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111 立派でなくてもいいぞ?
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◆立派でなくてもいいぞ?
言わなければならないことを、言おうと思ったのですが。
邪眼のせいで動けなかった兄上が。動けるようになったら、一目散に階段を駆け上がり。
ぼくのところまで来てくれるようなので。それを待ちます。
目の前まで来た兄上は、手に持っていたマントを広げて。裸んぼのぼくに着せ掛けてくれた。
マントを後ろ前にして、ぼくの前面を隠し。首のところで、エプロンみたいに紐を結んでくれる。そして、余ったヒラヒラ部分も、腰に巻いて結んでくれました。
すみません、ぼくは皮を持っていて、両手がふさがっているものですから…。でも。でもでも。
そうだっ、これは、裸エプロン状態ですっ。
インナーのエロ知識で、ぼく、知っていますっ。
でも背中は、羽がビルビル動いているので。後ろが裸で無防備でも、仕方がないのですぅ。
それはともかく。
兄上は、そのまま。ぼくをギュッと抱きしめる。
「羽が生えても、飛んでいったら駄目だと。言っただろう?」
優しい声音で、兄上がぼくの耳元に囁きます。ほわわーん。
そうでした。いつかの朝食のときに、そう言っていましたね?
「大丈夫ですよ、兄上。空を飛べるようになっても。ぼくは、兄上の周りをくるくる飛んで、ウザいぐらいにフヨフヨするのです。その約束を、忘れてはいませんよ?」
抱き締められて、兄上の体温や感触を、じっくり堪能します。
あぁ、良かった。兄上がご無事で。
それに、ぼくも。怖かったですし。兄上が来てくれたら、もう安心です。
あとあと、なにやら。ぼくの身長も伸びているから。兄上の胸の中に、キュウと抱き込まれて。
とっても、ベストバランスな感じです。
今までは、兄上の腰にへばりつくのがせいぜいでしたがっ。
そうです、これです。
ぼくの目指していた、ダンスも踊れるベストな身長差は、これでぇすっ!!
それから、裸を隠せたのもありがたいです。
ぼくの白い制服は、皮と一緒にビリビリですので。
「サリュ、私の前以外で裸をさらしては、ならぬ」
兄上に、そう言われましたが。
えええぇぇぇえ?
ぼくまだ、兄上の前でも、裸はさらしたことはありませんからぁ。
そのような、そのようなぁ…は、破廉恥なことはぁ…。
あ、あ、赤ちゃんのときに、三回ほどありましたけどね? 赤ちゃんは、ノーカウントですからぁ。
「わ、わかりましたけど。あの、兄上。ぼくは言うべきことがあります。聞いてください」
兄上とともに階段を駆け上がって、ぼくの前まで来たみなさんへも向けて。
ぼくは、両手に持つぼくの抜け殻をかざして。告げました。
「ポヨーン、お知らせです。これは、森羅万象を育みし聖衣である。乾かした後で、煎じて飲むと。人族は、寿命まで無病息災。魔族は、魔力が現状の二倍になります。ぼくに良くしてくださったみなさまへの、ご褒美でございます。差し上げます…けどぉ」
なんか、言わなきゃいけないような気がしたから、とりあえず言ったけど。
ぼくは、手に持ったぼくの皮をみつめ。
キモっ、って思い。
いくら聖衣って言ってもさぁ、皮だよぉ? キモっ。って思って。
こんなもの、煎じて飲めるぅ? って思って。
でも、一応。
「いる?」
って聞いてみた。
「なんか、いきなり美少年になっちゃったし。言葉も厳かぶってて。その変容っぷりに驚きっぱなしだけど。最後の方は、いつものサリーだね?」
マルチェロが、つぶやいた。
えぇ、中身はあまり変わっていないと思いますけどぉ。
それに、ぼくは。今でもぽっちゃり気分なのです。十三年、ぽっちゃりでしたから。
あのクリスタルに映った美少年が、自分だとか。
全くのみ込めておりませんので。
「このお知らせは。なんか、心の中の、どこかの誰かに言えと言われたので、口にしましたが。なんというか、遺伝子レベルの記憶のような、とっても古いものですから。ぼく自身はなんにも変わっておりませんよ? ただ、羽化しただけ。みたいです」
「羽化…」
みなさんが考え込むように、つぶやくのですが。
「それはともかく、これ、いるのですか? いらないのですか?」
皮をブルブルさせながら、聞いたら。
勇者が階段の下から、チャチャを入れてきた。
「はーい、いらないのなら俺がもらいまーす。無病息災、ありがたいでーす」
「こちらは、ぼくに良くしてくれた方へのご褒美なので。今日初対面のあなた方には、あげられません」
告げたら、勇者はチェーっと言って。拗ねた。
軽いテイストですね?
