115 / 180
80 この話は聞かなかったことにいたしましょう
しおりを挟む
◆この話は聞かなかったことにいたしましょう
馬車がドッテルベンの領境を通過し、街中に入ると。丘の上に建つベルフェレス公爵の屋敷が見えてきた。
すると、ずっと真ん中の位置で走っていたぼくらが乗る馬車が、一番先頭に立ちました。お屋敷についたら、ぼくが一番に馬車から降りて、公爵に挨拶をしなければならないからです。
公爵の屋敷は近づくにつれて、また見えなくなる。敷地への入り口からは、高い塀のせいで建物が全く見えなくなる構造だ。
周りにお濠があって、跳ね橋がかかっている。お城と同じくらいに頑丈な防御がなされているのだ。
中に入ると広大な森が続き。木々の暗さをくぐって抜け出ると、その先に緑豊かな丘がある。
そこでようやく、また丘の上の屋敷が見えるようになるのだ。
なだらかな坂を馬車は登っていく。ベルフェレスのお屋敷は、森に囲まれた鉄壁のお城だった。
大きな玄関口に馬車が到着し。まずは騎士が、その扉を開ける。
初めにミケージャが馬車を降り。彼の手を取って、ぼくはドッテルベンの地にストトンと着地した。
兄上との阿吽の呼吸、とはいきませんが。ミケージャもそつなく、ぼくを馬車から降ろしてくれます。
いえ、ぼくは。ひとりで馬車は降りられるのですよ?
でも旅のしおりに『馬車の乗り降りはミケージャにエスコートさせること。万が一足を踏み外して、怪我をしたら大変です』と書いてあるのです。
兄上はきっと、お腹の出っ張りで足元が見えず、領主の前でぼくが無様にこけたら恥ずかしいと思ったのでしょう。
えぇ、そんなことが起きたらぼくも恥ずかしいです。危険です。
なので、素直にミケージャの手を借りるのですぅ。
ぼくのあとにシュナイツも馬車から、こちらは颯爽と降りてきて。他の馬車に乗っていたお友達のみなさんも、ぼくの後ろにそろいました。
そして出迎えてくれたベルフェレス公爵と握手をします。
彼は、シュナイツのおじいさんに当たるのですが。
いえいえ、全然年若く見えます。
人族的に言えば、三十代後半くらいの見た目でしょうか? シュナイツよりもぶっといけれど、赤いツノがガっと前に出ているのは彼と同様ですね。
「ベルフェレス公爵、この度は突然の訪問に快く応じてくださり、ありがとうございます」
ぼくの性分としては、年上の方に挨拶するときはヘコヘコと頭を下げたくなっちゃうものなのですが。
魔王の子息として。立場が下の者に、頭を下げてはいけないんだよねぇ?
ぼくは偉くないけど。魔王様の威厳を保つのにはそうしなければいけないんですって。
「サリエル様、旅中、我が屋敷にお立ち寄りくださり恐悦至極にございます。サリエル様とは、我が孫シュナイツの六歳お披露目会のときにご挨拶させていただきましたが。覚えておいででしょうか?」
シュナイツが大人になったらこんな感じ? という渋いながらもイケメンなおじさまで。
優しいお顔でにっこりされて。ぼくは嬉しくなりました。
「もちろんです。あのときは、レオンハルト兄上がいないとなにもできない未熟者で。無作法がありましたら、ご容赦いただきたいものでございます」
「とんでもない。サリエル様がご聡明なことは我が耳にも届いておりますし。幼いながらも立派にご挨拶できていましたよ?」
とりあえず、ぼくの挨拶はこの辺で。シュナイツに交代すると、彼はハグで公爵と挨拶をしていた。
「お久しぶりです、お祖父さま」
「あぁシュナイツ。しばらく見ない間に大きくなったな?」
そうしてシュナイツが、婚約者のマリー、そして兄のマルチェロ。ファウスト、アリス、エドガーと、家格の順で公爵に紹介していく。
ぼくはそれを、鷹揚に見ている。
今はシュナイツが紹介をしているが。彼は公爵の身内だからであって。
他の家に行ったら。シュナイツも王族として、ぼくと同じく鷹揚に見守るのだ。
今しているシュナイツの立場は、今度はミケージャが担うことになる。
こういう役割や手順などは、全部決まっていることなんだよね?
でもテンプレだと、人情味がないし。
その時々のシチュエーションで、臨機応変にしなければならないから。難しいね?
