魔王の三男だけど、備考欄に『悪役令嬢の兄(尻拭い)』って書いてある?

北川晶

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おまけ ① 三回目の子供会

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       ◆おまけ 三回目の子供会。

 長い夢を見ていたので、目を覚ましたとき、ぼくは一瞬どこにいるのかわからなくなったけれど。
 いいえ、ちゃんと覚えていますよ?
 ぼくは、サリエル・ドラベチカ。七歳。
 魔王の三男で、将来、悪役令嬢になる妹ディエンヌの尻拭いをする、兄です!

 目を覚ましたとはいえ、もう少し寝ていたいので。ぼくは布団の中でコロコロ寝返りを打ちます。
 とっても良い夢でございました。
 手も足も、キューーーーっと長くなって。兄上とダンスを踊ったのです。
 ぼくは、兄上をちょっと見上げるくらいのベストバランス。うぅむ。
 理想的です! そこには、理想の形がありましたっ。
 ほぅ…。感嘆のため息をつく、ぼく。

 しかしながら、目が覚めてみれば。安定のもっちり。
 手を見ればわかります。指がぶっといのですもん。がっかりです。

「そう思うんならダイエットだっ!! いつまでもゴロゴロしていないで、ちゃっちゃと起きて。毎朝庭を走れっつーの」
 ぼくの心の中に居座るインナーが。ぼくを叱ります。
 えぇぇ? 朝から走るのぉぉ?
 ぼくは、朝もやの中をプヨプヨと走る己を想像します。
 兄上のお屋敷の庭は色とりどりの花が咲き乱れ、とても美しいのですが。
 そこを横切っていく、肉が上下に揺さぶられる、もっちり。
 絵になりませんっっ。

「はぁー、は、は、走るのは、ともかく。今日は三回目の子供会の日ですから。朝は忙しいです。はぁ、忙しい忙しい」
 インナーは心の中でギャーギャー言っていますが、無視です。忙しいので。
 ぼくはコロリーンとベッドの上を転がって移動し、床にシュタッと立ちます。
 爽快な目覚めです。

 そして朝の支度をする前に、姿見の鏡の前に立つが。
 うん。やっぱり、ぽっちゃりしている。
 白い寸胴の寝間着が、ぼくの丸さを際立たせます。
 目は頬肉に押し上げられて、瞳が見えないくらいの糸目。いえ、視界は良好なので、ご心配なく。
 口元は特徴のない三角。鼻ぺちゃ。
 ナイトキャップを取れば、頭の上にチョコリンヌとカールしている蛍光の赤髪。
 トサカではありませんからぁ。

 全く、一ミリも変化のないもっちりであるが。
 なんとなく、頬を揉んでみると。懐かしいような気がしますね?
 この、しっとりもっちり触感、ダルンダルンする揉み心地。モミモミ。
 ああああぁぁぁああ、これです、これ。という気になります。
 おかしいですね? いつもしていることなのに。

 朝の支度と朝食を済ませた、ぼくは。
 子供会の日なので。
 兄上とミケージャと一緒に馬車に乗り、魔王城へ向かいます。
 一ヶ月ぶりの兄上とのお出かけに、ぼくの心はウッキウキです。

「サリュ、子供会には慣れたか? 誰にもいじめられていないか?」
 心配性な兄上は、ツノなし魔力なしのぼくがいじめられてやしないかと。気が気でないようなのです。

「大丈夫ですよ? マルチェロがお友達としてついてくれますから。ボッチじゃないです」
「ボッチ?」
 兄上が不思議そうに聞いてきます。あ、これは。インナー的用語でしたね?
「孤立していません。それにお友達がいなくても、ミケージャがそばにいるから。なにも心配はありません」

 ニッコリ笑って、鷹揚にうなずくと。
 兄上は、少年のような青年のような、ちょっとあどけないお顔で笑います。
 なんか、若く見えます。
 いつも、ぼくは。兄上は頼もしくて。大人で威厳があって気品があって、素敵だなぁ…って思って見ていたのだけど。
 まだ、夢の余韻を引きずっているのかな?
 十二歳の兄上は、同じ年齢の者よりも、断然立派に見えるのですが。
 夢の中でダンスをした兄上よりは、年下だから。だからなんか、若く見えるみたいですね?

