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カーネーション2
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「紅羽。大きくなったわね」
囁くような声がして、顔を上げる。目の前に、ずっと前に亡くなったはずの祖母が藤色の着物を着て立っていた。病気になる前の、元気だった祖母の艶やかな顔が綻んで、祖母の手が私の頬へ伸びて触れた。
これはきっと夢だ。夢の中のはずなのに、触れられた部分がリアルで、じんわりと柔らかく優しい手のひらの感触が伝わってくる。
懐かしいと思うよりも先に、自分の目から涙が零れていた。
もう二度と会えないと知っていた最愛の人。思い出せば、いつも苦しくなるから、日々の記憶の中に沈めていたのに、今目の前にいる。そう理解したら、ずっと会いたかった気持ちが脹らんで弾けていた。
ぼろぼろと情けないほど流れる涙が、頬に水の筋を作っていく。祖母の指先が、それを堰き止めるように優しくそっと拭っていた。
「ごめんね。ずっと一緒にいられなくて」
祖母は切なく目を細めると、祖母の小さな瞳に薄い水の幕の張られ始めていた。ゆっくり瞬きをすると、ほろりと零れて、祖母と会った最期の日を思い出す。
祖母は、由紀子からの風当たりが強いことを知っていて、時間を見つけてはふらりと家にやってきて、私を外へ連れ出してくれていた。しかし、その度に、耳を塞ぎたくなるような怒声が響いていた。
「お母さん! 紅羽を勝手に、連れてかないでよ!」
由紀子と祖母。母と子同士であるのに、仲が悪かった。気に食わない相手が、自分の娘を連れ出すことが許せなかったのだろう。愛情はなくても、娘という事実にはやけに固執する母のかなぎり声が響いていた。
「紅羽に対する由紀子の態度が、あまりに酷いから、そうするんでしょ?」
私の手をきゅっと握って、由紀子とは正反対の落ち着き払った声で、守ってくれる。
「余計なお世話だって言ってるの!」
更に声を大きくしてくる由紀子に対して、祖母は無言で背を向け、私を守るようなしぐさをする。その顔は、悲しそうに歪んでいた。私のために傷ついた顔をさせたくなかった。そんな時は、握られた母の細かい皺が刻まれた手をそっと引いて、私は大丈夫と、首を横に振る。しかし、祖母はいつもそんな私に、切なく目を細めて微笑んでから、きゅっと口元を引き締めていた。
「少しだけなんだから、いいでしょ」
祖母は、由紀子にそう言い放って、私と繋いでいた手をぎゅっと握って、半ば強引に部屋から連れ出してくれていた。玄関のドアが閉じられるまで、母のヒステリックな声は追いかけてきていた。
それを何度か繰り返したある日。
燃えるような夕日を背負いながら、重い足取りで、由紀子のアパートへ帰る道すがら、祖母はぼそりといった。
「由紀子お母さん、紅羽に厳しいわよね」
その頃の私はまだ、子供だった。だから、祖母にだけは言ってもいいと思った。
「何で、私お母さんの子供に生まれてきちゃったんだろう」
素直な気持ちを吐露すると、祖母は今にも泣きだしそうな顔をしていた。
ごめんね、ごめんね。と、夕日のせいか祖母は顔を赤くしながら、何も悪くないのに、謝られていた。苦しいくらいぎゅうぎゅう抱きしめられ、小さな細く柔な骨が軋んだ。それが、罪悪感だとは、その頃の私にはわかるはずもなかった。
それから、いくら待っても祖母は家に来なくなった。
きっと母のせいだと思うと同時に、私のせいかもしれないと思った。
何の見返りもなく愛情をくれる。祖母がいつもその手に抱えて持ってきてくれる細やかな幸せは、もう来てはくれないのだろう。そう思った。