そうして一同は屋敷の中へ案内された。
屋敷は大きな石組で建てられていて、重厚で厳粛な印象だ。
エントランスの床は大理石で。つるつるのピカピカ。しかしそれよりも目を引いたのは、エントランスに飾られた魔獣のはく製たちだった。
「シュナイツから公爵も収集家だと聞き及んでおりました。はく製をコレクションなさっているのですか?」
会話の糸口として、シュナイツに教えてもらっていた情報だ。
シュナイツも収集家だからね。ぼくの…使用済みコーヒーカップの収集だけど。
「えぇ、狩りとはく製作りの両方が趣味なのですよ」
趣味の話になると、公爵は相好を崩して気安い感じで応じてくれた。
彼の言葉に、ぼくは物珍しげに、はく製をまじまじと見やる。
中には、すっごく強いと言われるブラックファイアライオンの頭部とかもある。
ガオーって感じで口が開いていて、今にも火を噴きそうで、ちょっと怖い。
「それにしても、サリエル様はまぁるくて、本当に可愛らしいお方ですなぁ。私は娘の影響で、可愛いものにも目がないのですよ。このまんまはく製にして、取っておきたくなりますなぁ」
はっはっは、とか言って笑うけど。
いやいやいや、冗談だとしても怖いんですけど?
つか、ライオンの横にぼくのはく製とかがぷよーんとあったら、おかしいでしょう? センスが疑われてしまいます。
てか、はく製は、嫌です。
しかし…こんなところに可愛いもの好きシルビア義母上の弊害が出るとはっ。
「お祖父さま、わかっていませんねぇ。サリエル兄上は、あたたかくて柔らかくて、ほがらかに笑っているのが良いのです」
シュナイツがそう言ってくれて、良かったぁ。ぼくはこの屋敷ではく製になるのは免れました。
そう思って、ホッとしていたのに。
「はく製にしたら、サリエル兄上の柔らかさが失われてしまいます」
えええぇぇぇ? そういう理由?
「それに兄上は優しくて、そばにいると心地よいので。加工をするなら死ぬ間際が良いと思います」
えええぇぇぇ? 何気にひどくて怖いことを言っているのですがぁ?
「しかし晩年まで、このマシュマロボディであるとは限らないではないか? はく製は、そのものが一番輝いているピッチピチなときに作るのが、重要なのだぞ?」
「水分を注入して氷漬けにするのです。ぼくが永遠に、サリエル兄上を愛でますので。お祖父さまはご遠慮ください」
ベルフェレスの祖父と孫が、ぼくが死んだ後の相談をしていますよ?
どうしましょう? こういう場合、どう話をもっていけば角を立てずにおさめられるのですかぁ?
兄上ぇ。早速ピンチですぅ。
「ダメですわ! シュナイツ様は三番目。レオンハルト兄上と私のあとでございますわぁ?」
そこにマリーベルが割って入った。おぉ、やはりマリーはぼくの味方ですぅ。
「レオ兄さまはどうするかわかりませんけどぉ、私はサリエル様に綿を詰めてぬいぐるみにしますから。シュナイツ様の氷漬けの番は回ってきませんわよぉ?」
「ぬいぐるみなんてすぐに劣化するし、汚れるじゃないか?」
「いや、はく製が一番に決まっている。はく製こそ、生命の息吹をリアルに表現できるのだっ」
味方だと思ったのに。むしろ、マリーベルのせいで話がこじれた。
マリーのあとに、シュナイツと公爵が反論して、わちゃわちゃです。
えええぇぇぇ?
うん。この話は聞かなかったことにいたしましょう。
きっと、それが正しいと思います。ね? 兄上。
馬車がドッテルベンの領境を通過し、街中に入ると。丘の上に建つベルフェレス公爵の屋敷が見えてきた。
すると、ずっと真ん中の位置で走っていたぼくらが乗る馬車が、一番先頭に立ちました。お屋敷についたら、ぼくが一番に馬車から降りて、公爵に挨拶をしなければならないからです。
公爵の屋敷は近づくにつれて、また見えなくなる。敷地への入り口からは、高い塀のせいで建物が全く見えなくなる構造だ。
周りにお濠があって、跳ね橋がかかっている。お城と同じくらいに頑丈な防御がなされているのだ。
中に入ると広大な森が続き。木々の暗さをくぐって抜け出ると、その先に緑豊かな丘がある。
そこでようやく、また丘の上の屋敷が見えるようになるのだ。
なだらかな坂を馬車は登っていく。ベルフェレスのお屋敷は、森に囲まれた鉄壁のお城だった。
大きな玄関口に馬車が到着し。まずは騎士が、その扉を開ける。
初めにミケージャが馬車を降り。彼の手を取って、ぼくはドッテルベンの地にストトンと着地した。
兄上との阿吽の呼吸、とはいきませんが。ミケージャもそつなく、ぼくを馬車から降ろしてくれます。
いえ、ぼくは。ひとりで馬車は降りられるのですよ?