つか、勇者以外の仲間の方は。兄上に吹き飛ばされて、みなさん気絶しているのに。
勇者だけ、無傷なんですけど?
そして、仲間を心配する様子がないんですけど?
ドライ、なのですね?
やっぱり勇者クラスは、どこかネジがぶっ飛んでいるのでしょう。
「サリエル、もちろん欲しいに決まっている。よくはわからないが、人族には渡せない貴重なものなのは、ひしひし感じる」
ラーディン兄上がそう言うので。
ぼくは彼に抜け殻を渡した。
「では、えっと…いい感じにみなさんで分けてくださいね? あ、ディエンヌには絶対にあげないでくださいね? 嫌な予感しかしません」
っていうか、彼女はぼくに、やらかししかしていないので。
ぼくの恩恵の資格はなしです。
むふん、と。鼻息荒く。口をへの字にして、思っているとき。
兄上が言った。
「それはおまえたちと、アリスティア嬢の五人で分けなさい。私はサリュから、別のご褒美をもらう」
ぼくは。兄上にこそ、ぼくの最高のご褒美を差し上げたかったのに。
違うものが欲しいと言われ。ちょっと動揺した。
いえ、ぼくにできることでしたら、なんでも。兄上には、なんでも差し上げたいのですがぁ。
「兄上、その前に。一番肝心なことを知りたいです。サリエルはいったい、何者なのかっ。そしてなんで、アレがないのかっ!!」
ラーディンに、指をさされたのが。ぼくの股間だったから。
ぼくは、へえぇぇぇぁああ? となるのだ。
いえ、マントで今は見えないはずですが。
シュナイツも、マルチェロも、ファウストも。
アレがなかったと、ひそひそコソコソしています。
むきぃぃ。
兄上が人前で裸をさらすなと、マントを貸してくださいましたが。
時すでに遅し、だったようですぅ…。
「アレは、ないのではないのですぅ。羽化直後は、まだ性的未分化なので。その気になったら立派なモノが、ババーンと生えてくるのですぅ!!」
そうです。アレは、いわゆる男の子が股間に息づかせている、アレでございますが。
クリスタルに映ったぼくには。なかったのです。アレが。
でも、どうしてないのか。理由はなんでか、ちゃんとわかっていました。
「サリュ…立派でなくてもいいぞ? 適度に、な?」
兄上に言われ。
ぼくはまた、へえぇぇぇぁああ? となるのですが。
あぁ、もしかしたらぁ。
「あ、あ、兄上は、やはり。女性体の方がお好みですか?」
どちらにもなれるので。聞いてみる。
でも兄上は、首を横に振った。
「いや? サリュはずっと、男の子だったから。まぁサリュが、なりたいものになればいいよ? 私はどんなサリュも、サリュだから大好きなのだ」
そう言われて。ホッとした。
十三年間、男として育ってきて。
いえ、淑女教育もバッチリではありますが。
でも、なんとなく。ぼくは、ぼくでありたかったので。
男でも、女でも。ぼくであれることは、とても嬉しいことだし。
兄上は、どんなぼくでも好きでいてくれるって。
それが一番、重要だからね?
「それに、サリュは。男性体でも、子をなせるだろう?」
レオンハルト兄上の言葉に、ぼくは、息をのむ。
兄上は、聡明なお方だから。
ぼくの正体を、知っていたの…でしょうか?
ぼくだって、つい先ごろ気づいたことだというのに。すごいですね?