それから、どのくらい時間が経ったのか。母が離婚して、しばらくしてからだったと思う。
突然、母についてこいと連れられてきたのは、大きな病院だった。そのベッドに横たわっていたのは、息をするのもやっとのひどく痩せた祖母の姿だった。母は、私だけ部屋に置いてすぐに立ち去っていた。
残された祖母と私。私の記憶にある祖母の顔とは違っていて、私は、なんと声をかけていいかわからず立ち尽くしていた。でも、切なく細め私を見つめる瞳は祖母そのもので、ゆっくりベッドに寄ると、木の枝のように細くなった腕を一生懸命私へ伸ばしてくれていた。私は、その手をそっと取る。手のひらだけは、柔らかく、記憶にあるものと一緒だった。不意に、骨が軋んだ。
「おばあちゃん」
祖母の身体に何が起きているのか、詳しいことは知らない。だけど、命が尽きようとしていることだけは、子供ながらに、分かった。
祖母の穏やかな瞳は、私の顔を魂へ焼き付けるように、じっと真剣に見つめていた。
しばらくの沈黙の後、細い身体から発せられたものとは思えないほど、力強く言った。
「おばあちゃんはね、これから誰も知らないところへ行ってくる。でも、そこはね、決して悪い場所じゃない。神様がいるの。だから、おばあちゃん、一足先に行って一生懸命お願いしておくからね。紅羽が幸せになれますようにって」
何と答えていいかわからない私は、頷くことしかできなかった。本当なら、ありがとうくらい言った方がよかったのかもしれないが、そんな気の利いた言葉も出てこなかった。それでも、祖母は満足そうに微笑んで、細い腕とは思えないほど、ぎゅっと抱きしめてくれていた。骨が軋むと、涙がそこから搾りだされるように溢れていた。
それが、祖母と会った最期。
その頃から引き戻されて、目の前の祖母はいう。
「おばあちゃん、ちゃんと、神様に話し通しておいたからね」
幼いころの細やかな幸せを与えてくれていた顔で、そういった。目じりに、涙の跡は残っていたが、もう泣いてはいなかった。最期と同じような、微笑みを浮かべていたが、その顔はあの時とは違って、肉付きよく血色もいい。幸せそうな笑顔を浮かべていた。自分の骨が軋む音がする。その瞬間、目の前が霞んでいた。
おばあちゃん、行かないで。叫びは、声にならない。どんどん包まれていく霧の中に吸い込まれていた。
意識が少しずつ浮上していく中、眠っていたんだと思う。
何か夢を見た気がする。だけど、うまく思い出せない。目を閉じたまま、そんな悩みが掠めたが、それを吹き飛ばすように穏やかな声で、名前を呼ばれた。
「紅羽さん」
パッと目を開く。寝ている私を覗き込んでいる湊が目の前にいる事実に驚愕しすぎて、飛び起きる。全力疾走してきたように心臓がバクバク音を立てていた。
「大丈夫ですか?」
湊が、そのあと続きそうだった言葉を飲み込んで、目を見開いているように見えた。きっと寝起きで、視界が不鮮明のせいだ。
「すみません」
そういう自分の声が、どうしてか震えている。「思い切り爆睡してしまった」と、続けて笑って言おうとしたのに、喉の奥が痙攣してしまって上手く声がでなかった。そして、目からどうして、涙が溢れて止まらない。
どうしてこんな状態になっているのかもよくわからない。それを見ている湊は、もっと訳がわからないだろう。情けないやら、恥ずかしいやら、ともかく混乱するがままにベッドから足を下ろして、慌てて立ち上がろうとしたとき。
湊は、私の体を優しく抱きしめられていた。骨が軋み、胸が締め付けられる。その理由も、よくわかない。
「大丈夫。僕はここにいます」
背中を撫でられ、穏やかに響くその声が、胸の奥深くに染み渡る。