でも旅のしおりに『馬車の乗り降りはミケージャにエスコートさせること。万が一足を踏み外して、怪我をしたら大変です』と書いてあるのです。
兄上はきっと、お腹の出っ張りで足元が見えず、領主の前でぼくが無様にこけたら恥ずかしいと思ったのでしょう。
えぇ、そんなことが起きたらぼくも恥ずかしいです。危険です。
なので、素直にミケージャの手を借りるのですぅ。
ぼくのあとにシュナイツも馬車から、こちらは颯爽と降りてきて。他の馬車に乗っていたお友達のみなさんも、ぼくの後ろにそろいました。
そして出迎えてくれたベルフェレス公爵と握手をします。
彼は、シュナイツのおじいさんに当たるのですが。
いえいえ、全然年若く見えます。
人族的に言えば、三十代後半くらいの見た目でしょうか? シュナイツよりもぶっといけれど、赤いツノがガっと前に出ているのは彼と同様ですね。
「ベルフェレス公爵、この度は突然の訪問に快く応じてくださり、ありがとうございます」
ぼくの性分としては、年上の方に挨拶するときはヘコヘコと頭を下げたくなっちゃうものなのですが。
魔王の子息として。立場が下の者に、頭を下げてはいけないんだよねぇ?
ぼくは偉くないけど。魔王様の威厳を保つのにはそうしなければいけないんですって。
「サリエル様、旅中、我が屋敷にお立ち寄りくださり恐悦至極にございます。サリエル様とは、我が孫シュナイツの六歳お披露目会のときにご挨拶させていただきましたが。覚えておいででしょうか?」
シュナイツが大人になったらこんな感じ? という渋いながらもイケメンなおじさまで。
優しいお顔でにっこりされて。ぼくは嬉しくなりました。
「もちろんです。あのときは、レオンハルト兄上がいないとなにもできない未熟者で。無作法がありましたら、ご容赦いただきたいものでございます」
「とんでもない。サリエル様がご聡明なことは我が耳にも届いておりますし。幼いながらも立派にご挨拶できていましたよ?」
とりあえず、ぼくの挨拶はこの辺で。シュナイツに交代すると、彼はハグで公爵と挨拶をしていた。
「お久しぶりです、お祖父さま」
「あぁシュナイツ。しばらく見ない間に大きくなったな?」
そうしてシュナイツが、婚約者のマリー、そして兄のマルチェロ。ファウスト、アリス、エドガーと、家格の順で公爵に紹介していく。
ぼくはそれを、鷹揚に見ている。
今はシュナイツが紹介をしているが。彼は公爵の身内だからであって。
他の家に行ったら。シュナイツも王族として、ぼくと同じく鷹揚に見守るのだ。
今しているシュナイツの立場は、今度はミケージャが担うことになる。
こういう役割や手順などは、全部決まっていることなんだよね?
でもテンプレだと、人情味がないし。
その時々のシチュエーションで、臨機応変にしなければならないから。難しいね?
そうして一同は屋敷の中へ案内された。
屋敷は大きな石組で建てられていて、重厚で厳粛な印象だ。
エントランスの床は大理石で。つるつるのピカピカ。しかしそれよりも目を引いたのは、エントランスに飾られた魔獣のはく製たちだった。
「シュナイツから公爵も収集家だと聞き及んでおりました。はく製をコレクションなさっているのですか?」
会話の糸口として、シュナイツに教えてもらっていた情報だ。
シュナイツも収集家だからね。ぼくの…使用済みコーヒーカップの収集だけど。
「えぇ、狩りとはく製作りの両方が趣味なのですよ」
趣味の話になると、公爵は相好を崩して気安い感じで応じてくれた。
彼の言葉に、ぼくは物珍しげに、はく製をまじまじと見やる。
中には、すっごく強いと言われるブラックファイアライオンの頭部とかもある。
ガオーって感じで口が開いていて、今にも火を噴きそうで、ちょっと怖い。
「それにしても、サリエル様はまぁるくて、本当に可愛らしいお方ですなぁ。私は娘の影響で、可愛いものにも目がないのですよ。このまんまはく製にして、取っておきたくなりますなぁ」
はっはっは、とか言って笑うけど。
いやいやいや、冗談だとしても怖いんですけど?