そう、ぼくは。とうとう、ぼくが何者なのか。それを理解したのだ。
言わなければならないことを、言おうと思ったのですが。
邪眼のせいで動けなかった兄上が。動けるようになったら、一目散に階段を駆け上がり。
ぼくのところまで来てくれるようなので。それを待ちます。
目の前まで来た兄上は、手に持っていたマントを広げて。裸んぼのぼくに着せ掛けてくれた。
マントを後ろ前にして、ぼくの前面を隠し。首のところで、エプロンみたいに紐を結んでくれる。そして、余ったヒラヒラ部分も、腰に巻いて結んでくれました。
すみません、ぼくは皮を持っていて、両手がふさがっているものですから…。でも。でもでも。
そうだっ、これは、裸エプロン状態ですっ。
インナーのエロ知識で、ぼく、知っていますっ。
でも背中は、羽がビルビル動いているので。後ろが裸で無防備でも、仕方がないのですぅ。
それはともかく。
兄上は、そのまま。ぼくをギュッと抱きしめる。
「羽が生えても、飛んでいったら駄目だと。言っただろう?」
優しい声音で、兄上がぼくの耳元に囁きます。ほわわーん。
そうでした。いつかの朝食のときに、そう言っていましたね?
「大丈夫ですよ、兄上。空を飛べるようになっても。ぼくは、兄上の周りをくるくる飛んで、ウザいぐらいにフヨフヨするのです。その約束を、忘れてはいませんよ?」
抱き締められて、兄上の体温や感触を、じっくり堪能します。
あぁ、良かった。兄上がご無事で。
それに、ぼくも。怖かったですし。兄上が来てくれたら、もう安心です。
あとあと、なにやら。ぼくの身長も伸びているから。兄上の胸の中に、キュウと抱き込まれて。
とっても、ベストバランスな感じです。
今までは、兄上の腰にへばりつくのがせいぜいでしたがっ。
そうです、これです。
ぼくの目指していた、ダンスも踊れるベストな身長差は、これでぇすっ!!
それから、裸を隠せたのもありがたいです。
ぼくの白い制服は、皮と一緒にビリビリですので。
「サリュ、私の前以外で裸をさらしては、ならぬ」
兄上に、そう言われましたが。
えええぇぇぇえ?
ぼくまだ、兄上の前でも、裸はさらしたことはありませんからぁ。
そのような、そのようなぁ…は、破廉恥なことはぁ…。
あ、あ、赤ちゃんのときに、三回ほどありましたけどね? 赤ちゃんは、ノーカウントですからぁ。
「わ、わかりましたけど。あの、兄上。ぼくは言うべきことがあります。聞いてください」
兄上とともに階段を駆け上がって、ぼくの前まで来たみなさんへも向けて。
ぼくは、両手に持つぼくの抜け殻をかざして。告げました。
「ポヨーン、お知らせです。これは、森羅万象を育みし聖衣である。乾かした後で、煎じて飲むと。人族は、寿命まで無病息災。魔族は、魔力が現状の二倍になります。ぼくに良くしてくださったみなさまへの、ご褒美でございます。差し上げます…けどぉ」
なんか、言わなきゃいけないような気がしたから、とりあえず言ったけど。
ぼくは、手に持ったぼくの皮をみつめ。
キモっ、って思い。
いくら聖衣って言ってもさぁ、皮だよぉ? キモっ。って思って。
こんなもの、煎じて飲めるぅ? って思って。
でも、一応。
「いる?」
って聞いてみた。
「なんか、いきなり美少年になっちゃったし。言葉も厳かぶってて。その変容っぷりに驚きっぱなしだけど。最後の方は、いつものサリーだね?」
マルチェロが、つぶやいた。
えぇ、中身はあまり変わっていないと思いますけどぉ。
それに、ぼくは。今でもぽっちゃり気分なのです。十三年、ぽっちゃりでしたから。
あのクリスタルに映った美少年が、自分だとか。
全くのみ込めておりませんので。
「このお知らせは。なんか、心の中の、どこかの誰かに言えと言われたので、口にしましたが。なんというか、遺伝子レベルの記憶のような、とっても古いものですから。ぼく自身はなんにも変わっておりませんよ? ただ、羽化しただけ。みたいです」
「羽化…」
みなさんが考え込むように、つぶやくのですが。
「それはともかく、これ、いるのですか? いらないのですか?」
皮をブルブルさせながら、聞いたら。
勇者が階段の下から、チャチャを入れてきた。
「はーい、いらないのなら俺がもらいまーす。無病息災、ありがたいでーす」
「こちらは、ぼくに良くしてくれた方へのご褒美なので。今日初対面のあなた方には、あげられません」
告げたら、勇者はチェーっと言って。拗ねた。
軽いテイストですね?