再び、溢れてくる涙をどう止めればいいのかわかない。抱きしめられている湊の肩を、大雨が降った後のように濡らしていた。
囁くような声がして、顔を上げる。目の前に、ずっと前に亡くなったはずの祖母が藤色の着物を着て立っていた。病気になる前の、元気だった祖母の艶やかな顔が綻んで、祖母の手が私の頬へ伸びて触れた。
これはきっと夢だ。夢の中のはずなのに、触れられた部分がリアルで、じんわりと柔らかく優しい手のひらの感触が伝わってくる。
懐かしいと思うよりも先に、自分の目から涙が零れていた。
もう二度と会えないと知っていた最愛の人。思い出せば、いつも苦しくなるから、日々の記憶の中に沈めていたのに、今目の前にいる。そう理解したら、ずっと会いたかった気持ちが脹らんで弾けていた。
ぼろぼろと情けないほど流れる涙が、頬に水の筋を作っていく。祖母の指先が、それを堰き止めるように優しくそっと拭っていた。
「ごめんね。ずっと一緒にいられなくて」
祖母は切なく目を細めると、祖母の小さな瞳に薄い水の幕の張られ始めていた。ゆっくり瞬きをすると、ほろりと零れて、祖母と会った最期の日を思い出す。
祖母は、由紀子からの風当たりが強いことを知っていて、時間を見つけてはふらりと家にやってきて、私を外へ連れ出してくれていた。しかし、その度に、耳を塞ぎたくなるような怒声が響いていた。
「お母さん! 紅羽を勝手に、連れてかないでよ!」
由紀子と祖母。母と子同士であるのに、仲が悪かった。気に食わない相手が、自分の娘を連れ出すことが許せなかったのだろう。愛情はなくても、娘という事実にはやけに固執する母のかなぎり声が響いていた。
「紅羽に対する由紀子の態度が、あまりに酷いから、そうするんでしょ?」
私の手をきゅっと握って、由紀子とは正反対の落ち着き払った声で、守ってくれる。
「余計なお世話だって言ってるの!」
更に声を大きくしてくる由紀子に対して、祖母は無言で背を向け、私を守るようなしぐさをする。その顔は、悲しそうに歪んでいた。私のために傷ついた顔をさせたくなかった。そんな時は、握られた母の細かい皺が刻まれた手をそっと引いて、私は大丈夫と、首を横に振る。しかし、祖母はいつもそんな私に、切なく目を細めて微笑んでから、きゅっと口元を引き締めていた。
「少しだけなんだから、いいでしょ」
祖母は、由紀子にそう言い放って、私と繋いでいた手をぎゅっと握って、半ば強引に部屋から連れ出してくれていた。玄関のドアが閉じられるまで、母のヒステリックな声は追いかけてきていた。
それを何度か繰り返したある日。
燃えるような夕日を背負いながら、重い足取りで、由紀子のアパートへ帰る道すがら、祖母はぼそりといった。
「由紀子お母さん、紅羽に厳しいわよね」
その頃の私はまだ、子供だった。だから、祖母にだけは言ってもいいと思った。
「何で、私お母さんの子供に生まれてきちゃったんだろう」
素直な気持ちを吐露すると、祖母は今にも泣きだしそうな顔をしていた。
ごめんね、ごめんね。と、夕日のせいか祖母は顔を赤くしながら、何も悪くないのに、謝られていた。苦しいくらいぎゅうぎゅう抱きしめられ、小さな細く柔な骨が軋んだ。それが、罪悪感だとは、その頃の私にはわかるはずもなかった。
それから、いくら待っても祖母は家に来なくなった。
きっと母のせいだと思うと同時に、私のせいかもしれないと思った。
何の見返りもなく愛情をくれる。祖母がいつもその手に抱えて持ってきてくれる細やかな幸せは、もう来てはくれないのだろう。そう思った。
それから、どのくらい時間が経ったのか。母が離婚して、しばらくしてからだったと思う。
突然、母についてこいと連れられてきたのは、大きな病院だった。そのベッドに横たわっていたのは、息をするのもやっとのひどく痩せた祖母の姿だった。母は、私だけ部屋に置いてすぐに立ち去っていた。
残された祖母と私。私の記憶にある祖母の顔とは違っていて、私は、なんと声をかけていいかわからず立ち尽くしていた。でも、切なく細め私を見つめる瞳は祖母そのもので、ゆっくりベッドに寄ると、木の枝のように細くなった腕を一生懸命私へ伸ばしてくれていた。私は、その手をそっと取る。手のひらだけは、柔らかく、記憶にあるものと一緒だった。不意に、骨が軋んだ。
「おばあちゃん」
祖母の身体に何が起きているのか、詳しいことは知らない。だけど、命が尽きようとしていることだけは、子供ながらに、分かった。
祖母の穏やかな瞳は、私の顔を魂へ焼き付けるように、じっと真剣に見つめていた。
しばらくの沈黙の後、細い身体から発せられたものとは思えないほど、力強く言った。
「おばあちゃんはね、これから誰も知らないところへ行ってくる。でも、そこはね、決して悪い場所じゃない。神様がいるの。だから、おばあちゃん、一足先に行って一生懸命お願いしておくからね。紅羽が幸せになれますようにって」
何と答えていいかわからない私は、頷くことしかできなかった。本当なら、ありがとうくらい言った方がよかったのかもしれないが、そんな気の利いた言葉も出てこなかった。それでも、祖母は満足そうに微笑んで、細い腕とは思えないほど、ぎゅっと抱きしめてくれていた。骨が軋むと、涙がそこから搾りだされるように溢れていた。
それが、祖母と会った最期。
その頃から引き戻されて、目の前の祖母はいう。
「おばあちゃん、ちゃんと、神様に話し通しておいたからね」
幼いころの細やかな幸せを与えてくれていた顔で、そういった。目じりに、涙の跡は残っていたが、もう泣いてはいなかった。最期と同じような、微笑みを浮かべていたが、その顔はあの時とは違って、肉付きよく血色もいい。幸せそうな笑顔を浮かべていた。自分の骨が軋む音がする。その瞬間、目の前が霞んでいた。
おばあちゃん、行かないで。叫びは、声にならない。どんどん包まれていく霧の中に吸い込まれていた。
意識が少しずつ浮上していく中、眠っていたんだと思う。
何か夢を見た気がする。だけど、うまく思い出せない。目を閉じたまま、そんな悩みが掠めたが、それを吹き飛ばすように穏やかな声で、名前を呼ばれた。
「紅羽さん」
パッと目を開く。寝ている私を覗き込んでいる湊が目の前にいる事実に驚愕しすぎて、飛び起きる。全力疾走してきたように心臓がバクバク音を立てていた。
「大丈夫ですか?」
湊が、そのあと続きそうだった言葉を飲み込んで、目を見開いているように見えた。きっと寝起きで、視界が不鮮明のせいだ。
「すみません」
そういう自分の声が、どうしてか震えている。「思い切り爆睡してしまった」と、続けて笑って言おうとしたのに、喉の奥が痙攣してしまって上手く声がでなかった。そして、目からどうして、涙が溢れて止まらない。
どうしてこんな状態になっているのかもよくわからない。それを見ている湊は、もっと訳がわからないだろう。情けないやら、恥ずかしいやら、ともかく混乱するがままにベッドから足を下ろして、慌てて立ち上がろうとしたとき。
湊は、私の体を優しく抱きしめられていた。骨が軋み、胸が締め付けられる。その理由も、よくわかない。
「大丈夫。僕はここにいます」
背中を撫でられ、穏やかに響くその声が、胸の奥深くに染み渡る。
再び、溢れてくる涙をどう止めればいいのかわかない。抱きしめられている湊の肩を、大雨が降った後のように濡らしていた。
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