「サリュは聡明だし。マナーも完璧だからね。今すぐ大人の中に入っても、立ち居振る舞いはソツなくできるだろう。でも同じ年代のお友達は、とても大切だよ? 本に書かれていないいろいろなことを教えてくれる」
「はい、兄上。ぼく、お友達を大切にします」
 兄上の紹介でお友達になった、マルチェロ。その妹のマリーベル。ディエンヌにいじめられていたシュナイツとも仲良くなれたかな? それに、これから出会うお友達も。

 きっと、ぼくの心の支えになってくれるでしょう。

「でも、サリュ。忘れないで? サリュの一番の味方は私だからね? なにかあったら私に言いなさい」
 お友達は大事。でも自分のことも忘れないで、と言う兄上が。
 なんだかお可愛らしいですぅ。

「もちろんです。ぼくのことを一番わかっているのは、兄上ですから」
 ぼくがプヨッと兄上に身を添わせると。
 兄上は、優しく微笑んで。ぼくをギュッと抱き締めるのだった。

「あぁ、可愛いなぁサリュ。今日は仕事を休んで、私も子供会に顔を出そうかなぁ?」
「駄目です」
 兄上の言葉に、すかさずダメ出しをするミケージャ。容赦ないですぅ。

 そうして子供会の入り口に馬車が止まって。
 馬車を降りたぼくとミケージャは、仕事場へ行く兄上を乗せて遠ざかる馬車を。短い手を振って見送ります。
 あぁ、馬車の姿が見えなくなります。はぁ、行ってしまったぁ。さみしくなりますね?

 気を取り直して。子供会の会場になっているサロンに顔を出す。
 すると、すでに到着していたマリーベルとシュナイツが、ぼく目がけて速足で、来ますっ。
 かなりの風圧です。顔にブアッときて、ぼくはタジタジ。
 そして右と左の腕を、それぞれ組まれてしまいます。
 マリーもシュナイツも、太いぼくの腕に顔を寄せ。もっちりを堪能しています。ひえぇ?

「シュナイツ様? パンちゃんは私のパンちゃんですのよ?」
「サリエル兄上は、ぼくのサリエル兄上です。ぼくのっ」
 シュナイツとマリーがにらみ合って、ぼくを引っ張り合います。あーれー。

「ほらほら、ふたりとも。そのように引っ張ったら、サリーが破けてしまうよ? シュナイツ様のアドラルのようになってしまうよ?」
 マルチェロにたしなめられて、シュナイツとマリーベルは。ぼくを引っ張るのをやめて。腕の付け根や背中を撫でてくれる。

 大丈夫です。破けていません。

 アドラルというのは、先月ディエンヌに奪われ腕がもげてしまった、シュナイツのウサギのぬいぐるみなのです。
 もう、あの妹は。ロクなことをしませんね?

「そういえばシュナイツ。今日はアドラルはいないのですか?」
 シュナイツは、あのぬいぐるみが一番のお友達で。子供会に来る勇気を出すのに、必要としていたはずなのに。

「アドラルは、まだ腕がイタイイタイなので。それに。大事なものはもう、子供会には持ってきません」
 ディエンヌに、アドラルを…自分の一番大切なものを奪われ。守れなくて。
 シュナイツはトラウマになってしまったのだろうね? でも。

「それがいいよ。子供はディエンヌに限らず。人が大事にしているものを、手に取りたがるじゃない? 美味しそうに食べているケーキとか、楽しそうに遊んでいるおもちゃとか。どんな味がするんだろう? どんなに面白いんだろう? って興味が魅かれるから。自分のものにしたがるんだ」