つか、勇者以外の仲間の方は。兄上に吹き飛ばされて、みなさん気絶しているのに。
勇者だけ、無傷なんですけど?
そして、仲間を心配する様子がないんですけど?
ドライ、なのですね?
やっぱり勇者クラスは、どこかネジがぶっ飛んでいるのでしょう。
「サリエル、もちろん欲しいに決まっている。よくはわからないが、人族には渡せない貴重なものなのは、ひしひし感じる」
ラーディン兄上がそう言うので。
ぼくは彼に抜け殻を渡した。
「では、えっと…いい感じにみなさんで分けてくださいね? あ、ディエンヌには絶対にあげないでくださいね? 嫌な予感しかしません」
っていうか、彼女はぼくに、やらかししかしていないので。
ぼくの恩恵の資格はなしです。
むふん、と。鼻息荒く。口をへの字にして、思っているとき。
兄上が言った。
「それはおまえたちと、アリスティア嬢の五人で分けなさい。私はサリュから、別のご褒美をもらう」
ぼくは。兄上にこそ、ぼくの最高のご褒美を差し上げたかったのに。
違うものが欲しいと言われ。ちょっと動揺した。
いえ、ぼくにできることでしたら、なんでも。兄上には、なんでも差し上げたいのですがぁ。
「兄上、その前に。一番肝心なことを知りたいです。サリエルはいったい、何者なのかっ。そしてなんで、アレがないのかっ!!」
ラーディンに、指をさされたのが。ぼくの股間だったから。
ぼくは、へえぇぇぇぁああ? となるのだ。
いえ、マントで今は見えないはずですが。
シュナイツも、マルチェロも、ファウストも。
アレがなかったと、ひそひそコソコソしています。
むきぃぃ。
兄上が人前で裸をさらすなと、マントを貸してくださいましたが。
時すでに遅し、だったようですぅ…。
「アレは、ないのではないのですぅ。羽化直後は、まだ性的未分化なので。その気になったら立派なモノが、ババーンと生えてくるのですぅ!!」
そうです。アレは、いわゆる男の子が股間に息づかせている、アレでございますが。
クリスタルに映ったぼくには。なかったのです。アレが。
でも、どうしてないのか。理由はなんでか、ちゃんとわかっていました。
「サリュ…立派でなくてもいいぞ? 適度に、な?」
兄上に言われ。
ぼくはまた、へえぇぇぇぁああ? となるのですが。
あぁ、もしかしたらぁ。
「あ、あ、兄上は、やはり。女性体の方がお好みですか?」
どちらにもなれるので。聞いてみる。
でも兄上は、首を横に振った。
「いや? サリュはずっと、男の子だったから。まぁサリュが、なりたいものになればいいよ? 私はどんなサリュも、サリュだから大好きなのだ」
そう言われて。ホッとした。
十三年間、男として育ってきて。
いえ、淑女教育もバッチリではありますが。
でも、なんとなく。ぼくは、ぼくでありたかったので。
男でも、女でも。ぼくであれることは、とても嬉しいことだし。
兄上は、どんなぼくでも好きでいてくれるって。
それが一番、重要だからね?
「それに、サリュは。男性体でも、子をなせるだろう?」
レオンハルト兄上の言葉に、ぼくは、息をのむ。
兄上は、聡明なお方だから。
ぼくの正体を、知っていたの…でしょうか?
ぼくだって、つい先ごろ気づいたことだというのに。すごいですね?
そう、ぼくは。とうとう、ぼくが何者なのか。それを理解したのだ。
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