だったら。答えは、きっとクリームパスタだ。
「クリームパスタで」
潤の答えが、重なって、また咲良の胸に鈍い痛みを走らせる。それを誤魔化すために、咲良は、手を挙げて店員を呼んでいた。
一通り、オーダーし終え、咲良は水を一口飲んで、落ち着かせるためにふうっと、軽く息を吐く。
そして、もう自分の口に出すことは、ないだろうと思っていたその名前を咲良は、そっと吐き出した。
「あなた、春馬君の何?」
咲良の真っすぐな質問に、潤は一瞬たじろぐ。それを、じっと見つめる。
視線に耐えきれず潤は、少しうつむき加減で、咲良の様子を窺いながら、言葉を選びながらいった。
「どうして、春馬の関係者ってわかったんすか?」
「そりゃあ、新庄なんて、珍しいし。それに……何だか、ちょっと似てる気がするの。春馬君に」
ずっと思っていたことを言葉にしてみれば、潤と春馬がより一層重なって見えてきてしまう。
その瞳だけでなく、輪郭、佇まいまでも。
潤は、手元に視線を落として、少し言いにくそうに答えた。
「まぁ……俺は、新庄春馬の……親戚、です」
親戚というのにずいぶん片言なのは、どうしてだろう。しかもそのあと、口を引き結んで殻に閉じこもろうとしている潤は、酷く白々しく見える。咲良は、身を乗り出してつい問い詰めてしまっていた。
「本当に?」
「ほ、本当っす」
「兄弟とかじゃなく?」
「……えーっと、男兄弟がいないこと、知っているのでは?」
「えぇ。知ってる。妹の芽依ちゃんだけよね?」
「知ってるんだったら、その質問おかしくないっすか?」
春馬とは、無関係だといわれるよりは、ずっと納得できる答えだというのに、なんだかしっくりこない。
冷や汗を垂らす潤に、前のめり姿勢を改めて、眉を潜める。
「だって、なんだか嘘ついているようにしか見えないんだもの」
「傷つくなぁ……アハハ」
乾いた笑いが、更に怪しい。そう思ったところで、これ以上の答えは、やはりないのだろう。
沈黙が落ちていく。
そこにタイミングよく食事が運ばれてきた。
潤の艶々したクリームパスタと、咲良のふわふわの卵がのったオムライスが、目の前に置かれる。
おなかがグーっと鳴った。
この話は、ここで終わり。そんな合図のような気がして、仕方なく、スプーンを手にする。
「ごめんなさい。気を取り直して、食べましょっか」
咲良はスプーンを手にして、じっとクリームパスタを見下ろしたまま動かない潤を促した。
気分を害してしまっただろうか。
申し訳ないことをしたかもしれない。そんな反省が胸を掠めて、とろっとしたの卵にスプーンを差し込もうと手を動かしかけたところで、潤が顔を上げた。
「新庄春馬に……会ってくれませんか?」
咲良の心臓はドキッと悲鳴を上げて、手が止まった。潤は、咲良へ真剣な眼差しを向けてきている。
今度は、自分が責められているような気分になって、酷く居心地が悪い。今度は、咲良が目を逸らす番だった。
「……春馬君に、頼まれたから私に会いに来たの?」
咲良はスプーンを置いて、膝に手を置く手に力が入った。ぎゅっと、拳を握る。
「まぁ……そんなもんです」
潤のはぐらかす言い方は、嘘なのかもしれない。だけど、もうどちらでもよかった。その答えは、でている。
「私は、春馬君には会わない」
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