厨二病が異世界を救う

1話

「俺は悪の戦士だ！」
自分でも何故こんな事をしようと思ったのか分からない。
「俺は学校から飛び降ても死なない、嘘だと思うなら実践してやる！」
ますますアホみたいだ、重病だとここまで思考が停止するのか？恐らくそうだろう、ソースは自分だからだ。
すると学校中が自分を見ていた。先生ですら止めようとしない。
自分はとうとう屋上の転落防止用の柵を越えた。額に汗が浮かび上がる。
下を見るといかにも固そうなコンクリートで出来た花壇が見える。自分は目を瞑った。
自分でも信じられない事に本当に屋上から飛び降てしまった。
「物利君！やめなさい！」
数学教師の声が聞こえる。だがもう遅い、既に飛び降りている。悔いだらけで死んでしまうのだな、もう確信している。
目を開けるとそこにはコンクリートの花壇が見える。ああ、死ぬんだなと確信した。
そして間も無く全身に酷い痛みを感じた。