つか、ライオンの横にぼくのはく製とかがぷよーんとあったら、おかしいでしょう? センスが疑われてしまいます。
てか、はく製は、嫌です。
しかし…こんなところに可愛いもの好きシルビア義母上の弊害が出るとはっ。
「お祖父さま、わかっていませんねぇ。サリエル兄上は、あたたかくて柔らかくて、ほがらかに笑っているのが良いのです」
シュナイツがそう言ってくれて、良かったぁ。ぼくはこの屋敷ではく製になるのは免れました。
そう思って、ホッとしていたのに。
「はく製にしたら、サリエル兄上の柔らかさが失われてしまいます」
えええぇぇぇ? そういう理由?
「それに兄上は優しくて、そばにいると心地よいので。加工をするなら死ぬ間際が良いと思います」
えええぇぇぇ? 何気にひどくて怖いことを言っているのですがぁ?
「しかし晩年まで、このマシュマロボディであるとは限らないではないか? はく製は、そのものが一番輝いているピッチピチなときに作るのが、重要なのだぞ?」
「水分を注入して氷漬けにするのです。ぼくが永遠に、サリエル兄上を愛でますので。お祖父さまはご遠慮ください」
ベルフェレスの祖父と孫が、ぼくが死んだ後の相談をしていますよ?
どうしましょう? こういう場合、どう話をもっていけば角を立てずにおさめられるのですかぁ?
兄上ぇ。早速ピンチですぅ。
「ダメですわ! シュナイツ様は三番目。レオンハルト兄上と私のあとでございますわぁ?」
そこにマリーベルが割って入った。おぉ、やはりマリーはぼくの味方ですぅ。
「レオ兄さまはどうするかわかりませんけどぉ、私はサリエル様に綿を詰めてぬいぐるみにしますから。シュナイツ様の氷漬けの番は回ってきませんわよぉ?」
「ぬいぐるみなんてすぐに劣化するし、汚れるじゃないか?」
「いや、はく製が一番に決まっている。はく製こそ、生命の息吹をリアルに表現できるのだっ」
味方だと思ったのに。むしろ、マリーベルのせいで話がこじれた。
マリーのあとに、シュナイツと公爵が反論して、わちゃわちゃです。
えええぇぇぇ?
うん。この話は聞かなかったことにいたしましょう。
きっと、それが正しいと思います。ね? 兄上。
95
お気に入りに追加
3,962
あなたにおすすめの小説
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
おだししょうゆ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
非力な守護騎士は幻想料理で聖獣様をお支えします
muku
BL
聖なる山に住む聖獣のもとへ守護騎士として送られた、伯爵令息イリス。
非力で成人しているのに子供にしか見えないイリスは、前世の記憶と山の幻想的な食材を使い、食事を拒む聖獣セフィドリーフに料理を作ることに。
両親に疎まれて居場所がないながらも、健気に生きるイリスにセフィドリーフは心動かされ始めていた。
そして人間嫌いのセフィドリーフには隠された過去があることに、イリスは気づいていく。
非力な青年×人間嫌いの人外の、料理と癒しの物語。
※全年齢向け作品です。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
転生したけどやり直す前に終わった【加筆版】
リトルグラス
BL
人生を無気力に無意味に生きた、負け組男がナーロッパ的世界観に転生した。
転生モノ小説を読みながら「俺だってやり直せるなら、今度こそ頑張るのにな」と、思いながら最期を迎えた前世を思い出し「今度は人生を成功させる」と転生した男、アイザックは子供時代から努力を重ねた。
しかし、アイザックは成人の直前で家族を処刑され、平民落ちにされ、すべてを失った状態で追放された。
ろくなチートもなく、あるのは子供時代の努力の結果だけ。ともに追放された子ども達を抱えてアイザックは南の港町を目指す──
***
第11回BL小説大賞にエントリーするために修正と加筆を加え、作者のつぶやきは削除しました。(23'10'20)
**
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる