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飛び火
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それから数日間、私は灰本の家に入り浸っていた。
自分の意志で、ここに居るという訳のではなく、酷い頭痛と眩暈のせいでまともに歩けない状態に陥ってしまったからだ。
飲まされた薬が私と相当相性が悪かったのだろうと、灰本は言っていたが、本当に勘弁してほしいと思う。
しかし、自分が蒔いた種だから、文句も言えず耐えるしかなかった。
ベッドは私が占領してしまっている。灰本から文句や暴言を吐かれるのは当然だろうと、覚悟していたのだが、蓋を開けてみると全く違っていた。辛辣な言葉や嫌味な顔など見せることなく、甲斐甲斐しく看病してくれる。
そんな状況にさせてしまい申し訳なくて、相変わらずぐるぐる回る世界ながらも、壁づたいにゆっくりならば、何とか歩けるようになったころ「タクシー呼んでくれたら、帰れそうだ」と、と提案してみたのだが。
「早く治して、自分の足で歩いて帰れ。まともに動けない奴を帰して、そのまま死なれる方がよっぽど迷惑だ」と灰本に一蹴されてしまっていた。見え隠れする心遣いが、正直なところ有りがたかった。
電源が切れっぱなしだったスマホを復活させると、春香からの連絡の嵐が溜まりに溜まっていた。これは、不味い。早々に「ごめん、寝てた」と連絡を入れると、山のようなメッセージが返ってきていた。
「連絡しても出ないし、アパートに行っても居る気配がない。バイト先の店長に連絡したら、電話している途中で切れたまま連絡とれなくなったっていうし……どこかで倒れたのかと思って、気が気じゃなかったんだから! どれだけ心配したと思ってるのよ!」
相当な怒り具合で、ひたすらに謝罪文を送るのにほとんどの時間を費やしていた。
そんな中、灰本は仕事を完了していた。
それを聞いて、ベッドでスマホを開くとネットに松井一族の悪行画像、動画、文字が晒されていた。その中に、私と松井の会話もあって、それに対する多数の書き込みがあった。
最低だ。人間とは思えない。こんな奴生きる価値はない……過激な発言の数々。同志を得たような気分になって、気分はよかった。だが、そんな気分はすぐにすっ飛んでしまっていた。それ以上に騒がれていたのは、松井の両親の方だったからだ。
彼らは、メディアに露出される機会が多かったために、より一層衝撃が走ったようだ。本来なら息子の件も、相当な黒さなのに、親の更なるどす黒さに目がいってしまい、その傘の下に隠れしまっていた。以前のような警察介入というところまで行く勢いは、なさそうだった。
そんな反応は、正直、私の中では不完全燃焼だった。
「私と松井の会話、加工して誇張して大袈裟にしてくれればよかったのに」
不満を口にすると、灰本はきっぱりと言った。
「越えてはならない線を引くことは、不可欠だ。その線を越えてはしまえば、こちら側も簡単に悪になり、 同じ穴の狢になる。一度手を黒にしてしまえば、元には戻らない。こちらの立ち位置は、あくまでグレーでなければならない」
相手の真実を晒すこと。
そこにフェイクは一切混ぜてはならない。悪人とはいえ制裁を加える最低限のモラルは、必要だという。
灰本から予想外な正論が飛び出してきて、私は目を瞬かせるしかなかった。
「サラシ屋は、依頼者の怨恨相手ならば、白いものも黒くして、晒して吊し上げにするとばかり思ってました」
「晒すという行為は、相手にデジタルタトゥーを刻むことだ。一度出回ってしまった情報は、いくら消しても、二度と消えることはない。例え、その相手が死んだとしても、残り続ける。だからこそ、慎重にならなけれはならない」
頷くしかなかった。灰本の言う通りだ。
こちらも同じ土俵に立ってしまえば、同じ場所に成り下がってしまう。
「だが」と灰本は続けた。
「その罰を受けるに値する相手だと判断したら、俺は一切容赦しない。実際、松井は大学退学。家の場所も特定されているから、マスコミも張り付かれ、親と一緒に家から一歩も出られない日々を余儀なくされている。あいつの思い描いた未来は、潰えた」
灰本は、薄暗い影を纏って言い切っていた。
灰本はターゲットを見つけると必ずそんな顔をする。尖った瞳、上がった口角。首元にナイフを突きつけられているような鋭利さ。普通の人が見れば引いてしまうような、暗く重いものが纏わりついている。
その暗さは、私が抱えているものと共鳴するようだった。
それは、灰本が、この仕事を始めた理由なのだろうと、直感する。不意に聞いてみたいと思って唇を動かそうとしたら、阻止するように激しい頭痛が襲ってきて、叶えられなかった。
それから、さらに数日するとやっと通常の生活ができるまでに回復し、荷物をまとめていた。
運び込まれたときはショルダーバッグ一つだったが、ここにいる間、灰本が色々なものを買い揃えてくれていた。その荷物が、結構な量になっている。当然、灰本には必要のないものばかりだから、持ち帰ることになった。
作業しながら、少し後ろ髪を引かれそうになっている自分がいた。
うちのボロボロアパートと違って、セキュリティーがしっかりとした洗練されたマンション。さっぱりとした部屋は快適だったし、間取りは2LDKもあった。しかも、場所は新宿から程近い。
一度豪勢な生活を送ってしまうと、本来の生活水準に戻れないというが、まさにそういうことかと思う。
荷造りを終えて、リビングを出て、玄関へ向かう。
「おかげ様で、助かりました。お世話になりました」
素直に頭を下げる。
「後日、迷惑代払いますね」
「就職も決まっていない奴から、金を巻き上げるほど困ってない」
すっかり忘れていた現実を突きつけられて、思わずうっとうめき声をあげてしまう。
「……調べたんですか」
「依頼人の素性調査は、不可欠だからな」
灰本がふふんと自慢気にいう。
「前に支払い損ねた分が余ってるので、それで支払いますよ。こういうことは、しっかりしないと」
意気込んで言うと、「貯金ないくせに」灰本がボソッと呟いた。
「そこまで調べたんですか?」
「図星か」
ニヤッと笑った灰本の誘導尋問に、見事引っかかった自分に憤慨する。
「ともかく! あれは、灰本さんに渡そうと思っていた分なので、ちゃんとお支払いします。就職は……とりあえずおいておいて、店長にバイトいっぱい入れさせてくれって頼むので、お金のことは心配ご無用ですから」
ふんっと鼻息荒くすると、灰本は少し苦い顔をしていた。
「それは、無理だな」
「どうしてですか?」
「バイト先の「晴天」は、近日閉店するそうだ」
「え?」
大きな声が出てしまう。
店長は、確かに気まぐれなところはあったが、客はそれなりに来ていたし、閉店するようなことも言っていた覚えはない。
混乱する私に、また暴走するなよと、言い置いて灰本は苦々しく続けた。
「松井が働いていたせいで、店に嫌がらせの口コミや電話が相次いでいた。とても、営業できる状況じゃなくなってしまったらしい。晒した結果の典型的な飛び火だ」
自分の意志で、ここに居るという訳のではなく、酷い頭痛と眩暈のせいでまともに歩けない状態に陥ってしまったからだ。
飲まされた薬が私と相当相性が悪かったのだろうと、灰本は言っていたが、本当に勘弁してほしいと思う。
しかし、自分が蒔いた種だから、文句も言えず耐えるしかなかった。
ベッドは私が占領してしまっている。灰本から文句や暴言を吐かれるのは当然だろうと、覚悟していたのだが、蓋を開けてみると全く違っていた。辛辣な言葉や嫌味な顔など見せることなく、甲斐甲斐しく看病してくれる。
そんな状況にさせてしまい申し訳なくて、相変わらずぐるぐる回る世界ながらも、壁づたいにゆっくりならば、何とか歩けるようになったころ「タクシー呼んでくれたら、帰れそうだ」と、と提案してみたのだが。
「早く治して、自分の足で歩いて帰れ。まともに動けない奴を帰して、そのまま死なれる方がよっぽど迷惑だ」と灰本に一蹴されてしまっていた。見え隠れする心遣いが、正直なところ有りがたかった。
電源が切れっぱなしだったスマホを復活させると、春香からの連絡の嵐が溜まりに溜まっていた。これは、不味い。早々に「ごめん、寝てた」と連絡を入れると、山のようなメッセージが返ってきていた。
「連絡しても出ないし、アパートに行っても居る気配がない。バイト先の店長に連絡したら、電話している途中で切れたまま連絡とれなくなったっていうし……どこかで倒れたのかと思って、気が気じゃなかったんだから! どれだけ心配したと思ってるのよ!」
相当な怒り具合で、ひたすらに謝罪文を送るのにほとんどの時間を費やしていた。
そんな中、灰本は仕事を完了していた。
それを聞いて、ベッドでスマホを開くとネットに松井一族の悪行画像、動画、文字が晒されていた。その中に、私と松井の会話もあって、それに対する多数の書き込みがあった。
最低だ。人間とは思えない。こんな奴生きる価値はない……過激な発言の数々。同志を得たような気分になって、気分はよかった。だが、そんな気分はすぐにすっ飛んでしまっていた。それ以上に騒がれていたのは、松井の両親の方だったからだ。
