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【はち:茶番友達①】

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 一月八日。

「改めて誕生日おめでとう! コハっちゃんにはあまりめでたくないかもしれないけどうちは友人としてめでたいと思うからおめでとう」
「いやいやお祝いとても嬉しいですとも。ありがとう日野晴香(ひのはるか)殿」

 日付けが変わった瞬間にメッセージをくれたうちの一人、通称ハっさんが来てくれた。

「はいこれプレゼント」
「ありがとー! なんだろ。……え、ゲームソフト!? しかも最新のポ○モン!? ちょっと友人への誕生日プレゼントには豪華すぎません?」
「だって今回は十年に一度の大台じゃないですか」
「うっ、その通りなんだけど言葉にされるとなんだかつらい」

 欲しいとは思いつつ、始めてしまうと次の日仕事であっても徹夜でプレイしてしまう未来が見えていたため控えていた。

「どうせコハっちゃんのことだから仕事が落ち着くまではやらないとか思って買ってないだろうなと」
「うん。その通りだよ」
「でもさ。仕事はいつ落ち着くかわからないし、新しいゲームは出続けるし、いつ死ぬかわからないから今を楽しまなきゃ、損じゃん?」

「ハっさん…………。ーーーー本音は?」

「ポケトークしたいしそっちのソフトにしか出ないやついるから交換しよ」
「こいつぅ」

 そういうとこ、嫌いじゃない。
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