「でも、ぼくの…です」
「そうだよ? でも子供は、その気持ちをおさえられないから。本当に大事なものは、誰にも取られないところにしまっておく方がいいよ」

 特にディエンヌは、その傾向が強いからね?
 遊んでみて、面白かったら自分のものにするし。
 面白くなかったら、逆ギレして踏みにじるからね。たぶん。
 その光景が目に見えるようです。ブルブル。

 だからアドラルは、もう子供会に持ってこない方がいい。と思って、そう言ったんだけど。
「ではサリエル兄上も、ぼくの部屋にしまっておきたいです」

「ぼく? ぼくは、大丈夫ですよ? レオンハルト兄上が守ってくれるので。誰にも奪われたりしませんからね?」
 そう言うと、白髪のボブに赤い瞳の、女の子のように可憐なシュナイツは。
 安心したように微笑んだ。のだけど…。
 ぼくは、シュナイツの話を聞いて。
 なにやら頭の後ろの方がソワソワした。
 彼の秘密の扉を開けてしまったような…。
 いえ、気のせいでしょう。そうです、そうです。

 今日の子供会は、ダンスの講師が来ていて。希望者がダンスの指導を受けられる日でした。
 みなさん、貴族の子女なので。お家でダンスは習っていますが。
 身内の方以外とダンスをするのは、はじめてという方も多かったです。
 子供同士、お友達同士で、相手のリズムをはかりながら、ギクシャクとダンスを踊る。

 かくいうぼくも、ダンス講師やエリンという大人の人としか踊ったことがありません。
 兄上と、ちょっとだけ踊ってみたけれど。
 兄上は身長が高いから。やっぱり大人の人と踊るのと、同じような感じです。

 シュナイツとマリーベルが踊って。ぼくはマルチェロと踊ります。
 ぼくは、男の子だけど。
 四歳のときに、兄上に。花嫁となって私を支えてくれ…と言われましてぇ。
 それからは、屋敷の者もそのような前提のもとに動いていましてぇ。
 そんなわけで、ダンスは男性パートと女性パートを習ったのです。

 夢でも、ぼくは兄上と踊るほどですから。ぼくと兄上が踊るのは、決定、当然、みたいな?

 つまり、ぼくは女性パートが踊れるのです。
 でもぉ、同じくらいの背丈の人と踊るのは、はじめてです。上手にできるのでしょうか?
 マルチェロはぼくと同じ年齢だけど、ぼくより、頭半分大きい、みたいな? ムッキィィ。
 いえ、ぼくはまだ育ち盛りです。大丈夫です。背は伸びます。

「あの夢のように、手も足も長ーくなれ、長ーくなれ」
「ん? なにか言ったかい? サリー」
 ズンチャッチャと三拍子で。ぼくとマルチェロは、今のところ上手に踊っています。

「え? えぇと、今朝、夢を見たのです。夢の中で、ぼくは兄上とダンスしていて、手も足も長ーくなってぇ、兄上を…ちょうど今のマルチェロみたいな感じで、見上げているのですぅ」
 そういう点では、ぼくとマルチェロの身長はダンスをするのにベストバランスですね?
 いえ、ぼくはもうすぐ、もっと背が伸びる予定ですけどぉ?

 そうしたらマルチェロは。ぼくを見下ろして。
 プッ、と笑った。
「あぁぁ、マルチェロぉ。今ぼくがもっちりのままで、手足が長ーいやつを想像しましたねぇ?? 違うのですぅ。もっちりのままじゃなくてぇ…」
「はは、つい、ね? でも大丈夫だよ。レオンハルトとダンスができなくても、私がいつでもお相手いたしますからね? 姫」
「もうっ。ぼくはちゃんと、兄上とダンスできるようになりますぅ。背は伸びますぅ。あと姫じゃありませぇん」
 ぼくは、プンスカで。マルチェロは、麗しい微笑みで。
 そんな、はじめてのダンス、だった。