彼らは、メディアに露出される機会が多かったために、より一層衝撃が走ったようだ。本来なら息子の件も、相当な黒さなのに、親の更なるどす黒さに目がいってしまい、その傘の下に隠れしまっていた。以前のような警察介入というところまで行く勢いは、なさそうだった。
そんな反応は、正直、私の中では不完全燃焼だった。
「私と松井の会話、加工して誇張して大袈裟にしてくれればよかったのに」
不満を口にすると、灰本はきっぱりと言った。
「越えてはならない線を引くことは、不可欠だ。その線を越えてはしまえば、こちら側も簡単に悪になり、 同じ穴の狢になる。一度手を黒にしてしまえば、元には戻らない。こちらの立ち位置は、あくまでグレーでなければならない」
相手の真実を晒すこと。
そこにフェイクは一切混ぜてはならない。悪人とはいえ制裁を加える最低限のモラルは、必要だという。
灰本から予想外な正論が飛び出してきて、私は目を瞬かせるしかなかった。
「サラシ屋は、依頼者の怨恨相手ならば、白いものも黒くして、晒して吊し上げにするとばかり思ってました」
「晒すという行為は、相手にデジタルタトゥーを刻むことだ。一度出回ってしまった情報は、いくら消しても、二度と消えることはない。例え、その相手が死んだとしても、残り続ける。だからこそ、慎重にならなけれはならない」
頷くしかなかった。灰本の言う通りだ。
こちらも同じ土俵に立ってしまえば、同じ場所に成り下がってしまう。
「だが」と灰本は続けた。
「その罰を受けるに値する相手だと判断したら、俺は一切容赦しない。実際、松井は大学退学。家の場所も特定されているから、マスコミも張り付かれ、親と一緒に家から一歩も出られない日々を余儀なくされている。あいつの思い描いた未来は、潰えた」
灰本は、薄暗い影を纏って言い切っていた。
灰本はターゲットを見つけると必ずそんな顔をする。尖った瞳、上がった口角。首元にナイフを突きつけられているような鋭利さ。普通の人が見れば引いてしまうような、暗く重いものが纏わりついている。
その暗さは、私が抱えているものと共鳴するようだった。
それは、灰本が、この仕事を始めた理由なのだろうと、直感する。不意に聞いてみたいと思って唇を動かそうとしたら、阻止するように激しい頭痛が襲ってきて、叶えられなかった。
それから、さらに数日するとやっと通常の生活ができるまでに回復し、荷物をまとめていた。
運び込まれたときはショルダーバッグ一つだったが、ここにいる間、灰本が色々なものを買い揃えてくれていた。その荷物が、結構な量になっている。当然、灰本には必要のないものばかりだから、持ち帰ることになった。
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うちのボロボロアパートと違って、セキュリティーがしっかりとした洗練されたマンション。さっぱりとした部屋は快適だったし、間取りは2LDKもあった。しかも、場所は新宿から程近い。
一度豪勢な生活を送ってしまうと、本来の生活水準に戻れないというが、まさにそういうことかと思う。
荷造りを終えて、リビングを出て、玄関へ向かう。
「おかげ様で、助かりました。お世話になりました」
素直に頭を下げる。
「後日、迷惑代払いますね」
「就職も決まっていない奴から、金を巻き上げるほど困ってない」
すっかり忘れていた現実を突きつけられて、思わずうっとうめき声をあげてしまう。
「……調べたんですか」
「依頼人の素性調査は、不可欠だからな」
灰本がふふんと自慢気にいう。
「前に支払い損ねた分が余ってるので、それで支払いますよ。こういうことは、しっかりしないと」
意気込んで言うと、「貯金ないくせに」灰本がボソッと呟いた。
「そこまで調べたんですか?」
「図星か」
ニヤッと笑った灰本の誘導尋問に、見事引っかかった自分に憤慨する。
「ともかく! あれは、灰本さんに渡そうと思っていた分なので、ちゃんとお支払いします。就職は……とりあえずおいておいて、店長にバイトいっぱい入れさせてくれって頼むので、お金のことは心配ご無用ですから」
ふんっと鼻息荒くすると、灰本は少し苦い顔をしていた。
「それは、無理だな」
「どうしてですか?」
「バイト先の「晴天」は、近日閉店するそうだ」
「え?」
大きな声が出てしまう。
店長は、確かに気まぐれなところはあったが、客はそれなりに来ていたし、閉店するようなことも言っていた覚えはない。
混乱する私に、また暴走するなよと、言い置いて灰本は苦々しく続けた。
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