     ★★★★★

「ほぁああ、ほぁあああ、ほぎゃ、はぎゃ、あぁぁあ」
「…っサーシャ」
 ぼくは、赤子の泣き声で目を覚ました。
「…ん、あぁ、夜泣きか? どれ、私があやそう」
 そう言って、ぼくの隣で寝ていた兄上が身を起こした。
「あ、兄上、ぼくが…」
「いいよ、まだ体がだるいだろう?」
 そう言って、レオンハルト兄上はぼくの肩を抱いて、こめかみにキスをするのだ。

 ベッドから降りた兄上は、ズボンを身につけてはいるが、上はなにも着ていない。
 特にトレーニングしているわけでもなさそうだが、鍛えられた腹筋がバキバキです。
 背中にも無駄な肉がついていないし。肩甲骨や、背骨に沿った筋肉のおうとつが、男らしい。
 二百センチ越えの体躯はたくましく、剛健で。ただただ頼もしい。
 ぽっちゃりのぼくは、うらやましいとしか言えません。グヌヌ。
 そうして頬を揉もうと思ったが。

 ほっぺがなかった。

「兄上か…その呼び名を言われるのは、久しぶりだな? どうした? 寝ぼけているのか?」
 自分たちが寝ていた、キングサイズの天蓋付きベッドから降りた兄上は。その隣に置いてある小さなベビーベッドから、泣いている赤子を抱き上げる。
 大きな大きな体つきで、小さな小さな赤子のサーシャを抱く、兄上。
 でも、四人の子を育ててきた…ぼくを入れたら、五人だけど。その、兄上の手慣れた様子に、危なげはない。

 そうだ、ぼくは四人の子を持つ母。
 兄上改めレオンハルトは、ぼくの、だ、だ、旦那様で。
 つい先ほどまで濃厚な愛の営みを、いたしておりましてぇ。照れ照れ。
 赤子のそばで、そのようなこと…いけないとは思うのですがぁ。なんだか昨夜は盛り上がってしまいましてぇ。サーシャもあまり泣かない子なので。つい…ね? えへ。
 そのあと心地よい疲労感の中で、ぼくは、ちょっと眠っていたみたい。
 だから、ぼくも。上半身裸なのですね? 失礼しました。

「そうなのです。昔の…七歳の頃の夢を見ていて。だからレオンハルトは兄上で、ぼくはもっちり」
 久しぶりに、頬を揉んだ感触が。最高でしたぁ。
 自分のことながらぁ。恍惚っ。

 でもレオンハルトの妻になり、手も足も長くなって、四人の御子の母となったこの今が。
 夢オチでなくて、マジで良かったぁ。

 かといって、七歳の三回目の子供会の出来事は、本当にあったことだったのだ。
 っていうことは。
 七歳のぼくは、予知夢を見たってことだよね?
 七歳だから。その八年後、兄上が魔王に即位した日の、あのダンスシーンの予知夢を。
 だから、どっちも夢オチではない??

「もっちりのサリュかぁ。懐かしいなぁ。でも、今はマミがもっちりだから、あまり懐かしいってほどでもないが」
「レオンハルトが、ケーキも肉もいっぱい食べさせるからぁ」
「未熟児だったのだ、どんどん食べて、大きくなってくれないと心配ではないか。それに子供のうちは。もっちりでも大丈夫だ。遊んで動けば、そのうちシューーーーってなるさ」

 ぼくの性質とは違うので、参考にはならないが。大丈夫ですかぁ?
 まぁ、いいか。
 レオンハルトやファウストに似て、シュッとしたレインもリィファも。もっちりなマミもサーシャも。可愛い我が子に変わりなし。
 今はもっちりでも、マミはマルチェロに似て、シュッと背の高い、白馬に乗った王子様になるかもしれないからな。あの人、公爵だけど。
 サーシャは…昔のぼくに似た丸鶏にならないことを祈ろう。うん。

 そうして、夜泣きしたサーシャは。兄上の背中テンテンで、あっという間に夢の中です。
 ガウンを羽織ったぼくは、レオンハルトに寄り添い。
「七歳のときも、兄上がぼくの一番の味方でしたよ?」
 そう囁くと。レオンハルトは嬉しそうに微笑んで。

 赤子が目を覚まさないような、小さなキスを、そっとした。

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